パクチーの保存方法は?冷凍が一番日持ちする?使い方や保存食レシピも紹介!
パクチーの正しい保存方法を知っていますか?冷凍できるのでしょうか?今回は、パクチーの保存方法・日持ち期間を〈冷凍・冷蔵・乾燥〉別に、〈根付き・根なし〉の場合において紹介します。パクチーの解凍方法・使い方や長期保存向けレシピも紹介しますので参考にしてください。
目次
パクチーの保存方法は?冷凍できる?

保存方法 | 日持ち期間 | 香り |
常温(ドライ) | 1ヶ月程度 | 香りは弱くなるが長期保存可能 |
冷蔵 | 5~7日間 | 新鮮な香りをキープ |
冷凍 | 2週間程度 | 生に近い香りを維持 |
パクチーは葉物野菜の中でも特に傷みやすく、購入後すぐに使い切れない場合は保存する必要があります。保存方法によって、日持ちや香りが大きく変わるので、使用目的に合わせて選びましょう。パクチーを長く楽しむための保存方法について、詳しく紹介します。
パクチーを長期保存したいなら冷凍保存がおすすめ
冷凍すれば微生物の活動が停止し、パクチーの鮮度を保ちやすくなるため、長期保存が可能になります。パクチー特有のデセナールやドデセナールなどの香気成分も、低温下では安定した状態で保存されるため、解凍後も香りと風味を楽しめます。
忙しい日でも取り出してすぐに調理に使えるように、下処理をしてから冷凍しましょう。まとめ買いしたパクチーも無駄にせず、計画的に使い切れるようになります。
パクチーの【冷凍】での保存方法・日持ち期間は?
たくさんのパクチーを一度に手に入れた場合、長期間の保存が可能な冷凍を利用しましょう。パクチーは正しい下処理と保存方法により、解凍後も香りと風味を楽しめます。パクチーを冷凍で保存する具体的な方法と日持ち期間について詳しく説明します。
パクチーの冷凍保存方法
パクチーの鮮度が良いうちに次の手順で下処理をしてから、冷凍保存をしましょう。霜の発生を防ぐために、水気をしっかり拭き取って保存するのがポイントです。根付きのパクチーなら根と葉を分けて保存すれば、料理によって使い分けがしやすくなります。また、根は香りが特に強いので個別にラップで包み、他の食材への匂い移りを防いでください。
【パクチーを冷凍で保存する方法】
1.水を張ったボウルで根の汚れを落とす
2.根を切り分け、葉と茎はざく切りの切り方で約2~3cm幅にする
3.葉はそのまま冷凍用保存袋に入れて密閉する
4.根はラップで包み、冷凍用保存袋に入れて密閉する
冷凍したパクチーの日持ち期間は2週間程度
冷凍するとパクチーは2週間ほど日持ちしますが、長期間の保存では冷凍焼けが起こりやすくなります。保存袋に冷凍した日付を記入しておくと、使用期限の管理がしやすくなります。冷凍保存袋の空気をしっかり抜いて密閉させ、冷凍焼けを防ぎ、より長く品質を保ちましょう。一度解凍したパクチーは細胞が破壊されているため、再冷凍すると風味が落ちてしまいます。
パクチーは使う分だけをサランラップなどで小分けにして冷凍し、その都度、必要な量を取り出して使うと便利でしょう。小分けが面倒な時は、シート状にして冷凍し、使う分だけを割って使う方法も有効です。
冷凍したパクチーの解凍方法・使い方は?

解凍の仕方次第で、パクチーの香りや食感が大きく変わってきます。また、冷凍したパクチーに適した調理方法を知っておくと、冷凍保存したパクチーをより美味しく食べられます。冷凍したパクチーには、どのような解凍方法や調理法が合うのかを詳しく紹介します。
冷凍パクチーはそのまま加熱料理に使うのがおすすめ
冷凍パクチーは、自然解凍すると細胞壁が破壊されて水分が流出し、葉がしなしなになってしまいます。この状態では見た目も悪く、サラダなどの生食には向きませんが、加熱調理なら食感の変化は問題になりません。冷凍パクチーは、料理の仕上げ直前に投入し、余熱で香りを引き出すのがポイントです。パクチーは、部位により香りの強さや風味が異なります。
葉は爽やかな香りでスープの仕上げやフォーに、茎は穏やかな香りで炒め物や煮込みに向いています。根は最も香りと風味が強く、アルデヒド類の濃度が高いため、カレーやトムヤムクンに少量使って料理のアクセントにしましょう。
パクチーの【冷蔵】での保存方法・日持ち期間は?
パクチーを数日以内に使い切る予定なら、冷蔵保存が適しています。冷蔵保存では新鮮な香りと食感を保ちやすく、サラダなどの生食にも使えます。パクチーは、根付きと根なしで保存方法が異なるので、それぞれの特徴に合わせた保存を心がけましょう。
【根付き】パクチーの冷蔵保存方法
根付きのパクチーは、立てて保存することで茎に負担がかからず、葉が黄色く変色するのを防げます。キッチンペーパーの水分量が保存の鍵となり、乾燥していたら適度に湿らせ、濡れすぎていたら交換すれば約1週間は生食でも美味しく食べられます。
【根付きパクチーの冷蔵保存の方法】
1.パクチーの根の部分を水で洗い、土を落とす
2.パクチーの根を濡らしたキッチンペーパーで包み、全体を密閉袋に入れて立てて保存する
3.野菜室で立てた状態をキープする
4.2~3日ごとにキッチンペーパーを交換する
【根なし】パクチーの冷蔵保存方法
キッチンペーパーがパクチーの乾燥を防ぐバリアとなり、葉の水分を適度に保ちます。冷蔵庫を頻繁に開け閉めすると温度変化で傷みやすくなるため、使う分だけ素早く取り出しましょう。パクチーの葉が黄色くなってきた場合は、変色した部分を早めに取り除くことで、他への影響を防げます。根なしパクチーの日持ち期間は5~7日程度と、根付きに比べてやや短くなります。
【根なしパクチーの冷蔵保存の方法】
1.パクチーを水で軽く洗い、水気を拭き取る
2.パクチーを濡らしたキッチンペーパーで包んで、密閉袋に入れる
3.野菜室で保存する
4.使う分だけのパクチーを取り出し、残りはすぐに冷蔵庫に戻す
【乾燥】パクチーの保存方法・期間は?
完全にパクチーの水分を飛ばして乾燥させれば、カビや腐敗を防いで約1ヶ月の保存が可能です。乾燥パクチーは、生とは異なる香ばしい風味が特徴で、指で軽くもむと香気成分が放出されて料理のアクセントになります。
湿気は品質の劣化に繋がるので、必ず密閉容器に入れて冷暗所に保管してください。スープや肉料理の香り付けなど、少量でも存在感のある使い方ができます。
【乾燥パクチーの保存方法】
1.パクチーの葉を茎から外し、水洗いして水気を拭き取る
2.耐熱容器に葉のみを並べて電子レンジで加熱する
3.600Wで2分加熱し、様子を見ながら30秒ずつ追加加熱
4.乾燥させた葉をビンなどの密閉保存容器に入れて、冷暗所で保存する
パクチーの長持ちする保存食レシピも紹介!
パクチーを大量に購入した時は、保存食に加工すると長い期間楽しめます。パクチーの風味を活かした保存食を作れば、いつでも手軽に本格的な味わいを料理にプラスできます。日持ちする3つの保存食レシピを紹介しますので、日々の料理に役立ててください。
①パクチーのオイル漬け

