腐った卵の見分け方は?腐るとどうなる?見た目・臭いや食べた時の対処法も紹介!

腐った卵の見分け方を知っていますか?腐るとどうなるのでしょうか?今回は、〈見た目・臭い〉など腐った卵の見分け方を〈割る前・後〉別に、腐るまでの期間とともに紹介します。腐った卵を食べたらどうなるのかや、新鮮な卵の見分け方も紹介しますので参考にしてください。

目次

  1. 卵が腐ったかも…?腐るとどうなるの?
  2. 卵が腐るまでの目安を知っておこう
  3. 腐った卵を【割る前】に見分ける方法は?
  4. ①水に入れると浮く
  5. ②光に透かしても黄身が見えない
  6. ③振るとシャカシャカと音がする
  7. 腐った卵を【割った後】に見分ける方法は?
  8. ①硫黄のような強烈な臭いがする
  9. ②黄身が崩れて白身と混ざっている
  10. ③白身が透明で液状化している
  11. ④黒や緑に変色している
  12. 腐った卵を食べたらどうなる?対処法は?
  13. 食中毒になる可能性があるため体調に異常が出たら病院へいこう
  14. 卵を日持ちさせたい時は新鮮なものを選ぼう!
  15. 卵を日持ちさせる正しい保存方法は?

卵が腐ったかも…?腐るとどうなるの?

卵は常備している家庭が多い食材ですが、気付かないうちに腐る場合があります。賞味期限を過ぎた卵や保存環境が悪い場合は、腐る可能性が特に高いでしょう。少しでもおかしいと感じたら、食べる前に確認することが大切です。卵が古くなった時の状態について紹介します。

卵が腐るまでの目安を知っておこう

卵の賞味期限は、一般的にパック詰めから約2週間とされています。これは生で食べられる期間の目安であり、加熱して食べることを前提としていれば、もう少し長い保存が可能です。しかし、殻にヒビが入るとサルモネラ菌などが繁殖しやすく、腐るスピードが早まります。たとえ賞味期限内であっても、生で食べるのは避けましょう。

ヒビが入ってもすぐ腐るわけではないので、当日中に十分に加熱して食べれば問題ありません。ただし、いつヒビが入ったか分からない卵を見つけた場合は、食中毒のリスクを避けるために廃棄するのが無難です。

腐った卵を【割る前】に見分ける方法は?

卵は一見綺麗に見えても、内部はすでに腐っている場合もあります。割る前に鮮度を確認できれば、腐った卵を誤って使う心配が減るでしょう。割る前に実践できる、古くなって腐った卵の見分け方を紹介します。

①水に入れると浮く

新鮮な卵は水に入れると沈み、その際は横向きに寝るように底に留まります。しかし、卵が腐ると沈まずに浮いてくるのが特徴です。卵は腐ると黄身や卵白の腐敗により、内部にガスや空気が増えて沈まなくなります。ただ、水に浮いても食べられる場合もあります。

新鮮な卵と古い卵の見分け方の1つではありますが、最終確認は実際に割って臭いなどを確認して判断するのが良いでしょう。

②光に透かしても黄身が見えない

新鮮な卵は光を通すと中央に卵黄の輪郭が見え、卵を動かしても卵黄の位置がほとんど変わりません。しかし、卵は腐ると卵黄が見えにくくなります。全く見えない場合もあるでしょう。ただし、光の強さによって結果が左右されるので、水に浮かべる見分け方と併せて行うとより正確に判断できます。

③振るとシャカシャカと音がする

新鮮な卵は内部の構造が頑丈になっており、白身と黄身が分離しているため、振ってもほとんど音や内部の動きがありません。しかし、卵が腐ると黄身と白身が緩んで混ざり合い液状化することで、水が動くような音が聞こえます。この音が大きい程、鮮度が低下していると判断できます。

腐った卵を【割った後】に見分ける方法は?

卵を割った後は中身の状態を確認しやすくなり、腐っているかどうかの見分け方がしやすくなるタイミングです。割った後の変化を正しく把握すれば、良い判断材料となるでしょう。割った後に卵が腐っているかどうかの見分け方について紹介します。

①硫黄のような強烈な臭いがする

卵が腐ると独特の硫黄のような強い臭いを放ちます。この異臭は細菌の増殖によって発生する腐卵臭です。割った時に感じるアンモニアや硫化水素の臭いは、卵の中で雑菌が繁殖した結果として現れる物です。卵を割って鼻を刺す刺激的な異臭を感じた場合は、食べずに処分しましょう。

