さくらんぼの生産量ランキング!産地や有名な都道府県・市町村はどこ?
さくらんぼの生産量ランキングを知っていますか?今回は、さくらんぼの生産量ランキングを〈都道府県・市区町村・世界〉別に、有名な県・産地はどこかを紹介します。美味しいさくらんぼの名産地とその理由も紹介しますので参考にしてください。
目次
さくらんぼの生産量ランキング!産地・有名な県は?

さくらんぼはバラ科セイヨウミザクラの果実で、日本に渡来したのは明治元年頃です。江戸時代以前の日本にはなかった果物であり、かつては果実を含む樹木その物をおうとうと呼んでいました。現在はさくらんぼの名称が全国的に定着し、山形県を中心にさまざまな産地で栽培されています。国内外の生産量ランキングや産地ごとの特色を紹介します。
さくらんぼの生産量ランキング【都道府県別】

| ランキング | 都道府県名 | 生産量(t) |
| 1位 | 山形県 | 13,000 |
| 2位 | 北海道 | 1,310 |
| 3位 | 山梨県 | 974 |
| 4位 | 青森県 | 682 |
| 5位 | 秋田県 | 366 |
| 6位 | 福島県 | 365 |
| 7位 | 長野県 | 210 |
| 8位 | 群馬県 | 87 |
| 9位 | 新潟県 | 87 |
| 10位 | 岩手県 | 54 |
さくらんぼは日本各地で栽培されていますが、生産量には地域ごとに大きな差があります。都道府県別のさくらんぼ生産量のランキングとともに、上位3つの地域の特徴についてそれぞれ紹介しましょう。
1位:山形県
山形県は、全国のさくらんぼの生産量の7割を占め、国内を代表する産地として知られています。農家の戸数は年々減少していますが、1戸あたりの栽培面積は拡大を続けており、生産量が安定しています。山形県は降水量が少ないので、雨による裂果やカビの発生がしにくく、さくらんぼ栽培に適した環境です。
さらに、山々に囲まれた盆地の地形から台風の影響を受けにくいので、強風による被害も軽減されます。また、昼夜の寒暖差が大きいことで糖度が高まりやすく、冬の冷え込みが休眠を促して翌年の安定した結実につながるのも特徴です。代表品種の佐藤錦をはじめ、紅秀峰ややまがた紅王など多彩な品種が、山形県から全国に届けられています。
2位:北海道
北海道もさくらんぼの生産量が多く、日本における栽培の発祥の地といわれています。北海道の冷涼で乾燥した気候が、春のさくらんぼの開花と結実のタイミングを調整する役割を果たし、夏に向けてゆっくりと果実が成熟することで糖度が高くなるのが特徴です。また、冬の厳しい寒さが多くの病害虫の活動を抑制し、農薬の使用量を抑えた栽培が可能です。
低湿度の環境も果実に好影響を与え、過剰な水分吸収を防ぎ、果肉がしっかりとしたジューシーなさくらんぼが育ちます。収穫時期は山形県よりやや遅く、7月頃が旬のピークです。北海道生まれの水門をはじめ、佐藤錦、南陽、紅秀峰といった品種が栽培されています。
3位:山梨県
桃や葡萄の産地として広く知られる山梨県ですが、さくらんぼの生産量も多く、日本国内ではその適地の南限とも呼ばれているのです。さくらんぼは落葉果樹で、冬に7℃以下の低温に1,200〜1,600時間さらされなければ休眠から覚めないという性質があります。
周囲を山に囲まれた山梨県の内陸性の気候は冬の冷え込みが厳しく、この低温要求を満たしやすい環境です。さらに日照時間が長く、甘味の強いさくらんぼが育ちやすい条件も整っています。収穫時期は5月下旬〜6月中旬で、山形県産のさくらんぼよりも早く楽しめます。
さくらんぼの生産量ランキング【市区町村別】

