餅の冷凍・解凍方法は?賞味期限は?レンジなど美味しい食べ方・焼き方も紹介!

餅の冷凍保存方法・解凍方法を知っていますか?今回は、餅の冷凍保存方法や、解凍方法を〈電子レンジ・トースター〉などでの焼き方・食べ方に分けて紹介します。冷凍保存した餅のおすすめレシピや、冷凍した餅の賞味期限も紹介しますので参考にしてください。

目次

  1. 餅の冷凍保存方法は?日持ち・保存期間はいつまで?
  2. 餅は1つずつラップに包んで冷凍保存しよう
  3. 冷凍保存した餅の日持ち・保存期間は1ヶ月が目安
  4. 冷凍保存した餅がくっついた場合の取り方
  5. 餅は冷凍保存でもカビが生えることがあるので注意しよう
  6. 冷凍保存した餅の解凍方法は?食べ方・焼き方を紹介!
  7. ①電子レンジ【水につけないで】
  8. ②電子レンジ【水につけて】
  9. ③冷蔵庫で自然解凍
  10. ④オーブントースターで焼く
  11. ⑤フライパンで焼く
  12. ⑥鍋で茹でる
  13. ⑦グリルで焼く
  14. 冷凍保存した餅の解凍後の再冷凍は避けよう
  15. 冷凍保存した餅のアレンジレシピ・美味しい食べ方5選!
  16. ①餅入り具沢山お雑煮
  17. ②冷凍餅を使ったピザ
  18. ③簡単に作れるきな粉餅
  19. ④香ばしい定番の磯部焼き
  20. ⑤餅入り味噌汁

餅の冷凍保存方法は?日持ち・保存期間はいつまで?

お正月に余った豆餅や焼き餅など食べ方を工夫しても、一度に食べきれない量の餅は冷凍保存が適しています。餅の風味を損なわない冷凍の手順や、保存できる期間、冷凍時の注意点を紹介します。

餅は1つずつラップに包んで冷凍保存しよう

のし餅や丸餅は、乾燥や冷凍焼けを防ぐため、1つずつラップに包んで冷凍保存しましょう。個包装されていない餅をそのまま冷凍すると、冷凍庫内で水分が抜けて乾燥し、パサパサした食感やひび割れの原因になるためです。この冷凍焼けを防ぐことが、美味しさを保つ上で重要になります。

【餅の冷凍保存の方法】

1.餅を1つずつ、空気が入らないようにラップで丁寧に包む

2.冷凍用保存袋に入れ、袋内の空気を抜いてから口を閉じ、冷凍庫で保存する

冷凍保存した餅の日持ち・保存期間は1ヶ月が目安

冷凍した餅の美味しさを保てる保存期間は、品質の観点から1ヶ月が目安です。市販の餅には賞味期限が記載されていますが、開封後はその限りではありません。手作りでついた生の餅や、開封後の市販の餅も常温では日持ちしないため、食べきれない分は冷凍しましょう。

冷凍すれば長期保存はできますが、家庭の冷凍庫では開閉による温度変化が避けられません。半年など長期間になると冷凍庫の匂いが移り、風味も落ちます。そのため、美味しい状態で食べきるには1ヶ月以内が適切です。保存袋に冷凍した日付を記入しておくと、いつまで食べられるか確認できるので、管理しやすくなります。

冷凍保存した餅がくっついた場合の取り方

個包装されていない丸餅などを袋のまま冷凍すると、餅同士がくっついて固まることがあります。冷凍直後の餅は非常に固く、包丁などで力を加えると滑って怪我をする危険があるため、無理に引き剥がさないことが安全な対処法です。

まず冷凍庫から出して10分ほど室温に置くことで、餅の表面が少し柔らかくなり、作業がしやすくなります。その後、餅と餅の間にスプーンの柄のような固い物を差し込み、てこの原理で優しく剥がしましょう。そもそも餅がくっつかないように冷凍するのがベストですが、この方法で安全に対処できます。

