オリーブオイルの賞味期限は?切れて2年でも大丈夫?未開封・開封後に分けて紹介!

オリーブオイルの賞味期限を知っていますか?未開封・開封後でどれほど違うのでしょうか?今回は、オリーブオイルの賞味期限や、〈1年・2年・10年〉など期間別に賞味期限切れはいつまで大丈夫なのかを紹介します。オリーブオイルが腐るとどうなるかや、古いオリーブオイルの捨て方・使い道も紹介しますので参考にしてください。

目次

  1. オリーブオイルの賞味期限はどのくらい?
  2. 【未開封】オリーブオイルの賞味期限は1年半〜2年程度
  3. 【開封後】オリーブオイルの賞味期限は1〜3ヶ月程度
  4. オリーブオイルの賞味期限切れはいつまで大丈夫?2年後は?
  5. オリーブオイルの賞味期限切れは加熱すれば使える場合もある
  6. 【1ヶ月】賞味期限切れのオリーブオイル
  7. 【3ヶ月〜半年】賞味期限切れのオリーブオイル
  8. 【1年】賞味期限切れのオリーブオイル
  9. 【2年以上】賞味期限切れのオリーブオイル
  10. オリーブオイルが賞味期限切れで酸化するとどうなる?見分け方は?
  11. オリーブオイルの日持ちする保存方法は?
  12. 【未開封】の場合は「光・熱」に注意して保管する
  13. 【開封後】は「光・熱・空気」に注意して保管する
  14. 賞味期限切れのオリーブオイルの使い道・活用アイデアは?
  15. ①キッチン周りの掃除に使う
  16. ②石鹸やキャンドル作りに使う
  17. ③シール剥がしに使う
  18. 賞味期限切れのオリーブオイルの正しい捨て方も!

オリーブオイルの賞味期限はどのくらい?

状態 賞味期限
未開封 1年半〜2年
開封後 1~3ヶ月

さまざまな料理やドレッシングにも使えるオリーブオイルですが、未開封と開封後では賞味期限が大きく異なります。オリーブオイルの賞味期限を知って、風味豊かで新鮮な状態で正しく使いましょう。

【未開封】オリーブオイルの賞味期限は1年半〜2年程度

未開封のオリーブオイルは約1年半〜2年が賞味期限と、比較的長めに設定されています。賞味期限のカウントは瓶詰め後から発生しますので、製品に記載されている賞味期限の日付を参考にするのがベストな方法です。しかし、保存環境によって酸化の進度が異なるので、後ほど紹介するオリーブオイルの保存方法も参考にしましょう。

【開封後】オリーブオイルの賞味期限は1〜3ヶ月程度

開封後のオリーブオイルは1~3ヶ月が賞味期限で、未開封のオリーブオイルよりも期限が短いのが特徴です。これは、開封したことによりオリーブオイルの酸化が進んでしまうことが原因です。

特にエクストラバージンオイルは、オリーブのフレッシュさを特徴にしたより風味豊かなオリーブオイルなので、品質や香りが劣化しないよう賞味期限が切れないうちに使いましょう。

オリーブオイルの賞味期限切れはいつまで大丈夫?2年後は?

オリーブオイルを期限内に使い切れない場合は、どうすればいいのでしょうか。賞味期限が切れたオリーブオイルを食べてしまった場合、腹痛や頭痛など、身体に異変は生じるのでしょうか。2ヶ月、3ヶ月、3年、5年、10年と経過したオリーブオイルの品質や風味は、どのような変化をしていくのかを説明しましょう。

オリーブオイルの賞味期限切れは加熱すれば使える場合もある

食品には賞味期限と消費期限の2種類の期限表記があり、定義が異なります。賞味期限は、その食品を美味しく食べられる期限で、調味料や加工食品といった日持ちがいい食品によく使用します。一方消費期限は、その食品を安全に食べられる期限で、肉や魚、乳製品といった傷みやすい食品に使用するのが一般的です。

