いちごは冷凍保存できる?砂糖はなぜ必要?なしはまずい?解凍方法も紹介!
いちごは冷凍保存できるのか知っていますか?まずいというのは本当でしょうか?今回は、いちごの〈砂糖あり・砂糖なし〉別のそのままの冷凍保存方法や、潰して冷凍保存する方法を紹介します。いちごを冷凍保存する時に砂糖を使うのはなぜかや、解凍方法・美味しい食べ方も紹介しますので参考にしてください。
目次
いちごは冷凍保存できる?まずいって本当?

冬から春にかけて旬を迎えるいちごは、パックで販売されていることが多く、使いきれない場合は数日で傷んでしまいます。保存期間を長くするために、いちごの冷凍保存は可能なのでしょうか。冷凍いちごを解凍した時にまずいと感じるのかどうかについても、詳しく紹介します。
いちごは冷凍すると1ヶ月ほど日持ちする!
水分が多く傷みやすいいちごでも、凍らせると1ヶ月ほどの賞味期限に延ばせます。冷凍すると栄養価の減少スピードを抑えられて、高い栄養価のままいちごを長く食べられるのです。解凍した冷凍いちごは形が崩れて味が染み込みやすくなり、ジャムなどが時短で調理できます。半解凍するとシャーベット状になり、スイーツなどの簡単レシピで料理の幅が広がります。
【いちごを冷凍するメリット】
・保存期間が延びる
・いちごの栄養を保てる
・加熱調理などの加工がしやすい
・アレンジがしやすく、料理の幅が広がる
冷凍いちごは正しく解凍しないとまずいと感じることがある
冷凍いちごはそのまま解凍すると、細胞が壊れてドリップという水分が出てくるため、ぶよぶよの食感になりまずいと感じるかもしれません。冷凍いちごは、完全に解凍せず半解凍のシャーベット状態や、加熱をして使うなどの正しいレシピで解凍して食べましょう。
【そのまま】いちごの冷凍保存・解凍方法は?砂糖はなぜ使う?

甘みが無くなりやすい冷凍いちごですが、砂糖と一緒に冷凍すると甘みが弱くなりません。また砂糖がまぶしてあるといちごの乾燥や、冷凍庫の臭い移りを防げるので、いちごが劣化しにくく美味しい状態で食べられます。冷凍いちごの作り方について、いちごを潰さずにそのまま冷凍する方法を詳しく紹介します。
【いちごを砂糖と冷凍する効果】
・冷凍で味が落ち、甘みが弱くなるのを防ぐ
・いちご同士がくっつかず、取り出しやすくなる
・品質の劣化を防ぐ
【砂糖あり】いちごをそのまま冷凍保存する方法
傷んでいるいちごがあれば、一緒に冷凍保存せず、あらかじめ取り除くと良いでしょう。いちごの水気が残っていると、解凍した時に水っぽくなる原因になります。砂糖の量は、いちご1パックに対して大さじ2杯程度が目安ですが、好みに応じて調整してください。なるべく急速冷凍機能、金属製のトレーやバットを使って短時間で冷凍すると、品質の劣化を防げます。
【砂糖ありでいちごをそのまま冷凍保存する方法】
1.ヘタが付いたままのいちごを洗い、水気をよく拭いてからヘタを取る
2.冷凍用の保存袋にいちごを入れる
3.いちご1パックにつき、大さじ2杯程度の砂糖を全体にまぶす
4.いちごが重ならないようにする
5.保存袋の空気を抜きながら、口をしっかり閉じて冷凍庫へ入れる
【砂糖なし】いちごをそのまま冷凍保存する方法
砂糖なしでいちごをそのまま冷凍保存するメリットは、ヘルシーないちご本来の甘みを楽しめるという点です。ただし、砂糖なしでいちごをそのまま冷凍する場合は、いちご同士がくっつかないように1つ1つを離して冷凍する必要があります。また砂糖なしの冷凍いちごは、解凍時に水が出やすくなるので、スムージーやジャムなどの料理に活用すると良いでしょう。
【砂糖なしでいちごをそのまま冷凍保存する方法】
1.いちごを流水で洗い、水気をよく拭く
2.いちごを1粒ずつ間隔を空けて、トレーやバットに入れる
3.ラップや保存袋で密閉して冷凍庫に入れる
解凍方法・美味しい食べ方①冷蔵庫で半解凍
冷凍いちごは、完全に解凍してしまうとドリップが出て水っぽくなりますが、冷蔵庫で半解凍すると美味しく食べられます。冷凍いちごを食べる15~30分前に、冷蔵庫に移してゆっくり温度を上げると、いちご本来の風味も残ったシャーベット状態になります。完全に柔らかくなる前の、表面が少し柔らかい状態が半解凍でひんやりとした食感も楽しめるでしょう。
解凍方法・美味しい食べ方②凍ったままアレンジ
冷凍いちごは、解凍せず凍ったままミキサーにかけてスムージーや、加熱をしてジャムなどのアレンジが可能です。凍ったままの冷凍いちごのアレンジ方法を知っていると、解凍する手間がなく、簡単なレシピでスイーツが作れます。また、アイスの代わりとして、冷凍いちごを凍ったまま楽しむのも美味しく食べるコツです。
【潰して】いちごの冷凍保存・解凍方法は?