餅は冷凍保存でもカビが生えることがあるので注意しよう

餅は冷凍庫内の温度変化や不適切な保存方法によって、冷凍していてもカビが生えることがあります。冷凍する前に餅の表面に水分や汚れが付着していることや、ラップでの密閉が不十分で空気に触れることが、カビの発生原因です。特に、冷凍庫の扉を頻繁に開閉すると庫内の温度が不安定になり、霜が溶けて付着した水分からカビが繁殖しやすくなります。

一度カビが生えた餅は、目に見えない部分にも菌が広まっている可能性があります。カビが生えた餅は食べ物が腐るのと同じで食中毒の原因になるため、一部だけを取り除いて食べることはせず、必ず廃棄してください。

冷凍保存した餅の解凍方法は?食べ方・焼き方を紹介!

解凍方法 所要時間 食感 おすすめの食べ方
電子レンジ(水につけないで) 1個あたり約1分 粘り気が強く濃密 きな粉餅、あんこ餅
電子レンジ(水につけて) 1個あたり約3~4分 水分が多く非常に柔らかい からみ餅、おしるこ
自然解凍 数時間 冷凍前とほぼ同じ 焼く、煮るなど調理全般
オーブントースター 約10〜13分 外は香ばしく、中は粘り気がある 磯辺焼き、醤油餅
フライパン 約10分 外は固く、中は柔らかい みたらし餅、餅のチーズ焼き
約10分 非常に柔らかい お雑煮、おしるこ
グリル 約5〜10分 表面が固く、香ばしい 焼き餅全般

冷凍保存した餅は、解凍方法やレシピによって食感や味わいが大きく変わります。電子レンジやオーブントースターなど、調理器具ごとの温め方で、さまざまな食べ方を楽しめるのが特徴です。時間や求める食感に合わせた戻し方と焼き方、解凍方法を紹介します。

①電子レンジ【水につけないで】

早く解凍したい場合は、餅を水にくぐらせるだけで乾燥を防ぎ短時間で加熱できるため、電子レンジで水をつけずに加熱するのが向いています。耐熱皿にオーブン用シートを敷き、解凍後の餅が皿にくっつかないようにするのがポイントです。ラップをかけずに加熱して解凍するのは、余分な水分を飛ばして粘り気のある食感に仕上げるためです。

【水につけないで電子レンジで解凍する方法】

1.凍った餅の全体を水にくぐらせる

2.耐熱皿にオーブン用シートを敷き、餅を乗せてラップをかけずに、600Wで1個につき約1分を目安に加熱して解凍する

3.餅全体が柔らかくなって、解凍できているのを確認したら取り出す

②電子レンジ【水につけて】

電子レンジで解凍すると餅が固くなるのを防ぎたい場合は、加熱時に水分を補給することで乾燥を防げるため、水につける方法が適しています。餅が浸るくらいの水を加えて加熱することで、水分が補給され餅が固くなるのを防ぎます。加熱の際にはラップはかけず、途中で餅を一度裏返すのが、均一に柔らかく解凍するコツです。

【水につけて電子レンジで解凍する方法】

1. 耐熱容器に冷凍餅を入れ、餅が十分に浸かる量の水を注ぎ、ラップをかけずに電子レンジ600Wで2分ほど加熱する

2.餅を裏返したら、再度600Wで2分ほど加熱し、解凍する

3.餅全体が柔らかくなって、解凍できているのを確認したら取り出す

③冷蔵庫で自然解凍

時間に余裕がある時の解凍には、手軽に凍った餅を冷蔵庫に移す自然解凍という食べ方が向いています。解凍の方法は冷凍庫から餅を取り出し、ラップに包んだまま冷蔵庫に入れるだけです。完全に解凍されるまで数時間かかりますが、餅の水分が均一に戻るという利点があります。

