もやしは冷凍保存できる?袋ごと?茹でてから?解凍方法や使い方・レシピも紹介!
もやしの冷凍保存の方法を知っていますか?そもそも冷凍して大丈夫でしょうか?今回は、もやしの冷凍方法を〈袋のまま&袋ごと・水で洗って・茹でてから〉別に比較し、〈レンジ〉などでの解凍方法を紹介します。冷凍したもやしが臭い・まずくなるのを防ぐ方法も紹介しますので参考にしてください。
目次
- もやしは冷凍保存できるの?
- もやしは冷凍すると2週間ほど日持ちする
- もやしを冷凍するとカサや食感が変わる
- 冷凍したもやしのおすすめの使い方
- もやしを冷凍保存する方法を比較!袋ごとが一番?
- 【おすすめ度★★★】袋ごと冷凍する方法
- 【おすすめ度★】水で洗って冷凍する方法
- 【おすすめ度★★】茹でてから冷凍する方法
- 冷凍もやしの解凍方法は?レンジでもOK?
- 冷凍もやしはそのまま調理して解凍するのがおすすめ
- もやしを冷凍したら臭い・まずい場合も?防ぐには?
- 冷凍もやしが臭い・まずくなる原因
- 冷凍もやしを傷ませないポイント
- 冷凍したもやしの食べてはいけない状態も知っておこう
- 冷凍もやしにおすすめなレシピも紹介!
- ①冷凍もやしでシャキシャキ焼きそば
- ②冷凍もやしのピリ辛ナムル
- ③冷凍もやしでとろみ中華スープ
もやしは冷凍保存できるの?

もやしは、野菜炒めや鍋料理、味噌汁やサラダなどさまざまな料理に使える便利な食材です。栄養価が高く、他の野菜に比べて安く購入できるので、ストックしている方も多いでしょう。ただし、もやしを美味しいまま保存するためには、方法や期間に注意が必要です。もやしは冷凍保存できるのか、どれくらい日持ちするのかについて紹介していきます。
もやしは冷凍すると2週間ほど日持ちする
もやしは冷蔵庫での保存期間が短く、袋のままだと2〜3日程度、水に浸して保存すると3〜7日程度と傷みやすい野菜です。しかし、冷凍庫で保存することで雑菌の繁殖を抑え、鮮度を長く保つことが可能になり、2週間ほど日持ちします。もやしが大量に余ってしまった時や、セールで豆もやしをたくさん購入した時なども、冷凍保存しておけば大丈夫です。
もやしを冷凍するとカサや食感が変わる
もやしを冷凍すると、特有のシャキシャキとした食感は失われてしまいます。これは冷凍によって細胞が破壊され、解凍時に水分が流出するためです。また、冷凍したもやしは解凍すると元の状態よりもカサが減り、柔らかくなってしまいます。
冷蔵したもやしと冷凍したもやしは、それぞれ食感や風味が変わるため、調理にも向き不向きがあります。冷蔵したもやしであれば、軽く茹でてサラダにしても美味しいですが、冷凍もやしには向かないでしょう。
冷凍したもやしのおすすめの使い方
冷凍したもやしはすべての料理に向いているわけではありません。生のもやしに比べると食感や風味は落ちているので、炒める、煮るなどして必ず火を通すようにしましょう。冷凍したもやしは加熱調理で使うと、生よりも旨味が凝縮されて美味しく仕上がります。
【冷凍もやしが向いている料理】
・チャーハン
・焼きそば
・野菜炒め
・キムチ鍋
・味噌汁
・餃子の具材
【冷凍もやしが向いていない料理】
・サラダ
・ナムル
もやしを冷凍保存する方法を比較!袋ごとが一番?
冷凍方法 | おすすめ度 | 特徴 |
袋のまま | ★★★ | 最も手軽で簡単 |
水で洗ってから | ★ | 雑菌や臭み取りに効果的 |
茹でてから | ★★ | 調理時間の短縮になり、レンジでの解凍も簡単 |
もやしの冷凍保存には、袋ごと冷凍する方法、水で洗って冷凍する方法、茹でてから冷凍する方法の3つがあります。それぞれメリット、デメリットがあり、用途によって保存方法を変えることで美味しく食べられます。
袋ごと冷凍する方法は手間がかからず簡単です。一度開封したもやしは、雑菌が繁殖している可能性があるので水洗いしてから保存しましょう。また、茹でてから冷凍する方法は調理時間を短縮できますが、食感が最も柔らかくなる点に注意が必要です。
【おすすめ度★★★】袋ごと冷凍する方法

