大葉(青じそ)の保存方法・日持ちは?冷凍・冷蔵で長持ちするコツも紹介!
大葉(青じそ)の正しい保存方法を知っていますか?冷凍できるのでしょうか?今回は、大葉の〈冷蔵・冷凍・乾燥・常温〉別の保存方法や、日持ち期間の目安を紹介します。大葉の長持ちする保存食レシピも紹介しますので参考にしてください。
目次
大葉を長持ちさせる保存方法は?そのままはNG?

夏野菜の1つである大葉は、料理のアクセントとして重宝しますが、常温での保存に向いているのでしょうか。大葉を常温で保存した場合に、どのくらい長持ちするか紹介します。
大葉はそのまま・常温保存では日持ちしない!
大葉は水分を多く含み乾燥に弱いため、常温での保存には向いていない野菜です。購入後に大葉を常温で置いておくとすぐに乾燥してしまい、半日~1日程度しか日持ちしません。大葉を長持ちさせたい場合は、水に挿して冷蔵するか、千切りにして冷凍で保存しましょう。
【冷蔵】大葉の保存方法・日持ちは?

乾燥に弱い大葉は、冷蔵庫で正しく保存すれば日持ちします。香りやみずみずしさを保つためにも、保存できる期間を延ばす方法を知っておきましょう。
大葉を水に挿して保存する方法|約2週間
大葉は、瓶などの細長い容器を使えば、簡単に長持ちさせられます。大葉の茎はできるだけ長く残るようにカットし、瓶に入れる水の量は、葉が傷まないように茎のみが浸かる程度に調整してください。また、保存できる期間を延ばすためにも、瓶の水は2~4日に1回は取り替えることが重要です。
【大葉を水に挿して保存する方法】
1.ボウルに水を入れ、大葉の茎を持ってふり洗う
2.ボウルから取り出し、ふって水気を切る
3.水の中で、大葉の茎を1~3mmカットする
4.細長い瓶に水を少し入れ、切り口を浸ける
5.大葉の入った瓶に蓋をして、野菜室に入れる
瓶がない場合は、コップを使っても日持ちさせられます。ラップをかけることで葉の水分が保たれ、乾燥を防げます。また、輪ゴムがない場合はラップだけでも構いませんが、鮮度を保つためにコップの水は1~2日ごとに取り替えるようにしましょう。
【大葉のコップを使った保存の方法】
1.茎をカットしたら、水の入ったコップに大葉を入れる
2.コップにラップをかぶせて輪ゴムなどで固定し、野菜室で保存する
大葉をキッチンペーパーで包んで保存する方法|約1週間
キッチンペーパーは大葉の乾燥を防ぎつつ余分な水分を吸収する役割があり、使用しないと容器内に水が溜まり、大葉が傷みやすくなってしまいます。また、大葉は複数枚重ねて保存しても問題ありませんが、キッチンペーパーが乾燥した場合は霧吹きなどで軽く湿らせましょう。
【大葉をキッチンペーパーで包んで保存する方法】
1.大葉を軽く洗って水気を切り、茎をカットしたらキッチンペーパーを敷いた保存用の容器に入れる
2.大葉をキッチンペーパーで包み、蓋をして冷蔵庫で保存する
【冷凍】大葉の保存方法・日持ちは?
大葉は冷凍すれば保存できる期間が長くなり、必要な時にすぐに使えます。大葉の冷凍の方法や保存できる期間の目安などを紹介します。
大葉の冷凍は千切りして保存がおすすめ|約1ヶ月

保存容器に大葉を詰め込み過ぎると葉が潰れるため、軽く重ねる程度にしてください。冷凍した大葉は、冷凍庫から出すとすぐに解凍できるので使う分だけ手早く取り出し、パスタのトッピングや冷や奴の薬味などさまざまな使い方が楽しめます。変色が気になる場合は、解凍した大葉をみじん切りにしてハンバーグのタネなどに混ぜると使いやすくなります。
【大葉を千切りにして冷凍する方法】
1.大葉を洗って水気を拭き取り、茎をカットする
2.大葉を千切りにする
3.千切りした大葉を保存容器に入れ、蓋をして冷凍庫で保存する
大葉をそのまま冷凍保存する方法|約2~3週間

