チョコレートの賞味期限切れはいつまで?半年・1年は?腐るとどうなるの?
チョコレートの賞味期限はどれくらいか知っていますか?今回は、〈半年・1年・3年〉など、チョコレートの賞味期限切れはいつまで食べられるのか種類別に紹介します。チョコレートが腐るとどうなるかや正しい保存方法も紹介しますので参考にしてください。
目次
チョコレートは賞味期限切れでも食べられるの?半年・1年は?

さまざまな食品と同じように、チョコレートにも賞味期限がありますが、賞味期限の定義とはどのようなものなのでしょうか。半年や1年を過ぎても食べられるのかも気になるところです。賞味期限の意味や期限切れのチョコレートについて紹介します。
【前提】賞味期限の定義について
賞味期限の定義は、開封せず正しい保存方法を守って保存していた食品が美味しく食べられる期間です。傷みにくい食材に表示され、期限を過ぎても食べられなくなるわけではありません。一方、消費期限は安全に食べられる期限を指し、期限を過ぎたら食べない方がよいという意味があります。
チョコレートは賞味期限切れでも食べられる場合が多い
チョコレートは、水分が少なく糖度も高いことから腐りにくく、開封していなければ賞味期限切れでも食べられることの多い食品です。湿気などにより品質が劣化していても、匂いの変化やカビの発生などの異常がなければ食べられます。種類によって違いはありますが、未開封の状態で2年以上保存できる物もあります。
しかし、たとえ未開封でも3年や5年と長期間が経過した場合、酸化が進んでしまうため10年保存できるとはいえません。
また、アレルギーを持っている人が、賞味期限切れのチョコレートを食べることはおすすめできません。湿気に弱いナッツ類や乳製品を含んだチョコレートを、温度の高い場所で保存した場合、劣化により成分が変化しアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
チョコレートには賞味期限が短い・切れて食べるのが危険な種類も?

チョコレートの賞味期限は、原材料などに応じて設定されており、種類により違いがあります。いつでも安全に美味しくチョコレートを食べるためには、それぞれのチョコレートの賞味期限について理解しておくことも重要です。期限切れで食べるのは避けた方がよい物についても紹介しますので参考にしてください。
一般的なチョコレートの賞味期限は半年〜1年が目安
一般的な板チョコレートは、品質の劣化を進ませるミルク成分を含むかどうかによって賞味期限が変わります。ミルク成分を含まないダークチョコレートは1年~2年の賞味期限があります。これに対し、ミルク成分を含むミルクチョコレートや、ホワイトチョコレートは半年~1年とやや短いのが特徴です。
ただし、保存環境によっては賞味期限内であっても確実に安全とはいえません。夏場に冷蔵庫に入れず常温で保存したり、湿気の多い場所で保管したりすることは避けましょう。
生チョコなどは賞味期限が短く腐りやすい
生チョコの賞味期限はメーカーにもよりますが、おおよそ7日~14日と短めです。柔らかな口どけが特徴の生チョコは、ミルク成分や水分を多く含み、傷みやすい傾向にあります。体に悪い影響を与える危険性もありますので、賞味期限切れで食べることは避けましょう。
原材料に殺菌効果のあるラム酒を使用している生チョコや冷凍品は、30日以上の保存期間を持つ商品もあります。
手作りチョコレートも早めに食べきるのがおすすめ
手作りチョコレートは、作り方によって保存期間も変わります。板チョコレートを溶かし、何も加えずに固めた場合の賞味期限の目安は4日~5日です。水分の多い生クリームやメレンゲなどを加えた手作りの生チョコやガトーショコラは傷みやすいため、冷蔵保存の上2日~4日程度を目安として、なるべく早く食べきりましょう。
チョコレートが腐ると?食べたらどうなる?

非常食としての役割を果たすこともあるチョコレートですが、腐ってしまうことはあるのでしょうか。チョコレートが腐ってしまったかどうかを見分けるポイントを紹介します。腐ったチョコレートを口にしてしまうと健康に悪影響を与えることもあります。チョコレートがいつもと違うと感じた時は、変化をチェックしてください。
チョコレートが腐った時の特徴
チョコレートに綿毛のような物がついていたり、赤や緑に変色している場合は、湿気によりカビが発生している可能性があります。古い油のような臭いや酸っぱい臭いなど、いつもと違う臭いがしたり、乾いた食感になったりすることもあります。品質に少しでも変化が感じられたら、早急に破棄しましょう。
【チョコレートが腐った時の特徴】
・カビが発生する
・変色する
・異臭がする
・味が変わる
・食感が変わる
クリーム系のチョコは腐ったら食べるのは厳禁
クリーム系のチョコは腐ったら食べるのは厳禁といわれる理由は、原材料に含まれる生クリームです。水分を多く含む生クリームを使用したチョコレートは、室温などで放置した場合、ブドウ球菌が発生し食中毒を引き起こす可能性があります。風味を損なうことなく賞味期限まで安心して食べられるよう、適切な方法で保存することを心掛けましょう。
チョコレートの正しい保存方法も知っておこう

チョコレートは、常温や冷蔵または冷凍保存もできますが、どの保存方法が最適かは種類によって違います。それぞれの保存方法を紹介しますので、温度変化に敏感なチョコレートを上手に保存して、賞味期限まで常にベストな美味しさを保ち続けましょう。
チョコレートは常温・冷蔵で保存しよう
賞味期限までチョコレートの品質を保つために、チョコレートの種類に合わせた環境や温度で保存をしましょう。板チョコレートなど水分が少ない物は、常温保存が可能ですが、チョコレートが溶けない28℃以下の冷暗所に保存します。光や湿気、高温などチョコレートが嫌う環境を避けることが大切です。
生チョコのようにクリーム成分を含むチョコレートは、何度も出し入れをしないよう食べきれる量に小分けし、10℃以下の冷蔵室で保存します。食べきれない時は、冷凍保存をしても問題ありません。冷凍庫で保存した場合は、急な温度変化から表面が白くなるファットブルームを起こさないよう、食べる時は冷蔵庫で1日程かけてゆっくり解凍することがポイントです。
チョコレートの賞味期限について知ろう
賞味期限は食品を安心、安全に食べるために設けられています。しかし、期限内であっても、保存環境によっては劣化が進み食べられなくなってしまいます。正しい保存方法と種類別の賞味期限を知り、チョコレートの甘くほろ苦い美味しさを十分に楽しみましょう。