クリームチーズの賞味期限切れはいつまで?開封後は日持ちしない?腐るとどうなる?
クリームチーズの賞味期限を知っていますか?今回は、クリームチーズの〈未開封・開封後〉の賞味期限や、〈半年・2ヶ月・1年〉賞味期限切れは大丈夫なのかを紹介します。クリームチーズが腐るとどうなるかや保存方法も紹介しますので参考にしてください。
目次
クリームチーズの賞味期限はどのくらい?開封後は短い?

パンに塗ったり、お菓子作りに使ったりと便利なクリームチーズですが、どのくらい日持ちするのでしょうか。賞味期限と消費期限の違いや、未開封、開封後それぞれのクリームチーズの日持ちを紹介します。
賞味期限と消費期限の違い
賞味期限はチーズなど比較的傷みにくい食品に表示され、未開封で正しく保存すれば期限後もすぐに食べられなくなるわけではありません。一方で消費期限は弁当やサンドイッチ、生菓子といった長く保存がきかない食品に表示され、安全性の限界を示しており、期限を過ぎたら食べるのは避けるべきです。
【賞味期限と消費期限の違い】
・賞味期限: 未開封で表示通りに保存した場合、品質が変わらず美味しく食べられる期限
・消費期限: 未開封で表示通りに保存した場合、安全に食べられる期限
【未開封】の場合
未開封のクリームチーズは賞味期限が比較的長いのが特徴で、表示された期間内であれば美味しく食べられます。これは、工場で衛生的に密閉されていることによって外部から雑菌が侵入しにくく、品質が劣化しにくいからです。
市販されているクリームチーズの多くは、未開封の状態で数ヶ月程度の賞味期限が設定されており、常温ではなく冷蔵での保存が基本です。品質を保つためには、必ず10℃以下の冷蔵庫で保存してください。もし賞味期限内に使い切れない場合は、未開封のままでも冷凍での保存ができます。
【開封後】の場合
一度空気に触れると雑菌が繁殖しやすくカビが生える原因になるので、開封後のクリームチーズは賞味期限に関わらず1〜2週間以内に食べ切るようにしましょう。クリームチーズは水分が多く、適切な保存をしていても劣化が早い食品です。
使用する際は清潔なスプーンなどを使うことで、雑菌の混入をある程度防げます。もし食べ切れない場合は冷凍という選択肢もありますが、風味は落ちてしまいます。開封後のクリームチーズは冷蔵での保存が必須で、早めに消費することが重要です。一度に使い切るのが難しい場合は、初めから個包装タイプを選びましょう。
クリームチーズの賞味期限切れはいつまで大丈夫?

クリームチーズの賞味期限はあくまでも目安であり、実際にはカビや異臭がないかなど保存状態を自分で確認して判断することが大切です。クリームチーズの賞味期限切れはいつまで大丈夫かを紹介します。
【~1ヶ月】賞味期限切れのクリームチーズ
賞味期限が2週間や1ヶ月切れた未開封のクリームチーズでも、適切な冷蔵保存下であれば食べられる可能性があります。
一方、開封後のクリームチーズは雑菌が繁殖しやすくなるため、賞味期限に関わらず1週間以内に食べ切るのが基本です。賞味期限切れの物を食べる際は、必ず開封してカビが生えていないか、変な臭いがしないかなど確認してください。
【2~3ヶ月】賞味期限切れのクリームチーズ
賞味期限が2ヶ月や3ヶ月過ぎた未開封のクリームチーズは、賞味期限を大幅に超えると風味や食感が損なわれている可能性が高くなるため、食べる前に慎重な確認が必要です。未開封のまま冷蔵庫で適切に保存されていれば、カビなどが生えていない限り食べられる場合もあります。
しかし、クリームチーズ本来のなめらかさが失われたり、酸味が強くなったりしていることがあります。食べる前には、色や臭いを必ずチェックしましょう。もし食べるのであれば、そのままではなく、グラタンなど十分に加熱する料理に使うことをおすすめします。
【半年】賞味期限切れのクリームチーズ
賞味期限が半年過ぎたクリームチーズは、長期間の経過で品質が大きく劣化し安全性が確保されていないので、未開封であっても食べるのは避けましょう。
パッケージの膨張や開封時の異臭、大量の水分の滲出、黄色への変色などが見られる場合があります。これらは腐敗が進んでいるサインであり、目に見えないカビや菌が繁殖している恐れもあります。
【1年以上】賞味期限切れのクリームチーズ
賞味期限が1年以上、2~3年も過ぎたクリームチーズは、食品として著しく劣化し健康に害を及ぼす危険性が非常に高くなるため、未開封でも絶対に食べてはいけません。
この段階になると、未開封のまま冷蔵庫で保存していても、パッケージ内部で腐敗が進んでいる可能性が極めて高くなります。目に見えるカビの発生や、見えない雑菌も増殖している恐れがあります。
クリームチーズが賞味期限切れで腐るとどうなる?

