レトルトカレーの賞味期限切れはいつまで?3ヶ月・半年・1年は大丈夫?
レトルトカレーの賞味期限を知っていますか?今回は、レトルトカレーの賞味期限や、〈3ヶ月、半年、1年、2年〉など賞味期限切れはいつまで大丈夫かを紹介します。レトルトカレーが賞味期限切れで食べられない状態や、正しい保存方法も紹介しますので参考にしてください。
目次
レトルトカレーの賞味期限はいつまで?

温めるだけのレトルトカレーは、手軽に食べられるため便利です。災害用の非常食としても重宝されていますが、賞味期限がどの程度に設定されているか知らない人も多いかもしれません。レトルトカレーの賞味期限について、開封前と開封後にわけて紹介しますので参考にしてください。
【開封前】レトルトカレーの賞味期限は1~2年
開封前のレトルトカレーの賞味期限は一般的に1〜2年程度ですが、種類によっては3年、5年持つ長期保存タイプもあります。平均すると1年半ほどの商品が多く、非常食や備蓄食としても人気です。
開封前のレトルトカレーの賞味期限が長い理由は、空気や雑菌が入りにくい構造と、製造過程で食中毒菌や微生物を死滅させる処理がされているためです。パウチと呼ばれる特殊な包装で密閉し、高温高圧で加熱し殺菌処理を行われることで常温での保存も可能となります。
【開封後】レトルトカレーはすぐに食べよう
レトルトカレーは開封すると空気中の雑菌が入り、急速に傷みやすくなります。開封後は賞味期限に関わらず、できるだけ早く食べましょう。すぐに食べ切れないときは、密閉容器に移して冷蔵庫で保存してください。冷蔵庫で保存した場合でも、当日中または翌日までには食べ切りましょう。
レトルトカレーの賞味期限切れはいつまで大丈夫?

レトルトカレーの賞味期限が切れてしまった場合、すでに食べられないのかが気になります。いつまで食べられるのか、賞味期限切れ後に食べても大丈夫な期間の目安や、見分け方、注意点などをわかりやすく紹介します。
レトルトカレーは賞味期限切れでも腐っていなければ食べられる
食品には消費期限、賞味期限のいずれかが表記されています。消費期限は「安全に食べられる期限」を指し、保存期間を過ぎた食品は食べないことが原則です。一方、レトルトカレーのような保存性の高い食品には、賞味期限が設定されます。
賞味期限は食品の特性に応じて0.7~0.8の安全係数をかけ、品質が保持される期限よりも短く定められるのが基本です。そのため、レトルトカレーは賞味期限を過ぎても、未開封で保存状態が良ければすぐに食べられなくなるわけではありません。
しかし、賞味期限は「おいしく食べられる期限」とされているので、味や風味が落ちてしまったり、食感が悪くなったりすることはあるでしょう。
【1ヶ月】賞味期限切れのレトルトカレー
レトルトカレーに定められているのは消費期限ではないため、1ヶ月ほど賞味期限を過ぎても食べることは可能です。しかし、食べられるのは未開封で直射日光や高温多湿を避けるなど適正に保存した場合に限ります。
パウチが膨張していたり、異臭・変色などの異常があったりしたときは、迷わず廃棄しましょう。体調を崩すリスクもあるため、安全性を最優先に判断することが重要です。
【3ヶ月~半年】賞味期限切れのレトルトカレー
レトルトカレーの賞味期限が3ヶ月~半年ほど過ぎている場合は、注意が必要な状態です。設定された賞味期限が1年のレトルトカレーであれば、安全係数を考慮しても3ヶ月ほどが最大の保存期間といえ、5ヶ月切れていると品質は低下しているでしょう。
元々の賞味期限が2年のレトルトカレーであっても、半年切れていれば保存可能な期間を過ぎる手前です。安全に食べられる保証がないものを口にするのは、控えた方が安心でしょう。
【1年~2年】賞味期限切れのレトルトカレー
賞味期限が1年から2年過ぎたレトルトカレーを食べるのは避けてください。パッケージの破損や膨張、異臭などがなくても食品としての品質が大きく低下していると考えられます。
食べられたとしても、風味や味、香りが悪くなり、おいしさは感じられないでしょう。高温高圧による加熱処理を行っているとはいえ、内部に細菌が繁殖している可能性も否定できません。
レトルトカレーの正しい保存方法は?

レトルトカレーは常温で長期保存できる便利な食品ですが、保存環境によっては風味や品質が落ちてしまうこともあります。レトルトカレーをおいしく安全に保つための正しい保存方法や、注意すべきポイントを紹介します。
常温保存で高温多湿・直射日光はNG
レトルトカレーは常温で保存できるのが嬉しいポイントですが、置き場所には気をつけたいところです。高温多湿な場所や、直射日光が当たるところに置いておくと、パッケージが劣化したり、味や品質が落ちたりしてしまうことがあります。また、誤って冷蔵・冷凍保存すると品質が損なわれることもあるので注意が必要です。
食品の品質を保つためにも、風通しがよく涼しい場所を選びましょう。
冷蔵・冷凍保存は避けよう
レトルトカレーを冷蔵や冷凍保存すると水分と脂肪分が分離することがあり、中身の風味が落ちる原因となります。また、冷凍保存の場合では、パウチが凍って破損する恐れもあります。
未開封のものは常温で保存できるように作られているので、涼しくて乾いた場所に置いておくのが一番です。冷蔵や冷凍の方が安全のように考えがちですが、品質を守るうえで逆効果になる場合もあります。
レトルトカレーの賞味期限切れについて知ろう
保存性の高いレトルトカレーには、消費期限ではなく賞味期限が設定されています。正しく保存したレトルトカレーであれば、賞味期限が少し切れても食べることは可能です。ただし、期限が大幅に過ぎていたり、保存状態が悪かったりすると腐敗のリスクもあります。レトルトカレーの賞味期限切れに注意し、本来のおいしさを楽しめるうちに食べ切るようにしましょう。