バナナは腐るとどうなる?完熟との見分け方は?食べたらどうなるかも紹介!

バナナは腐るとどうなるのでしょうか?今回は、バナナの〈見た目・中身〉は腐るどうなるかや、〈腐りかけ・熟している〉時の見分け方・判断方法を紹介します。腐ったバナナを食べたらどうなるかや、正しい保存方法も紹介しますので参考にしてください。

目次

  1. バナナが腐るとどうなる?見分け方は?
  2. ①見た目
  3. ②臭い
  4. ③触感
  5. ④味
  6. バナナの腐敗・熟成を迷う状態は?判断の仕方は?
  7. ①皮・中身が黒い場合
  8. ②表面が柔らかい場合
  9. ③ヘタに白いふわふわがある
  10. バナナが腐る原因は?腐るまでどれくらい?
  11. 原因①エチレンガスによる過熟
  12. 原因②不適切な保存環境
  13. バナナが腐るまでの期間の目安
  14. 腐ったバナナを食べたらどうなる?
  15. 腐ったバナナを食べると食中毒になる危険性がある
  16. バナナを日持ちさせる保存方法は?
  17. バナナが腐る前に消費できるレシピ3選!
  18. ①バナナシェイク
  19. ②バナナケーキ
  20. ③バナナアイス

バナナが腐るとどうなる?見分け方は?

栄養豊富で手軽に買えるバナナは、安価で常温でも保存しやすく、毎日食べている人も多いかもしれません。そのバナナはすぐに黒くなってしまいがちで、食べられるかどうか悩むこともあるでしょう。バナナが腐ると出てくる特徴について、見た目やどんな味なのか詳しく紹介します。

①見た目

バナナが腐ると、ヘタや軸の部分、皮に白色や緑色のカビが生えてきます。またバナナの中身が黒く変色していて粘りがある場合や、一部が液状化している場合も、腐っていると見た目で判断できます。皮が破れて中から汁が出ているバナナは完全に腐っているので、食べるのは避けましょう。

【腐ったバナナの見た目】
・カビが生えている
・バナナの果肉全体が真っ黒で、汁が出ている

②臭い

バナナが腐ると、バナナ特有の甘い香りではなく、生ごみのような臭いや酸っぱい臭いが感じられるようになります。普段と異なる臭いの異変を感じた場合は、腐っている可能性があるので、食べることを控えてください。さらに腐敗が進むと、バナナの糖分が雑菌や酵母により分解されて、アルコールのような刺激臭になります。

【腐ったバナナの臭い】
・生ごみのような臭い
・酸っぱい臭い
・アルコールのような臭い

③触感

バナナの腐敗が進行すると、果肉が溶け出してくるため、ふにゃふにゃと柔らかい触感に変化します。腐っている目安として、バナナの皮が簡単にむけないほど柔らかくなっている場合は、食べない方が良いでしょう。新鮮なバナナの果肉は芯がある固さですが、腐ると持ち上げた時にカーブするほど柔らかいことがあります。

【腐ったバナナの触感】
・ふにゃふにゃしていて柔らかい
・皮が剥けないほど柔らかい
・持ち上げるとカーブする

④味

バナナが腐ると、雑菌やカビの繁殖によって果肉の味わいに変化が出て、苦みや酸味が感じられます。冬場は見た目にそれほど変化が無くても、内部が腐っている可能性もあります。バナナを口に入れた時にピリピリと痺れるような感覚があれば、腐っているサインです。

【腐ったバナナの味】
・苦い
・酸味を感じる
・舌がピリピリする

バナナの腐敗・熟成を迷う状態は?判断の仕方は?

収穫後追熟していくバナナは、腐る前が完熟の状態で、甘くていちばん美味しい食べ頃を迎えます。バナナが腐敗しているのか、熟成しているのか、難しい判断をする時にチェックするべきポイントを紹介しましょう。

①皮・中身が黒い場合

熟したバナナの皮にはシュガースポットと呼ばれる茶色い斑点が出ますが、熟しすぎて腐ると全体が真っ黒になります。ただし、冷蔵などで保存すると低温障害で皮全体が黒くなりますが、必ずしも腐っているとは限らないので中身をよく確認してください。果肉の中心が黒い筋状であれば、モキリオ病という症状の可能性があり、固く苦いため食べない方が良いでしょう。

②表面が柔らかい場合

完熟したバナナもデンプンなどが分解されて軟化していきますが、柔らかすぎる場合は腐っている可能性があります。バナナが腐ると、カビや微生物が繁殖しますので、独特な液だれや極端な軟化が発生します。皮がうまくむけないほど表面が柔らかくなっているバナナは腐っているので、食べるのを控えてください。

③ヘタに白いふわふわがある

バナナのヘタの部分に白いふわふわのカビがあれば、腐りかけだと判断できますが、果肉にカビが無ければ食べられます。ただし、バナナが腐るとカビが果肉や皮の広範囲まで広がるので、食べないようにしましょう。

バナナが腐る原因は?腐るまでどれくらい?

