チョコレートは腐る?腐るとどうなる?見分け方・正しい保存方法を紹介!

チョコレートは腐るのか・腐らないのかを知っていますか?今回は、チョコレートが腐るとどうなるかや、腐った時の見分け方を紹介します。腐ったチョコレートを食べたらどうなるかや、正しい保存方法も紹介しますので参考にしてください。

目次

  1. チョコレートは腐る?腐らない?
  2. チョコレートは水分量が少ないためほとんど腐らない
  3. ただし水分量が多いものや保存状態が悪いと腐る場合もある
  4. チョコレートの賞味期限切れはいつまで食べられる?
  5. チョコレートは腐るとどうなる?食べない方がいい時は?
  6. ①カビが生えている
  7. ②酸っぱい・古い油の臭いがする
  8. ③変な苦味や酸っぱい味がする
  9. チョコレートが白くなった…カビ?食べられる?
  10. チョコレートが白くなるのはカビ・腐敗ではなくブルーム現象
  11. 腐ったチョコレートを食べたらどうなる?
  12. 腐ったチョコレートを食べたら食中毒になる危険性がある
  13. チョコレートの正しい保存方法は?

チョコレートは腐る?腐らない?

チョコレートの保存方法について、日常的に意識している方は多くありません。一般的には常温で問題なく保管できると思われがちですが、果たしてチョコレートは腐るのでしょうか。チョコレートの保存特性や、劣化の原因について紹介します。

チョコレートは水分量が少ないためほとんど腐らない

チョコレートは、実はとても腐りにくいお菓子です。その理由は、水分がほとんど含まれていないことにあります。細菌やカビといった微生物が繁殖するには食品中の水分が必要ですが、チョコレートは水分量が非常に少ないため、常温保存でも微生物が繁殖しにくく腐りにくいです。

ただし水分量が多いものや保存状態が悪いと腐る場合もある

生クリームや牛乳を使った生チョコ、フルーツ入りチョコなどは水分量が多いため腐る場合があります。また、直射日光や暑いところで保存すると、通常のチョコレートでも溶けることにより劣化や腐る原因になります。冷暗所での常温保存か冷蔵庫での保存を心がけましょう。

手作りチョコレートは保存料を含まないうえ、腐る原因となる水分量の多い材料を使うことが多いため痛みやすくなります。さらに家庭では衛生管理が市販品ほど徹底されていないため、微生物が混入して腐る可能性があります。

【腐りやすいもの】
・生チョコ
・フルーツを含むチョコレート
・溶けたチョコレート
・手作りチョコレート


【腐りやすい環境】
・直射日光の当たる場所
・高温多湿な場所

チョコレートの賞味期限切れはいつまで食べられる?

賞味期限切れのチョコレートでも、見た目や臭いに異常がなければ、基本的には食べられます。賞味期限の定義は、未開封で正しい保存方法で保存した場合に美味しく食べられる期間を指します。そのため、賞味期限を過ぎたからといって、すぐに腐って食べられなくなるわけではありません。

しかし、風味や食感が劣化している可能性があります。見た目や風味が気になる場合は、刻んでクッキーやパン生地に混ぜ込んだり、溶かしてガナッシュやトリュフにしたりすると美味しく食べられるでしょう。

チョコレートは腐るとどうなる?食べない方がいい時は?

チョコレートは腐りにくい食品といわれますが、保存状態によっては腐ることや傷むこともあります。見た目や臭いに変化がある場合は、注意が必要です。ここでは腐った時の特徴について紹介します。

①カビが生えている

チョコレートに生えるカビは、高温多湿な環境で繁殖し、緑や黒、白い斑点や綿毛状の見た目と不快なカビ臭が特徴です。カビが生えて腐ったチョコレートは、健康被害のリスクがあるため絶対に食べてはいけません。目に見えない部分にもカビが広がっている可能性が高いので、すぐに破棄してください。

②酸っぱい・古い油の臭いがする

チョコレートから酸っぱい臭いや古い油の臭いがしたら、それはチョコレート内の油脂が酸化している可能性があります。もしくは、チョコレートに含まれる生クリームやフルーツが腐っている可能性が高いでしょう。いつもとは違う臭いを感じたら、食べるのを避けた方が良いといえます。

③変な苦味や酸っぱい味がする

味についても臭い同様、チョコレートの酸化や生クリームなどの腐敗による変化があります。腐っている場合は食中毒を引き起こす可能性があるため、もし苦味や酸っぱい味を感じたらすぐに吐き出し、破棄しましょう。

チョコレートが白くなった…カビ?食べられる?

買ったチョコレートを開けたら、表面が白くなっていたという経験はありませんか。一見するとカビのようにも見えて、もう食べられないのではと不安になるでしょう。これには、チョコレート特有の理由があるのです。

チョコレートが白くなるのはカビ・腐敗ではなくブルーム現象

ブルーム現象は、チョコレート中の油脂や糖分が表面に浮き出て固まることで起こります。チョコレートが高温にさらされたり、急激な温度変化を受けたりした時に起こりやすくなります。見た目はカビに似ており腐ったように感じられますが、食べても健康への影響はありません。

カビとの見分け方としては、異臭がなく、表面が凹凸のない白い斑点となり、全体に均一で細かく広がっている点が特徴です。

ブルーム現象を防ぐ対策としては、冷蔵庫に入れる際は結露を防ぐために密閉容器に入れて保存し、食べる際は急激な温度変化を与えずにゆっくり常温に戻しましょう。手作りの場合は、適切なテンパリングも重要です。テンパリングとは、温度を調節して、チョコレート内のカカオバターの結晶を安定させる作業のことをいいます。

腐ったチョコレートを食べたらどうなる?

もし腐ったチョコレートを食べてしまったら、体にどんな影響があるのでしょうか。ここでは考えられる症状について解説します。

腐ったチョコレートを食べたら食中毒になる危険性がある

腐ったチョコレートを食べると、カビの毒素や細菌によって食中毒を引き起こす恐れがあります。酸っぱい異臭やカビの発生、不快な味や食感の変化が見られる場合は、食べずに破棄しましょう。もし食べてしまって吐き気や下痢などの症状が出た場合、脱水症状を防ぐために水分を補給し、症状が続くようなら医療機関を受診することが適切な対処法です。

チョコレートの正しい保存方法は?

チョコレートは、高温多湿や直射日光を避けた15~22℃程度の冷暗所での保管が望ましいです。特に夏場は、常温で置いておくと溶けて腐る可能性が高いため、冷蔵庫で保存しましょう。その際、密閉容器に入れておくと湿度の影響を受けず、他の食材の臭いも移りません。

水分が多く板チョコと比べて賞味期限が短い傾向にある生チョコなどは、冷凍庫で保存することで長期保存が可能です。冷凍保存の際も、密閉容器に入れましょう。開封後は、密閉した上で早めに消費することが基本です。

チョコレートは腐るのか・腐るとどうなるか知ろう

チョコレートは水分が少ないため腐りにくい食品ですが、水分量の多いものは腐る可能性が高くなります。また、保存状態が悪ければ、通常のチョコレートでも劣化や腐る可能性があります。腐った時はカビが生えたり、臭いや味に変化が出てきますので食べるのを控えてください。正しい保存方法を知り、腐る前に美味しいチョコレートを食べましょう。

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