みかんの賞味期限は?常温・冷蔵庫だと?見分け方や日持ちする保存法も紹介!
みかんの賞味期限はいつまでかを知っていますか?今回はみかんの賞味期限や〈常温・冷凍・冷蔵〉別の保存方法・期間を紹介します。みかんを日持ちさせるポイントや、賞味期限切れで腐った時の見分け方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
みかんの賞味期限はどのくらい?いつまで日持ちする?

みかんは、箱でまとめ買いする機会が多い果物ですが、実際にどれくらい日持ちするかを把握している人は意外と少ないでしょう。ここでは、みかんを常温で置いた場合、冷蔵庫に保存した場合、そして冷凍保存した場合、それぞれの賞味期限を紹介します。
賞味期限 | 常温保存 | 冷蔵保存 | 冷凍保存 |
みかん | 1〜2週間 | 1ヶ月 | 1ヶ月〜2ヶ月 |
なお、表に記載されている賞味期限はあくまで目安です。実際の日持ち期間は、気温や空気の乾燥具合によって前後することがあります。また、冷凍保存しなくても、保存状態が良好であれば、みかんは1~2ヶ月以上長持ちするケースも珍しくありません。
みかんの賞味期限が切れたら?腐った時の見分け方は?

みかんは、賞味期限切れや腐敗の兆候を早めに見極めることで、安全においしく食べることができます。この記事では、みかんが賞味期限切れになったときに現れる匂い・見た目・味わいの特徴について、それぞれ解説します。
①匂い
みかんが賞味期限切れで腐った場合、匂いには次の特徴が現れます。
・酸っぱい臭い
・カビ臭い
賞味期限を過ぎたみかんは、まず酸っぱい匂いを発するようになります。腐敗が進行すると、カビ臭さも感じられるため、強い異臭がする場合は食べずに処分しましょう。匂いの変化は、みかんの劣化を見分ける重要なサインです。
②見た目

賞味期限が切れて腐ったみかんの見た目は、次のような変化が見られます。
・白い粉状のカビが付着する
・表面が緑色に変色する
・外皮が柔らかくなる
賞味期限切れのみかんに多く見られるのが、白カビの発生です。腐敗が進むと、白いカビから緑色のカビへと変色します。また、乾燥しているはずの外皮が水っぽく柔らかくなっている場合も、腐っている可能性が高いでしょう。見た目の変化にも注意を払いましょう。
伊達友美
管理栄養士
ヘタの部分が茶色に変色して、カラカラに乾燥している場合も、古くなっている可能性があります。
③味わい
賞味期限が切れて腐ったみかんの味わいは、以下の特徴が現れます。
・酸味が強い
・苦味が感じられる
みかんの腐敗が進むと、酸味や苦味が際立つようになります。味に異変を感じたら、飲み込まずすぐに吐き出し、口をすすぐようにしましょう。みかんの味わいも、腐敗の判断材料にしましょう。
万一、カビが生えた賞味期限切れのみかんを少量食べてしまった場合でも、通常は胃酸で菌が死滅するため、大きな問題にはなりにくいです。ただし、体調に違和感が出た場合や、免疫力が低下している方は念のため医療機関に相談することをおすすめします。殺菌効果のある梅干しや、毒消し作用が期待できるお茶を飲むことをおすすめします。
伊達友美
管理栄養士
これはあくまで民間療法として勧められているものなので、はっきりした効果が証明されているわけではありません。体調の変化を見ながら、補助的に取り入れるのがよいでしょう
みかんが賞味期限切れが不安な時は?しわしわは危険?

賞味期限が近づいたみかんは、見た目だけでは判断しづらいこともあります。賞味期限が切れたみかんに不安を感じつつも、捨てるのはもったいないと考える人も多いでしょう。ここでは、実際に食べられるみかんの見た目の特徴について紹介します。
・外皮に白い粉が付着している
・外皮に黒い斑点がある
みかんの表面に白い粉がついている場合でも、洗って乾燥させたあとに残ることがあります。この白い粉は炭酸カルシウムで、ミネラル強化や果実の保護などを目的に使用されているもので、腐敗しているわけではありません。ただし、白い粉がふわっとしていて、外の皮が柔らかくなっている場合は「カビ」の可能性があります。さらに緑カビが発生するなどの変化が見られますので注意が必要です。
また、みかんの外皮に小さな黒い斑点が現れることもあります。この黒い斑点は、カンキツ黒点病という菌によるものであり、カビではありません。カンキツ黒点病の菌は人体には害がないため、黒い斑点があるみかんでも安心して食べることができます。
その他に、みかんの皮がしわしわになっていた場合に、腐っているのではないかと思うかもしれませんが、皮だけがしわしわで中の果肉が腐っていなければ、食べても問題ないので、中身をよく確認するようにしましょう。
みかんを日持ちさせる正しい保存方法・期間は?

