厚揚げの賞味期限切れはいつまで大丈夫？2・3日は？腐るとどうなるかも紹介！

スーパーなどで販売されているパッケージ入りの厚揚げは、未開封であれば賞味期限はおよそ3〜4日になります。豆腐屋などで販売されているパッケージングされていない厚揚げは、賞味期限や消費期限の記載がない物が多く、日持ちがしないので翌日までに食べ切るのが望ましいでしょう。これらの保存期限は、10℃以下の冷蔵庫で正しく保存した場合の目安です。

また、パッケージを開封した場合は、保存期限に関係なく早めに食べ切ってください。購入後に常温で放置したり冷蔵庫のドアポケットなど温度変化の激しい場所に保存したりすると、保存期限内であっても品質が落ちる可能性があります。また、厚揚げは煮物などにした調理後でも長期間の保存には向いておらず、冷蔵で3日程度しか日持ちしません。

冷凍保存を利用すれば、厚揚げの日持ちを長くできます。ただし、冷凍中も表面の油は少しずつ酸化が進むので、事前に油抜きをしてから保存すると風味の劣化を抑えられるでしょう。また、冷凍した厚揚げは解凍後に食感が変化し、生の状態のような柔らかさはありません。高野豆腐のような弾力のある食感になりますが、味が染み込みやすくなります。

賞味期限は美味しく食べられる期限、消費期限は安全に食べられる期限という定義の違いがあります。厚揚げの多くには賞味期限が設定されており、この日を過ぎても品質がすぐに悪くなるわけではありません。賞味期限を少し過ぎた程度であれば、厚揚げに異常がないか状態を確認したうえで食べられる場合もあります。

ただし、メーカーでは賞味期限内に消費することを推奨しているので、賞味期限が切れた厚揚げを食べるのは自己責任です。厚揚げに消費期限の記載がある場合、その期限を過ぎてしまった時は、もったいないと感じても食べないでください。

この段階では風味や食感に大きな変化は見られないことが多く、賞味期限が過ぎたからといってすぐに食べられなくなるわけではありません。未開封で冷蔵庫内の低温を保っていた場合の厚揚げは1〜2日程度賞味期限を過ぎても、特に問題はありません。念のため、調理前に少量を味見して、味わいや食感などに違和感がないかを確認してください。

食べる場合は、煮物や味噌汁などしっかり加熱する料理に使うと、食中毒リスクの軽減に繋がるので安心でしょう。夏場は暑さで食品が傷みやすい時期なので、冬場よりも慎重に判断してください。

【賞味期限切れ1・2日の厚揚げの状態】
・食べられる
・見た目に変化なし
・匂いも変化なし
・味や食感にも変化なし

賞味期限切れから3日程度であれば、腐敗している可能性は低く、食べられる場合もあります。ただし、この頃から厚揚げの内部の水分が抜け始め、本来の食感は失われていきます。4日を過ぎると、見た目に大きな異常がなくても腐敗が進んでいる場合があるので注意が必要です。雑菌の繁殖により厚揚げの成分が分解され、酸味のある臭いを感じることがあります。

厚揚げを口に入れて何か違和感があった場合は、飲み込まずにすぐ吐き出してください。腐敗が始まった厚揚げを食べると腹痛や下痢を引き起こす恐れがあり、少しでも異変を感じたら迷わず処分しましょう。

【賞味期限切れ3・4・5日の厚揚げの状態】
・食べられないこともある
・見た目に変化がないことが多い
・かすかに酸っぱい臭いが感じられる
・口に入れると酸味を感じる場合がある

ここまで日数が経過すると、未開封であっても鼻をつくような酸っぱい臭いが発生します。手で触れると厚揚げの表面の油がベタつき、ぬめりを感じます。厚揚げの水分やタンパク質の分解が進むだけでなく、カビや酵母などの微生物が繁殖している状態といえるでしょう。表面にカビが目視できる場合もあり、この状態は完全に腐敗しています。

