キャベツが腐るとどうなる?腐った部分を取り除く方法は?食べたら危険?
キャベツが腐るとどうなるかを知っていますか?今回は、〈見た目・カビ・臭い〉など腐ったキャベツの見分け方・判断方法や、取り除けば食べられるかについて紹介します。腐ったキャベツを食べたらどうなるかや、保存方法も紹介しますので参考にしてください。
目次
- キャベツが腐るとどうなる?腐った時の見分け方は?
- ①溶けている・茶色い汁が出ている
- ②葉や芯が茶色・黒色に変色している
- ③葉が柔らかくぬるぬるしている
- ④酸っぱい匂いや腐敗臭がする
- ⑤カビが生えている
- キャベツが腐っているか判断に迷う状態は?
- ①葉に黒い点々がある場合
- ②切り口が黒色に変色している
- ③中が紫・ピンク色に変色している場合
- 腐ったキャベツを食べたら危険?取り除けば食べられる?
- 腐ったキャベツを食べると食中毒の危険性がある
- 腐った部分を取り除いて食べるのは非推奨
- どうしても食べたい時の腐った部分を取り除く方法
- キャベツが腐る原因は?傷むまでの目安は?
- キャベツが腐る原因は主に温度・湿度・水分
- キャベツの正しい保存方法
キャベツが腐るとどうなる?腐った時の見分け方は?

ビタミンCやカルシウムなどの栄養素が豊富なキャベツは、炒め物や煮込み料理など幅広い料理に使える野菜です。キャベツが万が一食べ切れずに腐ると、どのような見た目や臭いになるのでしょうか。腐ったキャベツの特徴や、見分け方を5つ紹介します。
①溶けている・茶色い汁が出ている
キャベツが腐ると、葉っぱが水分を含んで溶けたような状態になります。鮮度の良いキャベツは全体にハリがありますが、一部または全体が溶けている時は腐っているので食べられません。また溶けるだけでなく、キャベツから茶色い汁が出て冷蔵庫や保存袋が濡れている場合も、腐敗が進んでいる状態です。
②葉や芯が茶色・黒色に変色している
新鮮なキャベツは見た目が鮮やかな緑色ですが、腐ると全体が茶色や黒色に変色していきます。葉だけでなく、中の白い芯の部分まで黒っぽく変色している場合は、より腐敗が進んでいる状態です。外側だけでなく、内側までも変色が見られる場合は、腐っているので廃棄した方が良いでしょう。
③葉が柔らかくぬるぬるしている
通常キャベツはハリがあって硬いですが、腐ると葉っぱが溶けて柔らかい感触になります。中身が詰まったキャベツでも、腐ると全体が柔らかく、ぬめりを伴うこともあります。さらに腐ると、キャベツをカットした時に汁が流れ出てくることもあるので、この状態になった場合は食べないようにしてください。
④酸っぱい匂いや腐敗臭がする
新鮮なキャベツは無臭または多少爽やかな香りがする程度ですが、腐ると酸っぱい異臭やカビなどの腐敗臭を発します。これはキャベツの成分が分解され、雑菌が増えて腐敗が進んでいる際に発生する臭いです。特に中の芯の周辺や、付け根の部分から刺激臭を感じる場合は、より腐敗が進んでいる状態なので廃棄しましょう。
⑤カビが生えている
湿っている黒いカビが、キャベツ全体に広がっている場合は腐っているため食べられません。中でも白色で綿や粉状になっている物は白カビと呼ばれ、湿りだけでなく腐った異臭を放つことがあります。黒カビや白カビが発生している場合は、腐敗が進んでいるので食べないようにしましょう。
キャベツが腐っているか判断に迷う状態は?

