ローストビーフの日持ち・賞味期限！冷蔵庫で何日持つ？真空パックなど市販・手作り別に！

真空パックのローストビーフの未開封品は、酸素が極めて少ないため酸化が進みにくく、冷蔵でも日持ちしやすいのが特徴です。一方で、開封後は空気に触れ劣化が早まり、表面が乾きやすい状態になるのであまり日持ちしません。

さらに、デパ地下の総菜のように真空なしで売られている商品は外気に触れる面が広いので、作られた直後から品質が変わりやすい状態といえるでしょう。冷凍に切り替える方法もありますが、脂の質が変わりやすく食感に影響が出るため、日持ちに関わらず早めに食べ切ると安心です。

手作りのローストビーフは保存料が使われていないため市販品より劣化が進みやすくなります。特にスライスした状態は空気に触れる面が広いため劣化が早まるので、あまり日持ちしません。手作りしたローストビーフを塊のまま冷蔵庫で保存すれば、空気との接触を抑えられ、味や香りが保ちやすい状態になるので約1ヶ月は日持ちします。

賞味期限は、食品がいつ悪くなるかを正確に示すものではありません。賞味期限が切れても未開封で冷蔵庫に入っていたローストビーフは、風味が落ちても食べられることがあります。ただし、再加熱しても食べられるかは見た目だけでは分からず、冷蔵など保存の仕方で状態が変わるため、食べる際は最終的には自己責任になります。

【賞味期限の定義】
・食品を美味しく食べられる目安として決められた期間
・表示された期限が少し過ぎてしまっても、すぐに悪くなるわけではない

【消費期限の定義】
・安全に食べられる期間
・表示された期限を過ぎた食品は、食べないのが基本

賞味期限を1〜3日ほど過ぎたローストビーフは、未開封で冷蔵庫の中に保存されていた場合、食べられる可能性があります。賞味期限は食品を美味しく食べられる目安として決められているため、翌日に品質が急に変わるわけではありません。

一方で、開封後のローストビーフは空気に触れやすく、同じ日数でも状態が悪くなっている可能性があります。食べる前にローストビーフに変色や異臭がないかを確かめ、少しでも違和感があれば口にしないことが大切です。

賞味期限から1週間ほど過ぎたローストビーフは、未開封でも品質が落ちている可能性があります。ローストビーフは水分とたんぱく質が多いため、1週間を超えると食中毒の危険が高まります。香りや色に違和感がなくても内部の菌は見えないので、食べずに捨てた方が安心です。

賞味期限を1ヶ月以上過ぎたローストビーフは、未開封でも内部で腐敗が進んでいる可能性がとても高いです。袋の膨らみや変色がなくても内部では菌が増えている可能性があり、加熱しても毒素まで取り除けないこともあります。賞味期限が1ヶ月以上過ぎたローストビーフは食べずに処分しましょう。

ローストビーフは、保存中に細菌が増えると色や質感に変化が出ます。特に変色やぬめりは早い段階から起きることがあります。においの変化は判断しやすいポイントで、酸味や刺激臭が出た時点で食べられません。糸を引く段階では細菌が大量に増えており、加熱しても食べられないため、少しでも異変を感じたら廃棄しましょう。

【ローストビーフが腐っているサイン】
・灰色や緑がかった色に変化している
・表面が粘つく
・糸を引いている
・酸味のあるにおいがする

ローストビーフを冷蔵庫で保存する場合は、できるだけ塊のまま置く方法が品質を保ちやすいでしょう。塊であれば空気に触れる面が少なく、酸化がゆるやかに進みます。スライスしたローストビーフは、まず断面にラップを密着させて肉汁が流れないように包みましょう。その後、清潔な保存容器に入れて、温度変化の少ないチルド室で保存すると鮮度を保てます。

ローストビーフを塊のまま保存する場合は、ラップを密着させて乾燥を防ぎ、その上から保存袋に入れて空気をできるだけ抜くことが大切です。スライスしたローストビーフも同様に、ラップで包んでから保存袋の空気を抜いて密閉しましょう。

金属バットに乗せて素早く冷凍するとドリップが減り、食感を保ちやすくなります。ローストビーフを食べる時は冷蔵庫で自然解凍すると、美味しく食べられます。

【材料】
・ローストビーフ：6切れ
・酢飯：100g
・実山椒の塩漬け：6〜12粒
・醤油：少々
・ワサビ：少量

簡単に作れて華やかな、おもてなし向きの肉寿司のレシピを紹介します。

【作り方】
1.ローストビーフをできるだけ薄くスライスする
2.酢飯を一口大に握り、表面に少量のワサビを塗る
3.酢飯の上にローストビーフをのせて軽く握り、表面に醤油を薄く塗る
4.実山椒の塩漬けを飾って仕上げる

ローストビーフは酢飯と相性がよく、薄くスライスするほど口当たりがやわらかく食べやすいでしょう。実山椒は香りが全体のアクセントになるため、最後に添えると風味が引き立ちます。

【材料】
・8枚切りの食パン：4枚
・ローストビーフの薄切り：8〜12枚
・レタス：8枚
・スライスオニオン：適量
・マヨネーズ：大さじ2
・マスタード：適量

ローストビーフを使った満足感のあるサンドイッチのレシピです。

【作り方】
1.食パンを軽く焼き、薄い焦げ目をつける
2.ローストビーフを食べやすいサイズに切り、レタスとスライスオニオンも挟みやすい大きさにカットする
3.トーストしたパンの片面にマヨネーズを塗り、もう一方にはマスタードを薄く広げる
4.好きな順番で重ね、途中で少量のマヨネーズを加えて具材をまとめる
5.最後にもう1枚のパンで挟み、軽く押して形を整える

具材を重ねる時に少量のマヨネーズを加えると、油分が接着の役目を果たし、パンと具材がずれにくい状態になります。また、パンを軽く焼くと、ローストビーフや野菜の水分を吸ってもベタつきにくくなります。

【材料】
・ローストビーフの残り肉：200g
・玉ねぎ：2個
・赤ワイン：50ml
・小麦粉：大さじ1
・バター：大さじ1
・カレー粉：大さじ1〜2
・サラダ油：大さじ1
・水：1L
・好みの野菜：1カップ
・果物：ひとつかみ
・ローストビーフの肉汁：あるだけ

ローストビーフの残りを使って作る、コク深いカレーのレシピです。

【作り方】
1.玉ねぎを薄く切り、油を熱した鍋で弱火のまま炒めて飴色に仕上げる
2.別の鍋に野菜と水を入れ、20分ほど煮込んで出汁を取る
3.すりおろした果物をスープに加え、さらに10分煮る
4.スープを漉して（こして）鍋に戻し、ローストビーフ、飴色になった玉ねぎ、赤ワイン、肉汁を入れて弱火で煮込む
5.飴色の玉ねぎを炒めた鍋でバターを溶かし、小麦粉を加えて炒め、色づいたらカレー粉を混ぜて火を止める
6.カレーの鍋に5を少しずつ溶かし入れ、全体を混ぜながら軽く煮て仕上げる

飴色の玉ねぎにすると自然な甘みが出て、コクのある味に仕上がります。ローストビーフの肉汁があれば旨みが増し、全体のまとまりが強くなります。野菜や果物の水分で辛さがやわらぐため、辛い物が苦手な人でも食べやすいでしょう。