ちくわは冷凍保存できる!袋のまま?まずい?日持ちや解凍方法・使い方も紹介!
ちくわは冷凍保存できるのでしょうか?ちくわは冷凍しても、食感は変わらないのでしょうか?今回は、〈袋のまま〉などちくわの冷凍での保存方法・日持ち期間や、解凍方法・使い方を紹介します。ちくわを冷凍するとまずいのかや、活用レシピも紹介しますので参考にしてください。
目次
ちくわは冷凍できる?まずいって本当?

おかずやお弁当に便利なちくわは、一度に使い切れずに余らせてしまうことがあります。冷凍したちくわはまずいという噂を聞き、冷凍保存をためらう人もいます。ちくわは冷凍できるのか、またどのくらい日持ちするのかを紹介しますので、参考にしてください。
ちくわは冷凍すると1ヶ月ほど日持ちする!
冷凍保存方法 | 日持ち・保存期間 |
未開封 | 1ヶ月 |
開封後(丸ごと) | 1ヶ月 |
開封後(カットして) | 1ヶ月 |
ちくわは冷蔵保存しても未開封で1週間ほど、開封後は2〜3日程度で賞味期限を迎えますが、冷凍すれば保存期間を約1ヶ月に延ばせます。
低温で細菌の活動が抑えられ食品の劣化が遅れるという理由から、約1ヶ月間という保存期間の確保が可能です。スーパーの特売で多めに購入した際や、弁当で少しだけ使って残った場合も、冷凍庫に入れておけば無駄になりません。
ただしちくわを冷凍すると食感が変わることがある
家庭用の冷凍庫でちくわを冷凍すると、内部の水分が凍って膨張し、すり身の組織が壊れて解凍後に食感が変わることがあります。しかし、煮物や炒め物のように加熱して味を染み込ませる料理であれば、食感の変化はあまり気になりません。調理法を工夫して、ちくわを美味しく食べ切りましょう。
【未開封】ちくわの冷凍保存方法は?

すぐに使わない未開封のちくわは、迷わず冷凍保存しましょう。未開封のちくわを美味しく長持ちさせるための、正しい冷凍保存の方法を紹介します。
未開封のちくわは袋のまま冷凍保存してOK
未開封のちくわは、製品の袋が乾燥や酸化を防ぐ役割を果たすため、購入した袋のまま冷凍庫で保存しましょう。袋のまま凍らせても、ちくわ同士がくっつくことはありません。開封後のちくわのように、ラップで包む手間がかからないのが大きな利点です。熱伝導率が高い金属製のトレーに乗せてから冷凍庫に入れると、より早く冷凍でき品質を保ちやすくなります。
【開封後】ちくわの冷凍保存方法は?

開封後のちくわを無駄なく使い切るためには、正しい方法での冷凍保存が欠かせません。ちくわを丸ごとのまま保存する場合と、カットしてから冷凍する場合のポイントを紹介します。
【丸ごと】ちくわの冷凍保存方法
手間をかけたくないときは、ちくわを丸ごと冷凍保存しましょう。複数本まとめてラップで包んでも大丈夫ですが、より乾燥を防ぐためには1本ずつラップなどで隙間なく包み、空気との接触をなくした状態で保存するのがベストです。袋を開封すると劣化が進みやすくなるので、できるだけ早く食べ切りましょう。
【ちくわを丸ごと冷凍保存する方法】
1.ちくわ表面の水分をキッチンペーパーで拭き取る
2.ラップを密着させるように、ちくわを1本ずつ丁寧に包む
3.冷凍用保存袋に入れ、中の空気を抜いてから冷凍する
【カットして】ちくわの冷凍保存方法
日々の調理時間を短縮したいなら、カットして冷凍保存するのが向いています。保存の際は、ちくわが重ならないように平らにするのがコツです。冷凍にかかる時間を短縮でき、必要な分だけをスムーズに取り出せます。また、カットしてから冷凍する場合は、空気に触れる面が増えるため、冷凍用保存袋で密閉して保存するのが、美味しさを保つコツです。
【ちくわをカットして冷凍保存する方法】
1.ちくわを輪切りにする
2.カットしたちくわの水分をキッチンペーパーで拭き取る
3.冷凍用保存袋に平らに入れ、空気を抜いてから冷凍保存する
冷凍ちくわの解凍方法・使い方は?

