酒粕の保存方法・賞味期限!冷凍できる?腐るとどうなる?常温・冷蔵も紹介!

酒粕の保存方法・賞味期限を知っていますか?冷凍できるのでしょうか?今回は、〈冷蔵・冷凍・常温〉などの酒粕の保存方法や賞味期限・日持ち期間の目安を紹介します。冷凍した酒粕の解凍方法や、腐るとどうなるのかも紹介しますので参考にしてください。

専門家監修 |管理栄養士・栄養士 伊達友美
HP
Instagram
ブログ
YouTube
心もうるおす管理栄養士:伊達友美です。食べて輝く美女になれ!ダイエット、美容に関する書籍累計157万部。...
HP
Instagram
ブログ
YouTube
心もうるおす管理栄養士:伊達友美です。食べて輝く美女になれ!ダイエット、美容に関する書籍累計157万部。35年クリニックやサロンで食事カウンセリングを行い、NPO法人 女性ウェルネス食推進機構の理事長として、戸板女子短期大学の講義や様々なイベントなどで、プラス栄養メソッド®︎を広めています。出演番組「ホンマでっかTV」「それって実際どうなの会」「主治医が見つかる診療所」他多数。

目次

  1. 酒粕の保存方法・賞味期限は?冷凍できる?
  2. 酒粕の保存方法・賞味期限の一覧
  3. 酒粕の常温保存は避けよう
  4. 【冷蔵】酒粕の保存方法|賞味期限:約半年
  5. 【板】酒粕の冷蔵方法
  6. 【そぼろ】酒粕の冷蔵方法
  7. 【ペースト】酒粕の冷蔵方法
  8. 【冷凍】酒粕の保存方法|賞味期限:約1年
  9. 【板】酒粕の冷凍方法
  10. 【そぼろ】酒粕の冷凍方法
  11. 【ペースト】酒粕の冷凍方法
  12. 冷凍した酒粕の解凍方法
  13. 酒粕の賞味期限が切れて腐るとどうなる?
  14. 酒粕は基本的に腐らない
  15. 酒粕が劣化した時の特徴・使い道
  16. 保存に便利な酒粕ペーストの作り方は?
  17. 材料
  18. 作り方・手順

酒粕の保存方法・賞味期限は?冷凍できる?

酒粕とは、日本酒を作る過程でできる絞りかすのことです。料理やお菓子作り、甘酒などさまざまな使い方ができる発酵食品であり、日本酒の風味やコクなどが楽しめます。酒粕の保存方法や保存期間はどのくらいなのか、板状、そぼろ状、ペースト状の種類別に紹介します。

酒粕の保存方法・賞味期限の一覧

酒粕の種類 冷蔵での賞味期限 冷凍での賞味期限
約半年 約1年
そぼろ 約半年 約1年
ペースト 約半年 約1年

酒粕は板、そぼろ、ペーストの3種類があり、冷蔵および冷凍した時のそれぞれの保存期間は同じです。

酒粕は、タンパク質やビタミン、食物繊維などの栄養が豊富に含まれており、酵母は死滅していますが、発酵の過程で作られる栄養素は残っているため、さまざまな健康効果が得られることで注目されている発酵食品です。特にビタミンB群が多く含まれており、疲労回復や皮膚の健康維持に効果があります。また不溶性食物繊維も多く含んでいるため、整腸作用や便秘予防にも役立ちます。

酒粕を冷凍しても栄養は変わらないといわれており、酒粕特有の風味を残したまま長期間保存が可能です。

伊達友美

管理栄養士

酒粕には、発酵によって作られるペプチドやアミノ酸が豊富に含まれていて、美肌や疲労回復を内側からサポートしてくれます。特にビタミンB群は、女性の“疲れ”対策に役立ちますよ。

酒粕の常温保存は避けよう

酒粕は、未開封の状態であれば3ヶ月程度は常温でも日持ちします。しかし、常温では熟成が進みやすく、風味や香りなどが損なわれる恐れがあるため、冷蔵または冷凍で保存しましょう。常温の場合、開封後は約2週間程日持ちしますが、保管する温度に注意して夏場や梅雨時はできるだけ早く使い切るようにしましょう。

【冷蔵】酒粕の保存方法|賞味期限:約半年

酒粕は、冷蔵庫では熟成の速度を抑えられるため、約半年ほどの日持ちです。板状、そぼろ状、ペースト状の種類別に保存方法を紹介します。

【板】酒粕の冷蔵方法

開封後の板状の酒粕は、空気に触れないよう、密閉できる容器に入れて冷蔵庫で保存します。小分けにカットしてから保存袋に入れると使いたい分だけ取り出せるため、おすすめの方法です。板状のままだと固くて使いにくいので、お湯でふやかしてから使用しましょう。

