米粉の代用品7選!小麦粉・片栗粉との違いや用途別の選び方も紹介!
和菓子だけでなく、パンや洋菓子、料理などに幅広く使われる米粉ですが、切らしたときに代用品として使えるものを知っていますか。米粉の代用品となる7品を、それぞれに向く料理やお菓子、米粉との仕上がりの違いとともに紹介します。用途に代用品の選び方や、代用するときの注意点も取り上げます。
目次
そもそも米粉とは?

米粉は、うるち米やもち米を粉末にしたものです。原料となる米の種類や製粉方法によって粘りや吸水性、食感などが異なります。上新粉や白玉粉なども米を原料にしており、広い意味では米粉に含まれます。
もともと、米粉は和菓子や米菓などの原料として使われていましたが、近年は製粉技術が進歩し、米をより細かく製粉できるようになりました。これによって、小麦粉の代わりとして使えるようになり、米粉を使ったパンや洋菓子なども作られるようになりました。
商品によって性質や適した用途が異なるので、購入する際は、商品のパッケージに記載された用途を確認しましょう。
【米粉の主な役割】
・パンやお菓子の生地を作る
・揚げ物の衣に使う
・料理にとろみを付ける
・団子などの和菓子を作る
米粉がない時の代用品7選!
| 代用品 | 近さ・おすすめ | 向く料理・用途 | 注意点 |
| ①小麦粉(薄力粉・強力粉) | ◎ | 洋菓子、パン、揚げ物、とろみ付け | 米粉とは食感や吸水性が異なる |
| ②片栗粉 | ○ | 揚げ物、とろみ付け、つなぎ | パンやケーキの主材料には向かない |
| ③上新粉 | ○ | 和菓子、焼き菓子、揚げ物、とろみ付け | 粒子が粗く仕上がりが変わる |
| ④白玉粉 | △ | 和菓子、揚げ物、とろみ付け | パンや焼き菓子には向きにくい |
| ⑤もち粉 | △ | 和菓子、揚げ物、とろみ付け | 粘りが強く仕上がりが変わる |
| ⑥だんご粉 | ○ | 団子、和菓子、揚げ物、とろみ付け | 製品によって原料の配合が異なる |
| ⑦コーンスターチ | ○ | 焼き菓子、揚げ物、とろみ付け | 米粉と同じ食感にはならない |
米粉の代わりといっても、用途によっては向き不向きもあります。また、料理やお菓子に使うと、同じ分量でも食感や生地のまとまり方が変わるので注意しましょう。代用品ごとに、特徴や使いやすい用途を紹介します。
①小麦粉(薄力粉・強力粉)

【向く料理・用途】
・洋菓子
・パン
・揚げ物
・とろみ付け
洋菓子やパン、揚げ物、とろみ付けでは、小麦粉を米粉の代わりとして幅広く使えます。洋菓子には薄力粉、パンには強力粉を選びましょう。ただし、小麦粉は水を加えてこねるとグルテンが形成され、生地に粘りや弾力が生まれます。一方、米粉はグルテンを形成するたんぱく質を含みません。このため、米粉と小麦粉では生地のまとまり方や膨らみ方が異なります。
製菓用米粉を小麦粉で代用したい場合は、レシピの米粉を小麦粉に置き換えるのではなく、薄力粉を使ったレシピに沿って作りましょう。
②片栗粉

【向く料理・用途】
・揚げ物
・とろみ付け
・つなぎ
揚げ物の衣、とろみ付け、つなぎには、片栗粉を米粉の代用品として使えます。片栗粉の主成分はじゃがいも由来のでんぷんで、米粉との大きな違いは加熱すると透明感のある強いとろみが付きやすい点です。とろみ付けでは一度に加えず、料理の濃さを見ながら少量ずつ加えていきましょう。
お菓子では食感を調整するために、ほかの粉と混ぜて使う場合がありますが、片栗粉だけではケーキやクッキーの生地やパンを作る用途に向きません。
③上新粉

【向く料理・用途】
・和菓子
・焼き菓子
・揚げ物
・とろみ付け
団子や柏餅などの和菓子を作るときは、うるち米から作られた上新粉も使えます。米粉の代用品として、焼き菓子、揚げ物の衣、とろみ付けにも利用可能です。ただし、一般的な上新粉は製菓用米粉より粒子が粗く、同じ作り方では口当たりや生地のまとまり方が変わります。
粒度の違いが食感に影響するため、和菓子を作るときは上新粉用のレシピに沿って作れば失敗しません。パンやきめ細かなケーキには、細かく製粉された製パン用、製菓用の粉を使いましょう。
④白玉粉

【向く料理・用途】
・和菓子
・揚げ物
・とろみ付け
大福や求肥、白玉団子などの和菓子には、もち米を水挽きした白玉粉が向いています。米粉の代わりに揚げ物の衣などに使うこともできますが、加熱すると強い粘りと弾力が出るので、一般的な米粉を使ったときよりもちもちとした食感になります。
パンや焼き菓子では、製菓用米粉を白玉粉にそのまま置き換えると、粘りが強くなり、食感が変わります。米粉の代用品として使うのなら、白玉粉を使うことを前提にしたレシピを選びましょう。
⑤もち粉

【向く料理・用途】
・和菓子
・揚げ物
・とろみ付け
和菓子の餅生地には、もち米を乾燥させて細かく挽いたもち粉が使えます。揚げ物の衣や料理のとろみ付けにも代用できますが、もち粉は一般的な米粉より粘りが強く、加熱すると特有の弾力が出ます。そのため、米粉と同じ食感にはなりません。
特にパンや焼き菓子では、米粉の代わりにもち粉を全量使うと、生地の粘りが強くなり、膨らみ方や食感が変わります。もち粉を使う場合は、もち粉に合わせたレシピを選び、米粉用の水分量や調理工程をそのまま使わないようにしましょう。
⑥だんご粉

