ししゃもの冷凍での保存方法・日持ちは?解凍方法や美味しい焼き方も紹介!
ししゃもを冷凍保存する方法を知っていますか?今回は、〈生・焼いた後〉別のししゃもの冷凍での保存方法・日持ち期間や、〈フライパン・トースター・グリル〉を使った美味しい焼き方・解凍方法を紹介します。冷凍ししゃもの活用レシピも紹介しますので参考にしてください。
目次
ししゃもは冷凍保存して大丈夫?日持ちは?

骨ごと食べられるししゃもは手軽にカルシウムを摂取でき、他にもたんぱく質や鉄分など多くの栄養素が含まれています。多く購入したり食べ切れなかったりしたししゃもは、冷凍保存できるのでしょうか。ししゃもは冷凍保存できるのかや、どの程度の日持ちになるのかを紹介します。
ししゃもは冷凍保存で長持ちする!
ししゃもは冷蔵庫で保存すると日持ちは約3日程度ですが、冷凍庫で保管することで保存期間が約1ヶ月に延びます。ただし冷凍保存していても魚の鮮度は少しずつ落ちていくので、早めに食べ切るのが良いでしょう。特に秋から初冬にかけて出回るししゃもや子持ちのものは、多く購入した際に冷凍保存しておけば、長い期間旬の味わいを楽しめます。
ししゃもの冷凍保存する方法は?焼いた後でもOK?

ししゃもの冷凍は、購入したそのままの状態で保存しても良いのでしょうか。ししゃもの正しい冷凍保存方法や、焼いた後でも保存できるのかを説明します。
ししゃもの冷凍方法【基本】
ししゃもや子持ちししゃもを冷凍する時はキッチンぺーパーで水気をしっかりと拭き取り、1尾ずつラップで包んで保存します。基本的には冷凍する前に内臓や鱗を取る必要はありません。冷凍しておけば少量ずつ調理に使えて便利です。ししゃもはラップで包んだ後に密閉袋に入れて保存しますが、必ず空気を全て抜いてから冷凍庫に入れるようにしてください。
ししゃもの冷凍方法【氷漬け】
ししゃもは氷漬けで保存もでき、この方法は大きめの密閉容器にししゃもと水を入れて蓋をした状態で冷凍庫で保管します。蓋のついた密閉容器がなくても、ポリ袋にししゃもと水を入れて口を縛れば冷凍が可能です。短い時間で手軽にできる氷漬けは、空気に触れずに保存できるため酸化や乾燥を防ぎ、ししゃもの鮮度を長く保てます。
焼いたししゃもの冷凍方法【調理済み】
一度焼いたししゃもでも冷凍が可能ですが、熱を取ってから保存する必要があります。熱が取れたらししゃもを1尾ずつラップで包み、密閉袋に入れて冷凍してください。ラップで包む時は隙間ができないようにしましょう。なお、焼いたししゃもやフライにしたものは冷凍すると加熱後の食感が悪くなることがあります。
冷凍ししゃもの解凍方法・焼き方は?