オリーブオイルは賞味期限で表記されることが多く、賞味期限が切れると酸化が進み風味や香りが薄まるのが特徴です。賞味期限切れのオリーブオイルは加熱処理などで食べられることもありますが、腐っていないか確認したうえで、自己責任で食べましょう。

【1ヶ月】賞味期限切れのオリーブオイル

賞味期限切れのオリーブオイルは、すぐに品質が低下し使えなくなるわけではありません。賞味期限には、安全係数という1未満の数値がかけられています。安全に食べられる上限が100日の食品に0.8の安全係数がかかっている場合、賞味期限は80日となります。0.7〜0.9の係数をかけることが一般的なので、賞味期限から1.1~1.5倍の期間内であれば使用可能でしょう。

そのため、オリーブオイルの賞味期限が1年半の場合、未開封の状態なら期限切れから2~9ヶ月までであれば使える計算です。オリーブオイルが新鮮かどうかの確認をして、問題ない場合は使用できます。

しかし、これは未開封のオリーブオイルに限ります。開封後の賞味期限から1ヶ月経過したオリーブオイルは、すでに酸化が進み品質や風味も低下していますので、口にしないようにしましょう。

【賞味期限が1ヶ月切れたオリーブオイルの特徴】
・未開封であれば食べられる
・品質に大きな変化はない

【3ヶ月〜半年】賞味期限切れのオリーブオイル

3ヶ月〜半年が経過したオリーブオイルは品質の低下は進んでいるものの、未開封の場合は正しく保存していれば使用可能な場合があります。しかし、味や色味を見て安全に使えるかどうかの確認が必要です。

【賞味期限が3ヶ月〜半年切れたオリーブオイルの特徴】
・保存方法次第では食べられる
・変色し、変な味がする場合は食べられない
・風味が薄れる
・色味が濃くなっている場合がある

【1年】賞味期限切れのオリーブオイル

安全係数によれば、賞味期限が1年半のオリーブオイルは期限切れから2~9ヶ月、賞味期限が2年の場合は2ヶ月~1年までが保存可能な計算です。そのため、賞味期限が2年のオリーブオイルは匂い、味、見た目を確認し、問題ない未開封の物であれば使用は可能です。しかし生の状態ではなく、風味の低下が気にならないよう加熱処理をして食べることを推奨します。

賞味期限が1年半のオリーブオイルの場合は、既に安全係数の制定期間を超過しています。未開封で保存していても劣化が懸念されるため、料理には使わないようにしましょう。

【賞味期限が半年〜1年切れたオリーブオイルの特徴】
・製品によって1年以内なら食べられる
・変色している可能性がある
・風味が落ちる

【2年以上】賞味期限切れのオリーブオイル

賞味期限が切れて2年以上経過してしまうと、オリーブオイルは未開封でも酸化が進み、味、風味、見た目共に劣化してしまいます。

酸化したオリーブオイルは過酸化脂質を含み、腹痛や頭痛などを引き起こしかねません。正しい方法で保管した物であっても、3年、5年、10年と年月を重ねてもオリーブオイルはワインのように熟成することはなく、時間経過と共に品質は低下していきます。食用に使うことは避けましょう。

【賞味期限が2年以上切れたオリーブオイルの特徴】
・食べられない
・粘度が高い
・酸味や苦味がある
・濁りや沈殿物が発生する

オリーブオイルが賞味期限切れで酸化するとどうなる?見分け方は?

オリーブオイルは開封すると酸化が加速し、品質は低下してしまいます。特に開封後のオリーブオイルは未開封よりも酸化しやすく、賞味期限自体が短くなってしまうので、使える状態かどうかの確認が必要です。

オリーブオイルは、使うオリーブの種や絞り方によって色味や香りが異なります。そのため、開封時の香りや色味から変化や違和感がある場合は、酸化が進行している可能性が高いので注意しましょう。

【賞味期限切れのオリーブオイルの特徴】
・濃い黄色、茶色に変色している
・粘度の高い質感になっている
・刺激のある臭い、古い油のような臭いがする
・オイル内に発生した泡が消えない

オリーブオイルの日持ちする保存方法は?

