さつまいもが腐るとどうなる?切り口・見た目は?食べられない時の見分け方を紹介!

さつまいもが腐るとどうなるかを知っていますか?今回は、〈見た目・カビ・切り口〉など腐ったさつまいもの見分け方・原因や、切った断面が〈オレンジ・茶色・白い〉状態は食べられるかも紹介します。腐ったさつまいもを食べたらどうなるかや、保存方法も紹介しますので参考にしてください。

目次

  1. さつまいもが腐るとどうなる?腐った時の見分け方は?
  2. ①見た目|表面に白・青・黒・緑のカビが生える
  3. ②見た目|液体がにじみ出ている
  4. ③切り口・断面|茶色・黒く変色している
  5. ④触感|ぶよぶよして柔らかい
  6. ⑤臭い|酸っぱい異臭がする
  7. さつまいもが腐っているか迷う状態は?切り口がオレンジ色の時は?
  8. ①切った断面がオレンジ・赤・ピンク色の場合
  9. ②切った断面から白い液体が出てくる
  10. ③皮がしわしわの場合
  11. 腐ったさつまいもを食べたら食中毒の危険も?取り除けば食べられる?
  12. 腐ったさつまいもを食べると食中毒の危険性がある
  13. 腐った部分を取り除いても食べるのはやめておこう
  14. さつまいもが腐る原因は?傷むまでの目安は?
  15. さつまいもが腐る原因は主に低温・多湿
  16. さつまいもの正しい保存方法

さつまいもが腐るとどうなる?腐った時の見分け方は?

ホクホクとした甘さが魅力のさつまいもですが、保存方法を誤ると腐ることもあります。さつまいもが腐るとどうなるのか、見た目や切り口でわかる見分け方を紹介しましょう。

①見た目|表面に白・青・黒・緑のカビが生える

さつまいもが腐ると黒い斑点や粉のような黒カビのほか、綿のようなふわふわとした白カビなどが生えることがあります。カビは気温20〜30℃で湿度65%以上、また酸素がある環境で発生しやすく放置するとどんどん広がります。

さつまいも全体がカビで覆われている時は腐敗が進行しているため、必ず処分しましょう。また一部分だけにカビが見られる場合でも、内部まで腐っていることがあるため無理に食べずに捨てるのが安心です。

②見た目|液体がにじみ出ている

さつまいもは腐る過程で、表面に液体が出てぬめりが生じることがあります。これは微生物や雑菌が増殖し、食材の栄養分を分解する際に起こる現象です。傷みが進むと水分がにじみ出て、表面がベタついたりぬるついたりするのが特徴です。このような状態のさつまいもは内部まで腐敗が進んでいる可能性が高いため、食べずに処分しましょう。

③切り口・断面|茶色・黒く変色している

さつまいもの断面が黒く変色している場合、低温障害によって腐敗が進んでいる可能性があります。低温障害は、バナナなどの作物を低温環境に置くことで黒く変色したり腐敗したりする現象です。さつまいもは低温障害を起こしやすい食材として知られています。

さつまいもが黒く変色した切り口の部分は苦味が強くなっていることが多いため、使用する際は黒く変色している部分を切り落としましょう。

④触感|ぶよぶよして柔らかい

加熱前の新鮮なさつまいもは表面にハリがあり、固い感触があります。しかしさつまいもが腐る過程では柔らかくなり、場合によっては触るとぬるぬるした感触になることもあります。指で押すと簡単にへこむほどぶよぶよして柔らかくなっている場合は、内部まで傷んでいる可能性が高いため食べずに処分しましょう。

⑤臭い|酸っぱい異臭がする

さつまいもだけではなく食材が腐ると、微生物が増えて食品が分解される過程で酸っぱい臭いが生じます。発酵することで独特な発酵臭がしますが、腐敗は発酵と違って臭いや形、味などが変化して食べられなくなります。明らかにいつもと違う酸っぱい味がする場合は、食べずに破棄しましょう。

さつまいもが腐っているか迷う状態は?切り口がオレンジ色の時は?

