しめじの冷凍の保存方法・期間は?洗わない?解凍の仕方・使い方も紹介!
しめじの冷凍保存方法を知っていますか?身近な食材であるものの、知らない人も多いのが現状です。今回は、しめじの冷凍での保存方法・日持ち期間を、解凍方法・使い方とともに紹介します。冷凍しめじが〈臭い・黄色い〉場合の原因や対策も紹介しますので参考にしてください。
目次
しめじは冷凍保存がおすすめ?メリットは?

しめじを購入した後は、冷蔵保存する人が多いのですが、実は冷凍保存することで複数のメリットが得られます。冷凍した方が良いとされる理由を見ていきましょう。
しめじは冷凍保存で3週間ほど日持ちする!
しめじの保存時間は、通常約1週間ですが、冷凍なら約3週間に延びます。1ヶ月以上、3ヶ月、半年とまではいきませんが、3週間あれば買いすぎても余裕を持って消費できるでしょう。また、生のまま冷凍すると、加熱調理時に旨味成分が溶け出し一層美味しく感じられます。さらに、しめじに含まれるオルニチンが冷凍により増加する点もメリットです。
【しめじを冷凍保存するメリット】
・保存できる期間が延びる
・旨味が増す
・栄養価が上がる
しめじを冷凍保存する際のポイントは?洗うべき?

冷凍保存に適しているしめじですが、保存する際には、いくつか守るべきルールがあります。冷凍保存のポイントを押さえて、美味しく安全に長持ちさせましょう。
①しめじを冷凍する前に洗わない
スーパーで売られているしめじを含むきのこ類は、衛生的な室内で栽培されているので、野菜のように洗う必要がありません。むしろ、水洗いした場合、風味や食感が落ちるといったデメリットがあります。どうしても気になる汚れがあれば、キッチンペーパーや布巾で拭き取りましょう。
②袋のまま冷凍しない
しめじが入っている袋は、通常は冷凍に対応していません。そのため、そのまま冷凍庫に入れるのではなく、冷凍対応の食品保存袋に移し替えてから保存してください。ただし、最近は袋ごと冷凍可能と表記された商品もあるので、一度パッケージの注意書きに目を通すと良いでしょう。
また、きのこ類全般は水分により劣化しやすい性質があります。万が一水滴がついていたら、キッチンペーパーで水気を切ってから保存しましょう。
しめじの冷凍保存方法は?

ぶなしめじなどを冷凍保存する際は、石づきをカットして小房に分けておくと、調理の際に必要な分だけ取り出しやすくて便利です。また、空気に触れさせないようにすることで劣化を防げるので、保存には密閉できる入れ物を使いましょう。きのこ類は加熱すると水分が出て水っぽくなり、風味や味が損なわれるので、調理後より生で保存する方が美味しく保存できます。
【生のしめじを冷凍保存する方法】
1.しめじの石づきの部分を包丁でカットする
2.手を使ってしめじを小房になるようにほぐす
3.チャック付き冷凍用バッグにしめじを広げるようにして詰め、できるだけ空気を抜きながら口を閉めて冷凍庫に入れる
冷凍したしめじの解凍方法・使い方は?
自然解凍したしめじは、水っぽい上に食感が損なわれているので、あまり美味しくありません。冷凍したしめじを利用する際の適切な調理方法を紹介します。
①凍ったまま電子レンジで調理する

凍ったしめじは、そのまま耐熱ボウルで他の食材や調味料と一緒に加熱調理し、おひたしや和え物にして食べられます。500Wの電子レンジの場合、加熱時間は90gのしめじに対し約2分が目安です。
②凍ったまま加熱調理する

凍らせたしめじは、そのまま炒める、茹でるといった加熱調理も可能です。ソテーにしたり、スープやみそ汁に加えたりと、さまざまな料理に使えます。小房にほぐして冷凍したしめじなら、わざわざ包丁でカットする必要がないのも嬉しいポイントです。
冷凍しめじが臭い・変色する場合も?食べれるの?

