焼酎に賞味期限はある?開封後・未開封だと?腐る?保存方法や古い場合に飲めるか紹介!
焼酎の賞味期限を知っていますか?賞味期限はあるのでしょうか?今回は、〈芋焼酎・麦焼酎〉などの〈開封後・未開封〉の賞味期限や、〈温度・場所〉など正しい保存方法を紹介します。〈10年・20年〉など古い焼酎は飲めるのかも紹介しますので参考にしてください。
目次
焼酎の賞味期限はある?未開封だとない?

多彩な飲み方で楽しめる焼酎は、日本人に好まれるお酒のひとつですが、保存期間はどのくらいなのでしょうか。焼酎の賞味期限に関する正しい知識と、ラベルの日付が示す意味を紹介します。
未開封・開封後ともに焼酎に賞味期限はない
焼酎は製法によって甲類と乙類の2種類に分けられ、甲類焼酎はクセのないクリアな味わいです。乙類焼酎には芋焼酎や麦焼酎、米焼酎などがあり、原料由来の豊かな香りが特徴です。これらの焼酎は多くが25度や35度といった高いアルコール度数を持ち、酒が腐るという変化は起こりません。そのため、開栓後の飲みかけの状態でも、品質の劣化はゆるやかに進みます。
【焼酎の種類】
・甲類焼酎(連続式蒸留焼酎)
・乙類焼酎(単式蒸留焼酎)
焼酎の瓶に記載されているのは賞味期限ではなく詰口年月日
焼酎は品質の劣化が極めて遅い蒸留酒であるため賞味期限の表示義務がなく、代わりに製造管理上の情報として「詰口年月日」が記載されています。
この日付は、あくまでいつ瓶詰めされたかを示す物であり、酒の品質や安全性を保証する期限ではありません。購入時に風味の新鮮さを求めるなら新しい物を、熟成による変化を期待するなら古い物を選ぶなど、焼酎選びのひとつの目安になります。
10年・20年前の古い焼酎は飲める?

長期間保存された焼酎は、味わいや品質にどのような影響があるのでしょうか。賞味期限が表示されていない焼酎ですが10年、20年前に製造された古い物でも安全に飲めるのか、保存状態による違いや注意点を紹介します。
焼酎が未開封の場合は基本的に飲める
焼酎は基本的に未開封で適切に保存されていれば、5年や10年、20年が経過していても飲めます。高いアルコール度数を持つ蒸留酒であり、雑菌の繁殖や空気による品質の変化がほとんど起こらないためです。
ただし、長期間に渡ると風味が落ちてしまうことがあります。購入したてのフレッシュな風味を楽しみたいのであれば、瓶詰めの焼酎で2年を目安に飲みましょう。
開封状態や保存方法によっては注意が必要
焼酎は賞味期限がない蒸留酒ですが、開封後の保存状態によっては品質が低下します。劣化の有無は、においや変色で判断できます。焼酎は劣化は進むと黄色みを帯びてきますが、明らかな変色が見られる時は飲まないほうが無難です。焼酎から酢のような酸っぱいにおい、ガソリンのような独特のにおいがする場合も避けましょう。
また、古い焼酎では澱(おり)と呼ばれる白い沈殿物が発生することがあります。これは、焼酎の成分が凝縮した物で飲んでも問題はありませんが、大量に見られる時は舌触りに影響するため注意が必要です。
【飲まないほうが良い焼酎の特徴】
・購入時と明らかに色が異なる
・酸っぱいなど不快なにおいがする
・白い沈殿物が大量に見られる
焼酎の正しい保存方法・保管方法は?

焼酎には賞味期限がないものの、保存方法を誤ると品質が劣化し、風味が損なわれることがあります。焼酎の正しい保存、保管方法を紹介します。
【開封前】焼酎の保存方法・保管方法
光は焼酎の成分に変化を与え、風味を損なう可能性があるので、日光が当たる場所や明るい部屋にそのまま置くのは避けましょう。また、高温下では品質の劣化が進みやすくなるため、コンロの近くや夏の室内などの場所も保存には向きません。長期で保存するなら、戸棚や押入れの中など、温度が一定に保たれる涼しい場所が適しています。
【開封前の焼酎の保存や保管のポイント】
・直射日光や蛍光灯の光を避ける
・温度変化の少ない冷暗所で保管する
【開封後】焼酎の保存方法・保管方法
開封後の焼酎は、空気に触れると酸化が進み品質が劣化するので、注いだ後はすぐに瓶のフタを閉めましょう。また、焼酎は他のにおいを吸着しやすいため、香りの強い食品などの近くに置くのは避けるべきです。さらに、冷蔵庫は低温すぎて焼酎のうまみ成分が固まる可能性があり、他の食品からのにおい移りのリスクもあります。
【開封後の焼酎の保存や保管のポイント】
・空気に触れないように、フタを閉める
・においが強い物の近くに置かない
・冷蔵庫での長期保存は避ける
焼酎の賞味期限や保存方法を知ろう
焼酎はアルコール度数が高い蒸留酒のため、雑菌が繁殖しにくく、賞味期限はありません。未開封で正しく保存されていれば、10年や20年前に製造された古い焼酎でも飲めます。未開封の場合は、直射日光と急な温度変化を避け、開封後はフタをして空気に触れさせないように心がけましょう。