加熱をしないこの解凍方法では、餅が冷凍前とほぼ同じ状態になるのが特徴です。そのため、焼いたり煮たりするさまざまな調理法やレシピに利用できます。夜のうちに冷蔵庫へ移しておけば、朝にはすぐに調理を始められて便利です。

④オーブントースターで焼く

香ばしい焼き方の餅を食べたい時には、冷凍のまま時間をかけて加熱することで外側は固く中は柔らかく焼き上がるため、オーブントースターでの調理が向いています。餅がくっつかないように網の上にアルミホイルを敷き、薄く油を塗っておくのがポイントです。

冷凍した餅をそのまま乗せるのではなく、加熱前に水にくぐらせることで表面が乾燥するのを防ぎます。温度や分数は、様子を見ながら調整してください。

【オーブントースターでの焼き方】

1.オーブントースターの網にアルミホイルを敷き、薄く油を塗る

2.餅を水にくぐらせてから、アルミホイルの上に乗せ、適切な温度で様子を見ながら10分ほど加熱する

⑤フライパンで焼く

フライパンで焼くと表面が香ばしく、中が柔らかく仕上がるのは、油を使った焼き方で餅の表面が均一に加熱され内部の水分が保たれるからです。弱火で時間をかけて熱を通すと、冷凍で固くなった餅の中心まで十分に火が通ります。フッ素樹脂加工のフライパンなら油なしでも調理できますが、鉄製の場合は少量の油を引くと、餅がくっつきにくくなります。

【フライパンでの焼き方】

1.フライパンに冷凍餅を直接置き、弱火で片面を5分ずつ焼く

2.餅が膨らみ始めたら、好みの焼き色がつくまでさらに2~3分焼く

⑥鍋で茹でる

鍋で茹でるのは、冷凍餅を柔らかくする方法として有効です。冷たい状態から時間をかけて煮ることで、固い餅の中心まで均一に火が通り非常に柔らかい食感になります。

特に、お雑煮やおしるこのような汁物レシピの調理に向いています。茹で方は、冷凍庫から出した餅をそのまま鍋に入れるだけです。茹で時間はおよそ10分を目安に、時々様子を見ながら加熱するのが失敗しないコツです。

⑦グリルで焼く

魚焼きグリルは上下から熱が加わるため、オーブントースターよりも早く均一に餅を焼けます。焼き方は、焦げ付かないように強火で9分焼きましょう。冷凍状態のままでも調理できる手軽さも大きな特徴です。餅同士がくっつかないように間隔をあけて網に乗せることが、きれいに焼くコツです。

冷凍保存した餅の解凍後の再冷凍は避けよう

一度解凍すると餅の水分バランスが崩れて食感や味が悪くなるので、解凍した餅の再冷凍は避けましょう。解凍と冷凍を繰り返すと、餅の組織が壊れてしまい、本来の食感や風味が大きく損なわれます。また、雑菌が繁殖しやすくなるため、衛生面でも不安が残ります。

冷凍保存した餅のアレンジレシピ・美味しい食べ方5選!

餅は定番の食べ方が多く、どうしても飽きてしまいがちです。解凍した餅の大量消費にも役立つ5つの食べ方やアレンジレシピを紹介します。

①餅入り具沢山お雑煮

【材料】
・冷凍餅:2個
・鶏モモ肉:100g
・大根:50g
・ニンジン:30g
・白菜:2枚
・白だし:適量
・酒:少々
・三つ葉、柚子の皮など:適量


冷凍餅を使った、食べ応えのあるおかずになる具沢山のお雑煮のレシピを紹介します。

【作り方】
1.大根とニンジンは千切りにし、鍋に水と一緒に入れて火にかける
2.沸騰したら白菜と細切りにした鶏モモ肉を加え、アクを取りながら煮る
3.酒と白だしで味を調え、具材に火が通ったら、解凍して焼いた餅をお椀に入れる
4.最後に具材に汁をかけ、三つ葉などを添えて完成


