梅干しは腐る?腐らない?腐った時の見分け方は?原因や食べたらどうなるかも紹介!

梅干しは腐るのかを知っていますか?腐らないのでしょうか?今回は、梅干しが腐るとどうなるかや、〈臭い・味・ドロドロ〉など腐った時の見分け方を紹介します。梅干しが腐る原因や、食べたらどうなるかも紹介しますので参考にしてください。

目次

  1. 梅干しは腐る?腐らない?
  2. 梅干しは塩分濃度や保存方法によっては腐らない
  3. 梅干しが腐りにくい理由
  4. 梅干しが腐るとどうなる?見分け方は?
  5. ①カビが生えている
  6. ②腐敗臭・カビ臭がする
  7. ③表面にぬめりや糸を引く
  8. ④ドロドロに溶けている
  9. ⑤苦味・えぐみを感じる
  10. 梅干しが腐る原因は?腐りにくい特徴は?
  11. ①塩分濃度が低い
  12. ②保存容器が不衛生
  13. ③保存環境が悪い
  14. 腐った梅干しを食べたらどうなる?
  15. 腐った梅干しを食べると食中毒の危険性がある
  16. 梅干しの腐りにくい保存方法は?

梅干しは腐る?腐らない?

梅の実の塩漬けを干して作る梅干しは保存食の一つともいわれていますが、長期間置きすぎると腐るのでしょうか。梅干しは時間が経つと腐るのかや、腐らないといわれる理由を説明します。

梅干しは塩分濃度や保存方法によっては腐らない

梅干しは殺菌作用が高く長期保存ができる食品で、スーパーなどで購入できる物でも賞味期限が3~6ヶ月と長めに設定されているようです。また、梅干しの塩分濃度の数値を気にしたり、清潔な容器を使って保存したりすれば腐らない物もあります。梅干しを腐らせることなく美味しさを最後まで保つには、塩分濃度や正しい保存方法を押さえておきましょう。

梅干しが腐りにくい理由

梅干しは作る過程で塩を大量に使用するため、実の水分が抜けて腐敗させる菌が繁殖できない環境になります。梅干しには防腐効果のあるクエン酸が含まれるので、より腐りにくい状態で長期の保存が可能です。また紫蘇にも抗菌作用のペリルアルデヒドが含まれているため、一緒に漬けられている物は保存性が高くなります。

なおスーパーなどで購入できる塩分カットされた梅干しや、はちみつで甘く味付けした物は腐るスピードが早くなることがあります。これらは塩分濃度が低かったり、紫蘇を使用していなかったりするので、長期の保存には向いていない食品です。

【梅干しが腐りにくいといわれている理由】
・大量の塩を使うことで、梅の実から水分が抜けている
・防腐効果のあるクエン酸が含まれている
・抗菌作用のある紫蘇を使用して、梅の実を漬けている

梅干しが腐るとどうなる?見分け方は?

塩分濃度が高く長期の保存が可能な梅干しでも、商品や保存方法によって腐る場合があります。梅干しが腐るとどうなるのか、5つのポイントに分けて紹介しましょう。

①カビが生えている

梅干しは保存状態が悪いと、腐って表面に白いカビが発生したり、黒っぽく変色したりします。しかし梅干しは、塩やクエン酸が固まると、結晶になって表面に現れることがあります。梅干しに見られる物が白くて硬い塊なら結晶なので、通常通り食べることが可能です。表面の白い物が柔らかそうな綿状の場合は、白カビが生えているので食べない様にしてください。

②腐敗臭・カビ臭がする

梅干しは腐ると、通常感じられる酸っぱい匂いとは異なる異臭を感じます。梅干しの匂いとは別に、発酵したような腐敗臭やカビ臭を感じたら、腐って食べられない状態にあります。梅干しにカビなどが生えてなく見た目に問題がなくても、通常とは異なる異臭を感じたら処分してください。

特に手作りの梅干しは、作り方や冷蔵庫に入れるか常温下に置くのかなどの保存方法で賞味期限の長さに違いが出るので、食べる前に必ず腐っていないか臭いや見た目を確認しましょう。