キャベツは腐ると変色や異臭などの変化が見られますが、どのような状態であれば通常通り食べられるのでしょうか。キャベツの状態に変化がある場合でも、調理して食べられるのかを説明します。
①葉に黒い点々がある場合
キャベツの葉に黒い点々が見られる場合は、通常通り食べられることが多いようです。黒い点が発生するのはキャベツが含むポリフェノールが原因で、これは酸素に触れると変色する成分です。キャベツ全体を見て茶色く溶け出していたり汁が出ていたりしなければ、腐っている状態ではないでしょう。
②切り口が黒色に変色している
キャベツの切り口が黒くなっているのも、ポリフェノールが空気に触れて酸化し、変色している状態です。切り口が黒く変色している場合、鮮度は多少落ちている状態ですが、通常通り調理して食べられます。変色が見られる場合は味わいや食感も劣化しているため、早めに使い切るようにしましょう。
③中が紫・ピンク色に変色している場合
キャベツの中が紫やピンク色に変色しているのは、傷みではなくアントシアニンと呼ばれるポリフェノールが多く分泌されているためです。アントシアニンは寒いと糖分を蓄えるために多く分泌され、紫やピンクに色が変わる性質があります。紫やピンク色に変色しているキャベツは腐っておらず、通常よりも甘味が増しており美味しく食べられます。
腐ったキャベツを食べたら危険?取り除けば食べられる?

キャベツが腐るとぬめりや異臭などの変化が出ますが、この状態のキャベツを食べた場合身体に影響は出るのでしょうか。腐ったキャベツを食べた場合の危険性を説明します。
腐ったキャベツを食べると食中毒の危険性がある
キャベツは腐ると菌が繁殖し、食べると腹痛や下痢、吐き気を引き起こす食中毒になる可能性があります。万が一腐ったキャベツを食べて食中毒のような症状が出た場合には、医療機関を受診しましょう。食中毒を起こさないために、キャベツにぬめりや刺激臭、カビなどがないかを確認した上で食べてください。
腐った部分を取り除いて食べるのは非推奨
キャベツの一部分だけが腐る場合は取り除けますが、菌は見えている箇所以外にも広がっている危険性があります。特にカビの場合は発生している部分が小さくても、全体に菌が侵食していることもあります。見た目や臭いで腐る状態が見られた場合は、食中毒を避けるためにも廃棄した方が良いでしょう。
どうしても食べたい時の腐った部分を取り除く方法
腐ったキャベツを食べる場合は、変色やカビなどの腐敗した部分を大きめに取り除くことが大切です。小さく取り除くと腐った部分が残ってより劣化が進むため、必ず広範囲で切り取るようにしましょう。腐った部分を取り除いたキャベツは水で洗って菌や汚れを落とし、加熱料理で使用してください。
【キャベツの腐った部分を取り除く手順】
1.腐っている部分を特定する
2.腐っている部分を広範囲でカットする
3.キャベツを水でよく洗い、水気を切る
キャベツが腐る原因は?傷むまでの目安は?

キャベツはどのような環境に何日程度置いておくと、変色やカビなどが発生するのでしょうか。キャベツが腐る原因や、鮮度を保つ正しい保存方法を紹介しましょう。
キャベツが腐る原因は主に温度・湿度・水分
キャベツを保存する最適な温度の目安は0~5℃で、高温や低温状態の常温などで置くと腐る可能性があります。温度設定が適切でないと、細胞が破壊されて味や食感が劣化する原因にもなります。また湿度が高すぎたり低すぎたりすると、細菌やカビ、乾燥を引き起こすので正しい方法で保存することが大切です。
キャベツの冷蔵保存における日持ちは、丸ごとの場合は約2週間、半分の物は約2~3日です。この期間を過ぎると品質は徐々に劣化し腐る原因になるので、早い段階で使い切るのが良いでしょう。
キャベツの正しい保存方法
キャベツの保存には0~5℃の環境が最適なので、冷蔵庫で保管する場合は野菜室に入れると鮮度をより保てます。野菜室に入れる場合は、ラップで包んだり密閉容器に入れたりして、乾燥しないようにしましょう。
冷凍庫で長期間保存したい時は、キャベツを細かくカットして密閉袋に入れれば、冷凍焼けを防止して新鮮さをキープできます。使いやすい大きさにカットした状態で冷凍しておけば、調理する際の手間も省けます。
【冷蔵庫で保存した場合の日持ち】
・丸ごとキャベツ:2週間
・半分や4分の1のキャベツ:2~3日
【冷凍庫で保存した場合の日持ち】
・みじん切りキャベツ:2週間
・千切りキャベツ:1ヶ月
キャベツが腐るとどうなるかを知ろう
キャベツは腐敗が進むと、表面が溶けて見た目が変色したり、異臭やカビが発生したりします。腐って内部にまで菌が繁殖したキャベツを食べると食中毒の原因になるので、見た目や臭いに変化がないかを確認してから食べるようにしましょう。
