手作りジャムの賞味期限は?常温・冷蔵の日持ちは?長持ちする保存方法のコツも!

手作りジャムの賞味期限・日持ちはどれくらいなのでしょうか?今回は、手作り・自家製ジャムの保存期間を〈未開封・開封後〉に分けて、正しい保存方法や長期保存させるポイントとともに紹介します。手作りジャムが傷んで食べられない時の特徴も紹介しますので参考にしてください。

目次

  1. 手作りジャムの賞味期限は?常温・冷蔵での日持ちは?
  2. 手作りジャムの賞味期限は糖度・瓶の殺菌処理の有無で変わる
  3. 手作りジャムを日持ちさせる保存方法・ポイントは?
  4. ジャムの正しい保存方法
  5. ポイント①砂糖の使用量を増やす
  6. ポイント②詰める前に保存容器を煮沸消毒する
  7. ポイント③開封後は冷蔵か冷凍で保存する
  8. 手作りジャムが傷んで食べられない時の特徴は?

手作りジャムの賞味期限は?常温・冷蔵での日持ちは?

手作りジャムは添加物を使っていない分、市販品よりも賞味期限が短くなります。できるだけ長く美味しさを保つには、保存方法に気を配ることが大切です。常温、冷蔵、冷凍別に手作りジャムの賞味期限を紹介しましょう。

手作りジャムの賞味期限は糖度・瓶の殺菌処理の有無で変わる

常温 冷蔵 冷凍
高糖度(未開封) 半年~1年 1年 半年未満
高糖度(開封後) 不可 2週間〜1ヶ月 半年
低糖度(未開封) 2~3ヶ月 1年未満 半年未満
低糖度(開封後) 不可 1週間~10日未満 半年

この表は、煮沸消毒をした瓶に保存した手作りジャムの賞味期限の目安を記載しています。果物の量に対して砂糖を多めにして作った高糖度の手作りジャムは、少ない量の砂糖で作った低糖度の物よりも日持ちが長くなります。また高糖度、低糖度のいずれも開封後は傷みやすく日持ちも短くなるので、常温には置かずに冷蔵または冷凍で保存しましょう。

手作りジャムを日持ちさせる保存方法・ポイントは?

手作りジャムの保存状態が悪いと賞味期限が短くなるため、正しく保存することが重要です。手作りジャムの保存方法や保存のポイントを3つ紹介しますので、参考にして美味しく日持ちさせましょう。

ジャムの正しい保存方法

手作りジャムが出来上がったら、90℃以上の熱い状態のうちに瓶の約9割まで詰めます。この時、瓶とジャムの間に空気が入らないようにしてください。瓶の最大容量までジャムを詰めると密閉しにくくなるので、注意が必要です。

ジャムを詰めてから蓋を閉めて1分放置した後に、一瞬蓋を緩めて音が出たのを確認して、蓋をしっかりと閉めます。この手順で脱気を行えば、瓶の内部に残った空気が抜けて長期保存ができます。

【手作りジャムを保存する手順】
1.瓶を煮沸消毒する
2.ジャムを詰める
3.脱気をしてからしっかりと蓋を閉めて保存する

ポイント①砂糖の使用量を増やす

果物と砂糖の割合を1:2にして作った糖度50%のジャムは、3:1の割合で作った糖度34%のジャムよりも日持ちが長くなります。砂糖には果物から出る水分を吸収して細菌の繁殖を抑制する働きがあるため、手作りジャムの日持ちを延ばしたい時は、砂糖の使用量を増やすとよいでしょう。

果物本来の味を楽しんだりカロリーを抑えたりするために糖度が低いジャムを作る場合は、早めに食べ切ってください。

ポイント②詰める前に保存容器を煮沸消毒する

ジャムを詰める保存容器を煮沸消毒することで殺菌と消毒の効果が得られ、カビの予防や腐敗のスピードを遅らせることが可能です。煮沸消毒の手順は、まず湯を沸かした鍋に保存容器と蓋を入れ、沸騰した状態を保ちながら5分浸けます。鍋から保存容器と蓋を出し、清潔にした布巾の上に逆向きの状態にして乗せて乾燥させます。

保存容器や蓋の乾燥が不十分な場合、残った水分から細菌が繁殖する原因になるため、必ず完全に乾いてからジャムを詰めてください。

ポイント③開封後は冷蔵か冷凍で保存する

手作りジャムを開封すると空気に触れることで日持ちが短くなるため、必ず冷蔵庫または冷凍庫で保存して賞味期限以内に食べ切りましょう。冷蔵庫で保存した手作りジャムを使う際には、水やパンくずなどが付いたスプーンやヘラですくうとカビが生えやすくなるので、必ず乾燥した清潔な調理器具を使ってください。

手作りジャムを冷凍する場合は、ラップで使い切れる分だけ小分けにしてから冷凍保存用の袋に入れます。製氷皿などに詰めて冷凍してもよいでしょう。手作りジャムを瓶に詰めたまま冷凍庫に入れると、瓶が破裂する場合があるので避けてください。なお、材料に乳製品が入った物や果物の種類によっては、冷凍できない場合があります。

手作りジャムが傷んで食べられない時の特徴は?

手作りジャムが傷むと、表面や容器の淵などに白いカビが生えることが多いようです。ジャム特有の甘さが感じられず苦くなったり、甘酸っぱい香りがカビ臭くなったりする場合もあります。水分と果肉が分離して水っぽくなったり、粘度が増して糸を引いたりしているのも、傷んでいる状態です。

このような傷んだ手作りジャムを食べると、下痢、腹痛、発熱、嘔吐などの食中毒症状が数日から2週間続く恐れがあります。手作りジャムを食べる前には、見た目や臭いなどの状態に異変がないか必ず確認しましょう。

【手作りジャムが傷んだ時の特徴】
・表面にカビが生える
・味が変わる
・嫌な臭いがする
・水っぽくなる
・粘りが強くなる

手作りジャムの賞味期限・日持ち期間に注意しよう

手作りジャムは、材料の砂糖の量によって賞味期限が変わり、低糖度の手作りジャムよりも高糖度の物のほうが日持ちが長くなります。ただし、開封後は空気に触れることで傷みやすくなるため、糖度に関わらず冷蔵または冷凍保存して早めに消費することが大切です。手作りジャムの賞味期限や日持ち、保存方法に注意して、長持ちさせましょう。

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