リキュールの賞味期限は?開封後やカシス・カルーアは?腐るとどうなるかも紹介!
リキュールの賞味期限を知っていますか?今回は、〈未開封・開封後〉のリキュールの賞味期限や、〈カシス・カルーア・コーヒー〉などのリキュールの賞味期限を紹介します。リキュールの保存方法や、腐るとどうなるのかも紹介しますので参考にしてください。
目次
リキュールの期限は?書いてない?

カクテルや製菓用として親しまれるリキュールはアルコール度数が高い酒ですが、賞味期限が書いてない商品も多く、保存期間に迷う人も少なくありません。なぜ表示がないのか、その理由や背景を知ることは、リキュールをより安心して楽しむために役立ちます。
【未開封】リキュールの賞味期限:数年~
未開封のリキュールは、アルコール度数や糖分の高さが保存性を高めているため、数年から十数年にわたり品質を保てる物も珍しくありません。特にハーブや薬草系、ナッツ、種子系などのリキュールは、直射日光や高温多湿を避けて冷暗所で保管すれば、長期間風味を損なわずに使えます。
一方で果実系やクリーム系など一部のリキュールは例外となる場合もあるので、ラベルやメーカー推奨の保存方法を確認することが大切です。保存状態が悪いと、未開封でも風味が劣化するリスクがあるので、保管場所には十分注意しましょう。
【開封後】リキュールの賞味期限:約3ヶ月
開封後のリキュールは、空気に触れることで酸化や揮発が進み、風味や香りが徐々に落ちていきます。アルコールや糖分の防腐効果はありますが、開封後は瓶の口を清潔にしたうえで冷蔵庫で保存し、3ヶ月以内を目安に使用しましょう。特にカクテルや製菓用で使用する際は、風味や香りが変化したリキュールは使用せず、処分してください。
ただしクリーム系のリキュールなどは賞味期限が短いので注意
クリーム系やヨーグルト系、卵系リキュールは、アルコール度数が低めで腐敗しやすい原料を含むため、未開封でも賞味期限が表示されていますが、冷蔵保存が推奨されます。賞味期限が書いていないリキュールも開封後は必ず冷蔵庫で保存し、見た目や香りに異常を感じた場合は飲用を避けることが大切です。
【賞味期限が短いリキュール】
・ベイリーズ(クリーム系):乳製品入りで要冷蔵、開封後は特に傷みやすい
・ゴディバ(チョコレート系):クリームや卵を含む製品が多く、劣化が早い
・ヨーグリート(ヨーグルト系):乳製品由来で劣化が早い、要冷蔵で早めの消費が必要
・アドヴォカート(卵系):卵を使用しているため、未開封でも賞味期限が明記されている
【種類別】リキュールの賞味期限は?

リキュールは、原料や製法によって賞味期限や保存方法が異なります。製菓用として使用する果実系や種子系など、種類ごとの保存期間や劣化リスクも知っておくとよいでしょう。各タイプのリキュールの特徴や注意点を押さえて、美味しい状態を維持してください。
クリーム系のリキュールの賞味期限
状態 | 賞味期限 |
未開封 | 約1年(ラベルを確認) |
開封後 | 冷蔵庫で1~2ヶ月 |
クリーム系リキュールは、乳製品や卵、チョコレート、乳製品由来のヨーグルトなどを含むため、他のリキュールよりも賞味期限が短い傾向にあります。未開封でも目安は約1年、開封後は冷蔵庫での保存が必須で、使う前に分離や変色、異臭が無いことを確認して1~2ヶ月以内に消費しましょう。
カシス系のリキュールの賞味期限
状態 | 賞味期限 |
未開封 | 2~3年 |
開封後 | 冷蔵庫で1~3ヶ月 |
カシスやピーチなどの果実系リキュールは糖分が高く比較的長持ちしますが、アルコール度数が低い物は劣化しやすい特徴があります。未開封で2~3年、開封後は冷蔵庫で3ヶ月以内に使い切り、フルーツの香りや色が変わった場合は使用を避けましょう。
コーヒー・種子系のリキュールの賞味期限
状態 | 賞味期限 |
未開封 | 数年 |
開封後 | 冷蔵庫で3ヶ月 |
カクテルや製菓用に人気のコーヒーやナッツなどの種子系リキュールは、アルコール度数と糖分が高く、保存性に優れています。しかし、保存状態が悪いと、香りや風味が落ちてしまいます。カルーアやカルーアミルクなどは、開封後もしっかり蓋を閉めて冷蔵庫保存で3ヶ月以内に消費しましょう。
香草・薬草系のリキュールの賞味期限
状態 | 賞味期限 |
未開封 | 3年以上 |
開封後 | 冷蔵庫で6ヶ月 |
独特の苦みや香りが特徴的な香草、薬草系リキュールは、カクテルのようなお酒や製菓用などに使われます。アルコール度数が高く、腐敗しやすい原料を使っていないため長期保存が可能です。未開封なら数年、開封後も冷暗所や冷蔵庫で6ヶ月程度は美味しさを維持できます。
リキュールの正しい保存方法は?

