大根の冷凍保存|下茹では必要?カット・大根おろしなど別に日持ち・解凍方法も紹介!
大根の冷凍保存方法を知っていますか?下茹でしてから冷凍すべきでしょうか?今回は、大根の冷凍での保存方法・日持ち期間を〈切って・下味をつけて・大根おろしで〉別に紹介します。冷凍した大根の解凍方法・使い方や活用レシピも紹介しますので参考にしてください。
目次
大根は冷凍保存できる?下茹でしてから?

和食によく使われる大根は、冷凍保存できる野菜なのでしょうか。下茹でせずに生のままで冷凍できるかどうかも気になるところです。大根の冷凍保存について紹介しますので、参考にして普段の料理に役立ててください。
大根は冷凍保存で2〜3週間ほど日持ちする!
大根を凍らせると、中の繊維が壊れ、加熱調理した時に味が染みやすくなるというメリットがあります。また、用途に合わせた形で冷凍しておくことで、調理の効率アップにもつながるでしょう。保存期間は2~3週間ほどで、大根のような根菜類は、冷凍保存をしても栄養価への影響はあまりありません。
大根を【切って】冷凍する方法がおすすめな場合とおすすめな人
・さまざまな料理にアレンジしたい場合
・大根の柔らかな美味しさを楽しみたい人
・時短で加熱調理をしたい人
大根に【下味をつけて】冷凍保存する方法がおすすめな場合とおすすめな人
・サラダや漬物にしたい場合
・大根の食感を楽しみたい人
・しっかりした味付けを好む人
大根を【大根おろし】で冷凍保存する方法がおすすめな場合とおすすめな人
・大根を薬味として常備したい場合
・大根をその都度おろすのが手間だと思う人
・生の時と同じ風味を楽しみたい人
大根の冷凍は下茹でしなくても大丈夫
大根は、下茹でをしても生のままでもどちらでも冷凍できます。大きく輪切りにした大根の煮物などで、苦みや食感が少し気になる場合は、下茹でをしてから冷凍しましょう。大根を1~2分熱湯で茹でた後に冷水でさらすと、風味を劣化させる原因となる酵素活動を抑え、冷凍した大根をより美味しく保てます。
大根をそのまま・丸ごと冷凍するのはおすすめしない
大根をそのまま、または丸ごと冷凍すると食感が悪くなるため、おすすめできません。大根をそのまま冷凍した場合、加熱調理をしても食物繊維の豊富な皮の部分の筋が残り、硬く感じます。輪切りやいちょう切りのようにカットせず丸ごと冷凍をすると、解凍した時に凍った大根の水分が流れ出し、ふやけたような状態になってしまいます。
大根を【切って】冷凍保存する方法
切って皮をむいた大根を冷凍すると、生のままの時のように下茹でをしなくても、味のよく染み込んだ美味しい煮物が作れます。解凍をする必要がなく、冷凍庫から取り出してすぐに調理に取り掛かれるのも嬉しいポイントです。大根を切って冷凍保存する方法と、解凍方法および使い方を紹介します。
大根を切って冷凍保存する方法

大根を切って冷凍する時は厚めに皮をむき、大根の水気をふきとった後、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。乾燥による冷凍焼けを起こさないよう、冷凍保存袋の口はしっかり閉じて冷凍庫に入れましょう。おでんや煮物なら輪切り、汁物や漬物、炒め物に使いたい時には短冊切りやいちょう切りにするなど、用途に合わせた切り方で冷凍しておくとさらに便利です。
【輪切りの用途例】
・おでん
・煮物
【短冊切りの用途例】
・汁物の具
・漬物
【いちょう切り】
・汁物の具
・炒め物
切って冷凍した大根の解凍方法・使い方
輪切りやいちょう切りのように大きめにカットして冷凍すると、レンジなどで解凍せず、凍ったまま加熱調理できます。味噌汁に使うなら、お湯が沸騰した時点で冷凍の大根を入れましょう。短冊切りにして冷凍した場合は、冷蔵庫で自然解凍して水気を固く絞ると、生のような歯ごたえでサラダとしても楽しめます。
大根に【下味をつけて】冷凍保存する方法

大根に下味をつけて冷凍すると、調味料によって大根の水分が凍りづらくなり、味や品質の劣化を抑えます。輪切りにカットしてそのまま冷凍した時とはまた違う歯ごたえになり、冷凍大根を使ったメニューの幅も広がるでしょう。大根に下味をつけて冷凍保存する方法やポイント、解凍方法などを紹介します。
大根に下味をつけて冷凍保存する方法
大根に下味をつけて冷凍する時は、解凍後にどんな料理に使うかに合わせて、カットの仕方や使う調味料を変えましょう。下味が大根に浸透し、食感が残りやすくなるように、調味料をよく揉み込むこともポイントです。
【大根に下味をつけて冷凍保存する方法】
1.大根の皮は厚くむき、食べやすく千切りや短冊切りにする
2.大根を冷凍保存袋に入れ、甘酢やドレッシングなど好みの調味料で和えてよく揉み込む
3.空気を抜くようにしっかり袋を閉じ、平らな状態にして冷凍庫に入れる
下味をつけて冷凍した大根の解凍方法・使い方
下味をつけて冷凍した大根の解凍方法や使い方は、加熱をするかしないかなど調理によって変わります。漬物やなますのように加熱せずに調理する場合は、自然解凍し水気をよく絞った後、味を整えます。煮物のように加熱調理する場合は、水分と共に調味料が溶け出して風味が悪くならないように、凍ったままの状態から加熱しましょう。
大根を【大根おろし】で冷凍保存する方法