さつまいもは保存状態により傷みが進むことがあります。古いさつまいもで傷みが気になる場合は、切り口の色を確認することで腐っているかの目安になります。切り口の色による見分け方や、古いさつまいもや傷みがあるさつまいもの判断について紹介しますので参考にしてください。

①切った断面がオレンジ・赤・ピンク色の場合

さつまいもをカットした時に断面がオレンジやピンクなどに見えるのは、βカロテンと呼ばれる栄養素によるもので、食べても問題ありません。特に安納芋などの品種ではβカロテンが豊富なため、断面が鮮やかなピンクやオレンジ色になることがあります。見た目に驚くかもしれませんが、安心して食べられるサインです。

②切った断面から白い液体が出てくる

さつまいもをカットした時に出てくる白い液体はヤラピンと呼ばれる成分です。ヤラピンには胃の粘膜を保護したり、便を柔らかくして便秘を予防したり改善したりする効果があります。人体に害はないため、そのまま調理して食べても問題ありません。

③皮がしわしわの場合

さつまいもの皮にシワができてハリがなくなっている場合は、乾燥が進んでいるサインです。多少のシワであれば食べられますが、風味や食感が落ちていることがありますので注意しましょう。

ただしシワに加えて変色していたり、柔らかくなっていたりする場合は腐敗が進んでいる可能性が高いため、食べずに処分しましょう。さつまいも自体の見た目や臭いに異常がない場合は問題ありませんが、調理前に必ず状態を確認することが大切です。

腐ったさつまいもを食べたら食中毒の危険も?取り除けば食べられる?

さつまいもは保存環境によっては早く腐ることがあります。多少のカビや変色であれば、食べても大丈夫かと判断に迷うケースも少なくありません。腐ったさつまいもを食べても問題ないのか、食中毒のリスクや注意点について詳しく紹介します。

腐ったさつまいもを食べると食中毒の危険性がある

腐ったさつまいもを食べると食中毒の危険があり、腹痛や下痢、吐き気などの症状があらわれる場合があります。特に注意したいのがカビです。種類によってはカビ毒と呼ばれる有害な毒素を生み出すことがあり、これが体内に入ると重い食中毒症状を引き起こすおそれがあります。

軽い下痢や吐き気といった軽症でおさまることもありますが、高熱や強い腹痛、嘔吐が続く場合は必ず医療機関を受診しましょう。下痢や嘔吐が続くと脱水症状を起こしやすいため、水分補給をこまめに行うことが大切です。自己判断で下痢止めや吐き気止めを服用することは避け、医師の指示を仰いでください。

腐った部分を取り除いても食べるのはやめておこう

さつまいもが腐る原因の多くはカビの繁殖によるものです。表面の一部にしかカビが見られなくても、実際は全体にまで菌糸が広がっている可能性があります。そのため、見えない部分にも食中毒の原因菌が増えているおそれがあります。

一見、軽い変色や小さなカビだけならその部分を取り除けば食べられるように思えますが、安全性は保証できません。心配な場合は無理をせず廃棄し、少しでも異変を感じたら口にするのはやめましょう。

さつまいもが腐る原因は?傷むまでの目安は?

さつまいもは一見日持ちしそうですが、保存状態によっては意外と早く腐ることもあります。そこでさつまいもが腐る原因や傷むまでの目安、長持ちさせるための正しい保存方法を紹介します。

さつまいもが腐る原因は主に低温・多湿

さつまいもは冷蔵庫などの10℃以下の環境では低温障害を起こし、腐る原因になるため注意が必要です。特に冬の寒い時期の常温も低いため、新聞紙などに包んで温度変化を防ぐ工夫をしましょう。

また洗ってしまうと水分や傷から劣化が進みやすく、目安として1週間程しか日持ちがしません。土がついたままの常温保存であれば長期保存が可能なため、使う分だけ洗って調理すると良いでしょう。

さつまいもの正しい保存方法

さつまいもを常温で保存する場合は土を落とさず1本ずつ新聞紙に包み、かごや段ボールに入れて風通しの良い場所で保管しましょう。また、冷蔵保存する場合も新聞紙で包み、ポリ袋に入れて野菜室で保存すると室温が高い季節にも安心です。

さつまいもは冷凍保存も可能です。輪切りにして水にさらしてアク抜きし、水気を拭いてチャック付き袋に重ならないよう並べて密封すると、使いたい時に使いやすく甘みも増すでしょう。

【保存方法別の日持ちの目安】
・常温:約1ヶ月
・野菜室の冷蔵保存:約2ヶ月
・冷凍保存:約1ヶ月

さつまいもが腐るとどうなるかを知ろう

さつまいもが腐ると、白や黒のカビが広がったり、液体がにじんでぬめりが出たりします。また、断面が黒ずんだり、酸っぱい異臭がしたりすることもあります。一部にカビが見えるだけでも、内部まで菌が広がっている可能性があるため取り除いて食べようとせず、何らかの変化が見られた場合には無理せず廃棄しましょう。

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