ラム酒の代用品5選!ブランデー・ウイスキーとの違いや注意点も紹介!
ラム酒はお菓子作りでのクリームやシロップの香り付けや、ドライフルーツの漬け込みなどに使われます。ラム酒がないとき、代用品として使えるものを知っていますか。ブランデーやウイスキーなど、ラム酒の代わりになるものを5品、用途や香りの違い、代用するときの注意点などとともに紹介します。
目次
そもそもラム酒とは?

ラム酒は、サトウキビの搾り汁や糖蜜を発酵させて蒸留したお酒です。製菓では、クリームやシロップの香り付け、ドライフルーツの漬け込みなどに使われます。
【ラム酒の主な役割】
・お菓子に風味を付ける
・ドライフルーツの漬け込み
ラム酒の代用品5選!
| 代用品 | 近さ・おすすめ | 置き換えの目安 | 向いているお菓子 | 注意点 |
| ①ブランデー | ◎ | 用途により少量から | パウンドケーキ、チョコレート菓子、フルーツケーキ | ぶどう由来の香りに変わる |
| ②ウイスキー | 〇 | 用途により少量から | チョコレート菓子、ナッツ入りの焼き菓子 | 穀物や樽の香りが加わる |
| ③キルシュ | 〇 | 少量から調整 | チェリータルト、ムース、カスタード | さくらんぼの香りに変わる |
| ④ラムエッセンス | 〇 | 商品表示に従う | チョコレート菓子、冷菓、ドライフルーツ | ラム酒とは異なりアルコール成分が少なく、加熱で香りが飛びやすい |
| ⑤白ワイン | △ | - | フルーツ入りの焼き菓子 | ラム酒より殺菌効果による保存性は劣る |
お菓子作りをするときにラム酒が手元にない場合、加えたい香りや水分、アルコールの有無が代用品選びの基準です。洋酒と香料では風味や使い方が異なるため、置き換える際の分量の目安や、代用に向いているお菓子を紹介します。
①ブランデー【おすすめ】

【置き換えの目安】
・用途により少量から
【向いているお菓子】
・パウンドケーキ
・チョコレート菓子
・フルーツケーキ
ブランデーはラム酒と同じ蒸留酒ですが、大きな違いは原料です。ラム酒はサトウキビから作られ、ブランデーは果実酒を蒸留して作られます。ラム酒の代用にブランデーを使う場合は、少量から香りを確かめながら加えていきましょう。
ブランデーはサトウキビ由来のカラメルのような香りとは異なり、果実由来の芳醇な香りが特徴です。そのため、フルーツケーキのような果物を使ったお菓子に合います。ただし、ブランデーを加熱すると香りが引き立つうえにアルコールの風味が強くなるので、苦手な人は他の代用品を使いましょう。
②ウイスキー

【置き換えの目安】
・用途により少量から
【向いているお菓子】
・チョコレート菓子
・ナッツ入りの焼き菓子
ウイスキーはとうもろこし、大麦、ライ麦などが原料で、ラム酒と同じ蒸留酒です。穀物を原料としているためドライな風味が特徴で、スモーキーな風味がチョコレート菓子やナッツを使ったお菓子によく合います。ラム酒のような原料に由来する甘い香りはありません。
ウイスキーの中でもスモーキーな香りの強い銘柄は、お菓子作りに不向きです。マイルドなブレンデッドウイスキーを使いましょう。少量でも香りが引き立ちやすいので、入れすぎないように注意が必要です。
③キルシュ