購入したもやしを袋に入った状態で、洗わずにそのまま冷凍する方法が最も手軽です。特に、使いかけでない新しいもやしの場合に適しています。冷凍後のもやしは、袋から出すとまだ固い状態で、少し霜がついています。この状態でも調理に使えますが、袋から取り出しやすくするために少し常温で置いてから使用するとよいでしょう。
袋のまま冷凍したもやしは、生のもやしとあまり変わらない状態です。1本ずつ分けられるので、小分けにして調理することも可能です。
加熱後も水分はあまり出ず、食感も残っています。野菜炒めや鍋料理など、加熱調理するには問題ありません。
【おすすめ度★】水で洗って冷凍する方法
開封後の使いかけのもやしは、生のまま水で洗ってから冷凍するのも一つの方法です。この方法は、雑菌や臭み取りに効果的です。洗ってから冷凍したもやしは、2週間以内に使い切りましょう。袋ごと冷凍したものと比べると水分が多く出る傾向がありますが、野菜炒めや鍋料理などには問題なく使用できます。
【もやしを水洗いして冷凍する手順】
1.もやしを袋から取り出し、ザルに入れて流水でよく洗う
2.洗ったもやしの水気をしっかり切る
3.冷凍用保存袋に入れて平らに広げ、空気を抜いて密閉してから冷凍庫に入れる
水で洗ってから冷凍したもやしは、一部かたまりができています。もやしを洗った際についた水が凍って、氷になっている状態です。
加熱するとかなり水分が出てしまい、食感はほとんどありません。水洗いしてから冷凍保存したもやしは、調理方法や味付けを工夫する必要があります。
【おすすめ度★★】茹でてから冷凍する方法
もやしを茹でてから冷凍する方法は、調理時間の短縮になり、レンジでの解凍も簡単です。特に時短料理に利用したい場合に適しています。冷凍後、2週間以内に使い切るともやしの風味が保てます。茹でることで旨味が凝縮し、スープや炒め物にそのまま加えられて便利です。カットしたもやしを使う場合は、茹で時間を短くしてください。
【もやしを茹でて冷凍する手順】
1.鍋にお湯を沸かし、生のもやしを入れて30秒〜1分ほど茹でる
2.もやしをザルにあげて冷水で冷やす
3.茹でたもやしの水気をしっかりと切る
4.もやしを冷凍用保存袋に入れて平らに広げ、密閉して冷凍庫で保存する
茹でてから冷凍したもやしは、大きなかたまりになります。この状態で分けて使うのは難しいため、少量ずつ調理したい場合はあらかじめ小分けにして冷凍するのがよいでしょう。
加熱後は、水分はあまり出ず食感も残っています。加熱した状態で野菜ナムルなどにするのが向いています。
冷凍もやしの解凍方法は?レンジでもOK?

冷凍したもやしの解凍の仕方はいくつかありますが、方法によって水分量や食感が大きく変わるので注意が必要です。冷凍したもやしはどのように解凍するのがベストなのか紹介します。
冷凍もやしはそのまま調理して解凍するのがおすすめ
冷凍したもやしを解凍してから調理すると、余分な水分が出てしまうことがあります。また、独特の青臭さが出てしまうことも少なくありません。炒め物や鍋料理の場合は、冷凍したもやしを解凍せずそのまま鍋や熱したフライパンに入れて調理することで、食感を残せます。
より食感を残したい場合は、強火で手早く炒めるのがポイントです。事前に解凍する時は、電子レンジの解凍モードを使うか、冷蔵庫内でゆっくり解凍する方法が適しています。ただし、解凍後は水気をしっかり切ってから調理に使いましょう。
もやしを冷凍したら臭い・まずい場合も?防ぐには?

もやしを冷凍保存すると、酸っぱい臭いが発生したり美味しくないと感じたりすることがあります。もやしを美味しい状態のまま保存するポイントを押さえましょう。
冷凍もやしが臭い・まずくなる原因
もやしは水分が多い野菜です。時間が経った生もやしは、蒸れて傷んだり臭いがこもったりしますので、冷凍保存してもまずく感じてしまいます。また、冷凍後のもやしは最大1ヶ月保存できますが、元々傷みやすい野菜なので2週間以内に使い切るのがベストです。
【冷凍もやしが臭い・まずくなる原因】
・冷凍前のもやしの鮮度が落ちている
・保存期間が長すぎる
・冷凍庫にある他の食材の臭いが移っている
・繊維が壊れて食感が悪くなる
・水っぽくなり風味が落ちる
冷凍もやしを傷ませないポイント
冷凍もやしを傷ませないためには、冷凍庫の温度管理や保存状態が重要です。空気が入ることで雑菌が繁殖しやすくなるため、密閉できる袋に入れてください。また、もやしに限らず、野菜は急速冷凍したほうが傷みにくいうえに旨みも凝縮されます。冷凍庫に入れる際は、温度伝達が早くなるよう工夫しましょう。
【冷凍もやしを美味しく保存するポイント】
・新鮮なもやしを選ぶ
・購入後なるべく早く冷凍する
・洗う場合はしっかり水気を切る
・平らに薄く広げて冷凍する
・空気を抜いてしっかり密閉する
・冷凍庫の温度を一定に保つ
・金属トレイの上に置いて冷凍する
冷凍したもやしの食べてはいけない状態も知っておこう