正しい方法で冷凍した大根おろしは、風味も食感も生のままの時とほとんど変わらずキープできます。その都度おろす手間もなくなり、必要な時にすぐ料理に添えられるのもメリットです。大根おろしの冷凍方法や、おすすめの使い方を紹介します。
大根おろしの冷凍保存方法
大根おろしを冷凍する時は、水分の抜きすぎを防ぐため手で絞ることはやめましょう。保存期間は2~3週間ほどですが、大根おろしの場合、時間の経過と共に味や栄養価は落ちやすくなります。1回に使う量を目安に、食べやすく小分けに冷凍し、なるべく早めに使い切りましょう。
【大根を大根おろしで冷凍保存する方法】
1.大根の皮をむいておろし器ですりおろし、ザルに入れる
2.そのまましばらく置いて自然に水を切る
3.製氷皿に1回分ずつ入れて凍らせる
4.凍った1回分ずつの大根おろしを、冷凍用保存バックに移し、空気が入らないようしっかり口を閉めて冷凍保存する
冷凍した大根おろしの解凍方法・使い方
冷凍した大根おろしを食べる時は、冷蔵庫で自然解凍します。自然解凍で出た水分は軽く絞ってください。電子レンジでの解凍は、辛味が出ることもあるため、気になる人は自然解凍を選びましょう。解凍後は、薬味として使うか、すりおろした大根を使ったみぞれ鍋のように加熱する調理でも美味しく食べられます。
冷凍大根を使ったおすすめレシピ3選!
冷凍した大根の美味しさを引き出すレシピは、煮込み料理だけに限りません。下味をつけて冷凍した大根や、おろして冷凍した大根を使ったレシピも紹介しますので、それぞれの美味しさを存分に味わってください。
①冷凍大根と鶏もも肉の煮物

【材料】
・大根:1/2本
・にんじん:1本
・鶏もも肉:1枚
・こんにゃく:1枚
・サラダ油:大さじ1/2
・水:1カップ
・顆粒和風だし:大さじ1
・酒:大さじ1
・みりん:大さじ1
・しょうゆ:大さじ1
・砂糖:大さじ1/2
冷凍大根と鶏もも肉の煮物の作り方を紹介します。
【作り方】
1.にんじんは皮をむいて1センチの半月切り、鶏肉とこんにゃくは食べやすい大きさにカットする
2.鍋にサラダ油を中火で熱し、鶏肉の皮目を下にして焼き色をつける
3.鶏肉の色が変わってきたら、にんじんとこんにゃくを加えて炒める
4.3.に冷凍していた大根と調味料を加えて煮立たせ、浮いてきた灰汁を取る
5.弱火にして落とし蓋をして、大根が柔らかくなるまで煮る
6.器に盛り付けて完成
冷凍大根を使っているので、じっくり火にかけたような柔らかい食感に仕上がります。輪切り状に大きくカットした冷凍の大根でも、味の染み込みが早く時短メニューとしても最適です。
②鶏むね肉のみぞれ焼き

【材料】
・鶏むね肉:1枚
・玉ねぎ:1/2個
・冷凍大根おろし:100gほど
・料理酒:少々
・だししょうゆ:大さじ2
・はちみつ:大さじ2
・白だし:大さじ1
・麺つゆ:100cc
・小ねぎ:1本(仕上げ用)
鶏むね肉のみぞれ焼きの作り方を紹介します。
【作り方】
1.鶏むね肉はぶつ切りサイズに切り、玉ねぎはみじん切りにする
2.鶏むね肉、玉ねぎ、冷凍大根おろしと調味料を密封保存袋に入れて揉み込む
3.冷蔵庫で20~30分寝かせる
4.寝かせている間に、仕上げ用の小ねぎを小口切りに刻む
5.冷蔵庫で寝かせた材料をしっかり火が通るまで焼く
6.器に盛り、仕上げの小ねぎを散らす
材料を、鶏もも肉や豚肉に変えても美味しく作れるメニューです。仕上げに大葉をプラスすると、大根おろしと大葉の香りで、よりさっぱりした味わいを楽しめます。
③柚子大根

【材料】
・大根:140g(約6cm)
・砂糖:大さじ2
・酢:大さじ1
・柚子の皮:2.5g
・唐辛子:少量
・食塩:ひとつまみ
柚子大根の作り方を紹介します。
【作り方】
1.大根は皮をむき、3cmの長さで1cmの拍子切りにする
2.冷凍保存袋に1.の大根を入れ、食塩以外の調味料と合わせてよく揉んで味をなじませる
3.中身が平らになるように冷凍する
4.食べる時は、冷蔵庫で自然解凍し軽く水気を絞った後、食塩を加えて再度揉み込み味をなじませる
下味をつけて冷凍することで、塩分控えめでもしっかり塩もみをしたような柔らかい食感になります。健康に気を配る人にも最適の料理です。
大根の正しい冷凍保存方法を知ろう
大根はそのままではなく、下茹でする、切る、下味をつける、すりおろすなどしてから冷凍すると、調理の際に使いやすくなります。一人暮らしや少人数家族で、大根1本を使い切れないことが多い人は、ぜひ冷凍保存を試してください。