味噌の賞味期限は?切れたらいつまで?腐敗の見分け方や開封前後についても紹介!
味噌の賞味期限を知っていますか?腐ることはあるのでしょうか?今回は、〈開封後・未開封〉の味噌の賞味期限を、種類・保存状態別でも紹介します。〈半年・1年・2年・5年・10年〉など賞味期限切れはいつまで食べられるのかも紹介しますので参考にしてください。
目次
味噌の賞味期限は?開封前後・保存別だと?

保存方法 | 賞味期限 | |
開封後 | 冷蔵庫または冷凍庫 | 3ヶ月~12ヶ月 |
未開封 | 常温保存 | 6ヶ月~12ヶ月 |
冷蔵保存 | 冷蔵庫 | 約12ヶ月 |
冷凍保存 | 冷凍庫 | 約12ヶ月 |
主原料の大豆と食塩などを合わせて発酵、熟成させた味噌は、汁物や煮込み料理など幅広い料理に使えて、比較的腐る心配が少なく長期間の保存が可能な調味料です。開封前と開封後別の保存方法と合わせて、味噌の賞味期限はどの程度なのかを説明します。
【開封後】味噌の賞味期限|3ヶ月〜12ヶ月
開封後の味噌の日持ちは最長12ヶ月と長く保存できますが、封を開けると熟成、発酵が進み味や風味の劣化が早まることがあります。また味噌は安全に食べられる期限を指す消費期限ではなく、美味しく食べられる期限を指す賞味期限が設定されていますが、品質を保つためにも早めに食べ切るのが良いでしょう。
なお開封後の味噌は表面に水分が付着するとカビが発生して腐る恐れがあり、賞味期限を待たずに食べられない状態になることがあります。開封後の味噌を調理に使う際は腐ることがないよう、水分をしっかりと拭きとった清潔なスプーンなどの調理器具を使用してください。
【未開封】味噌の賞味期限|6ヶ月〜12ヶ月
未開封の味噌は25度以下の温度であれば常温保存できるので、直射日光が当たらず湿度が低い冷暗所で保管します。未開封の味噌は、湿度が保たれ温度変化が一定されている棚の中や床下収納などに入れておくと良いでしょう。ただし夏場や梅雨など温度と湿度が高くなる時期は常温だと発酵・熟成が進み品質が低下するので、冷蔵庫や冷凍庫で保管すると良いでしょう。
なお常温保存ができるのは開封前の密閉された味噌に限られるので、一度開封した物は腐ることがないように必ず温度が保たれた冷蔵庫や冷凍庫で保存してください。
【冷蔵保存】味噌の賞味期限|約12ヶ月
開封前や開封後の味噌は温度変化が一定で湿度の少ない冷蔵庫に入れると品質が保たれ、約12ヶ月ほど美味しく食べられます。また冷蔵庫で保管することで味噌の発酵スピードが抑えられ、風味の劣化の防止も可能です。
しかし味噌は空気に触れると表面が固まったり乾いたりし、酸化で味や品質が劣化することがあります。冷蔵庫で味噌を保存する時は密閉されていることを確認し、空気に触れないように保存してください。
【冷凍保存】味噌の賞味期限|約12ヶ月
味噌を冷凍庫に入れた際の保存期間は約12ヶ月で、熟成や発酵を止めることで菌の繁殖を防止し味や風味などの品質を損なわずに保管できます。味噌が大量にありすぐに消費できない場合は1回分ずつを小分けにしてラップに包み、密閉袋に入れて冷凍保存しておくと良いでしょう。
なお冷凍庫で保存しても味噌に含まれる塩分の効果で固く凍ることはなく、調理に使う際に解凍などの手間はかかりません。しかし、だし入りの味噌や減塩味噌など加工されている物は冷凍庫に入れると凍ってしまうことがあるため、冷蔵庫で保存した方が調理の際に使用しやすいでしょう。
味噌の賞味期限は種類別でも変わる!

味噌の種類 | 賞味期限(未開封) | 賞味期限(開封後) | 塩分濃度 |
白味噌 | 3ヶ月~6ヶ月 | 3ヶ月~6ヶ月 | 4~6% |
無添加味噌 | 6ヶ月~12ヶ月 | 6ヶ月~12ヶ月 | 10~12% |
合わせ味噌 | 3ヶ月~12ヶ月 | 3ヶ月~12ヶ月 | 11~14% |
だし入り味噌 | 6ヶ月~12ヶ月 | 3ヶ月~12ヶ月 | 10~12% |
麦味噌 | 3ヶ月~12ヶ月 | 3ヶ月~12ヶ月 | 9~13% |
豆味噌 | 6ヶ月~12ヶ月 | 6ヶ月~12ヶ月 | 10~12% |
辛味噌 | 3ヶ月~12ヶ月 | 3ヶ月~12ヶ月 | 11~13% |
比較的に長期保存が可能な味噌の中でも白味噌は他と比べて塩分濃度が低く、熟成や発酵が短いことから賞味期限も短くなります。塩分濃度の低い白味噌などの種類は、冷蔵庫で保存すると良いでしょう。反対に中京地方で作られることが多く大豆を原料とする豆味噌は、熟成期間が長いため賞味期限も延び凝縮された旨味を楽しめます。
なお、だし入りの味噌や健康を考えた減塩味噌などは塩分濃度が多少下がるので、保存性が低く賞味期限が短くなる傾向にあります。これらの種類の味噌は劣化が進む前に早めに食べ切るのが良いでしょう。
味噌の賞味期限切れはいつまで大丈夫?

