生姜の賞味期限はいつまで?冷蔵庫の日持ちは?腐るとどうなる?見分け方も紹介!
生姜の賞味期限を知っていますか?冷蔵庫での日持ちはどれくらいでしょうか?今回は、生姜の賞味期限を〈丸ごと・カット〉など、〈常温・冷蔵庫・冷凍〉に分けて紹介します。生姜が腐るとどうなるかや、腐ったときの〈見た目・色〉などの見分け方も紹介しますので参考にしてください。
目次
生姜の賞味期限はどれくらい?冷蔵庫での日持ちは?

| 状態 | 常温 | 冷蔵 | 冷凍 |
| 丸ごと | 1~2週間 | 3週間~1ヶ月 | 1~2ヶ月 |
| カット | 不可 | 約1週間 | 約2ヶ月 |
| すりおろし | 不可 | 2~3日 | 約1ヶ月 |
生姜は水分を多く含み、乾燥や寒さなどに弱い食材です。そのため保存方法によって賞味期限に大きな差が出ます。丸ごとの状態なら比較的長持ちしますが、カットすると断面が空気に触れやすく、劣化が早くなるため賞味期限も短くなります。すりおろし生姜はさらに傷みやすく、冷蔵では数日しか日持ちしません。
【丸ごと】生姜の賞味期限・日持ちの目安
丸ごとの生姜は、カットした物より賞味期限が長くなります。生姜の保存に最適な温度は15℃前後で、この適温を保つことで長持ちします。逆に、適温から大きく外れると傷みやすくなるため注意が必要です。
常温では1〜2週間と日持ちは短めですが、冷蔵庫で適切に管理すれば3週間〜1ヶ月程度まで鮮度を保つことが可能です。より長く保存したい場合は冷凍が適しており、1〜2ヶ月ほど保存できます。
【カット】生姜の賞味期限・日持ちの目安
カットした生姜は切り口から乾燥や劣化が進みやすく、丸ごとの生姜より賞味期限が短くなります。冷蔵ではおよそ1週間、冷凍なら約2ヶ月が賞味期限の目安です。保存方法によって賞味期限が大きく変わるため、使う予定に合わせて管理することが大切です。
【すりおろし】生姜の賞味期限・日持ちの目安
すりおろした生姜は傷みやすく、賞味期限は冷蔵で2〜3日程度しかありません。冷蔵庫で保存していても時間が経つにつれて香りや辛みが弱まり、変色やカビが出やすくなります。長期間保存したい場合は冷凍が適しており、賞味期限の目安は約1ヶ月です。
生姜が腐るとどうなる?見分け方は?

生姜は乾燥や温度の変化に弱いデリケートな食材で、保存方法が悪いとすぐに傷んでしまいます。見た目だけでなく、触感や臭い、味にも注意しましょう。傷んでる生姜に見られる変化と見分けるポイントを解説します。
①見た目|カビが生えている
生姜を使う前は、まず表面の状態を確認しましょう。保存状態が悪いとカビが発生しやすく、賞味期限内であっても注意が必要です。白や緑、黒のカビが見える場合は劣化している可能性があります。カビは目に見えない内部にも広がることがあるため、生姜の一部にカビが生えた場合は、使わずに丸ごと処分するのが安全です。
②見た目|断面が茶色に変色している
生姜の変色には主に二つの原因があります。一つは生姜に含まれる成分による自然な変色で、もう一つは保存状態の悪さによる腐敗です。断面や切り口が薄い茶色や赤、ピンク色に変色している場合は成分による自然な変化であり、賞味期限内であれば食べても問題はほとんどありません。
一方、内部が濃い茶色や黒っぽく変色している場合は傷んでいる可能性が高く、安全のため使用せず廃棄しましょう。
③触感|ぬめりがあり柔らかい
新鮮な生姜は硬くてハリがありますが、傷みが進むと表面にぬめりが出てべたつき、指で押すと柔らかく感じるようになります。乾燥が進むと表面にしわが出たり、全体がしぼんだりすることもあります。腐敗が進むと中身が水っぽくなり、切ったときに茶色い液体がにじみ出ることがあるため、状態がおかしいと感じたら使用せず処分しましょう。
④臭い|酸っぱい・刺激臭がする
生姜の鮮度を見分けるポイントのひとつが香りです。新鮮な生姜はツンとした爽やかな香りがありますが、傷み始めると酸っぱい臭いや鼻を刺すような刺激臭が出てきます。腐敗が進むとアンモニアのような強い悪臭が漂うこともあります。見た目に変化がなくても、不快な臭いがする場合は内部で劣化していることがあるため、食べずに処分しましょう。
⑤味|酸味や苦味がある
生姜は本来、ピリッとした辛みと爽やかな風味が特徴です。鮮度が落ちると風味が失われ、酸味や苦味が目立つようになります。さらに腐敗が進むと、口に入れたときに舌に不快な刺激を感じることもあり、生姜らしさがほとんどなくなります。味に違和感を感じた場合は、賞味期限内であっても安全のため使用を避けましょう。
腐った生姜を食べてしまったら?食中毒のリスクは?

腐った生姜をうっかり食べてしまったらどうなるのか、不安に思う人もいるでしょう。体への影響を知っておくことは、毎日の食生活を安全に送るために重要です。腐った生姜を摂取した場合に考えられるリスクについて紹介します。
腐った生姜を食べたら食中毒になる危険性がある
腐った生姜は食中毒の危険が高く、口にすると下痢や嘔吐、腹痛、発熱などの症状を引き起こす可能性があります。原因としては、黄色ブドウ球菌やサルモネラ菌などの細菌やカビなどです。
黄色ブドウ球菌では摂取から30分〜6時間ほどで症状が出ることがあり、サルモネラ菌では8〜48時間と幅があります。症状が強い場合や長引く場合は、脱水症状に注意し、自己判断せず速やかに医療機関を受診してください。
生姜を日持ちさせる保存方法は?