冷凍保存したしめじに明らかな変化が見られ、食べて良いのかどうか判断に迷う時があります。冷凍しめじの臭いや色などが変化する原因や、食べられるのかどうかについて紹介します。
①黄色く変色している場合
しめじの色が黄色っぽく変化している場合、冷凍保存中に酸化した可能性があります。腐敗しているわけではないので、食べても体に害はありません。酸化を防ぐには、保存時に袋からできるだけ空気を抜くことが大切です。
また、冷凍庫の食品は、冷凍焼けにより変色することもあります。これを予防するには、きのこを洗わずに、水滴があれば拭き取ってから冷凍するのがポイントです。
②臭い場合
しめじが臭う場合は、臭いの種類によって食べられるかどうか判断できます。きのこ独特の臭いがきつく感じられるのは、冷凍により旨味成分が増した結果なので、食べて問題ありません。どうしても気になる人は、料理酒と一緒に強火で炒めると良いでしょう。しめじから鼻を刺激するような酸っぱい臭いがしたら、傷んでいる可能性があるので廃棄してください。
③苦い場合
冷凍しめじを解凍してしまうと、苦味が強くなることがあります。これは、解凍する際に水分とともに旨味成分が流出し、苦味成分のみが残るのが原因です。腐敗が原因で苦いわけではないので、消費しても心配ありません。しかし、美味しく食べるためにも、冷凍庫から取り出したら解凍せずそのまま料理に使うようにしましょう。
冷凍しめじの人気レシピ3選!
冷凍しめじは、好きな時に好きな分だけ使える便利な食材です。簡単に作れて、なおかつ美味しくしめじを消費できるレシピを集めたので、参考にしてください。
①冷凍しめじの味噌汁

【材料】
・出し汁:200ml
・冷凍しめじ:1/4パック
・玉ねぎ:1/4パック
・味噌:大さじ1
冷凍しめじの味噌汁の作り方を紹介します。
【作り方】
1.玉ねぎをスライスする
2.出し汁を入れた鍋を弱めの中火にかけ、冷凍しめじと玉ねぎを入れて火を通す
3.火を止めて、鍋に味噌を溶き入れる
4.再度火にかけ、沸騰直前で火を止める
和食の定番である味噌汁に冷凍しめじを加えるだけの、実践しやすいレシピです。味噌を入れた後は、味噌の香りや風味が飛ぶのを防ぐため、煮立たせないよう注意しましょう。玉ねぎ以外の野菜を使う、カットねぎをトッピングするなど、アレンジも自在です。
②冷凍しめじの炊き込みご飯

【材料】
・米:2合
・鶏もも肉:150g
・冷凍しめじ:1パック分
・人参:1/4本
・油揚げ:1枚
・みりん:大さじ2
・醤油:大さじ1
・2倍濃縮めんつゆ:大さじ1
・おろし生姜:大さじ1
冷凍しめじの炊き込みご飯の作り方を紹介します。
【作り方】
1.米を研ぎ、30分程度水に浸す
2.鶏肉は1cm角、人参は千切り、油揚げは短冊切りにする
3.炊飯器の釜に1の米と、みりん、醤油、めんつゆ、おろし生姜を入れてから、2合の線まで水を入れる
4.釜に2でカットした具材を投入する
5.炊飯器のスイッチを入れる
旨味が強くなった冷凍しめじを利用すると、いつもの炊き込みご飯の美味しさがアップします。鶏肉の代わりにちくわを使ったり、人参以外にごぼうなどの野菜を加えたりしても良いでしょう。
③冷凍しめじのホワイトシチュー

【材料】
・鶏もも肉:1枚
・玉ねぎ:1個
・人参:1/2本
・じゃがいも:1個
・冷凍しめじ:1/4パック分
・サラダ油:適量
・水:ルウのパッケージに記載の分量に従う
・牛乳:ルウのパッケージに記載の分量に従う
冷凍しめじのホワイトシチューの作り方を紹介します。
【作り方】
1.鶏肉、玉ねぎ、人参、じゃがいもを食べやすい大きさにカットする
2.鍋にサラダ油を熱し、鶏肉、玉ねぎ、人参を焦がさないように炒める
3.じゃがいもを加え、水を入れて沸騰させる
4.沸騰後はあくを取りながら、弱火~中火で15分程度煮込む
5.具材に火が通ったら一旦火を止めて、ルウを入れて溶かす
6.冷凍しめじを加え5分程度煮込む
7.牛乳を加え、弱火でさらに5分程度煮込む
市販のルウを使った失敗しにくいレシピです。冷凍しめじは肉や野菜と一緒に長く煮込むのではなく、最後に投入します。ルウを入れた後は、焦がさないように常にかき混ぜてください。
しめじの冷凍保存方法・日持ちを知ろう
しめじを冷凍すると、長期保存できるだけでなく、旨味や栄養価が増すなどのメリットが豊富です。また、しめじは石づきをカットして小房にほぐして冷凍しておけば、すぐに料理に使える便利な食材でもあります。この記事を参考にしめじの冷凍保存方法を知り、特売で多めに買って冷凍庫に常備しておくと良いでしょう。