③表面にぬめりや糸を引く

梅干しの表面にぬめりがあったり、触った時に糸を引いたりなど、見た目に分かりやすく違いがある場合は腐っている状態です。また箸などで梅干しを掴んだ際、形が崩れてしまうのも腐敗が進んでいる状態なので食べない方が良いでしょう。特に塩分カットやはちみつ入りの物など、賞味期限の短い梅干しは食べる前に見た目をしっかりと確認しましょう。

④ドロドロに溶けている

梅干しは高温多湿な環境に置くなど保存状態が悪いと、腐敗が進み実がドロドロに溶けたり水っぽくなったりします。これは梅干し内で菌が繁殖している状態なので、そのまま食べると腹痛や下痢を引き起こす原因になります。梅干しが腐って溶けた状態になっている時は、廃棄するようにしてください。

⑤苦味・えぐみを感じる

梅干しは腐ると、食べた時の味に変化が現れます。見た目に問題がなくても、苦味やえぐみ、通常よりも強い酸味などを感じたら食べるのを避けましょう。梅干しから苦味やえぐみ、酸味を感じるのは酵母菌が働いている状態で、白カビも発生しやすくなります。口に入れた時にこのような味わいを感じたら、飲み込まないでください。

梅干しが腐る原因は?腐りにくい特徴は?

梅干しは腐るとカビが発生したり、異臭を感じたりしますが、どのような状態に置いておくと腐るのでしょうか。梅干しが腐る3つの原因とともに、腐りにくくなる特徴を紹介します。

①塩分濃度が低い

梅干しは塩分濃度が10%以下と低かったり、調味料が入ったりしていると、賞味期限が短く腐るのが早いため日持ちしません。塩分濃度の低い梅干しは、冷蔵庫で保管をして早めに食べ切るようにしましょう。梅干しが腐ることなく長持ちさせたい時は、十分な塩で漬け塩分濃度が20%以上ある物を選んで購入してください。

②保存容器が不衛生

梅干しは殺菌処理を行った容器と清潔な調理器具を使って保管すると、腐敗菌を防いで長持ちします。殺菌処理がされておらず、不衛生な保存容器に入れると菌の繁殖に繋がり腐る場合があります。また梅干し以外に触れた箸などは、カビなどの原因になるため使用せず、清潔な調理器具を使って取り分けてください。

③保存環境が悪い

梅干しは状態にあった保存場所を選ばないと腐りやすくなり、カビなどが発生する原因になります。塩分濃度が20%以上と高い物は常温保存が可能ですが、高温多湿ではない冷暗所に保管するのがベストでしょう。ただし塩分濃度が低く、はちみつなどの調味料が使われている物、手作りの梅干しなどは日持ちしにくいので冷蔵庫に入れて保存してください。

腐った梅干しを食べたらどうなる?

長期保存できる梅干しでも、保存状態が悪かったり塩分濃度が低かったりすると腐ることがあります。腐っていることを知らずに、万が一食べてしまった場合どうなるのかを説明しましょう。

腐った梅干しを食べると食中毒の危険性がある

腐った梅干しを食べると食中毒を引き起こす可能性があり、下痢や吐き気、嘔吐など体に悪い影響を及ぼします。また体のしびれなどが出ることもあるので、食中毒のような症状が出たら医療機関を受診しましょう。食中毒を起こさない対処法として、梅干しは必ず見た目や匂いを確認してから食べるようにしてください。

梅干しの腐りにくい保存方法は?

塩分濃度が高く日持ちが長い梅干しは、未開封でも開封後であっても常温保存が可能です。常温で保存する場合は、気温や湿度が低い場所を選んで保管してください。なお開封後の梅干しは、空気に触れて乾燥するのを防ぐため、しっかりと封をして保存しましょう。

塩分濃度が低く、調味されている梅干しは長持ちしないので、封をしっかりと閉めた状態で冷蔵庫で保管してください。傷みやすく腐るスピードも早くなるため、常温保存はしないようにしましょう。なお長持ちしない梅干しの賞味期限を延ばしたい時は冷凍保存も可能なので、その場合は一つずつラップで包み、密閉袋に入れて保存してください。

梅干しが腐るとどうなるか知ろう

梅干しは大量の塩で漬けたことで実の中の水分が抜けているため、長期保存が可能で腐らない食品です。しかし保存状態が悪かったり、塩分濃度が低かったりすると梅干しは腐ってカビや異臭が発生します。梅干しは必ず見た目や匂いで、腐ってないかを確認してから食べるようにしましょう。

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