牡蠣の冷凍での保存方法を殻付き・むき身別に!下処理や解凍の仕方も紹介!
牡蠣の冷凍保存方法を知っていますか?冷凍できるのでしょうか?今回は、〈殻付き・むき身〉の牡蠣の冷凍での保存方法・期間や下処理の仕方をを紹介します。冷凍牡蠣の解凍方法・食べ方や、おすすめレシピも紹介しますので参考にしてください。
目次
牡蠣を冷凍で保存できる?

牡蠣は鮮度が命といわれることが多い食材ですが、冷凍で保存できるのでしょうか。保存期間の目安などを紹介します。
牡蠣は冷凍すると1ヶ月ほど日持ちする!
生の牡蠣は冷蔵では2〜3日しか日持ちしないため、すぐに食べきれない場合は冷凍で保存しましょう。低温で保存することで食品の劣化を遅らせ、美味しさを保てて約1ヶ月は日持ちします。ただし、家庭の冷凍庫ではドアの開閉などで温度が変動しやすく、2ヶ月近く経つと風味が落ちてしまうおそれがあります。
牡蠣の冷凍での保存方法は?下処理が必要?

牡蠣を美味しく保存するには、いくつかポイントを押さえておくことが大切です。牡蠣の冷凍での保存方法や適切な下処理の手順を紹介します。
【殻付き】牡蠣の冷凍での保存方法
硬い殻が中の身を乾燥や冷凍焼けから守ってくれるため、むき身のような複雑な下処理は不要です。しかし、殻のままだと表面には泥などが付いていることが多く、衛生的に保存するには洗浄を行う必要があります。また、洗浄後に水気を拭き取ることで、霜がつきにくくなります。
【殻付きの牡蠣を冷凍で保存する方法】
1.流水とたわしで、殻の表面に付いた泥や汚れを丁寧にこすり落とす
2.キッチンペーパーで水気を拭き取り、冷凍用の保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍庫で保存する
【むき身】牡蠣の冷凍での保存方法
むき身のひだには、臭みの原因となるぬめりや細かい汚れが付着しているので、片栗粉や塩水で丁寧に落としましょう。まず、金属製のバットに殻ごと並べて急速で冷凍し、その後に冷凍用の保存袋に移し替えると牡蠣同士が付着せず、使う時に1つずつ取り出せます。また、におい移りが気になる場合は、ジッパーが二重になっている冷凍用の保存袋を選ぶと安心です。
【むき身の牡蠣を冷凍で保存する方法】
1.ボウルに牡蠣を入れ、片栗粉を優しくまぶす
2.濃度3%の塩水で、汚れを洗い流す
3.キッチンペーパーで、身を崩さないように水気を拭き取る
4.金属製のバットに並べて、急速で冷凍する
5.凍ったら冷凍用の保存袋に移して、冷凍する
牡蠣のむき身がパック・チューブに入っている場合も下処理して冷凍しよう
袋入りのチューブ牡蠣や水入りパックで販売されている場合は、未開封でパックのまま冷凍できます。ただし、その場合は食べる前にパック水ごと完全に解凍しなくてはいけません。
使い勝手が悪いだけでなく、パック水の中に牡蠣の旨味が流出してしまい味や風味が落ちてしまいます。袋やパックに入っている牡蠣も、生のむき身の冷凍方法と同じように下処理をしてから冷凍すると美味しく食べられます。
冷凍牡蠣の解凍方法・食べ方は?
冷凍した牡蠣は一定の期間、鮮度を保てますが、解凍の仕方によって風味や食感が大きく変わります。冷凍した牡蠣の解凍の仕方や食べ方を紹介します。
【殻付き】冷凍した牡蠣の解凍方法・食べ方

殻付きの場合は加熱で殻が開きやすくなり、力が必要な殻むき作業が楽になるため、電子レンジでの解凍が最適です。解凍方法は、まず冷凍した殻付き牡蠣を耐熱皿にのせ、ラップをかけます。
電子レンジ500Wで1個あたり3〜4分、殻の口が開くまで加熱してください。加熱して開いた隙間にナイフ等を差し込むと、簡単に身を取り出せます。取り出した身は塩水で洗った後、焼き牡蠣やグラタンなどの料理に使えます。食中毒であたるリスクを考えて、必ず再加熱することが大切です。
【むき身】冷凍した牡蠣の解凍方法・食べ方