生姜は乾燥や温度変化に弱く、保存方法を誤るとすぐに傷み、変色するほか香りや味が落ちてしまい、賞味期限も短くなります。しかし、適切な保存方法をとれば、長期間保存が可能です。生姜を日持ちさせるための保存方法を紹介します。
生姜を冷蔵保存する方法
生姜は冷蔵保存でも乾燥や湿度の影響を受けやすく、保存方法に工夫が必要です。保存前には表面の泥や汚れを軽く拭き取り、水気をしっかり除いてから乾燥を防ぐためにキッチンペーパーで包みましょう。キッチンペーパーに包んだ生姜をポリ袋に入れて保存する際、口をしっかり閉めると内部に水滴が付いて傷みやすくなるため、完全に閉じないようにしてください。
湿度が高すぎるとカビが発生しやすく、保存中には変色や傷みがないか定期的に状態を確認しましょう。また、丸ごとの生姜は水に浸して保存する方法もあり、数日ごとに水を取り替えることで、鮮度を長く保てます。
【生姜の冷蔵保存のポイント】
・野菜室で保存する
・キッチンペーパーで包む
・切った生姜は切り口をラップで覆う
・ポリ袋の口を閉じない
生姜を冷凍保存する方法
生姜を長く保存したい場合は冷凍が便利です。丸ごとでも冷凍できますが、薄切りや千切りなど用途に合わせてカットして冷凍すると、必要な分だけ取り出せるので効率的です。使うときは解凍せず、そのまま料理に加えることで、生姜特有の食感や香りを損なわずに楽しめます。
【生姜の冷凍保存のポイント】
・生姜をよく洗い、水分をしっかり拭き取る
・使いやすい形にカットしてから冷凍する
・小分けにしてラップや保存袋に入れる
・密閉して保存する
生姜を期限内に消費するレシピ3選!
生姜は香りと辛みが特徴の食材ですが、賞味期限には限りがあります。鮮度が落ちる前に上手に使い切ることが大切です。風味豊かな生姜を無駄なく消費できる人気のレシピを3つ紹介しますので、参考にしてください。
①ジンジャーシロップ

【材料】
・生姜:50g
・きび砂糖:100g
・水:200ml
ジンジャーシロップの作り方を紹介します。
【作り方】
1.生姜を千切りにする
2.鍋に水と砂糖を入れ、沸騰したら弱火にして10分加熱する
3.生姜を加えて10分~15分程度煮込む
4.火を止め粗熱をとり、濾して(こして)シロップを取り出す
出来上がったシロップは、清潔な容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。保存期間の目安は、冷蔵庫で約1週間です。炭酸水に加えてジンジャードリンクとして楽しんだり、ヨーグルトやアイスにかけてデザートにしたりするほか、料理の隠し味にもなります。
②生姜の佃煮

【材料】
・生姜:100g
・水:100cc
・醤油:大さじ2~2.5
・みりん:大さじ1
・砂糖:大さじ1~2
・和風だし:小さじ1
生姜の香りを活かした佃煮の簡単な作り方です。
【作り方】
1.生姜は皮をむき、細かく刻む
2.鍋に水、醤油、みりん、砂糖、和風だしを入れ、刻んだ生姜を加える
3.中火でかき混ぜながら、煮汁がなくなるまで煮詰める
4.火を止めて粗熱を取り、清潔な容器に移して保存する
新しょうがでも作れます。仕上げに白ごまを散らすと香ばしさが増し、風味が引き立ちます。ご飯のお供やおつまみにもなり、作り置きにも最適です。賞味期限は冷蔵庫で2週間ほどが目安です。
③豚肉の生姜焼き

【材料】(2人前)
・豚ロース:150g
・生姜(すりおろし):15g
・生姜(みじん切り):15g
・玉ねぎ:1/2個
・塩こしょう:少々
・片栗粉:大さじ1
・サラダ油:大さじ1
・砂糖:小さじ1/2
タレ
・醤油:大さじ1.5
・みりん:大さじ1
・料理酒:大さじ1
生姜の香りと玉ねぎの甘みが豚肉に絡んだ、生姜焼きのレシピです。
【作り方】
1.玉ねぎは薄めのくし切りにし、生姜はすりおろしとみじん切りを準備する
2.豚ロースに塩こしょうをふり、片栗粉を軽くまぶして下ごしらえする
3.フライパンに油を熱し、豚肉を両面に焼き色がつくまで焼く
4.玉ねぎとみじん切りの生姜を加え、玉ねぎがしんなりするまで炒める
5.醤油、みりん、酒、砂糖を合わせたタレとすりおろし生姜を加え、全体に味を絡めて仕上げる
豚肉はなるべく重ならないようにフライパンに並べ、しっかり焼くのがポイントです。すりおろしと刻みの生姜を使うことで香りと食感が引き立ちます。付け合わせにキャベツやトマトを添えると彩りもよく、栄養バランスも整います。
生姜の賞味期限・日持ちを知ろう
生姜を最後まで美味しく味わうには、正しい方法で保存することが重要です。生姜は温度や乾燥の影響を受けやすいため、冷蔵や冷凍で適切に保存すれば、賞味期限を延ばせます。鮮度を守りながら保存して、風味豊かな生姜を無駄なく使い切りましょう。