【置き換えの目安】
・少量から調整
【向いているお菓子】
・チェリータルト
・ムース
・カスタード
キルシュはさくらんぼを原料とする蒸留酒で、ラム酒とは異なるさくらんぼの香りが特徴です。さくらんぼや、いちごなどのベリー系のお菓子と相性が良いお酒です。チェリータルトやチョコムース、カスタードなど、果物や乳製品を使うお菓子の材料にも向いています。
ただし、原料が異なるため風味は同じにならず、キルシュではラム酒のコクをそのまま再現できません。置き換える場合は、少量から香りを確かめながら加えていきましょう。
④ラムエッセンス
【置き換えの目安】
・商品表示に従う
【向いているお菓子】
・チョコレート菓子
・冷菓
・ドライフルーツ
ラム酒風の香りを付けるラムエッセンスは、ドライフルーツやチョコレート菓子、冷菓に使えます。香り付けのための製品で、ラム酒と同じ量の液体を補う物ではありません。同量で置き換えず、商品表示に従って使用してください。ラムエッセンスはエタノールを含むため、アルコールを避けたい場合の代用には不向きです。
⑤白ワイン

【向いているお菓子】
・フルーツ入りの焼き菓子
白ワインは、フルーツ入りの焼き菓子などで、ラム酒の代わりに液量と酒の風味を加えたいときに使えます。ラム酒のような香りは再現できず、ぶどう由来の香りに変わります。ラム酒よりアルコール度数が低いため殺菌効果による保存性は劣りますが、すぐに食べる予定の焼き菓子であれば問題なく代用できるでしょう。
ラム酒はみりん・バニラエッセンスで代用できる?

みりんやバニラエッセンスも、ラム酒の代用として使えることがあります。ただし、料理の香りや水分量、アルコールのすべてを補えるわけではありません。どのような用途に使えるのか、代用する際の注意点とともに紹介しましょう。
①みりん
本みりんは甘みとアルコールを含み、パウンドケーキにも使われます。ラム酒の代用にする場合、ラム酒特有の香りはないので、風味はが変わってしまいます。本みりんも酒類なので、アルコールを避ける目的には使えません。
ただし、塩を含む「みりんタイプ(発酵調味料)」とは区別しましょう。ラムの香りが重要なラムレーズンやクリームを作る場合には、別の代用品を選びます。
②バニラエッセンス
バニラエッセンスを使えば甘い香りは補えますが、ラム酒と同じ量の水分や洋酒のコクは加えられません。バニラエッセンスは菓子や冷菓用の香料なので、ラム酒の香り付けだけを目的とする場合は、商品表示の使用量に従って少量だけにしましょう。
シュトレンなどでドライフルーツを漬け込む場合、バニラエッセンスは漬け込み液の代わりにはなりません。必要な液量は洋酒で補います。ラム酒の風味が主役となる菓子には向かず、ラム酒のような風味やコクは再現できません。
ラム酒を代用するときの注意点は?

ラム酒を別の材料に替えると香りや甘さ、液量、アルコールの残り方が変わるため注意が必要です。元のレシピでラム酒が果たす役割に沿って、料理の代用にする際の注意点を紹介します。
①香りの違いに注意する
ブランデーは果実、ウイスキーは穀物や樽、キルシュはさくらんぼの香りが加わります。ラム酒はサトウキビを原料とする蒸留酒で、これらの代用品とは原料が異なるため、完成後の風味はラム酒を使ったときと全く同じにはなりません。
香りが重要なお菓子では、まず少量を加えて生地やクリームとの相性を確かめましょう。例えばフルーツを使う菓子とチョコレート菓子では、合う洋酒の香りも変わります。
②アルコールが残る場合がある
ブランデーやウイスキー、キルシュ、白ワイン、本みりんにはアルコールが、ラムエッセンスにはエタノールが含まれます。加熱しても方法や時間によってはアルコールが残ることがあるので、アルコールを避ける必要があるときは注意しましょう。
アルコールを避けたいときは、代用品の原材料表示も確認しましょう。加熱しないクリームや冷菓を作る場合は、特に代用品のアルコールの有無に注意が必要です。
ラム酒の代用品を活かそう
ラム酒が手元にないときは、ブランデーやウイスキー、ラムエッセンスなどでお菓子作りに代用できます。必要な香りや液量はお菓子によって異なります。代用品の特徴や使い方のコツを知っていれば、ラム酒がないときも、おいしいお菓子ができるでしょう。