冷凍もやしは、適切な保存期間を過ぎると劣化します。1ヶ月以上経過したものは、見た目に問題がなくても風味や食感が大きく損なわれている可能性が高いため、廃棄するのが良いでしょう。また、冷凍庫から取り出した際に、異臭がする場合は迷わず廃棄しましょう。火を通しても、食中毒を発症する可能性があります。
【冷凍もやしを食べない方が良い状態】
・酸っぱい臭いや腐敗臭がする
・茶色や黒に変色している
・ぬめりがある
・霜焼けがひどい
・1ヶ月以上保存している
冷凍もやしにおすすめなレシピも紹介!
冷凍もやしは生のもやし同様、さまざまな料理に使用できます。ここでは、冷凍もやしを美味しく調理するためのレシピをいくつか紹介します。冷凍もやしに向いている料理を知り、無駄なく美味しく消費しましょう。
①冷凍もやしでシャキシャキ焼きそば

【材料】(2人分)
・冷凍もやし:1袋(200g)
・焼きそば麺:2玉
・豚バラ肉:100g
・キャベツ:2枚
・にんじん:1/4本
・焼きそばソース:大さじ4
・サラダ油:大さじ1
野菜も肉もたくさん食べられる、冷凍もやしを使った栄養豊富な焼きそばのレシピを紹介します。冷凍もやしを使った焼きそばは、他の野菜より先にもやしを炒めるのがポイントです。
【作り方】
1.フライパンを熱し、サラダ油をひいて豚バラ肉を炒める
2.豚肉に火が通ったら、冷凍状態のもやしを加えて強火で炒める
3.もやしから水分が出てきたら、千切りにしたキャベツとにんじんを加える
4.野菜がしんなりしたら焼きそば麺を加え、ほぐしながら炒める
5.全体に火が通ったら焼きそばソースを絡め、軽く混ぜて完成
野菜は冷蔵庫にあるもので大丈夫です。冷凍もやしは水分が出やすいので、強火でしっかり炒めることでシャキシャキ感を残せます。
②冷凍もやしのピリ辛ナムル

【材料】
・冷凍もやし:1袋(200g)
・にんにく(みじん切り):1片
・ごま油:大さじ1
・醤油:小さじ2
・塩:少々
・一味唐辛子:適量
・すりごま:大さじ1
付け合わせとしても人気なピリ辛ナムルのレシピを紹介します。冷凍もやしを使ったナムルは、下味をしっかりつけるのがポイントです。
【作り方】
1.冷凍もやしは解凍せず、沸騰したお湯で30秒ほど茹でる
2.ザルにあげて冷水で冷やし、しっかりと水気を切る
3.ボウルに水気を切ったもやし、みじん切りにしたにんにくを入れる
4.ごま油、醤油、塩、一味唐辛子を加えて混ぜ合わせる
5.最後にすりごまをふりかけて完成
冷凍もやしでナムルを作る場合は、解凍せずに直接茹でることで、食感の劣化を最小限に抑えられます。作り置きおかずとしても便利です。
③冷凍もやしでとろみ中華スープ

【材料】(2人分)
・冷凍もやし:1/2袋(100g)
・豚ひき肉:50g
・にら:1/2束
・長ねぎ:1/4本
・生姜(みじん切り):1かけ
・鶏がらスープの素:小さじ1
・水:400ml
・醤油:小さじ1
・塩・こしょう:少々
・ごま油:小さじ1
・片栗粉:大さじ1(水大さじ2で溶く)
とろみ中華スープのレシピを紹介します。冷凍もやしの柔らかい食感が、とろみのあるスープや他の野菜との相性抜群です。
【作り方】
1.鍋に水と鶏がらスープの素を入れて火にかける
2.沸騰したら豚ひき肉を加え、ほぐしながら炒める
3.冷凍もやしを加え、2〜3分煮る
4.細切りにしたにらと長ねぎ、みじん切りにした生姜を加える
5.醤油、塩、こしょうで味を調える
6.水溶き片栗粉を回し入れ、とろみがついたらごま油を垂らして完成
冷凍もやしは既に柔らかくなっているため、茹でる手間が省けます。作り方も簡単で、身体を温めたい寒い日のおかずにも最適です。
もやしの正しい冷凍保存方法を知っておこう
もやしは袋ごと、水洗い、茹でてからなど用途に合わせて冷凍保存でき、長期間食べられます。生のもやしと比べると食感や風味が変わるため、炒め物や鍋など加熱調理に使用しましょう。正しい保存方法と調理法を知っておけば、もやしを無駄なく美味しく活用できます。