ヨーグルトに混ぜて食べるなど、いちごを潰して食べる機会が多い人は、いちごを冷凍する前に潰しておくと良いでしょう。いちごを潰してから冷凍する方法と、美味しく食べられる解凍方法を詳しく紹介します。
いちごを潰して冷凍保存する方法
いちごは好みに応じた大きさに潰し、甘みが欲しければ砂糖を加えてください。冷凍し始めて2~3時間程度の半冷凍状態で、1回分ずつを取り出しやすいように区切りを付けてもう一度冷凍庫に戻しておくと便利です。いちごを潰しておくと細胞が壊れているので、ジャムを作る時にも短時間で味が染み込みやすくなります。
【いちごを潰して冷凍保存する方法】
1.ヘタが付いたままのいちごを洗い、水気をよく拭く
2.ヘタや傷んだ部分を取り除いて、密閉用の保存袋に入れる
3.好みで砂糖を加えて、保存袋の上からスプーンを使うか、そのまま揉むようにいちごを潰す
4.なるべく平らにして、保存袋の中の空気を抜いて、冷凍庫に入れる
5.冷凍庫の急速冷凍機能を使うか、冷凍庫の設定を強にするなどでなるべく早く冷凍する
潰して冷凍保存したいちごの解凍方法
潰して冷凍したいちごは、解凍すると水分が出てくるため、凍ったままシャーベット感覚で食べるか料理にアレンジすると良いでしょう。出てきた水分には、ビタミンCなどの栄養が含まれているので、捨てずに一緒に食べましょう。
凍ったままの潰した冷凍いちごをドリンクの中に入れると、氷いらずで薄くならず冷たいドリンクが楽しめます。凍ったまま加熱をして解凍し、ジャムやソースにする方法もあります。
【潰した冷凍いちごの解凍方法】
1.冷凍庫の保存袋から使いたい分だけ冷凍いちごを取り出す
2.ヨーグルトやドリンクなどに混ぜる
冷凍保存したいちごのおすすめレシピ3選!
冷凍いちごを使うと、時短で加熱調理やスイーツ作りができます。冷凍したいちごを使って、簡単な手順で美味しく食べられるレシピを3つ紹介します。
①いちごシェイク

【材料】
・冷凍いちご:コップ2/6
・カルピス:コップ1/6
・豆乳または牛乳:コップ1/2
いちごシェイクの作り方を紹介します。
【作り方】
1.潰してから冷凍したいちごを用意、またはそのまま冷凍したいちごは潰しておく
2.材料をすべてコップに入れる
3.スプーンでいちごをほぐすように混ぜる
いちごを多くするとフローズン風、カルピスが多ければ甘みが増したドリンクになります。好みに応じて、材料それぞれの分量を調整しましょう。
②いちごジャム

【材料】
・冷凍いちご:1パック(250g)
・グラニュー糖:100g
・レモン汁:小さじ1杯
いちごジャムの作り方を紹介します。
【作り方】
1.冷凍いちごとグラニュー糖を鍋に入れ、火にかける
2.沸いてきたら弱火にして混ぜながら10分ほど煮込む
3.アクが出てきたら取り除く
4.レモン汁を混ぜる
5.とろみが付いたら火を止めて、清潔な保存容器に移す
通常のいちごでは20分程度の煮込み時間が必要なところ、冷凍いちごは形が崩れていて味が染み込みやすいので約半分で調理が可能です。いちごジャムをゆるめに作ると、ヨーグルトやパンケーキと一緒に食べられるいちごソースとしても食べられます。
③いちごムース

【材料】
・冷凍いちご:100g
・マシュマロ:100g
・生クリーム:100g
いちごムースの作り方を紹介します。
【作り方】
1.耐熱ボウルに冷凍いちごを入れて、600Wの電子レンジで1分30秒加熱する
2.マシュマロを加えて、600Wの電子レンジで1分30秒加熱する
3.マシュマロが膨らんだら耐熱ボウルを取り出し、泡立て器でよく混ぜて冷ます
4.生クリームを7分立てにして、3に加えて混ぜる
5.器に移し、冷蔵庫で冷やし固める
加熱に使うのは電子レンジのみで、冷凍いちごは柔らかく、泡立て器で簡単に潰しやすく調理が簡単なレシピです。いちごとマシュマロの甘みがあり、ホイップした生クリームで軽やかな食感になります。
いちごの冷凍保存方法を知ろう
いちごの正しい冷凍保存の方法を知っていると、より長く美味しいいちごを楽しめます。冷凍前に砂糖を加えると、品質の劣化を防いでより甘みが感じられる冷凍いちごが食べられるでしょう。今回紹介した冷凍方法の他、解凍方法や簡単なレシピも参考にして、冷凍いちごを試してください。