鶏肉や根菜を多く入れることで、餅だけでは不足しがちな栄養素も補える一品です。餅を焼いてから入れることで、煮崩れを防ぎつつ香ばしい風味を加えられます。

②冷凍餅を使ったピザ

【材料】
・冷凍餅:2個
・ピザソース:大さじ2
・ピザ用チーズ:適量
・ウインナー、ピーマンなど:適量


電子レンジで加熱した冷凍餅を生地にする、簡単な餅ピザのレシピを紹介します。

【作り方】
1.クッキングシートに冷凍餅を並べ、電子レンジ600Wで2分ほど加熱する
2.柔らかくなった餅をシートの上で平らに広げ、ピザソースを塗る
3.好みの具材とピザ用チーズを乗せ、オーブントースターで焼き色がつくまで焼く


餅を加熱する時は、使っている電子レンジに合わせて時間を調整しましょう。チーズが溶けて香ばしい焼き色がついたら食べ頃です。

③簡単に作れるきな粉餅

【材料】
・冷凍餅:2個
・きな粉:大さじ2
・砂糖:大さじ1
・塩:少々


電子レンジで加熱するだけで作れる、簡単なきな粉餅のレシピを紹介します。

【作り方】
1.耐熱容器に冷凍餅を入れ、餅がかぶる程度の水を注ぐ
2.ラップをせずに電子レンジ600Wで2分加熱して、餅を柔らかくする
3.器が熱くなっているので注意しながらお湯を捨て、餅を取り出す
4.きな粉と砂糖、塩を混ぜ合わせた物を餅全体にまぶして完成


きな粉に塩を少し加えると甘さが引き立ち、より深い味わいになります。コクを出したい場合は、水の代わりに牛乳で餅を加熱調理しましょう。

④香ばしい定番の磯部焼き

【材料】
・冷凍餅:2個
・醤油:小さじ1
・焼き海苔:2枚
・砂糖:少々


冷凍餅で作る、香ばしい風味が食欲をそそる定番の磯部焼きのレシピを紹介します。

【作り方】
1.冷凍餅を耐熱皿に乗せ、電子レンジ500Wで1分30秒ほど加熱する
2.柔らかくなった餅をオーブントースターに移し、表面に焼き色がつくまで2分ほど焼く
3.焼き上がった餅の両面に醤油をつけ、焼き海苔を巻けば出来上がり

餅を電子レンジで加熱した後にオーブントースターで焼くことで、外側は香ばしく、内側は柔らかい食感に仕上がります。

⑤餅入り味噌汁

【材料】
・冷凍餅:1個
・豆腐:40g
・大根、人参など:適量
・白味噌:大さじ1
・だし汁:250ml


冷凍餅と白味噌を使った上品な甘さの味噌汁は、日々の食事に取り入れやすいため、結果的に餅の大量消費に役立つ料理です。

【作り方】
1.冷凍餅は耐熱皿に乗せ、電子レンジ500Wで1分ほど加熱して柔らかくしておく
2.鍋にだし汁と食べやすく切った野菜を入れて煮る
3.野菜が柔らかくなったら豆腐と加熱した餅を加え、白味噌を溶き入れる
4.ひと煮立ちさせたら火を止め、お椀によそって完成


餅は煮すぎると溶けてしまうため、白味噌を溶き入れた後、温める程度に留めるのが調理のポイントです。

餅の冷凍保存方法や解凍方法(食べ方・焼き方)を知ろう

餅は正しい方法で冷凍すると、風味を損なわずに約1ヶ月保存できます。解凍の仕方や焼き方によって食感が変わるため、その日の気分で調整するのも楽しみ方の一つです。今回紹介したお雑煮やピザなどのアレンジレシピも参考に、食べ方を工夫して餅を最後まで美味しく食べきりましょう。

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