大豆や食塩などを熟成、発酵させた味噌は比較的長期の保存が可能ですが、賞味期限が切れた物は食べても体に問題はないのでしょうか。1ヶ月や半年、3年以上賞味期限が切れた味噌でも腐ることなく食べられるのかを説明します。
【1ヶ月】賞味期限切れの味噌
賞味期限が1ヶ月切れた味噌であっても、味や風味に変化はないので問題なく食べられます。ただし1ヶ月賞味期限が切れた物を問題なく食べるには、正しい保存方法をしていることが大切です。開封前の味噌は温度が25度以下の冷暗所に保管し、開封後の物は密閉して冷蔵庫や冷凍庫に入れておきましょう。
なお、保存状態が悪いと味噌の表面にカビが発生して腐ることもあるので、賞味期限切れの物は食べる前に必ず見た目を確認してください。
【半年】賞味期限切れの味噌
味噌は賞味期限が半年切れていても問題なく食べられることが多い調味料ですが、色合いに変化が現れる場合があります。赤味噌が濃茶色になったり白味噌が黄色っぽくなったりしますが、これは腐ることで起きるものではなく熟成や発酵、酸化によるものなので問題はありません。
また賞味期限が半年切れると旨味や甘味が増す一方で、酸味を感じることもあります。正しい保存状態であれば通常通り食べられますが、料理に使用するのなら汁物や煮込み料理に入れると良いでしょう。
【1年】賞味期限切れの味噌
味噌は発酵食品のため、1年や2年以上賞味期限が切れると黒っぽく変色するなど色合いに大きな変化が現れます。また、味噌が腐ると表面にカビが発生する場合があるので、食べずに廃棄すると良いでしょう。未開封で正しい保存方法をしている味噌であれば食べられることもありますが、見た目を確認してから料理に使用してください。
また味噌の賞味期限が1年以上切れて腐ると、強い発酵臭や酸味が出てきます。こうした状態になった味噌は、使用を控えた方が良いでしょう。
【5年】賞味期限切れの味噌
5年以上賞味期限が切れた味噌は開封前または保存状態が正しくても、品質の劣化が見られます。味噌が腐ると強い異臭や酸っぱい臭い、白や黒いカビが表面に発生するので食べるのを避けて廃棄してください。
発酵食品の味噌は、賞味期限が切れても腐ることなく食べられることがあります。ただし、5年や10年以上経つと品質が劣化して見た目や味わいに変化が出るので、食べずに新しい物を購入するのも良いでしょう。
味噌が腐った時の見分け方は?腐らない?

発酵食品の味噌は賞味期限が大幅に切れたり正しい方法で保存していなかったりした時、腐ることはあるのでしょうか。発酵食品の味噌が腐るのかや、腐る種類の味噌を紹介します。
味噌は基本的に腐らないが傷むことがある
発酵食品の味噌は基本的に腐ることはなく長期間食べられますが、傷むことが理由で風味や色合いに変化が出るなど品質の低下は見られます。塩分濃度が高く大豆などを熟成、発酵させた味噌は保存期間が長いほど色に変化が現れますが、酸味や渋みなどを感じなければ通常通り食べられることもあります。
ただし腐る種類の味噌もあるので注意
味噌は開封前であれば常温保存でも腐ることは少ない食品ですが、大幅に賞味期限が切れたり保存状態が悪かったりすると品質の劣化が進みます。また、だし入りや減塩などの加工味噌は塩分濃度が低く、腐る場合もあります。味噌を使う時に納豆のような異臭や強い発酵臭、購入時とは大きく異なる味を感じたら、お腹を壊す原因になるので食べるのを避けましょう。
なお、味噌の表面にカビのような白い斑点が見られることもありますが、これは産膜酵母という酵母菌の一種で体に害はありません。産膜酵母がある際は白い部分だけを取り除けば、問題なく食べられます。
【味噌が腐った時の特徴】
・異臭を感じる
・シンナーのような刺激臭がする
・カビが生えている
・黒ずんで液体が出ている
・酸味や渋みを感じる
味噌の正しい保存方法も知っておこう

開封前または開封後の味噌は保存方法に注意すれば、腐ることなく長期の保存が可能な食品です。味噌の品質を保って最後まで美味しく食べられる、味噌の正しい保存方法を紹介します。
味噌は冷蔵・冷凍での保存がおすすめ
開封前の味噌は温度が25度以下で湿度が少なければ常温保存も可能ですが、品質を保って長期保存するためにも、温度変化や湿度の少ない冷蔵庫や冷凍庫で保管すると良いでしょう。冷蔵庫や冷凍庫での保存は表面が固まってしまうのを防ぐため、味噌が空気に触れないように密閉容器に移し替えて蓋をするか、ラップで表面をしっかりと覆うようにしてください。
なお市販の味噌には、表面に薄いシートがついている物があります。これは味噌が空気に触れるのを防ぐ効果があるので、つけたままの状態で冷蔵庫や冷凍庫で保存しておくと良いでしょう。
味噌の賞味期限や腐敗の見分け方を知ろう
大豆を熟成、発酵させた味噌は正しい保存方法をすれば約12ヶ月は品質を保って美味しく食べられる食品です。開封前は25度以下の常温でも保存可能ですが、風味や味を保って日持ちを長くするには冷蔵庫や冷凍庫で保管するのが良いでしょう。腐ることの少ない味噌であっても、食べる前には必ずカビの発生や刺激臭の有無などを確認してください。