②黄身が崩れて白身と混ざっている

卵を割った際に黄身が崩れて白身と混ざっている場合は、腐敗が進んでいる可能性があります。黄身を支えている白いヒモ状のカラザという部分が劣化したり、雑菌の繁殖により黄身の細胞膜が壊れたりすると、黄身の形状が崩れて白身と混ざります。また、黄身にシワが寄っていたり白身が弾力を失っていたりする場合も鮮度が落ちているサインです。

③白身が透明で液状化している

新鮮な卵の白身は適度な弾力があり、黄身を包み込む状態になっているのが普通です。しかし、卵の鮮度が落ちると白身の質が変化し始めます。白身の粘り気が失われ、液状化が進行します。これにより、割った際に白身が透明感を帯びて水っぽくなり、フライパンや皿の上で広がるのが特徴です。こうした変化は鮮度の低下を示す明確なサインとなります。

④黒や緑に変色している

見た目が黒や緑に変色している卵は鮮度が著しく低下し、腐敗が進んでいる可能性が非常に高いといえます。特に黄身が黒ずんだり緑色に変色している場合は、カビや細菌の繁殖が原因です。白身が黄緑色の蛍光のような色合いを帯びている時は、シュードモナス菌による汚染の可能性もあり危険です。

シュードモナス菌は身の周りに広く存在する細菌ですが、免疫力が低下している人は皮膚感染症を発症し、重篤な場合は命に関わる病気を引き起こす場合もあります。変色が見られる卵は食べるのを避け、廃棄してください。

腐った卵を食べたらどうなる?対処法は?

腐った卵を食べてしまった場合の体への影響や、万が一の時にとるべき対処法について理解しておくことは大切です。食中毒を防ぐためにも、症状や対応策を事前に知っておくと冷静に対処できるでしょう。腐った卵を食べた際の注意点や適切な処置について紹介します。

食中毒になる可能性があるため体調に異常が出たら病院へいこう

賞味期限が過ぎて腐った卵を食べると、体にさまざまな異常が現れる場合があります。主な症状としては、嘔吐や腹痛、下痢、発熱、悪心などです。これらは卵の中で増殖したサルモネラ菌が原因で起こる食中毒の症状です。潜伏期間は8時間から最大で4日程度続き、症状は1週間程度続く場合もあります。

免疫力の弱い子供や高齢者は重症化するリスクが高く、注意が必要です。症状が出て水分補給も難しい場合は、早めに医療機関を受診してください。また、サルモネラ菌は70度以上の熱で1分加熱すれば殺菌可能です。賞味期限が切れた卵を食べる場合は十分に加熱することが、食中毒予防に有効といえます。

卵を日持ちさせたい時は新鮮なものを選ぼう!

卵をできるだけ日持ちさせたい場合は、新鮮な卵の見分け方が重要です。新鮮な卵は保存期間が長く、鮮度を保ちやすいので品質の劣化や腐敗のリスクを減らせます。スーパーなどで購入する際の見分け方のポイントで重要なのは、賞味期限だけでなく、産卵日から日が浅いかどうかや、卵の見た目の状態などもチェックすることです。

【新鮮な卵の特徴】
・賞味期限の表示が2週間先
・光に透かした時に暗めに見える
・卵を割った時に白身が少し濁っている
・黄身と白身にハリがある

卵を日持ちさせる正しい保存方法は?

卵の殻にはサルモネラ菌が付着している可能性があるので、他の食品への菌の移動を予防しましょう。できるだけ購入時のパックに入れたまま保存するのが基本です。収納場所は冷蔵庫のドアポケットが定番ですが、開閉による温度変化が起こりやすく、卵の保存場所には適していません。冷蔵庫内の奥にしまいましょう。

卵の丸い方は空気が入った気室という場所があり、気室を下にして保存すると黄身が空気に触れて菌が侵入する可能性があるため、尖った方を下にして保存しましょう。また、卵の殻には小さな穴が空いていて、卵を洗うと内部に水が入り雑菌が繁殖する恐れがあります。殻の汚れが気になる場合は水洗いせずに、拭き取るだけに留めましょう。

【卵を日持ちさせる保存のポイント】
・購入時のパックのまま冷蔵庫で保存する
・卵の尖った方を下にして保存する
・冷蔵庫内の奥で保存する
・汚れは乾いた布で拭き取る
・常温で保存しない

腐った卵の見分け方を知ろう

卵は鮮度が落ちやすく、賞味期限や保存方法を守ることが安全に食べるコツです。腐った古い卵の見分け方は見た目の変化や異臭、割った時の黄身や白身の状態などに注目しましょう。賞味期限切れや保存環境が悪い場合は、サルモネラ菌などによる食中毒のリスクも高まり、注意が必要です。卵の見分け方や保存方法に気を配り、安全に美味しく食べましょう。

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