ラップで包んだり氷漬けにして冷凍したししゃもの解凍は、どのような方法があるのでしょうか。4つの解凍方法とともに、美味しく食べられる焼き方を紹介します。
冷凍ししゃもは解凍せずそのまま調理するのがおすすめ
冷凍ししゃもは解凍すると水分とともに旨味が流れ出てしまい、味が落ちてしまうのです。また旨味と一緒に臭み成分も流出するので、生臭いと感じることがあります。ししゃもは小さくすぐ火が通るので、美味しさを保つために冷凍のまま調理すると良いでしょう。
①フライパン
フライパンで冷凍ししゃもを焼く時はクッキングシートを敷くと、焦げ付きを防止できます。クッキングシートがない場合は、フライパンで加熱できるくっつかないアルミホイルなどでも代用可能です。フライパンで冷凍ししゃもを焼いている間は身が崩れないよう、菜箸などで触りすぎないようにしましょう。
【フライパンを使った冷凍ししゃもの焼き方】
1.熱したフライパンにクッキングシートを敷いて、一度火を消す
2.クッキングシートの上に凍ったししゃもを並べて加熱する
3.中火で片面5分ずつ程度焼く
②トースター
トースターで冷凍ししゃもを焼く時は最初に中を温めておくと、全体にバランスよく火を通せます。通常のアルミホイルを使っても調理は可能ですが、張り付いて身崩れを起こす原因にもなるので、魚焼き用のホイルを使うと良いでしょう。
【トースターを使った冷凍ししゃもの焼き方】
1.トースターを予熱しておく
2.トレーに魚焼き用のホイルを敷いて、ししゃもを並べる
3.220度のトースターで5分焼いてひっくり返す
4.ひっくり返してもう5分加熱する
③グリル
グリルを予熱してから冷凍ししゃもを調理すると網へのくっつきを防ぎ、香ばしい仕上がりになります。ししゃもを並べる時は網の両端に置くと火が全体に均一に行き渡るので、焼きムラも防げます。ししゃもの片面を焼き色が付くまで焼いてひっくり返し、皮と身の間の脂が出始めたら食べごろです。
【グリルを使った冷凍ししゃもの焼き方】
1.魚焼きグリルの受け皿に水を入れる
2.網に油を塗って予熱しておく
3.冷凍ししゃもを網の両端に並べる
4.焼き色がついたら表裏を返して、もう片面も焼き色が付くまで焼く
④オーブンレンジ
オーブンレンジを使用する場合は、ししゃもの大きさや数によって焼き時間が変わってくるので、加熱途中で状態を確認するようにしてください。オーブンに魚を焼くメニューが備わっている場合は、そのコースを選択して焼いても良いでしょう。焼く時は天板にクッキングシートを敷いておけば、焼き終わった後に捨てるだけで洗う手間がかかりません。
【オーブンレンジを使った冷凍ししゃもの焼き方】
1.天板にクッキングシートを敷いて、ししゃもを並べる
2.オーブンを250度に設定して15分程度焼く
冷凍ししゃもの活用レシピ3選も紹介!
冷凍して日持ちを長くしたししゃもは、どういった調理をすれば美味しく食べられるのでしょうか。旬の味わいを楽しめる冷凍ししゃもを使ったレシピを3つ紹介します。
①ししゃもの南蛮漬け

【材料】
・冷凍子持ちししゃも:20尾
・みりん:50cc
・醤油:50cc
・酢:50cc
・ごま油:大さじ1
・輪切り鷹の爪:適量
・生姜:1片
・玉ねぎ:2分の1
おつまみにもなる冷凍子持ちししゃもの南蛮漬けの作り方を紹介します。
【作り方】
1.生姜と玉ねぎを千切りにする
2.みりん、醤油、酢、ごま油、鷹の爪を合わせて耐熱容器に入れる
3.電子レンジで1分加熱する
4.加熱した耐熱容器に生姜と玉ねぎを入れて混ぜる
5.子持ちししゃもをフライパンで両面こんがりと焼く
6.焼いたししゃもを熱いうちに耐熱容器に入れて漬け込む
ご飯のおかずやお酒のおつまみにもなる、南蛮漬けのレシピです。南蛮漬けはできた後に一度冷ますと、より味が染み込みます。好みでピーマンや人参などの野菜を足しても、美味しく食べられます。
②ししゃもの磯辺揚げ

【材料】
・冷凍ししゃも:10尾
・たこ焼きの粉:50g
・片栗粉:小さじ1
・あおさ:大さじ1
・だし汁:80cc
・油:適量
冷凍ししゃもを使った磯辺揚げの作り方を紹介します。
【作り方】
1.たこ焼き粉、片栗粉、あおさ、だし汁を混ぜ合わせる
2.混ぜ合わせた物にししゃもを入れて絡める
3.180度の油で揚げる
冷凍したししゃもをそのまま油で揚げるので解凍する手間がかからず、歯ごたえの良い食感とあおさの風味を楽しめます。磯辺揚げの衣に使用する片栗粉は米粉に、だし汁は水でも代用が可能です。
③ししゃものソテー

【材料】
・冷凍ししゃも:6尾
・オリーブオイル:小さじ1
・酢:小さじ1
約2人分作れる冷凍ししゃものソテーの作り方を紹介します。
【作り方】
1.冷凍ししゃもをフライパンに並べて中火にかける
2.火にかけたらすぐにオリーブオイルを回しかける
3.両面に焼き色が付いたら酢を回しかけて蓋をして蒸し焼きにする
テフロン以外のフライパンで冷凍ししゃもを焼く場合は、クッキングシートを敷いてから焼くと皮がはがれません。最後に回しかける酢は、バルサミコ酢に変えると味の変化を楽しめます。
ししゃもを冷凍保存してみよう!
秋ごろから旬を迎えるししゃもや子持ちししゃもは、1尾ずつラップで包んで冷凍しておけば日持ちを延ばせます。鮮度を保って日持ちを延ばせる保存方法には、手間のかからない氷漬けといった方法もあるのです。多くのししゃもがある時には冷凍保存をして、長く旬の味わいを楽しめるようにしておくと良いでしょう。