【そぼろ】酒粕の冷蔵方法

そぼろ状の酒粕も、開封後は密閉できる容器に入れて冷蔵庫で保存します。空気に触れないよう、パッケージのまま保存袋に入れるのもおすすめの方法です。板状のものと同様に、必要な分をお湯でふやかしてから使用しましょう。

【ペースト】酒粕の冷蔵方法

ペースト状の酒粕も、開封後は密閉できる容器に入れて冷蔵庫で保存します。そぼろ状のものと同様に、パッケージごと保存袋に入れると便利です。柔らかいペースト状になっているため、お湯でふやかさずにそのまま料理に使えます。

【冷凍】酒粕の保存方法|賞味期限:約1年

酒粕は、冷凍であれば保存期間は約1年ほどです。酒粕の風味を残したまま長期間保存する方法を、板状、そぼろ状、ペースト状の種類別に紹介します。

【板】酒粕の冷凍方法

板状の酒粕は1回分を小分けにしてラップで包み、密閉できるジップ付きの保存袋に入れて冷凍します。使用する際に必要な分だけ使えるように、大きい板状のものはカットしてから保存するのもおすすめの方法です。

【そぼろ】酒粕の冷凍方法

開封後のそぼろ状の酒粕も、板状のものと同様に密閉できるジップ付きの保存袋に入れて冷凍庫で保存します。薄く広げてから冷凍すると素早く凍らせることができて衛生的ですし、必要な分だけ取り出しやすくなります。

【ペースト】酒粕の冷凍方法

開封後のペースト状の酒粕も、板状、そぼろ状の物と同様に密閉できるジップ付き保存袋に入れて冷凍庫で保存します。使用するときはスプーンなどで必要な分をすくうことで、衛生的に使えます。

冷凍した酒粕の解凍方法

冷凍した酒粕は常温または冷蔵庫に移し、触ると柔らかくなるまで自然解凍します。袋のまま流水で解凍することで素早く解凍できるため、急ぎの場合にはおすすめの方法です。汁物や水分の多い料理に入れる場合は、冷凍したままでも使えます。

酒粕は長期間冷凍するとアルコール分や水分が蒸発しやすく、乾燥して風味が損なわれてしまいますが、解凍する際に日本酒に少し浸すと風味が良くなります。

伊達友美

管理栄養士

冷凍することで風味が多少、飛んでしまうこともあります。なので、料理に使う直前に少量の日本酒を加えると、風味がプラスして美味しさもアップできるでしょう。

酒粕の賞味期限が切れて腐るとどうなる?

酒粕の賞味期限が切れてしまった場合や、熟成、変色して古くなった酒粕などは、料理に使っても大丈夫なのでしょうか。劣化した酒粕はどのような状態になるのか説明します。

酒粕は基本的に腐らない

酒粕には、アルコール分が8~9%程含まれており、雑菌が繁殖しにくくなっています。そのため、酒粕は基本的には腐りません。賞味期限が過ぎていたとしても、表面にカビが生えている、糸を引いているなど明らかな異常がなければ食べても問題ありません。

酒粕が劣化した時の特徴・使い道

酒粕の変色は、熟成が進んでいる状態です。この状態の酒粕は風味や香りがとても強く、漬物などに向いています。また表面につく白い粉は、酒粕に含まれるアミノ酸が固まったものであり、食べても問題ありません。

【酒粕が劣化した時の特徴】
・茶色く変色している
・香りが強くなる
・白い粉がついている

伊達友美

管理栄養士

熟成が進んで色が濃くなった酒粕は、「漬物」や「味噌漬け」に活用できます。香り深く、旨みたっぷりの漬け床になるので、フードロス対策にもなるでしょう。

保存に便利な酒粕ペーストの作り方は?

板状、そぼろ状の酒粕は、お湯でふやかしてから使う必要があります。普段の料理ですぐに使えて便利な酒粕ペーストの作り方を紹介します。市販のペースト状の練り粕と同様に、冷凍で1年程の日持ちです。

材料

・酒粕(板状またはそぼろ状):500g
・水:500cc

作り方・手順

酒粕が大きい場合は、小さくカットするか手でちぎってから鍋に入れ、焦げないようよく混ぜながら、味噌くらいの固さになるまで加熱します。粗熱が取れたら保存用ジップ袋に入れ、薄く広げてから冷凍しましょう。

【酒粕ペーストの作り方】

1.鍋に酒粕、水を入れて火にかける

2.酒粕を混ぜながら弱火で煮詰める

3.酒粕を保存袋に入れる

酒粕の保存方法や賞味期限を知ろう

酒粕は常温ではなく、冷蔵や冷凍保存することで熟成が進みにくくなり、長期間保存できます。正しい保存方法を知り、酒粕の風味や美味しさを長く楽しみましょう。便利な酒粕ペーストもぜひ試してください。

関連する記事