大葉の冷凍焼けを防ぎ長持ちさせるには、冷凍用保存袋などの冷凍用の保存袋を使用し、空気を抜くように包んで密閉することが重要です。冷凍した大葉は、解凍時に水分が出て色が変わってしまうことがあります。変色を防ぐために、大葉を洗った後は、水気をキッチンペーパーなどで拭き取ってから冷凍しましょう。
【大葉をそのまま冷凍する方法】
1.大葉を洗って水気を拭き取り、茎をカットする
2.大葉を3~4枚重ねてラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存する
大葉を冷凍すると黒くなる場合も…
大葉の保存に最適な温度は8℃前後とされており、冷凍庫だと温度が低すぎて黒く変色してしまうことがあります。この現象は冷凍障害と呼ばれ、葉の部分に付着した水分が凍結し、解凍した時に溶け出すことで黒くなります。
ただし、腐っているわけではないため、食べても問題ありません。黒い部分が気になる場合は、乾燥させて薬味にしたり、刻んで餃子のタネに加えたりすれば無駄なく使えます。
【乾燥】大葉の保存方法・日持ちは?

乾燥させた大葉の保存できる期間は、約1ヶ月です。電子レンジで温めても乾燥しない場合は、様子を見ながら10秒ずつ追加で加熱してください。乾燥させた大葉は、ご飯のふりかけやパスタやそうめんのトッピングなどに使用でき、爽やかな香りと鮮やかな彩りをプラスしてくれます。
【大葉を乾燥させて保存する方法】
1.大葉を洗い、茎を切り落として水分を拭き取る
2.耐熱皿に、大葉を1枚ずつ並べる
3.電子レンジの600Wで、2分30秒加熱する
4.大葉を揉んで、細かくする
5.密閉できる瓶に入れ、湿気を避けて保存する
大葉の長持ちする保存食レシピを紹介!
大葉はひと手間加えて瓶などに入れて保存すれば、パスタや炒め物などさまざまな料理に使用できて便利です。使い勝手の良い大葉の保存食レシピを紹介します。
①醤油漬け

【材料】
・大葉:10枚
・醤油:大さじ2
・赤とうがらし:1本
・にんにく:1/2かけ
・白いりごま:適量
ご飯のお供になる大葉の醤油漬けのレシピを紹介します。
【作り方】
1.にんにくを薄切りにする
2.赤とうがらしは、4等分に切る
3.大葉は洗って、茎を切り落として水気を拭き取る
4.密閉できる容器にすべての材料を入れ、蓋をして冷蔵庫で保存する
大葉の醤油漬けが保存できる期間は、冷蔵庫で約1週間です。卵かけご飯や刺身にも良く合い、漬け汁は調味料としてチャーハンなどに使えます。
②オイル漬け
【材料】
・大葉:10枚
・オリーブオイル:大さじ3
・にんにく:1/2かけ
冷蔵庫で保存できる期間が約1週間の大葉のオイル漬けのレシピを紹介します。
【作り方】
1.にんにくを薄切りにする
2.大葉を洗って、茎を切り落として水気を拭き取る
3.材料をすべて密閉できる容器に入れ、蓋をして冷蔵庫で保存する
和え物やサラダ、パスタなどさまざまな料理に使えるのでストックしておくと便利です。赤とうがらしを加えても美味しく楽しめます。
③塩漬け

【材料】
・大葉:30枚
・粗塩:適量
毎日の食卓で役立つ、大葉の塩漬けのレシピを紹介します。
【作り方】
1.大葉を洗って、茎を切り落としたらキッチンペーパーで水気を拭き取る
2.保存容器に粗塩をひとつまみふって、大葉を何枚か敷きつめる
3.上から再び粗塩を少しふる
4.2と3の作業を繰り返し、層を作る
5.最後にラップを大葉にかぶせて、蓋をして冷蔵庫で保存する
大葉の塩漬けは冷蔵で保存できる期間が半年以上と長く、おにぎりやマッシュポテトに巻いたり、冷や奴の上に乗せたりなどさまざまな料理に使えて便利です。
④もみしそ
【材料】
・大葉:適量
・粗塩:大葉の10%の量
・黒酢:100cc程度
大葉の大量消費に役立つうえに日持ちする、もみしその作り方を紹介します。
【作り方】
1.茎を切り落とした大葉を2~3回洗って、汚れを取る
2.ザルに上げて、水分を切る
3.ボウルに大葉を入れて重さを測る
4.大葉の重量の10%の粗塩を用意する
5.大葉に粗塩の半量をふり、揉み込む
6.黒いアクが出てきたら絞り、汁を捨てる
7.残った粗塩の半量を入れて、揉み込む
8.再びアクが出てきたら絞って汁を捨て、最後の粗塩を入れて揉み込む
9.最後にアクを絞って汁を捨て、団子状にまとめる
10.保存用の瓶に入れ、黒酢を加えてほぐせば完成
冷蔵庫で1週間~1ヶ月くらい寝かすと味が馴染みます。梅干し作り以外にもきゅうりやちくわと和えたり、おにぎりに加えたりすると美味しく楽しめます。
大葉の賞味期限が切れる前に大量消費するレシピも紹介!
日持ちしない大葉を使い切りたい場合は、ソースを作って冷蔵庫や冷凍庫に保存しておくと便利です。賞味期限が近づいた大葉を、美味しく無駄なく使い切れるレシピを紹介します。
①大葉のジェノベーゼパスタ