| ランキング | 市区町村 | 生産量(t) |
| 1位 | 山形県東根市 | 3,910 |
| 2位 | 山形県天童市 | 2,980 |
| 3位 | 山形県寒河江市 | 2,170 |
| 4位 | 山形県山形市 | 1,070 |
| 5位 | 山形県河北町 | 1,070 |
| 6位 | 山形県村山市 | 1,000 |
| 7位 | 山梨県南アルプス市 | 904 |
| 8位 | 青森県南部町 | 865 |
| 9位 | 山形県上山市 | 756 |
| 10位 | 山形県南陽市 | 667 |
さくらんぼは同じ都道府県内でも生産量に差があり、特定の市区町村が中心となって栽培されています。地域ごとの特徴や生産量のランキングを知ると、どの産地のさくらんぼを選ぶかの判断がしやすくなるでしょう。市区町村ごとのさくらんぼの生産量ランキングから、上位3つの地域について詳しく紹介します。
1位:山形県東根市
山形県のさくらんぼ生産の中心地である東根市は、佐藤錦の発祥地です。国内外で高い評価を受け、2017年には東根さくらんぼとして農林水産省の地理的表示に登録されました。東根市のさくらんぼが高品質である背景には、気候と土壌の両面からの恵みがあります。果実の成熟期である6月の一日の気温の差は約12℃に達し、この寒暖差が甘味の凝縮につながります。
土壌は奥羽山系の乱川(みだれがわ)扇状地に由来し、水はけに優れた礫質(れきしつ)が広がり、さくらんぼの栽培に適した排水性や通気性を兼ね備えているのが特徴です。さらに、果実への雨当たりを防ぐ「雨よけ施設」は東根市で開発と普及がされ、果皮の割れを防ぐことで、良品の生産量の安定化を可能にしました。東根市のさくらんぼは、4月下旬~7月中旬まで楽しめます。
2位:山形県天童市
天童市は、紅さやか、佐藤錦、紅秀峰に加え、近年登場したやまがた紅王など多彩なさくらんぼの品種を手がける産地です。やまがた紅王は、紅秀峰よりひとまわり大きく、糖度が佐藤錦並みで酸味が控えめなことが高く評価されています。
天童市は山形盆地の中央部に位置し、台風が通過しても強い風が吹きにくく、さくらんぼの木が倒れる心配がありません。梅雨の時期でも降水量が少なく、雨に弱いさくらんぼにとって栽培に適した環境が整っています。天童市のさくらんぼの旬の時期は、6月上旬~7月中旬です。
3位:山形県寒河江市
日本一のさくらんぼの里として全国的に知られる寒河江市は、清流の寒河江川と最上川の合流地点に位置し、自然豊かな環境の中で多くのさくらんぼが育てられています。主力品種の佐藤錦をはじめ、寒河江市生まれの大粒で甘味の強い紅秀峰など、さまざまな品種が6月上旬〜7月中旬にかけて収穫されます。
市内には国内最大規模の農園が集まり、さくらんぼ狩りには全国から多くの人が訪れるのもこの地域の特徴です。低木栽培が普及しているので、子供でもさくらんぼの収穫体験がしやすいでしょう。
山形県がさくらんぼで有名な理由は?

全国的に高い評価を受けている山形県のさくらんぼですが、なぜここまで有名になったのでしょうか。山形県がさくらんぼの名産地となった理由について、詳しく紹介します。
①品質が高い
山形県産のさくらんぼの品質を支える中心にあるのが、佐藤錦です。鮮やかな紅色の果皮と甘味と酸味の調和した味わいが特徴で、全国的に高い評価を受けています。山形県の夏は日照時間が長く、昼夜の寒暖差が大きいため、果実の糖度が高まりやすい条件が整っています。山形盆地は土壌が肥沃で排水性に優れており、さくらんぼの根が健やかに育ちやすい環境です。
気候条件と良質な土壌が組み合わさることで、品質の高いさくらんぼが安定して生産されています。さらに、果実に雨が当たるのを防ぐ雨よけ施設やハウス栽培が普及し、産地としてのブランド力を支えているようです。
②生産量が多い
山形県のさくらんぼ生産量は日本全体の約4分の3にあたる13,800t程度に達しており、その基盤となっているのが佐藤錦の安定した収穫量です。佐藤錦は、甘味が豊かで果皮が比較的厚く、傷みにくいため流通にも適しています。
現在では、草刈りロボットの導入や花芽の霜害を防ぐ霜センサーの利用など、スマート農業の技術を取り入れ高品質なさくらんぼを生産しています。豊富な生産量と安定供給が市場を支え、全国一の産地としての地位を築いているようです。
③歴史が長い
山形県でのさくらんぼ栽培は、明治8年に始まりました。全国各地で栽培が試みられましたが、山形県と周辺地域のみが実らせることに成功しました。山に囲まれ梅雨でも雨が少ない山形県の環境が、さくらんぼの栽培に適したといわれています。
当初は缶詰用の栽培が主流でしたが、その後の品種改良と技術の進歩により生食市場への出荷が増えていきました。特に生食に適した甘味と保存性を兼ね備えた佐藤錦の誕生によって、山形県がさくらんぼ日本一の産地へ飛躍する大きな転機となりました。近年ではやまがた紅王が2023年に本格デビューし、次世代を担う品種として注目を集めています。
④地域や行政の取り組み
山形県では、さくらんぼを地域振興と観光の核に据えた取り組みが積極的に進められています。東根市では果物名を冠した「さくらんぼ東根駅」が存在し、「さくらんぼマラソン大会」は全国各地からランナーが集まる東北有数の観光イベントに成長しました。
首都圏や主要市場でのPR活動に加え、市長やJAの組合長によるトップセールスも行われており、「さくらんぼといえば山形」というイメージの確立に取り組んでいます。
また、農協や研究機関が連携して最新の栽培技術を共有し、生産性を高めるとともにさくらんぼ狩りの体験イベントや直売所の活性化を通じて消費者との接点を広げています。
ちなみに世界のさくらんぼの生産量ランキングは?