みかんを保存する場所や、冷蔵庫の収納スペースは家庭によってさまざまですが、できるだけ上手に保存する方法はないのでしょうか。ここでは、みかんをできるだけ長く日持ちさせるための保存方法を3つ紹介します
みかんを大量に保存する場合【段ボールで常温保存】
箱買いしたみかんは、段ボールに入れたまま風通しの良い場所で常温保存することで、乾燥を防ぎながら長持ちさせることができます。みかんを常温で保存する具体的な手順は、以下の通りです。
①段ボールの中のみかんに傷みがないかチェックする
②段ボール箱の底に乾いた新聞紙を敷く
③ヘタを下向きにしてみかんを並べ、上から新聞紙をかぶせる
傷んだみかんが段ボールに混ざっていると、カビが広がりやすくなるため、早めに取り除いておきましょう。また、段ボールの底と上に新聞紙を敷くことで、みかんの乾燥を防ぐ効果が期待できます。
さらに、みかんの外皮が丈夫なヘタ部分を下にして保存すると、傷みを防ぐことができます。下の方に積まれたみかんから優先して食べ、定期的に上下を入れ替えることが、みかんを長く日持ちさせるコツです。この保存方法なら、1〜2週間ほどみかんをおいしく保つことができます。
なお、みかんを常温保存する場合の適温は5℃〜15℃です。冬以外の季節に保存する場合は、冷蔵庫に入れるか、冷凍保存を検討しましょう。
伊達友美
管理栄養士
できるだけみかんが重ならないようにして保存すると傷みを防ぐことができます。新聞紙の代わりに、キッチンペーパーを使っても良いでしょう。
みかんを長期保存させたい場合【冷凍保存】
みかんをできるだけ長く保存したい場合は、段ボールでの常温保存だけでなく、冷凍保存がおすすめです。みかんを冷凍する具体的な手順は以下の通りです。
①みかんに傷みがないかチェックする
②外皮を水で洗い、水気をしっかり拭き取る
③金属製のトレイにみかんを並べて冷凍する
④一度凍ったみかんを水にくぐらせてから再び凍らせる
⑤再凍結後、ヘタを下向きにして冷凍用保存袋に入れる
まず、みかんに傷みがないか確認し、外皮をきれいに洗ってから水分をよく拭き取ってください。一度冷凍したみかんを水にさっとくぐらせてから再冷凍することで、表面に氷の膜ができ、乾燥を防ぐことができます。その後、みかんをヘタを下向きにして冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて保存しましょう。この方法でみかんは1ヶ月〜2ヶ月ほど保存可能です。
冷凍保存のコツは3つあります。金属トレイを使って冷凍スピードを速めること、ヘタを下にして保存すること、そして袋の中の空気をしっかり抜くことです。これらを守れば、みかんを良好な状態で長期保存することができます。
みかんを冷蔵庫で保存するポイントも知っておこう
みかんを冷蔵庫で保存するための手順は次の通りです。
①みかんを新聞紙やキッチンペーパーで1個ずつ包む
②ヘタを下向きにしてビニール袋に入れる
③冷蔵庫の野菜室に入れて保存する
みかんをそのまま冷蔵庫に入れると乾燥しやすくなるため、まず空気に触れないように新聞紙やキッチンペーパーで1個ずつ包みましょう。そして、ヘタを下向きにしてビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。野菜室は温度が安定しており、みかんの品質を保ちやすい環境です。この方法なら約1ヶ月間、みかんを美味しく保存することが可能です。
なお、冷蔵庫で保存するのは、常温保存が難しい高温時期や、冷凍庫にスペースがないときにおすすめです。
伊達友美
管理栄養士
ビニール袋の口はきっちり密閉せず軽く折りたたんで、少し空気が循環できるようにすると、蒸れずにカビの発生を防ぐことができるでしょう。
みかんの賞味期限を知ろう!
みかんは、常温保存、冷蔵庫保存、冷凍保存など、保存方法によって賞味期限が大きく変わります。今回紹介した保存方法を活用して、みかんをより長く、美味しく楽しんでください。