ゆで卵の賞味期限は?冷蔵庫で何日持つ?殻付き・半熟など場合別にも紹介!
ゆで卵の賞味期限を知っていますか?常温でも日持ちするのでしょうか?今回は、ゆで卵の賞味期限・日持ち期間を〈半熟・固茹で〉や〈殻付き・殻なし〉別に紹介します。ゆで卵が腐るとどうなるかも紹介しますので、参考にしてください。
目次
ゆで卵の賞味期限は?常温でも日持ちする?

手軽に食べられて美味しいゆで卵ですが、作り置きした場合は茹で具合によって日持ちする期間が異なります。保存方法を間違うと卵は腐る可能性が高く、賞味期限を伸ばすには適切な保存が大切です。ここではゆで卵の賞味期限と保存するときの注意点、腐った卵の見分け方を紹介します。
【前提】ゆで卵は冷蔵庫で保存しよう
ゆで卵を常温で保存すると、雑菌が繁殖しやすく、腐る原因になります。特に気温や湿度が高い夏は、腐るまでの時間が短くなりがちです。たとえ冬であっても、常温保存はおすすめしません。
食中毒の原因菌であるサルモネラ菌は、卵の殻に付着しています。加熱をすると食中毒のリスクは下がりますが、完全に火が通ってない半熟のゆで卵は、サルモネラ菌が残っているかもしれません。ゆで卵が腐るリスクを下げるためにも、必ず冷蔵庫で保存しましょう。
ゆで卵の賞味期限は「茹で具合」「殻の有無」で決まる
ゆで卵はしっかり加熱した固茹での方が賞味期限が長く、さらに殻付きで保存をした方が日持ちします。手軽に食べられるゆで卵を作り置きしたいときは、しっかりと加熱して殼付きで保存してください。
うずらの卵であっても、賞味期限や保存方法は同じです。夏は雑菌が増殖するので、室温で保存すると日持ちしません。殻を剥いたあとの卵も日持ちせず、調理した日に食べる必要があります。少しでも賞味期限を長くしたいときは、加熱時間を長くして殻付きのまま冷蔵庫で保存しましょう。
ゆで卵の賞味期限を一覧で!冷蔵庫で何日持つ?

種類 | 日持ち |
固茹で(殻付き) | 3〜4日 |
固茹で(殻なし) | 24時間 |
半熟(殻付き) | 1~2日 |
半熟(殻なし) | 24時間 |
加熱したゆで卵は、茹で具合や殻の有無で賞味期限が異なります。冷蔵庫で保存したゆで卵の日持ちや、冷凍保存するときのアレンジ方法を紹介します。
【固茹で】殻付き:3〜4日|殻なし:24時間以内
殻が付いた固茹でのゆで卵は、十分に火が通っているので3〜4日日持ちします。ただし、ヒビが入ったゆで卵や殻を剥いて保存した物は、空気や菌に触れることで腐る可能性が高まり、24時間しか日持ちしません。
固茹でのゆで卵を保存するときは、卵が潰れない大きめの保存容器に入れるか、ラップで空気に触れないようにして冷蔵庫に入れてください。
【半熟】殻付き:1〜3日|殻なし:24時間以内
半熟のゆで卵は、固茹でに比べて十分に加熱されておらず、雑菌が繁殖しやすい状態にあり、あまり日持ちしません。半熟度合いが生に近いほど、賞味期限は短くなります。
コンビニやスーパーで売られている市販のゆで卵は賞味期限が長くなっていますが、これは徹底的な品質管理で加熱殺菌されているからです。家庭の冷蔵庫保管だと、開け閉めによって一定の温度に保つのが難しく、半熟卵であれば1〜3日が限界です。
ゆで卵は冷凍保存で1ヶ月ほど日持ちするが…
ゆで卵は冷凍保存が可能です。しかし、冷凍したゆで卵は白身がスカスカになり、食感もゴムのようになってしまうのがデメリットで、そのまま食べるのはおすすめしません。ゆで卵を冷凍保存したいときは、卵サンドに使うフィリングやタルタルソースにアレンジすると美味しく食べられます。
冷凍すると分離してしまうマヨネーズは少なめにして、解凍後お好みの量を足してください。冷凍したゆで卵は、自然解凍で食べられます。ゆで卵の冷凍保存期間は1ヶ月が目安ですが、なるべく早めに食べ切ってください。
ゆで卵を保存する際のポイント・注意点は?

