梅干しの賞味期限は?切れ1・2年は大丈夫?開封後や干さない梅干しについても紹介!
梅干しに賞味期限はあるのか知っていますか?今回は、梅干しの賞味期限・日持ちを〈市販・干さない・はちみつ漬け〉など種類別や〈開封後・未開封〉別に紹介します。〈半年・1年・2年〉など賞味期限切れはいつまで大丈夫かについても紹介しますので参考にしてください。
目次
梅干しに賞味期限はある?

梅干しといえば、昔ながらの保存食というイメージから、冷蔵庫で長く保存しているという人も多いでしょう。梅干しに賞味期限があるのか気になるところです。実際、梅干しに賞味期限はあるのか、どのような基準で決まるのかを紹介します。
梅干しは種類によって賞味期限が存在する
梅干しのように比較的長く保管できる食品には、未開封で美味しく食べるための期限として、賞味期限が設けられています。一方、弁当やサンドイッチ、ケーキなど傷みやすい食材には、消費期限が設けられているのです。
梅干しには調味料を加えて作られた物や、塩分濃度を変えて作られる物もあるため、賞味期限はすべて同じとは限りません。市販の梅干し、はちみつ梅干し、干さない梅干し、手作りの梅干しなど、種類によって賞味期限に違いが出るという点に注意しましょう。
梅干しの賞味期限・日持ちは?開封後は短い?
梅干しの種類 | 賞味期限(未開封) | 賞味期限(開封後) |
市販の梅干し | 3~6ヶ月 | なるべく早めに食べきる |
干さない梅干し | 1ヶ月程度 | 2週間~1ヶ月程度 |
はちみつ漬けの梅干し | 1ヶ月程度 | 2週間~1ヶ月程度 |
減塩梅干し | 2週間~1ヶ月 | 2週間~1ヶ月程度 |
自家製の梅干し | 状態によって決まる | 状態によって決まる |
梅干しの賞味期限は塩分濃度に左右されるため、市販の梅干しは、それぞれの商品に含まれる塩分によって賞味期限も違います。干さない梅干し、はちみつ梅干し、減塩梅干しは塩分濃度が低く全般的に日持ちは長くはありません。傷みにくい状態を保つための工夫がされている自家製梅干しは、長期保存も可能です。
また塩分濃度にかかわらず、開封後の梅干しの賞味期限は未開封の物よりも短くなります。
【市販の梅干し】賞味期限:3〜6ヶ月
市販の梅干しの賞味期限は一般的に3~6ヶ月といわれますが、商品の塩分濃度によって賞味期限も変わります。塩分濃度が18%~20%と表記される昔ながらの梅干しは、未開封で1年以上の賞味期限を持つ物もあるのが特徴です。
塩分濃度の低い塩漬けや調味料を使った梅干しは、賞味期限が2週間ほどの短期間になる商品もあります。また、開封後の市販の梅干しは日持ちも悪くなるため、塩分濃度や賞味期限にかかわらず早めに食べましょう。
【市販の梅干しの賞味期限】
・未開封の場合は3~6ヶ月
・開封後はなるべく早めに食べきる
【干さない梅干し】賞味期限:1ヶ月程度
干さない梅干しは、梅漬けとも呼ばれます。梅漬けは、天日干しをせず塩漬けの状態を維持することで、梅の柔らかな風味も楽しめます。5~10%の低めの塩分濃度が好まれるため、賞味期限は1ヶ月程の物が多く、長い物でも6ヶ月程度です。
【はちみつ漬けの梅干し】賞味期限:1ヶ月程度
はちみつ梅干しの多くは、塩分濃度が5~10%に控えられています。はちみつの甘さと塩分のバランスが良く、塩辛い梅干しが苦手な人にも好まれる梅干しです。ただし、低塩のためカビや傷みが発生しやすくなることから保存期間は短く1ヶ月程を目安とし、冷蔵庫での保存が必要です。
【減塩梅干し】賞味期限:2週間〜1ヶ月
健康を意識して塩分濃度を下げて作られた減塩梅干しの賞味期限は、2週間~1ヶ月となります。塩分濃度が8%ほどの梅干しは6ヶ月程の賞味期限が設けられる商品もあります。塩分の割合による、商品ごとの賞味期限を確認しましょう。
【自家製の梅干し】賞味期限:状態によって決まる
自家製の梅干しの賞味期限は、作る時に入れる塩の分量や干し方の状態により決まります。しっかりと天日干しをして作られた塩分濃度が20%以上の梅干しは、雑菌が繁殖しにくく、保存性も高くなります。天日干しが短時間になってしまったり梅酢に良く浸けられていなかったりした場合、開封未開封にかかわらず、賞味期限は短くなるので注意しましょう。
梅干しの賞味期限切れはいつまで大丈夫?食べられるの?