リキュールの美味しさを長く保つためには、日々の保存方法がとても重要です。手に入れたお気に入りのリキュールも、保存環境や扱い方によっては風味や品質が損なわれてしまいます。リキュールを劣化させずに保管するための、具体的なポイントについて紹介します。
①しっかりと蓋で密閉する
リキュールは、冷蔵庫保管であっても開封後は毎回しっかりと蓋を閉めて密封し、雑菌の混入や揮発を防ぎましょう。瓶の口にリキュールが残らないように、拭き取ることもポイントです。お酒の中でも比較的保存が効きますが、開封後は他の酒類と同様に早めの消費が推奨されます。
②なるべく冷蔵庫で保存する
リキュールの種類 | リキュールの名前 |
フルーツ系 | クレーム・ド・カシス(カシスリキュール)ピーチツリー(ピーチリキュール)コアントロー(オレンジリキュール) |
クリーム系 | ベイリーズ(アイリッシュクリーム)アマルーラ(マルーラフルーツクリーム)ゴディバ(チョコレートクリーム) |
卵系 | アドヴォカート(エッグリキュール)エッグ・ブランデー バタースコッチ・エッグリキュール |
ワイン系 | ベルモット サングリア キール(白ワイン+クレーム・ド・カシス) |
表で紹介したフルーツ系、クリーム系、卵系、ワイン系のリキュールは、すべて開封後は冷蔵庫で保存することが基本です。特にクリーム系やフルーツ系、卵系のリキュールは、常温では風味の劣化や雑菌の繁殖が進みやすいため、冷蔵庫で保存するのが必須です。
冷蔵庫で保管をすることによって、リキュールの香りや味わいを長くキープできるだけでなく、成分の分離や変色、カビの発生なども防げます。また、低温環境下では雑菌の増殖が抑えられるため、より安全にカクテルの材料や製菓用としてリキュールを使えます。
リキュールが腐るとどうなる?

リキュールはアルコール度数が高く腐りにくいイメージがありますが、保存状態や原材料によっては劣化や腐敗が起こることもあります。特にクリーム系や果実系のリキュールは注意が必要です。では、リキュールが腐るとどのような変化が現れるのでしょうか。
リキュールが腐ると酸味・苦味が増えたり異臭がする
リキュールが腐敗すると、酸味や苦味が強くなったり、普段とは違う異臭がしたりします。これは、乳製品や果実などの材料が空気中の雑菌によって分解されるために起こります。保存状態が悪い場合には、カビが生えることもあるので、見た目や香りに異常を感じたときは無理に飲まずに処分しましょう。
腐敗したリキュールを飲むと健康被害のリスクもあるので、少しでも異変を感じたら飲用を避けるのが賢明です。
リキュールの賞味期限について知ろう
リキュールはアルコールや糖分の防腐効果によって長期間保存できる物がほとんどですが、原料や種類によっては賞味期限が短い物もあります。特にクリーム系やフルーツ系のリキュールは、開封後は冷蔵保存と早めの消費が重要です。正しい保存を心がけ、リキュールをカクテルや製菓用としても安心して使えるようにしましょう。