固茹でしたゆで卵は最大4日日持ちしますが、保存方法を誤ると雑菌が繁殖して賞味期限が短くなります。適切に保存をしないと、食中毒を発症する危険性もあります。ゆで卵を保存するときの注意点や、賞味期限を伸ばす方法を押さえておきましょう。
①ひび割れた・穴あけの場合はすぐに食べよう
ひびが入った卵は痛みやすく、賞味期限内でもサルモネラ菌が繁殖しやすい状態です。加熱をしてゆで卵にしても、ひび割れや穴があいた部分から菌が発生したり増殖したりして腐る可能性があるので、すぐに食べてください。
②水・塩水につけて保存するのはNG
卵の殻には、雛が呼吸するための小さな穴がたくさん空いています。水につけて保存すると、穴から水が入って卵が腐る原因になります。中に入った水も腐ってしまうので、ゆで卵はしっかりと水気を切ってから保存してください。
③長期保存したい場合は煮卵などにしよう
煮卵は、ゆで卵に比べて賞味期限が1〜2日長持ちします。煮卵の賞味期限は固茹で5日、半熟で2〜3日です。普段の料理でも使う機会が多い醤油や塩には殺菌作用があるので、日持ち期間が長くなります。煮卵の作り方は簡単で、茹でた卵を麺つゆに1時間〜半日漬けるだけで完成です。
煮卵に飽きた人は、味噌漬けにしましょう。味噌と料理酒、味醂、砂糖を鍋で煮詰め、ゆでた卵を煮詰めた味噌ダレに半日漬けたら完成です。味噌ダレは大量に作っても保存ができ、1ヶ月ほど日持ちします。一度にたくさん作って、魚や肉など毎日の料理に使うのもよいでしょう。
④生卵のまま保存するのも一手
ゆで卵よりも、生卵の方が日持ちします。生卵にはリゾチームと呼ばれる酵素が存在し、雑菌を分解する作用を持っています。リゾチームによって雑菌の繁殖や増加を抑えられるので、生卵の賞味期限は2週間まで伸びるのです。しかし、ゆで卵は加熱したときにリゾチームが消えてしまうことから、一気に賞味期限が短くなります。
ゆで卵をすぐに食べないときは生卵の状態で保存しておき、料理に使うときや食べる直前に茹でるとよいでしょう。
ゆで卵が腐ると?食べられない時の見分け方も!

ゆで卵に違和感を感じたら食べてはいけません。食中毒の危険性があり、下痢や嘔吐、発熱する可能性があります。ゆで卵が腐るとどのような状態になるのか、見分ける方法を紹介します。
①見た目
ゆで卵が腐ると見た目が変わります。殻に入ったヒビや小さな隙間から、水分や細菌が入り込んで雑菌やカビが増殖し、白身や黄身が黒く変色します。稀にゆで卵の黄身の表面が黒く変色していますが、卵の茹ですぎで発生した硫化水素が、黄身の鉄分と反応してできた硫化第一鉄です。食べても人体に影響はありません。
【腐ったゆで卵の見た目】
・糸を引いている
・白身に粘り気がある
・黄身が湿っている
・卵白、黄身どちらも黒くなっている
②臭い
ゆで卵が腐っているかどうかがわかりやすい指標が、臭いです。時間が経ったゆで卵は、発酵が進んで鼻を刺激するような強烈な臭いを放ちます。食べる前にまずは臭いを嗅いで、違和感があったらすぐに廃棄してください。
【腐ったゆで卵の臭い】
・強烈な硫黄の臭いがする
・アンモニアの臭いがする
③味
少しでも普段食べているゆで卵と味が違うと思ったら、そのゆで卵は腐っている可能性があります。腐ったゆで卵を食べてしまい、腹痛や吐き気を感じる場合は、1日様子を見て体調に変化がないか観察しましょう。翌日まで体調不良が続いたら、医療機関を受診してください。
【腐ったゆで卵の味】
・酸味がある
・舌を刺すような刺激がある
・粘り気がある
ゆで卵の賞味期限・日持ち期間を知ろう
ゆで卵は、殻の有無や茹で時間によって日持ち期間が異なります。固茹で、殻付きのゆで卵は賞味期限が3〜4日、半熟卵や殻を剥いたゆで卵はさらに短くなります。ゆで卵を作ったら、賞味期限に関わらずできるだけ早く食べるようにしましょう。食べて少しでも違和感を感じたら、すぐに廃棄してください。