【材料】
・パクチー:1束
・オリーブオイル:150ml
・カシューナッツ:大さじ2
・レモンの皮:1/2個分
・岩塩:小さじ1/2
・黒胡椒:少々
カシューナッツのコクとレモンの爽やかさが、パクチーの香りを引き立てるオイル漬けの作り方を紹介します。
【作り方】
1.パクチーは根も含めて洗い、水気をしっかり拭き取る
2.カシューナッツは軽くローストし、粗く刻む
3.レモンの皮は白い部分を除いて細かく刻む
4.パクチー、ナッツ、レモンの皮、調味料をミキサーで粗めに撹拌する
5.煮沸消毒した瓶に入れ、オリーブオイルを注いで密閉する
パクチーのオイル漬けは、そのままグリル野菜やチキンソテーのソース、バゲットのディップとして楽しめます。オイルがパクチーの酸化を防ぎ、冷蔵での保存期間は約1週間です。パスタの仕上げに加えれば、レストランのような本格的な味わいになります。
②パクチーの和風調味料ソース

【材料】
・パクチー:1/2束
・醤油:大さじ3
・みりん:大さじ1
・ごま油:大さじ2
・すりおろし玉ねぎ:大さじ1
・おろし生姜:小さじ1
・いりごま:大さじ1
・酢:小さじ1
加熱処理により、パクチーの大量消費と長期間の保存を実現した万能調味料の作り方は次の手順で行いましょう。
【作り方】
1.パクチーは茎も含めて細かく刻む
2.玉ねぎと生姜をすりおろす
3.小鍋に醤油、みりん、酢を入れて中火にかけ、一度沸騰させる
4.沸騰したら弱火にし、すりおろし玉ねぎと生姜を加えて2分間煮る
5.火を止めてごま油を加え、粗熱を取る
6.パクチーといりごまを加えてよく混ぜる
7.煮沸消毒した密閉容器に熱いうちに入れて密封する
肉料理や焼き魚などの味付けだけではなく、餃子のたれやドレッシングなどの調味料としても使える万能ソースのレシピです。加熱により玉ねぎの甘みとコクが増し、パクチーが苦手な人でも食べやすい味わいです。加熱工程があるため、冷蔵で10日ほど日持ちします。
③パクチーのたれ

【材料】
・パクチー:1束(約50g)
・ナンプラー:大さじ3
・レモン汁:大さじ2
・はちみつ:小さじ2
・青唐辛子:1本
・にんにく:1片(みじん切り)
・ピーナッツ:大さじ1(粗く刻む)
ナンプラーとレモンの酸味が、パクチーの香りを引き立てるアジアンテイストのたれは、次のように作りましょう。
【作り方】
1.パクチーは根から葉まですべて粗みじん切りにする
2.青唐辛子は種を取り除いて輪切りにする
3.にんにくは細かくみじん切りにする
4.ボウルにナンプラー、レモン汁、はちみつを入れて混ぜる
5.パクチー、青唐辛子、にんにく、ピーナッツを加えて混ぜ合わせる
6.密閉容器に入れて半日以上寝かせる
ピーナッツの食感がアクセントとなり、料理に変化を与えてくれる絶品のたれレシピです。このレシピのたれは、サテやガイヤーン、ベトナム風サラダのドレッシングとして楽しめます。冷蔵で約1週間の保存が可能で、時間が経つほど味がなじんで深みが増します。
パクチーの保存方法を知っておこう
保存方法を正しく理解すれば、香りと風味を損ねずにパクチーが味わえます。冷蔵なら新鮮な状態でサラダに、冷凍なら加熱料理に、乾燥なら調味料として、それぞれの特性を活かした使い方をしてください。さらに保存食のレシピを利用すると、大量のパクチーも無駄なく消費でき、いつでも美味しいパクチー料理を楽しめます。