むき身で冷凍した牡蠣を解凍する時は、電子レンジは使いません。冷蔵庫に移して自然解凍するか、塩水を使って解凍しましょう。塩水解凍なら、身が縮みにくく生のような弾力のある食感に戻ります。ボウルに濃度3%の塩水を用意し、凍った牡蠣を浸します。半解凍になるまで30分から1時間ほど置いてください。
また、元の牡蠣が生食用でも、冷凍した時点で加熱用として扱う必要があります。解凍後はカキフライやアヒージョなど、中心まで火を通す料理に使用しましょう。
冷凍牡蠣のおすすめレシピ3選!
冷凍した牡蠣は下処理さえしておけば、必要な時にすぐ使える便利な食材です。冷凍した牡蠣を使って楽しめる、手軽で本格的なレシピを紹介します。
①冷凍牡蠣を使ったカキフライ

【材料】
・冷凍むき牡蠣:800g
・料理酒:適量
・小麦粉:適量
・パン粉:適量
・卵:2個
・水:180ml
・バッター液用の小麦粉:150g
外は香ばしく、中は濃厚な味わいのカキフライのレシピを紹介します。
【作り方】
1.牡蠣を塩水で半解凍にする
2.水をよく切り、料理酒に30分ほど浸して臭みを取る
3.キッチンペーパーで水分を拭き取り、軽く胡椒を振る
4.卵と水、バッター液用の小麦粉を混ぜてバッター液を作る
5.牡蠣に小麦粉をまぶし、バッター液、パン粉の順に衣を付ける
6.170℃の油で約3分揚げる
7.一度すべて揚げた後、190℃の油で30秒ほど二度揚げする
8.油を切ったら完成
解凍し過ぎず二度揚げするのが、店のような食感の良いカキフライを作るためのポイントです。
②冷凍した牡蠣のオイル煮込み

【材料】
・冷凍牡蠣:1kg
・長ネギ:2本
・ニンニク:丸ごと1個
・椎茸:8個
・ごま油:大さじ8
・オリーブオイル:大さじ8
・オイスターソース:大さじ1
・豆板醤:大さじ1
・塩胡椒:適宜
冷凍した牡蠣を使えば、旨味が凝縮された本格的なオイル煮込みが家庭で簡単に作れます。
【作り方】
1.長ネギ、ニンニク、椎茸をみじん切りにする
2.フライパンに1の野菜とごま油、オリーブオイルを入れて火にかける
3.野菜の香りが出たら椎茸と豆板醤、オイスターソース、塩胡椒を加えて煮込む
4.冷凍牡蠣を熱湯にくぐらせてザルに取り、フライパンに加えて煮込む
5.牡蠣に火が通り、オイルにとろみが出てきたら味をみて、塩で調整して完成
冷凍した牡蠣で作ったオイル煮込みは、ご飯のお供やパスタの具材に使えて、保存もきくので便利です。
③冷凍牡蠣のしぐれ煮

【材料】
・冷凍牡蠣:500g
・生姜の千切り:30g
・しょうゆ:大さじ4
・料理酒:大さじ2
・砂糖:大さじ5
・酢:大さじ1
・鷹の爪:1本分
冷凍した牡蠣を使えば、甘辛い味付けが食欲をそそるしぐれ煮が手軽に作れます。
【作り方】
1.冷凍牡蠣を塩水で解凍する
2.鍋に牡蠣以外の材料をすべて入れ、火にかけて沸騰させる
3.解凍した牡蠣を鍋に投入する
4.15分ほど煮たら、牡蠣だけを一度取り出す
5.鍋に残った煮汁を、焦がさないように注意しながら煮詰める
6.煮詰めた煮汁を取り出しておいた牡蠣にかけたら完成
この料理を美味しく作る秘訣は、牡蠣を煮すぎないことです。最初に牡蠣を煮てから一度取り出し煮汁だけを煮詰めることで、身が硬くなるのを防ぎ、柔らかい食感を保てます。
牡蠣の冷凍保存方法を知ろう
牡蠣を冷凍で保存すれば約1ヶ月は日持ちし、下処理を丁寧に行えば臭みも気になりません。また、殻付きの場合は電子レンジ、むき身は塩水での解凍が適しています。牡蠣を冷凍で保存しておき、カキフライやしぐれ煮などさまざまな料理に使いましょう。