冷凍したちくわは、料理に合わせて解凍方法を変えることで、美味しさを損なわずに使えます。それぞれの調理法に適した解凍方法や使い方を紹介します。
①凍ったまま加熱調理
煮物や炒め物などに冷凍ちくわを使う際は、解凍せずに凍ったまま調理すると手間がかかりません。冷凍したちくわは包丁で簡単に切れるので、使いたい分だけ取り出して好みの大きさにカットし、そのまま鍋やフライパンに入れて調理を始められます。
②自然解凍or電子レンジで解凍して加熱調理
ちくわに具材を詰めたり巻いたりする調理法では、形が崩れないよう自然解凍か電子レンジで解凍してから使うのが向いています。自然解凍の場合は、冷凍保存していたちくわを皿に移し、乾燥や空気に触れるのを防ぐためにラップをかけて冷蔵庫に入れましょう。低温で急な温度変化を防ぐため、水分が出にくくなります。
急いでいる場合は、ちくわを電子レンジで解凍しましょう。凍ったちくわを耐熱皿に並べ、ラップをかけて10秒から20秒ほど加熱します。加熱しすぎるとちくわが硬くなる原因になるので、短い時間で様子を見ながら温めてください。
冷凍ちくわをそのまま生で食べるのは避けよう
急速冷凍の機能や金属トレーの上に置く工夫をしても、家庭の冷凍庫の冷却スピードは業務用にはかないません。また、冷凍庫の開け閉めにより温度変化も起こるため、冷凍保存の過程でちくわの品質が変わりやすくなります。安全性を考えて冷凍したちくわは解凍後に生で食べるのではなく、加熱調理するのが基本です。
どうしても生でちくわを食べたい場合は、衛生管理を徹底しましょう。調理に使うまな板や包丁は清潔な物を用意し、作業前には手をよく洗ってください。そして、ちくわの解凍後は時間を置かずにすぐに食べ切るように心がけましょう。
冷凍保存したちくわの活用レシピ3選!
冷凍保存したちくわは、解凍の手間なく調理に使えるため、毎日の料理でとても役立ちます。冷凍ちくわを使った簡単で美味しいレシピを3つ紹介しますので、参考にしてください。
①冷凍ちくわ入りのおでん

【材料】
・冷凍ちくわ:2〜3本
・大根:1/4本
・ゆで卵:2個
・こんにゃく:1枚
・だし汁:800ml
・醤油:大さじ2
・みりん:大さじ2
・塩:少々
凍ったまま鍋に入れて調理できる、冷凍ちくわを使ったおでんの作り方を紹介します。
【作り方】
1.大根は下茹でし、こんにゃくはアク抜きをしておく
2.鍋にだし汁と調味料、冷凍ちくわ以外の食材を入れて火にかける
3.煮立ったら冷凍ちくわを凍ったまま加え、弱火で15分ほど煮込む
ちくわなどの練り物は煮込みすぎると煮汁に旨味が出てしまうので、他の具材に火が通ってから加えるのが美味しく仕上げるコツです。
②冷凍ちくわで磯辺揚げ

【材料】
・冷凍ちくわ:3本
・天ぷら粉:大さじ3
・水:大さじ3
・青のり:小さじ1
・揚げ油:適量
天ぷら粉と青のりがあれば簡単に作れる、冷凍ちくわの磯辺揚げのレシピを紹介します。
【作り方】
1.冷凍ちくわを凍ったまま、食べやすい大きさに切る
2.ボウルに天ぷら粉と水、青のりを入れて混ぜ合わせ、衣を作る
3.ちくわを衣にくぐらせ、170℃の油で揚げる
凍ったままのちくわを揚げると油跳ねすることがあるので、外側の霜をふき取ってから調理するとよいでしょう。簡単に作れて、お弁当のおかずにも重宝します。
③冷凍ちくわを使った茶碗蒸し

【材料】
・冷凍ちくわ:1本
・卵:1個
・だし汁:150ml
・醤油:小さじ1/2
・みりん:小さじ1/2
・塩:ひとつまみ
・鶏肉やしいたけなどの好みの具材:適量
だしを準備するだけで手軽に作れる、冷凍ちくわを使った本格的な茶碗蒸しのレシピです。
【作り方】
1.冷凍ちくわは軽く解凍し、輪切りにする
2.卵を溶きほぐし、だし汁と調味料を加えて混ぜ、卵液をこす
3.器に具材を入れ、卵液を静かに注ぎ、蒸し器で10〜15分ほど加熱する
卵液をこして弱火で加熱することで、すを防いでなめらかな食感の茶碗蒸しに仕上げられます。
ちくわの冷凍保存方法を知ろう
ちくわは冷凍で長期保存が可能ですが水分が抜けて食感が変わりやすいため、適切な保存と調理が大切です。空気に触れないようラップで包み、冷凍用保存袋に入れて保存しましょう。冷凍したちくわは、凍ったまま加熱調理したり、急いでいる場合は電子レンジで解凍して炒め物に使ったりできます。今回紹介したちくわのレシピを参考に、無駄なく使い切りましょう。