オリーブオイルは、保存方法によって酸化の進度が異なります。保存方法や保管場所によっては、すぐにオリーブオイルらしいフレッシュな香りが失われてしまう場合もあります。未開封の場合と開封後のそれぞれに適した保存方法を理解し、オリーブオイルの品質をできるだけ維持し、長く楽しめるように工夫しましょう。

【未開封】の場合は「光・熱」に注意して保管する

未開封のオリーブオイルは、光と熱に晒さず、冷暗所に保管することが重要です。しかしオリーブオイルは10℃を下回ると白濁して固まり、液体に戻る際に品質が低下していまいます。一定の温度で保管できるよう、常温保存が基本と覚えましょう。

【未開封のオリーブオイルを保存する時のポイント】
・光が当たらない扉付きの棚や床下収納で保存する
・コンロやIHなど熱が発生する場所の側は避けて保存する
・オイルの質が低下してしまうので、冷蔵庫には入れない

【開封後】は「光・熱・空気」に注意して保管する

開封後のオリーブオイルは、開封前の条件に加え、酸化を防止するために空気との接触を控える必要があるので注意しましょう。また注ぎ口にオイルが残っていると雑菌が繁殖する恐れがあるため、使用後は注ぎ口を掃除して衛生面にも気をつけることで品質を保てます。

【開封後のオリーブオイルを保存する時のポイント】
・光が当たらない扉付きの棚や床下収納で保存する
・コンロやIHなど熱が発生する場所の側は避けて保存する
・オイル中の食物繊維が劣化しますので、冷蔵庫には入れない
・他の容器には移し替えずにボトルをそのまま使う
・注ぎ口のオイルは拭き取り、古い油は残さない

賞味期限切れのオリーブオイルの使い道・活用アイデアは?

賞味期限が切れてしまったオリーブオイルを捨ててしまうのがもったいない場合は、食用以外の用途で活用できます。しかし、明らかに傷んだり劣化してしまっているオリーブオイルは、安全面、衛生面に影響がある場合もありますので、使わずに捨てましょう。

①キッチン周りの掃除に使う

オリーブオイルは掃除の仕上げに使えます。五徳やコンロ周りの掃除後に、オリーブオイルを染み込ませたキッチンペーパーで乾拭きすることで、コーティングの役割を果たし焦付きの予防になります。

②石鹸やキャンドル作りに使う

余ったオリーブオイルを市販の油凝固剤で固めることで、キャンドルの出来上がりです。アロマオイルで香り付けをすれば、おしゃれなアロマキャンドルも作れます。苛性ソーダを使えばオリーブオイルの石鹸も作れますが、キャンドルよりも難易度が高いので、まずはオリジナルのキャンドル作りから試してみましょう。

③シール剥がしに使う

オリーブオイルには、接着剤の成分を分解する力があります。そのため、シールを剥がして残ってしまった接着剤の上からオリーブオイルを垂らし、キッチンペーパーでこすると接着剤を綺麗に剥がせます。接着が強い場合は、オリーブオイルと重曹を混ぜたペーストを塗りこみ、数十分放置した後に研磨用スポンジなどでやさしく擦りましょう。

賞味期限切れのオリーブオイルの正しい捨て方も!

オリーブオイルを捨てる時は、直接シンクに流すのは環境汚染や水道管の詰まりに繋がるのでやめましょう。油凝固剤を使ってオリーブオイルを固めた場合は、凝固剤のパッケージに記載されている手順に従って正しく処理をしてください。

【オリーブオイルの捨て方】
1.牛乳パックに布や新聞紙を詰めて、油を吸い込ませる
2.自然発火を防ぐため、水を染み込ませる
3.油が垂れないように、牛乳パックをガムテープでしっかりと止める
4.可燃物としてゴミに出す

オリーブオイルの賞味期限を知っておこう

賞味期限が切れたオリーブオイルは、すぐに使えなくなるわけではありません。賞味期限がどの程度過ぎても使えるかは、未開封か開封済みかによって異なります。さらに賞味期限切れのオイルの見分け方や正しい保管方法を取知って、オリーブオイルを美味しく安全に使用しましょう。

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