お米の賞味/消費期限は?未開封でも2年まで?腐るとどうなるかも紹介!
お米の賞味期限・消費期限を知っていますか?今回は、〈未開封・開封後〉の精米後のお米の賞味期限・消費期限や、〈1年前・2年前〉などいつまで食べられるかを紹介します。お米は腐るのかや、〈見た目・臭い〉などの判断方法も紹介しますので参考にしてください。
目次
お米に賞味期限・消費期限はある?ないの?

日本人の主食である白米は、毎日の食卓に欠かせない食材です。炊く前のお米には賞味期限や消費期限はあるのか、美味しく食べられる目安を紹介します。
お米に賞味期限・消費期限の設定はないが目安はある
スーパーで販売されている食品には、美味しく食べられる賞味期限や安全に食べられる消費期限が設定されています。
ただし、米を含む野菜や肉などの生鮮食品は、一部を除き期限の表示義務がありません。加工されていない生鮮食品は新鮮さが求められる食品で、賞味期限や消費期限はありません。しかし長期間放置すると腐るので、開封後美味しく食べられる目安の期間は決まっています。
お米の賞味期限の目安はいつまで?

賞味期限や消費期限がないお米でも、日に日に劣化していきます。長期の保存はお米が腐る可能性が高まり、早めに消費したほうが安全です。開封したお米と未開封のお米の保存期間や、日持ちさせたい場合の保存方法を紹介します。
未開封・開封後ともにお米の賞味期限の目安は精米後1〜2ヶ月
収穫したお米から籾殻とぬか層を除去した精米は、日に日に鮮度が落ちていきます。精米したお米は保存する場所の気温や湿度によっても異なりますが、精米年月日から1〜2ヶ月を目安に食べ切りましょう。長く放置するとお米が腐る可能性は高くなります。未開封か開封後かによって、美味しく食べられる期間に差はほとんどありません。
精米前のお米(玄米)は精米後のお米より日持ちする
籾殻を取り除き、ぬか層を残した玄米であれば、冷蔵で半年、真空状態で1年程度美味しい状態をキープできます。精米したお米よりも劣化速度が遅いので、日持ちさせたいときは玄米の状態で保存するとよいでしょう。家庭用の精米機があれば、毎日必要な分量のみ精米して美味しいお米を味わえます。
お米は賞味期限の目安を過ぎても食べられる?

お米には決められた賞味期限がないので、仮に10年前のお米であっても保存状態が良ければ食べられるでしょう。しかし、美味しく食べられる期間は決まっています。賞味期限を過ぎても食べられるのか、お米が腐るとどうなるのかを紹介しますので参考にしてください。
【半年】賞味期限の目安を過ぎたお米
賞味期限を半年過ぎたお米は、見た目や臭いの変化はあまりありませんが、炊きあがりの甘みは失われている可能性があります。保存状態によってはお米が腐る原因になり、カビが生えている場合は食べるのを避けてください。
【賞味期限が半年過ぎたお米】
・粉っぽくなったり、色が濁ったりする
・炊きあがりのお米の食感が変わる
【1年】賞味期限の目安を過ぎたお米
精米が1年前のお米は見た目や臭いに変化がなければ食べられます。食べる場合は、しっかりと洗米をしてください。精米から1年経つとお米に含まれる脂質が酸化されて、独特な臭いが発生したり、味が落ちたりします。劣化がかなり進んでおり、味に違和感を感じたら食べるのを避けましょう。
【賞味期限が1年過ぎたお米】
・お米が黄ばむ
・お米から異臭がする
・味が悪くなる
【2年】賞味期限の目安を過ぎたお米
冷蔵庫などで適切に保存されたお米は、2年前に精米した物でも腐ることなく食べられる場合があります。しかし、白く濁っている米粒は割れやすく、品質が低下してお米が腐る可能性が高まります。米の中が空洞になっていたり、白い糸を引いていたりしたら虫やカビが発生しているかもしれません。見つけたら廃棄をしましょう。
【賞味期限が2年過ぎたお米】
・虫が湧く可能性が高い
・カビが生えやすくなる
・保存場所によっては臭いが移る
・お米の腐る可能性が高くなる
お米は腐るの?見た目・臭いはどうなる?

お米には賞味期限や消費期限がないものの生鮮食品なので、放置すると腐る可能性が高まります。腐ったお米は食べると危険です。お米が腐るとどうなるのか見分け方を紹介します。
判断方法①カビが生えている
お米の高温多湿な環境での保存は、腐る原因になります。お米が黒やグレー、茶色や緑色に変色していたらカビが生えているサインです。お米は腐ると手触りがしっとりしたり、カビ臭くなったりします。見た目に違和感を感じたら食べるのを避けましょう。
判断方法②虫が湧いている
お米の袋には小さな穴が空いていて、その穴から入ったり、袋を食い破ったりして虫が湧くことがあります。お米につく虫はコクゾウムシや蛾の一種のメイガやコナダニなどです。もともと稲にいた虫が米についていて孵化している場合もあり、適切な保存が大切です。
判断方法③酸っぱい臭いがする
玄米は胚芽と糠が残っていて抗酸化作用があるビタミンEが含まれているので、酸化の進みが遅く日持ちします。しかし、精米したお米は酸化のスピードが玄米に比べて早く、劣化すると酸っぱい臭いがしてきます。酸っぱい臭いがしたお米は風味や食感が落ちているかもしれません。
古米を美味しく食べるコツは?

古米は乾燥していて舌触りがパサつきがちですが、浸水時間を長くしたり、氷を入れて炊いたりすると甘味が出て美味しく食べられます。古米の独特の臭いが気になるときは、竹炭や料理酒を入れて炊くと解消されるでしょう。古米は水分量が少なく、水分をよく吸うのでチャーハンや炊き込みご飯に向いています。
【古米を美味しく炊くコツ】
・みりんや料理酒を加えて炊く
・竹炭を入れて炊く
・氷を入れて炊く
・昆布などの出汁で炊く
・浸水時間を長くする
【古米を美味しく食べられる料理】
・炊き込みご飯
・チャーハン
お米の正しい保存方法は?

お米を間違った環境で保存すると腐る可能性が高くなります。賞味期限や消費期限を長くするためには適切な保存方法が大切です。お米が腐る環境や、適切なお米の保存方法を紹介します。
お米は密閉して冷蔵庫で保存しよう
お米は酸化すると劣化してしまうので、湿気や酸素が入りにくく、光を遮断できる容器で保存しましょう。高温多湿な場所で保存すると、お米が腐る原因になります。お米の保存は、気温が15℃以下、湿度50%以下がベストな環境です。冷蔵庫は一番お米の保存に適している方法で、密閉容器に入れるとお米が腐るのを防げます。
密閉容器でお米の酸化を防ぎ、さらに冷暗所で保存するとお米の呼吸によって減る養分の消費を止められるので、美味しい状態をキープできます。
お米の賞味期限・消費期限や腐るか知ろう
お米は生鮮食品なので賞味期限や消費期限はありません。しかし、日が経つにつれお米の腐る可能性は高くなり、精米から1~2ヶ月が美味しく食べられる目安です。高温多湿な環境はお米が腐る原因になるので、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存をしましょう。