砂糖の賞味期限はある?ない?腐るとどうなる?古い時の見分け方も紹介!

砂糖の賞味期限を知っていますか?ないのでしょうか?今回は、〈黒砂糖・三温糖・スティックシュガー・てんさい糖・きび砂糖〉など種類別の砂糖の賞味期限を紹介します。砂糖は腐るのかや、古い砂糖の食べてはいけない状態も紹介しますので参考にしてください。

目次

  1. 砂糖の賞味期限はある?腐らないって本当?
  2. 一般的な砂糖には賞味期限がない
  3. ただし黒砂糖など種類によっては賞味期限がある
  4. また古い砂糖や開封後の砂糖には注意が必要
  5. 古い砂糖の特徴は?食べてはいけない状態とは?
  6. ①臭いに異常がある
  7. ②一部が変色している
  8. ③溶け出している
  9. 砂糖の正しい保存方法も知っておこう
  10. ポイント①密閉保存する
  11. ポイント②冷暗所に保管する

砂糖の賞味期限はある?腐らないって本当?

料理やスイーツ作りなど幅広く使われる調味料の砂糖は、長期間保存していても品質は変わらないのでしょうか。砂糖に賞味期限があるのかや、長期間の保存で腐らないのかを説明します。

一般的な砂糖には賞味期限がない

上白糖とも呼ばれる一般的な砂糖は不純物をほとんど含んでおらず、品質の劣化や腐る心配の少ない食品です。そのため農林水産省が定めるJAS法で、賞味期限を表示しなくても良いものと決められています。同じ理由で、スティックシュガーや三温糖にも賞味期限の記載はありません。

ただし黒砂糖など種類によっては賞味期限がある

砂糖の種類 賞味期限
黒砂糖 4~12ヶ月
ガムシロップ 1年
グラニュー糖 なし
氷砂糖 なし
三温糖 なし
スティックシュガー なし
てんさい糖 なし
きび砂糖 なし
ザラメ なし
粉砂糖 なし
角砂糖 なし

上白糖やスティックシュガー、三温糖などの砂糖の種類の中でも、黒砂糖は一般的な砂糖と比べると精製度が低い食品です。保存期間が長くなると賞味期限が切れて変色したり風味が劣化したりします。またガムシロップは、砂糖ではなくデンプンを原料とする果糖ぶどう糖液糖を原料とする食品です。そのため、黒砂糖とガムシロップには賞味期限の記載があります。

なおザラメやてんさい糖、きび砂糖なども品質の劣化がほとんどない食品に含まれるので、賞味期限の表記はありません。

また古い砂糖や開封後の砂糖には注意が必要

保存期間が長くなった古い砂糖や開封後の砂糖は、見た目や臭いに変化が出るなど、賞味期限がなくても腐る恐れもあります。そのため、必ず状態を確認してから食べるようにしてください。未開封の場合でも砂糖に変化が現れることがあるので、正しい保存方法で美味しい状態を保ちましょう。

古い砂糖の特徴は?食べてはいけない状態とは?

長期間保存して古くなった砂糖は、どのような特徴が現れるのでしょうか。また10年や20年経っている物でも問題なく食べられるのかが気になります。古い砂糖の特徴や食べてはいけない状態を3つ紹介しますので、食べる前に状態を確認しましょう。

①臭いに異常がある

保存の利く砂糖でも、購入時とは異なる臭いを感じたり不快な臭いがしたりする時は傷んでいるサインなので、食べるのは避けましょう。また砂糖は、他の調味料や洗剤と一緒に保管していると匂いが移りやすいのも特徴です。この場合、味に大きな変化は見られませんが、強い臭いが気になる場合は廃棄して新しい物を購入してください。

②一部が変色している

砂糖は未開封や開封後の物であっても、一部が黄色や薄茶色に変色することがあります。これはメイラード反応といってアミノ酸と糖が反応して起こる現象で、味に大きな変化はありません。しかし衛生面を考えると安全とはいい切れず、変色部分は傷んでいる可能性もあるため食べるのは避けた方が良いでしょう。

③溶け出している

賞味期限のない砂糖は湿度の影響を受けやすい食品で、保存場所によっては溶け出したり乾燥して硬く固まったりする恐れがあります。特に湿度の高い場所に保管しておくと、砂糖はドロドロに溶け出します。これは品質が劣化しているサインなので、調理に使用するのは避けてください。

砂糖の正しい保存方法も知っておこう

賞味期限の記載のない一般的な砂糖は、正しい保存状態であれば長期間保管しても美味しく食べられます。砂糖の正しい保存方法のポイントを2つ説明しますので、品質を保って保管しましょう。

ポイント①密閉保存する

砂糖は密閉せずに保存すると、水分を含んだ砂糖に乾燥が加わって固まったり、周りの湿度や臭いの影響を受けたりします。未開封や開封後に関わらず、砂糖は蓋のついた容器やチャックがついた袋などを使用して密閉すると、湿度や乾燥から守り品質の保持が可能です。

また砂糖が入っている袋には移動時の破裂を防止するため、小さな空気穴が開いています。砂糖の袋が汚れた際に洗ったり拭いたりすると、空気穴から水分が入って砂糖が傷む原因になります。袋が汚れた際は、水分のないキッチンペーパーなどで軽く拭き取ってください。

ポイント②冷暗所に保管する

砂糖は冷蔵庫や冷凍庫で保存すると出し入れによる温度差で結露が発生し、それを吸収して水分が過剰になります。砂糖の水分が多すぎると硬くなったり傷んだりしますので、冷蔵庫や冷凍庫は避けて、常温の冷暗所で保管しましょう。直射日光や湿度の高い場所、温度変化が激しいコンロの近くなどは避けてください。

【砂糖の保存に適している冷暗所】
・戸棚
・床下収納

砂糖には基本的に賞味期限はない

一般的な砂糖に賞味期限はなく、密閉容器に入れて湿度や乾燥を防ぎ冷暗所で保管するなど、正しい保存方法をしていれば長い期間美味しく食べられます。ただし、賞味期限がなくても保存状態によっては変色したり匂いに変化が出たりしますので、食べる前には必ず状態を確認しましょう。

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