賞味期限が切れて腐ったクリームチーズはカビの発生などが原因で、見た目、臭い、味に異常が現れるため食べるのは危険です。特に赤カビやピンクの斑点は腐敗の典型的なサインであり、水分が多く分離すると糸を引くこともあります。本来のミルクの香りとは異なり、明らかに不快な臭いがします。味見をして、舌に刺激を感じた場合は絶対に食べないでください。
【腐っているクリームチーズの見た目】
・表面に赤カビやピンクの斑点が発生する
・水分が多く分離している
【腐っているクリームチーズの臭い】
・酸っぱい臭いがする
・腐敗臭がする
【腐っているクリームチーズの味】
・強い酸味がある
・強い苦みがある
クリームチーズの正しい保存方法は?

クリームチーズを最後まで美味しく食べるには、適切な保存方法が重要です。間違った保存をすると風味が損なわれ、カビが生えることもあります。クリームチーズの冷蔵保存と冷凍保存する方法を紹介します。
①冷蔵保存する方法
開封後のクリームチーズはカビも生えやすいので、雑菌や乾燥、温度変化を防ぐのが保存のポイントです。保存する際は必ず清潔な器具を使い、表面の水分はカビの原因になるので拭き取ると安心です。ラップで隙間なく包んだ後、密閉容器に入れると乾燥と冷蔵庫内の匂い移りを防げます。
【クリームチーズの冷蔵での正しい保存方法】
1.清潔なスプーンやナイフで使う分だけ取り分ける
2.表面の水分は、キッチンペーパーで拭き取る
3.クリームチーズの表面にラップを隙間なく密着させて包む
4.ふた付きの密閉容器に入れる
5.冷蔵庫のチルド室で保存する
②冷凍保存する方法
クリームチーズを長く保存したい場合は、風味の劣化を抑えつつ賞味期限を延ばせる冷凍保存が最適です。保存する際は、1回で使い切れる量にカットしておくと、使う分だけ解凍できて便利です。空気に触れると冷凍焼けの原因になるため、ラップで一つずつ丁寧に包み、さらに冷凍用の保存袋で密閉して冷凍庫へ入れましょう。
【クリームチーズの冷凍での正しい保存方法】
1.使いやすい大きさにカットする
2.一つずつラップで丁寧に包む
3.冷凍用の保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍庫へ入れる
クリームチーズの賞味期限切れに注意しよう
クリームチーズを美味しく安全に食べ切るには、賞味期限を正しく理解し、状態を見極めながら適切に保存することが大切です。未開封で賞味期限が過ぎても、カビや異臭といった腐る兆候がなければ食べられる可能性がありますが、開封後は冷蔵庫で保存し1週間を目安に消費しましょう。使い切れなければ、小分けにして冷凍保存すれば長持ちさせられます。