【向く料理・用途】
・団子
・和菓子
・揚げ物
・とろみ付け
団子や和菓子には、主にうるち米ともち米を使っただんご粉が向きます。米粉の代用品として揚げ物の衣にも使えますが、一般的な製菓用米粉とは粒子の大きさが異なるため、同じような食感にはなりません。だんご粉は製品によって原料の配合や粒子の大きさが異なるため、使うときはパッケージの原材料や用途、作り方を確認しましょう。
⑦コーンスターチ

【向く料理・用途】
・焼き菓子
・揚げ物
・とろみ付け
揚げ物の衣や料理のとろみ付けには、とうもろこしのでんぷんから作られたコーンスターチが使えます。シフォンケーキやチーズケーキなどの焼き菓子では、生地の食感を調整する目的で小麦粉などの一部をコーンスターチに置き換えて、食感を調整することがあります。
コーンスターチには米粉のような粘りやまとまりがないため、米粉の代わりに全量を置き換えることはできません。焼き菓子に使う場合は、コーンスターチを使った配合のレシピを選びましょう。
【用途別】米粉の代用品の選び方は?

米粉の代わりに別の粉を代用品として使う場合、お菓子やパン、揚げ物、とろみ付けなど、用途に応じて粉を変える必要があります。粉の選び方を間違えると、食感が大きく異なり、おいしくならないかもしれません。同じ米が原料の粉でも、生地のまとまり方が異なることもあります。用途に応じた米粉の代用品の選び方について説明します。
①お菓子作り
洋菓子作りで米粉の代用品となるのは、小麦粉の中の薄力粉です。ケーキやクッキーでは食感を調整する目的でコーンスターチや片栗粉を混ぜることもありますが、コーンスターチや片栗粉だけを主材料にすることはできません。また、米の風味や粘りを生かす和菓子なら、上新粉、白玉粉、もち粉、だんご粉が候補です。
同じ米由来の粉でも粒子の細かさや粘りが異なります。焼き菓子には細かな粉、餅や団子には食感に合う粉を選び、代用品に合った配合で作りましょう。
②パン作り
パン作りで米粉の代用品となるのは、小麦粉の中の強力粉です。ただし、小麦粉は水とこねるとグルテンが形成されますが、米粉にはグルテンを形成するたんぱく質が含まれないため、米粉と小麦粉では水分量やこね方、発酵の進み方が異なります。米粉パンの材料だけを強力粉へ置き換えても、同じ手順では作れません。
強力粉を使う場合は、小麦粉用のパンのレシピに従って作りましょう。小麦を使えない場合は別の粉へ単純に置き換えず、別の粉を使ったレシピを探しましょう。
③揚げ物の衣
揚げ物の衣は、小麦粉、片栗粉、上新粉、白玉粉、もち粉、コーンスターチで代用できます。柔らかく仕上げるなら小麦粉、薄く軽い食感を求めるならコーンスターチが良いでしょう。片栗粉では硬さのある衣になり、上新粉など米由来の粉も使えます。
選んだ粉によって、衣の付き方や厚さが変わります。米粉と同じ食感にはならないので、衣を薄くするか存在感を出すかといった仕上がりに合わせて代用品を選びましょう。
④とろみ付け
料理のとろみ付けには、小麦粉、片栗粉、コーンスターチ、上新粉などが使えます。ホワイトソースのような白い料理には小麦粉が合わせやすく、透明感のある強いとろみが必要なら片栗粉が候補です。片栗粉はとろみが強くなりやすいので、少量ずつ加えて濃さを調整していきましょう。
粉によって加熱後の色と粘度が異なるので、仕上げたい色合いやとろみの強さに合わせて粉を選び、味見などをしながら少しずつ量を加えていくのがポイントです。
米粉を代用するときの注意点は?

米粉と代用品は性質や原料が異なるので、用途に応じた代用品の粉の選び方が重要です。料理やお菓子を思い通りの食感や味にするための注意点を紹介します。
①水分量は生地の様子を見て調整
粉はそれぞれ、原料や粒子の細かさによって水分の吸収量が異なります。同じ種類の米粉でも製品によって差があります。別の粉へ置き換える際は、レシピ通りに一度に加えるのではなく、少しずつ加えながら、生地のまとまりや硬さを調整しましょう。
ケーキやパンを作るときは、粉の性質もできあがりに大きく影響します。米粉の代用品をそのまま同量置き換えるのではなく、使用する粉を前提にしたレシピに基づいて作りましょう
②小麦アレルギーでは原材料を確認
アレルギーなどで小麦を避ける必要がある場合は、米粉の代用品として薄力粉や強力粉を使ってはいけません。容器包装された加工食品では小麦の表示が義務付けられているため、粉類やミックス粉を購入する際は、原材料表示を確認しましょう。
米粉と記載された商品でも、小麦由来の材料を含む製品があります。小麦を避ける目的なら、商品名や「米粉」という表示だけで判断せず、使用する商品ごとに表示を確かめる必要があります。量り売りの商品は、原材料を販売店へ問い合わせましょう。
米粉の代用品を料理やお菓子作りに活かそう
米粉は、身近な小麦粉や片栗粉、上新粉などを代用品にできます。ただし、粉ごとに適した用途と完成後の食感が異なる点には注意しましょう。作る料理やお菓子に合う粉を選び、生地の水分量や商品表示を確認することが大切です。