バナナが腐る原因と、常温や冷蔵などそれぞれの保存方法では何日くらいでバナナが腐るのか、詳しく紹介します。腐る原因や腐るまでの期間を知っていると、バナナを腐らせて無駄にすることなく、美味しい状態で食べられるでしょう。

原因①エチレンガスによる過熟

バナナが発している成長ホルモンのエチレンガスが、腐る原因のひとつとなっています。収穫後もエチレンガスによって追熟が進み、緑色から黄色の食べ頃のバナナになりますが、熟しすぎた状態は腐敗に繋がるでしょう。

原因②不適切な保存環境

バナナは14~20℃くらいの常温だと甘みが増して美味しくなりますが、それより暑い時期は追熟が早く進んで腐る原因になります。また温度変化が激しい場所に保存すると、皮の水分が無くなって裂け、果肉が乾燥するため注意が必要です。バナナの房のカーブを下にして置く方法も不適切で、房全体の重みによって果肉の下の部分が潰れやすくなります。

バナナが腐るまでの期間の目安

バナナの熟し方にもよりますが、常温で3~5日程度は腐ることなく保存が可能です。すでに完熟したバナナは、1本ずつラップで包んで冷蔵保存すると長持ちします。冷蔵庫に入れたバナナは、低温障害で皮が黒くなりますが、中身がしっかりしていれば食べても問題ありません。

カットしたバナナは酸化して見た目が茶色になるため、レモン汁で変色防止したうえで早いうちに食べきりましょう。スライスやピューレ状にすると冷凍が可能で、小分けにしておくと、使う時に便利です。

【バナナが腐るまでの期間の目安】
・房付き未熟バナナ(常温):3~5日
・房付き完熟バナナ(冷蔵庫):約1週間
・皮を剥きカットしたバナナ(冷蔵庫):1~2日
・バナナピューレ・スムージー(冷蔵庫):1~2日
・スライス・ピューレ(冷凍庫):1ヶ月以上

腐ったバナナを食べたらどうなる?

見た目や臭いなどの判断を誤って、腐ったバナナを食べてしまった場合はどのような症状が出るのかを説明します。万が一、症状が出てきてしまった時の対処法もよくチェックしてください。

腐ったバナナを食べると食中毒になる危険性がある

バナナに限らず、腐った食材を食べると食中毒なる危険性があり、特に免疫力が落ちている人は重症になりやすく注意が必要です。吐き気や嘔吐、下痢や腹痛、頭痛発熱などの症状があれば食中毒を疑ってください。対処法としては、脱水にならないようにこまめに水分補給をし、医療機関を受診しましょう。

バナナを日持ちさせる保存方法は?

バナナを日持ちさせるには、直射日光が当たらず、風通しの良い場所に置きましょう。バナナスタンドやS字フックを使って吊り下げる保存や、房のカーブした部分を上にして山の形に伏せると常温でもより長持ちします。隣り合うバナナ同士のエチレンガスによって追熟が進むため、1本ずつ切り離すと腐敗の進行が遅くなるでしょう。

バナナが腐る前に消費できるレシピ3選!

余ってしまいそうなバナナを、腐る前に消費できるレシピを3点紹介します。どれも少ない材料で、簡単なレシピなので、子供と一緒に作っても楽しめるでしょう。

①バナナシェイク

【材料】
・完熟バナナ:2本
・牛乳:100ml
・砂糖:小さじ2

バナナシェイクの作り方を紹介します。

【作り方】
1.完熟バナナの皮を剥いてラップで包み、冷凍する
2.凍ったバナナを4等分に折って、ミキサーに入れる
3.牛乳と砂糖を入れる
4.スイッチを入れてしっかり撹拌(かくはん)する


腐る前の完熟状態のバナナを使うことで、より甘みを感じて美味しいバナナシェイクになります。常温で溶かす必要もなく、冷凍バナナのまま使えるので、作りたい時にすぐに作れて手軽なレシピです。

②バナナケーキ

【材料】
・バナナ:2本
・卵(Mサイズ):2個
・ホットケーキミックス:150g


バナナケーキの作り方を紹介します。

【作り方】
1.オーブンを180℃に予熱する
2.容器にバナナを入れ、フォークで潰す
3.卵を加えて混ぜる
4.ホットケーキミックスを加えて混ぜる
5.クッキングシートを敷いた型に流し入れる
6.180℃のオーブンで30分焼く
7.粗熱を取って型から外す


バナナの優しい甘さが感じられるバナナケーキですが、砂糖の量は好みで調整してください。焼き加減もオーブンによって性能が異なるため、様子を見ながら焼きましょう。

③バナナアイス

【材料】
・バナナ:2本
・牛乳:150cc
・きび砂糖:大さじ2


バナナアイスの作り方を紹介します。

【作り方】
1.ジッパー付き保存袋にバナナを入れて、滑らかになるまで手で潰す
2.きび砂糖と牛乳を加えてよく揉む
3.空気を抜くように袋を閉じて、バットの上に平らに置く
4.冷凍庫で2時間ほど冷やす
5.途中に2回ほど取り出して、よく揉んで冷やし固める


甘くなった完熟バナナだと砂糖不使用でも美味しく作れるレシピで、腐る前のバナナの消費に適しています。途中に取り出してよく揉むことで、滑らかな口当たりのバナナアイスに仕上がるでしょう。

バナナが腐るとどうなるかを知っておこう

バナナが腐るとどのような状態になるのかを知っておくと、完熟と腐敗の違いの判断ができるようになります。見た目や触感など、よく観察して、腐る前の完熟状態でいちばん甘いバナナを食べ逃さないようにしてください。常温でもなるべく日持ちする方法で保存し、腐る前に美味しいバナナを食べましょう。

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