はまぐりの冷凍での保存方法・日持ちは?砂抜きは必須?レシピや解凍の仕方も紹介!
はまぐりの冷凍保存方法を知っていますか?砂抜きは必要なのでしょうか?今回は、はまぐりの冷凍保存方法や、食べ方・解凍方法を〈酒蒸し・お吸い物〉などのレシピとともに紹介します。冷凍はまぐりの日持ち期間や、口が開かない場合についても紹介しますので参考にしてください。
目次
はまぐりは冷凍保存できる?日持ち期間はいつまで?

二枚貝の一種であるはまぐりは、柔らかく厚みのある身と凝縮された旨味が特徴です。パックなどで多く購入したり貰ったりしてはまぐりが余った場合は冷凍保存できるのか、どの程度の日持ちなのかを説明します。
はまぐりは冷凍すると3週間ほど日持ちする!
はまぐりは正しく冷凍すると日持ちの期間が延びるだけでなく、旨味がアップして料理の味わいもより良くなります。また冷凍庫に入れるとはまぐりは殻を固く閉じるので、旨味を逃がすこともありません。パックのはまぐりなどを冷蔵庫に入れると品質の劣化が早く、約2日程度の日持ちなので、長期間保存したい時は冷凍庫が良いでしょう。
はまぐりを冷凍保存する際の注意点は?砂抜きは必要?
冷蔵だと日持ちの短いはまぐりでも、正しく冷凍しておけば長期間美味しく食べられます。パックなどで購入できるはまぐりの品質をキープするにはどうすれば良いか、冷凍保存する際に注意するポイントを2つ紹介します。
①はまぐりは冷凍保存する前に砂抜きをしよう
はまぐりを最初に砂抜きしておく理由は、より日持ちを延ばしたり、冷凍後に食べる時の味わいを良くするためです。海水と同様の3%濃度の食塩水を作るには、水500mlに対して塩大さじ1を目安に混ぜ合わせましょう。食塩水は、はまぐりの口がしっかりと浸るぐらいに入れてください。
なおスーパーなどで購入できる砂抜き済みのはまぐりのパックなどでも、多少の砂を含んでいることがあるので、砂抜きをしてから冷凍保存しましょう。
【はまぐりの砂抜きをする手順】
1.トレイやバットに、海水と同じ濃度の食塩水を作る
2.はまぐりの表面を軽くこすり洗いし、食塩水に入れる
3.食塩水とはまぐりが入った容器に、アルミホイルを被せる
4.冷蔵庫で約1~2時間程度置く
②はまぐりが死んでいないか確認する
はまぐりは購入した時点で身が死んでいたり、砂抜きの途中で弱ったりすることがあります。はまぐりは殻から出ている身の部分を箸などでつつくと、殻を閉じるなどの反応を示しますが、何も動かない場合は死んでいるサインです。腐った臭いがする場合も死んでいる状態なので、はまぐりを冷凍する前には身の状態が元気かを確認してから保存しましょう。
【はまぐりが死んでいるかを見分けるポイント】
・はまぐりの身を触っても反応しない
・腐敗臭がする
はまぐりの冷凍保存方法は?
パックのはまぐりなどを冷凍する前には、砂抜きしたり身の状態を確認することで品質を保って保存できます。はまぐりの美味しさを保って日持ちを延ばすにはどのように保管したら良いか、正しい冷凍保存の方法を殻ごととむき身別に説明します。
【殻ごと】はまぐりの冷凍保存方法
はまぐりの冷凍後は砂抜きができなくなるので、必ず冷凍する前に下処理を済ませておくようにしましょう。下処理を済ませたはまぐりを密閉袋に入れたら、必ず中の空気を抜き切ってから冷凍庫で保管します。保存に使う密閉袋は、事前に耐冷温度を確認した上で使用してください。
【はまぐりを殻ごと冷凍保存する手順】
1.はまぐりの砂抜きをする
2.殻をこすり合わせるようにして、表面の汚れを落とす
3.キッチンペーパーではまぐりの水気を拭き取る
4.密閉袋にはまぐりを重ならないように入れて、金属製バットに乗せる
5.冷凍庫に入れて、急速冷凍する
【むき身】はまぐりの冷凍保存方法
パックなどのはまぐりは殻ごと冷凍可能ですが、むき身にして保管しておくことで、解凍後の調理にかかる時間を短縮できます。はまぐりを冷凍する際は、密閉性が高い保存袋を使うようにして、保存した日付を書いておきましょう。また、はまぐりは温度変化の少ない冷凍庫の奥の方で保管すると、より品質を保ちやすくなります。
【はまぐりのむき身を冷凍保存する手順】
1.熱湯にはまぐりを殻ごと入れて、数秒間くぐらせる
2.殻から身を取り出す
3.はまぐりのむき身を一食分ずつラップで包んで、密閉袋に入れて冷凍庫に入れる
冷凍はまぐりの食べ方・解凍方法は?口が開かない時は?