塩分濃度の高い梅干しも、減塩タイプや調味梅干しも、適切に保存されていれば賞味期限が過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、状態によっては、口にすると危険な食中毒を引き起こす可能性もあります。賞味期限が過ぎた梅干しが食べられるかは、塩分濃度や見た目から判断しましょう。
【1ヶ月】賞味期限切れの梅干し
賞味期限が1ヶ月切れた梅干しは、未開封、開封後にかかわらず、塩分濃度が15%以上であれば基本的に問題なく食べられます。塩分濃度の低い物も大抵は食べられますが、開封後は念のため変色や匂いを確認するとより安全です。
【半年】賞味期限切れの梅干し
賞味期限が半年過ぎてしまった梅干しは、塩分濃度が15%以上で未開封でも味や食感に劣化を感じることもありますが、多くの場合は食べられます。減塩タイプや調味梅干しの場合、開封後は酸味の弱さや匂いの変化に注意し、大きな異変がなければ食べられるでしょう。
【1年】賞味期限切れの梅干し
賞味期限から1年以上が過ぎた梅干しは、塩分濃度が高くても、開封後に冷蔵庫に入れず常温で放置するなど保存状態が悪いと食べられなくなります。減塩タイプや調味タイプの梅干しは、開封していれば傷んでいる可能性が高く、安全に食べられる保証はないため破棄しましょう。
梅干しの賞味期限が切れて腐るとどうなる?

保存食といわれる梅干しでも、塩分濃度や水分量、保存状況によっては腐ってしまう可能性があります。腐った梅干しを見分けるためには、まず見た目の変化に注視しましょう。白カビや青色、黒色のカビが発生し形が崩れている場合は要注意です。
糸をひいている物や、鮮度の良い梅干しとは違う酸の匂いや苦い味を感じた時は、食べるのをやめてすぐに破棄しましょう。
【腐った梅干しの特徴】
・カビが生える
・匂いが変わる
・変色や変形する
・味が変化する
梅干しの正しい保存方法は?

梅干しは、確実に塩分濃度の調整をしていても、保存の方法によっては賞味期限より前に傷んでしまう可能性もあります。梅干しの種類に合わせた環境で保存し、また梅干しの保存に適した容器を選びましょう。
梅干しは種類に合わせた保存方法を選ぶのが重要
手作りの梅干しは、直射日光の当たらない常温の冷暗所で保存できますが、冷蔵庫での保存がベストです。また、梅干しの保存では容器の種類や扱いも大切なポイントです。塩分と相性の悪い鉄製の容器は避け、かめやガラスの密封ビンで保存します。保存容器は、菌の繁殖を防ぐため、煮沸消毒やアルコール消毒を行い水気をふき取りましょう。
塩分濃度の低い梅干しは、冷凍庫での保存も適しています。一つ一つラップで包み、冷凍できるチャック付き保存袋などに入れて冷凍しておけば、冷蔵庫で保存した梅干しとはまた違う食感を楽しめます。
梅干しの賞味期限について知ろう
梅干しの賞味期限を知るには、どのくらいの塩分が含まれているかをチェックすることが必要です。安全に長期保存するためには、保存場所や保存容器の種類にも配慮しましょう。梅干し本来の爽やかな香りや酸味を楽しむには、賞味期限内に食べきることがベストです。