口にすると食中毒を引き起こす危険性が高いので、絶対に食べてはいけません。見た目や臭いに少しでも異変があれば、迷わず廃棄してください。

【この時期に起こりやすい変化】
・食べられない
・鼻をつく酸っぱい臭いがする
・表面にぬめりが発生する
・カビが発生する

賞味期限から2週間を過ぎたあたりから厚揚げの品質の劣化は急速に進み、強烈な異臭がして表面が溶け、1ヶ月を経過した物を食べると食中毒を引き起こす危険性が高まるでしょう。見た目や匂いに明らかな異常がなくても、内部では雑菌が繁殖している恐れがあります。

カビが厚揚げの一部に生えている場合は、目に見えない箇所にも菌糸が広がっており、取り除いても安全とはいえません。冷蔵庫内に放置したままにすると、カビが繁殖して他の食材に悪影響を及ぼす可能性があるので、発見したら食べずに廃棄してから庫内を清掃してください。

【1ヶ月経過時の状態】
・食べられない
・表面にカビが生えている
・強烈な腐敗臭がする
・全体が溶けている場合もある

厚揚げが腐っているかどうかは、見た目、匂い、食感の3つのポイントで見分けられます。表面にカビが生えている場合は、白や緑色の斑点が確認できます。また、表面の色が緑色や茶色に、カットした断面が灰色や茶色に変色している場合も、劣化が進んでいるサインです。開封した時に、酸っぱい臭いや腐敗臭を感じることもあります。

触った時にぬめりがあったり、糸を引いたりする状態は、雑菌が繁殖している証拠といえるでしょう。厚揚げは水分と油を多く含んでおり、腐り始めは見た目に変化が現れにくく、開封して初めて異常に気づくこともあります。少しでも違和感を覚えたら、迷わず処分する判断が重要です。

【腐った厚揚げの見分け方】
・表面にカビが生えている
・変色している
・酸っぱい匂いや腐敗臭がする
・触るとぬめりがある

未開封の厚揚げは、パッケージに入った状態での保存が可能です。開封後の厚揚げは、油抜きをして水気を切った後、密閉容器に入れてから冷蔵庫へ入れてください。保存容器に水や酢水を入れておくと、乾燥を防ぎながら日持ちを延ばせます。ラップで包む際はキッチンペーパーで水分を取り除いてから、空気が入らないよう密着させると雑菌の繁殖を抑えられます。

冷蔵庫のドアポケットは開閉のたびに温度が上がりやすく、厚揚げの劣化を早めてしまう保管場所です。冷蔵室よりも温度の低いチルド室に入れると、温度変化も受けにくいので、より長持ちするでしょう。保存中は変色や臭いの異常がないか定期的に確認し、賞味期限を目安に早めに使い切ってください。

【冷蔵保存のポイント】
・水や酢水に浸して保存容器内で保存する
・開封後はラップで密着させて包み、密閉容器に入れる
・冷蔵庫のドアポケットは避け、温度変化の少ない奥に置く

厚揚げを冷凍前に熱湯をかけて油抜きをすると、解凍後の油臭さを抑えられます。キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ってから、料理に応じて適切な大きさにカットしておくと調理の際に使いやすくなります。下処理をした厚揚げはラップで1つずつ包み、さらに冷凍用保存袋に入れて空気を抜くことが、酸化や冷凍焼けを防いで風味や食感を保つポイントです。

冷凍した厚揚げは凍ったまま煮物や炒め物、鍋料理に使えます。解凍してから使いたい場合は、冷蔵庫に移して自然解凍し、キッチンペーパーで水気を軽く拭き取ってから調理すると、厚揚げ本来の食感を保ちやすくなるでしょう。厚揚げを冷凍すると食感が変わりますが、味が染み込みやすくなるので煮物などに利用すると美味しく食べられます。