パックなどで販売されているはまぐりは殻ごとでもむき身でも冷凍可能で、正しく保存すれば長期間日持ちします。冷凍したはまぐりはどのように解凍して調理すれば良いか、正しい解凍方法や美味しい食べ方などを紹介しましょう。
冷凍はまぐりは凍ったまま調理するのがおすすめ
冷凍保存したはまぐりは、自然解凍したり電子レンジで加熱したりすると、解凍した水分と一緒に旨味成分が流出します。そのため、冷凍のはまぐりは時間をかけて解凍するのは避けて、凍ったままの状態で汁物や酒蒸しなどに調理すると良いでしょう。冷凍して旨味が凝縮されたはまぐりは凍ったまま調理することで、料理の味わいや香りが一段と良くなります。
冷凍はまぐりの口が開かない原因は「加熱不足」
冷凍して自然解凍をしたはまぐりなどの貝は加熱すると口が開きますが、加熱不足だと貝柱に熱が届かずに貝殻から外れないため口が開きません。口が開かないはまぐりは、一度強火で加熱し続けて様子を見てください。また、はまぐりの口が開かずに腐敗臭などがする場合は身が死んでる状態なので、廃棄するようにしましょう。
冷凍はまぐりのおすすめレシピ4選!焼き方は?
冷凍するとより旨味が強くなるはまぐりは、どのように調理すれば美味しく食べられるのでしょうか。冷凍はまぐりを使ったおすすめの料理を4つ紹介します。
①酒蒸し

【材料】
・冷凍はまぐり:8~10個
・料理酒:100ml
・水:50ml
・三つ葉:適量
はまぐりを使った酒蒸しの作り方を紹介します。
【作り方】
1.フライパンに料理酒と水を入れて沸騰させる
2.凍ったままのはまぐりを加える
3.フライパンに蓋をして、はまぐりの殻が開くまで時間をかけて加熱する
4.最後に好みの量の三つ葉を散らす
冷凍はまぐりで酒蒸しを作る時は、料理酒と水が沸騰してから加えることで、一気に加熱されて口が開きやすくなります。はまぐりは酒蒸し以外にも、アルミホイルで包んで蒸す焼き方をしてもジューシーな味わいになり美味しく食べられます。
②お吸い物

【材料】
・冷凍はまぐり:12個
・菜の花:3分の1束
・手毬麩:10個
・白だし:大さじ1
・水:350ml
・みりん:小さじ1
・醤油:小さじ1
冷凍はまぐりのお吸い物の作り方を紹介します。
【作り方】
1.冷凍はまぐりは軽く洗って、水気を切っておく
2.菜の花を軽く茹でて、3cm幅にカットする
3.鍋に水を入れて加熱し、沸騰したらはまぐりを入れて殻が開くのを待つ
4.菜の花、手毬麩を加えて火を止める
5.白だし、みりん、醤油で味を整える
上記のレシピで、約3人分のはまぐりのお吸い物が作れます。貝の旨味が凝縮されたお吸い物は、少ない材料で簡単に作れます。白だしで味が決まるので失敗が少ない調理法で、ひなまつりなどのイベント時に作るのも良いでしょう。
③味噌汁

【材料】
・冷凍はまぐり:適量
・塩蔵わかめ:3cm
・水:2カップ
・味噌:大さじ1と1/2
はまぐりの味噌汁の作り方を紹介します。
【作り方】
1.塩蔵わかめは水で良く洗い流して約1cmの幅にカットする
2.鍋に水を沸騰させ、凍ったままのはまぐりを入れて口が開くまで煮立たせる
3.はまぐりの口が開いたら火を止めて弱火に落とす
4.わかめを入れて味噌を溶かし、ひと煮立ちさせる
冷凍したはまぐりから貝の出汁がたっぷりと出るので、少ない味噌の量で旨味が詰まった味噌汁に仕上がります。味噌汁を混ぜすぎるとはまぐりの身が殻から落ちてしまうので、味噌を入れたらゆっくりとかき混ぜるようにしてください。
④パスタ

【材料】
・冷凍はまぐり:200g
・パスタ:100g
・白ワイン:30ml
・オリーブオイル:大さじ2
・牛乳:100ml
・クリームチーズ:40g
・塩:適量
冷凍はまぐりを使ったパスタの作り方を紹介します。
【作り方】
1.軽く洗ったはまぐりをフライパンに入れて、白ワインも加えて蓋をする
2.はまぐりの殻が開くまで、中火で3分程度加熱する
3.殻が開いたら弱火にしてオリーブオイル、牛乳、クリームチーズ、塩を加えて混ぜてソースを作る
4.別の鍋に湯を沸かし、パスタを規定の時間通りに茹でる
5.茹でたパスタとソースを合わせる
はまぐりにクリームチーズを合わせることで、濃厚で大人な味わいのパスタに仕上がります。ソース自体の味が薄い時は、塩の量で調節してください。味付けににんにくが使われていないので、食べた後の口臭も気になりません。
はまぐりの冷凍保存方法を知ろう
パックなどで購入でできるはまぐりは、冷蔵庫だと約2日程度と日持ちが短いですが、砂抜きなどの下処理を済ませて正しく冷凍保存しておけば約3週間美味しく食べられます。はまぐりは殻ごと密閉袋に入れて保存できますが、調理の手間を省きたい時はむき身にして保管しておくと良いでしょう。