【材料】
・大葉:20~24枚
・有塩のミックスナッツ:2つかみ
・オリーブオイル:大さじ8
・パルメザンチーズ:大さじ4
・ソース用の塩:小さじ2
・スパゲッティ:200g
・麺を茹でる用の塩:大さじ1
・水:適量
大葉を大量に使った2人前のパスタの作り方を紹介します。
【作り方】
1.ミキサーに大葉とオリーブオイル、ミックスナッツ、粉チーズ、ソース用の塩を入れて混ぜる
2.鍋に麺を茹でる用の塩を加えて、沸騰させる
3.スパゲッティを入れて茹でる
4.茹で上がったら、ザルに上げて水気を切る
5.ボウルにスパゲッティとソースを入れ混ぜ合わせ、器に盛れば完成
ソースが固く混ぜにくい場合は、オリーブオイルを少し加えて調整しましょう。スーパーで手に入れやすいミックスナッツを使っていますが、松の実などでも作れます。
②海老と大葉のチヂミ

【材料】
・海老:200g
・大葉:10~15枚
・玉ねぎ:1個
・薄力粉:100g
・片栗粉:100g
・水:200cc
・卵:1個
・ダシダ:大さじ2
・ごま油:適量
大葉と海老を使った香りの良い海鮮チヂミのレシピを紹介します。
【作り方】
1.ボウルに薄力粉と片栗粉を入れて、混ぜる
2.卵とダシダも加えて混ぜる
3.大葉と海老を細かく刻み、玉ねぎは薄切りにする
4.ボウルに切った材料を入れて、混ぜ合わせる
5.フライパンにごま油を引いて、生地を入れて焼く
6.生地を裏返して、両面焼けたら完成
海老の代わりにイカを入れたり、チーズを加えたりして楽しみましょう。ダシダがない場合は、鶏がらスープの素を大さじ1加えても代用できます。
③大葉とバジルの餃子

【材料】
・餃子の皮:50枚
・豚ひき肉:250g
・大葉:50枚
・バジル:50枚
・にんにく:2かけ
・しょうが:2かけ
・みそ:大さじ1
・醤油:大さじ1/2
・酒:大さじ1
・片栗粉:大さじ1
・塩:小さじ1/2
爽やかな香りが楽しめる大葉を使った餃子のレシピを紹介します。
【作り方】
1.大葉とバジルをみじん切りにする
2.にんにく、しょうがをすりおろす
3.ボウルにすべての材料を入れ、混ぜ合わせる
4.餃子の皮で具を包む
5.ホットプレートに餃子を並べて、中火で焼き目を付ける
6.水100ccを入れて蓋をして、5分程度蒸し焼きにする
7.蓋を外して焼き、水分がなくなったら完成
羽根付き餃子が作りたい場合は、小麦粉大さじ1と水150ccを入れて溶かした物を、蒸し焼き後に回しかけてください。
大葉の保存方法・日持ちを知ろう
大葉は常温だとあまり長持ちしませんが、冷蔵すれば約1~2週間は保存できます。さらに、冷凍や乾燥させればより長持ちし、必要な時にすぐ使えるので便利です。自宅に大量の大葉がある場合は、今回の記事で紹介した保存食レシピなどを参考にして、無駄なく使い切りましょう。