キルシュの代用は?ショートケーキの場合やコツ・注意点も紹介!
キルシュの代用品について知っていますか?今回は、キルシュの代用品を〈ラム酒・ブランデー・キュラソー〉など7選、向くお菓子や注意点とともに紹介します。ケーキのシロップになるノンアルコールの代用品や、キルシュが売っている場所もあわせて解説しますので参考にしてください。
目次
そもそもキルシュとは?

キルシュは、さくらんぼを種ごと潰して発酵させ、蒸留して作られるフルーツブランデーの一種です。別名キルシュワッサーとも呼ばれ、砂糖による甘味付けではなくさくらんぼ由来の香りを付ける目的で、ショートケーキのシロップや焼き菓子、チョコレートなどにも使われます。
【キルシュの役割】
・果実の香りを加える
・菓子の風味を引き立てる
・ケーキシロップにへ香りを付ける
キルシュの代用品7選!
| 代用品 | おすすめ度 | 向くお菓子・用途 | 注意点 |
| ①ラム酒 | ◎ | パウンドケーキ、チョコレートケーキ | ダークラムは色が付く |
| ②ブランデー | ◎ | パウンドケーキ、フルーツの漬け込み | 度数が高く子供向けには不向き |
| ③ウイスキー | ○ | チョコレート、ケーキのスポンジ | 入れすぎるとアルコール臭が出る |
| ④キュラソー | ○ | ショコラケーキ、オレンジゼリー | 香りがオレンジ寄りになる |
| ⑤カルバドス | △ | アップルタルト、アップルパイ | りんごの香りが前に出る |
| ⑥グラッパ | △ | パウンドケーキ、チーズケーキ | イタリア産以外は別の名前で売られる |
| ⑦ワイン | △ | ワインゼリー、果物のコンポート | 煮込みに使うので量が多くなる |
キルシュの代わりに洋酒を使うと、果実感や熟成香の方向が変わります。作るお菓子の材料と香りが合う代用品を選び、控えめな量から調整することが大切です。キルシュの代用品として使える洋酒を紹介します。
①ラム酒

【向くお菓子・用途】
・パウンドケーキ
・チョコレートケーキ
サトウキビを原料とするラム酒は、ドライフルーツやチョコレートを使った洋菓子に使うと濃厚な味わいが楽しめます。キルシュより甘く厚みのある香りになるので、入れ過ぎないように少量ずつ加えて調整しましょう。色を付けたくないケーキにはホワイトラムを、焼き色の濃い焼き菓子にはダークラムを使い分けるのがおすすめです。
ダークラムは生地にも色が付くため、果物やクリームの淡い色合いを保ちたい場合には向きません。
②ブランデー

【向くお菓子・用途】
・パウンドケーキ
・フルーツの漬け込み
果実を原料とするブランデーは、洋酒の香りを残したい焼き菓子やフルーツの漬け込みに使えます。ぶどう由来の熟成香が加わるので、さくらんぼの軽やかな香りとは印象が異なるでしょう。チョコレートやドライフルーツ、ナッツを使う菓子と合わせやすい代用品です。アルコール度数が高いため、子供が食べるお菓子には使わないでください。
③ウイスキー

【向くお菓子・用途】
・チョコレート
・ケーキのスポンジ
穀物を原料とするウイスキーは、チョコレートやドライフルーツとの組み合わせに使えます。ただし、キルシュの果実香ではなく、樽由来の香りや穀物の風味が強く出るのが特徴です。商品によって香りが異なりますが、量が多いとアルコール臭を強く感じる場合もあります。最初は控えめに加え、お菓子の香りを確かめながら調整してください。
④キュラソー

【向くお菓子・用途】
・ショコラケーキ
・オレンジゼリー
オレンジの果皮で香りを付けたキュラソーはチョコレートやゼリーに柑橘感を加えられますが、キルシュのようなさくらんぼの風味にはなりません。チョコレートケーキの仕上げやシロップなど、オレンジの香りに合う用途で使いましょう。お菓子の生地の色を変えたくない場合は、無色透明のホワイトキュラソーを選びましょう。
⑤カルバドス

【向くお菓子・用途】
・アップルタルト
・アップルパイ
カルバドスはリンゴを原料とするため、アップルタルトやアップルパイなどの香り付けに使えます。リンゴの果実香が強く出るので、タルトタタンなど同じ果実を使ったお菓子に合わせやすい代用品です。キルシュのさくらんぼの香りは補えないため、リンゴの香りに変わっても問題ないお菓子に使いましょう。
⑥グラッパ

【向くお菓子・用途】
・パウンドケーキ
・チーズケーキ
ワイン用ぶどうの搾りかすを蒸留したグラッパは、ナッツやクリームチーズを使うお菓子と相性が良く、ぶどう由来の香り高く濃厚な旨味が残ります。規定により、同じ製法で造られていてもイタリア以外ではグラッパとは名乗れず、異なる名称で呼ばれます。
キルシュの代用としてグラッパを用いる場合は香りの方向が変わるので、パウンドケーキやチーズケーキなど相性の良いお菓子を選び、控えめに加えて風味を調整しましょう。
⑦ワイン

【向くお菓子・用途】
・ワインゼリー
・果物のコンポート
甘みのあるワインは果物を煮るコンポートやゼリーと相性が良く、キルシュの代わりとして使えます。赤はドライフルーツや濃い焼き菓子に向くので、素材の色を残したい場合は白が最適です。キルシュは香り付けに少量使うことが多く、キルシュの代用品としてワインを使う場合は用途や必要量が異なります。煮込み料理など、ワインを加熱して使うレシピに限り、代用しましょう。
キルシュを代用するときの注意点は?

代用品の洋酒は原料も香りも異なるので、キルシュと全く同じ味にはなりません。同じ仕上がりを期待して代用品を使うと、想像と違う風味になり失敗したように感じるでしょう。キルシュを代用する際に押さえておくべきポイントを紹介します。
①少量ずつ加えて香りを確認するみる
キルシュは他の洋酒で代用できますが、種類によって香りの強さと方向が大きく変わります。ラム酒やウイスキーを一度に多く加えると、果物やチョコレートよりも酒の香りが強く感じられるでしょう。まずはレシピの分量よりも控えめに加え、生地やシロップの香りを確かめてください。
②子供向けはアルコールを使わない
子供が食べるケーキでは洋酒を使わず、フルーツ缶のシロップや砂糖と水で作るシンプルなシロップで作りましょう。ただし、スポンジに塗れば水分と甘みは補えますが、キルシュの香りは付きません。果実の風味も加えたい場合は、さくらんぼやベリーの果汁を少量混ぜます。香りまで再現しようとせず、洋酒を使わずに仕上げることを優先してください。
③さくらんぼの香りは出せない
ラム酒やブランデー、キュラソーなどは、洋酒で香りを付ける役割を補えます。ただし原料が異なるので、キルシュ特有のさくらんぼと種由来の香りまでは再現できません。他の洋酒で代用するなら、それぞれの香りに合ったお菓子を選んでください。さくらんぼの風味が中心のお菓子では、他の果物の香りに変わりすぎないよう、相性のよい代用品を選ぶことが大切です。
キルシュの代用を知ってお菓子作りに活かそう
キルシュは、ラム酒やブランデーなどの洋酒で代用できます。さくらんぼの風味は別の酒では補えないため、作るお菓子に合う香りを選び、少量ずつ加えてください。子供向けのケーキシロップには、アルコールを含まない果汁やシロップを使い、安全で美味しいお菓子作りを楽しみましょう。