さくらんぼは日本だけでなく世界各地で生産されており、国際的な生産量ランキングでは日本の生産量とは桁違いの国が名を連ねているのです。各国のさくらんぼ生産量の特徴や産地の背景を紹介します。
1位:トルコ
年間の生産量は73万6,791tで世界でも首位に立つトルコは、さくらんぼの原産地であり、毎年輸出量が多い国のトップ4に入ります。生食用の甘果おうとうは主に中央アナトリア、エーゲ海、マルマラ、地中海の各地方で盛んに栽培されており、コンヤやイズミルなどが主な産地です。
トルコのさくらんぼ収穫のピークは6月です。収穫の時期は、エーゲ海沿岸では5月下旬、内陸部では6~7月、カフラマンマラシュ県では8月上旬になります。国内では100種類以上の品種が栽培されており、高品質な甘果おうとうが輸出市場でも高く評価されています。トルコ政府が品種改良や果樹園の近代化を支援していることも、世界一の生産量を維持する要因の一つです。
2位:チリ
生産量46万5,348tのチリは、南半球を代表するさくらんぼの一大産地です。主な栽培地は、チリ中部のオイギンス州とマウレ州になります。南半球に位置するため収穫時期は冬で、北半球のさくらんぼが収穫できないシーズンに出荷できるのが強みです。
輸出量は世界最大規模で、生産量の90%近くが中国をはじめとする海外市場に届けられています。主要品種はラピンズ、サンティナ、レジーナで、日本にも輸入されています。
3位:アメリカ
さくらんぼの生産量32万1,420tのアメリカは、カリフォルニア、オレゴン、ワシントン州の西海岸3州が主要産地です。ワシントン州は甘果おうとうの全米生産量の首位を占めており、日本でアメリカンチェリーとして知られる果実の多くがこの州で栽培されています。
アメリカの甘い生食用のビング、ランバート、レーニアの3品種が、北西部の生産量の95%以上を占めています。日本の佐藤錦などと比べると粒が大きく、甘味も酸味も強く、日持ちが良いのが特徴です。さくらんぼの収穫期は5月~8月で、カリフォルニア州から順に北上していき、オレゴン州、ワシントン州の順に続きます。
さくらんぼのおすすめ商品を紹介!
旬の時期に楽しみたいさくらんぼは、品種や産地によって味わいや食感が異なります。どれを選べばよいか迷う人に向けて、品質や人気を踏まえ、おすすめのさくらんぼの商品を2つ紹介しましょう。
①【母の日】山形産 「佐藤錦」 300g ※手詰め (造花カーネーション付)
山形県でハウス栽培された佐藤錦を、色づきや形、艶をプロが一粒ずつ丁寧に見極めて手詰めした母の日向けのギフトです。箱に詰められており、見栄えが良く、贈答用としても満足感のある仕様です。造花のカーネーションとメッセージカードが添えられており、特別な日の贈答にも適しています。
②【母の日】山形産 「佐藤錦」 150g ※チョコ箱手詰め (造花カーネーション付)
山形県でハウス栽培した佐藤錦を一粒ずつ丁寧に手詰めし、造花のカーネーションと母の日カードを添えて届けられる商品です。さくらんぼをコンパクトなサイズのチョコレートケースに収めた商品で、感謝の気持ちをさりげなく伝えられ、手軽に贈りやすいギフトです。
さくらんぼの生産量ランキングや有名な県・産地を知ろう
さくらんぼの生産量の多くは山形県に集中していますが、そのほかにも北海道や山梨県などにも産地があります。市区町村では東根市や天童市、寒河江市が生産量で上位を占め、栽培技術の積み重ねが、品質の維持と安定した生産を支えています。産地ごとの味わいや旬の時期を知ると、自分に合ったさくらんぼが選べるでしょう。


