カリフラワーの保存は?冷凍が長持ち?変色を防ぐコツや解凍方法・美味しい食べ方も紹介!
カリフラワーの保存方法を知っていますか?冷凍できるのでしょうか?今回は、カリフラワーの〈冷凍・冷蔵〉保存方法を〈生・茹でてから〉別に、日持ち期間・賞味期限とともに紹介します。冷凍カリフラワーの解凍方法や美味しい食べ方も紹介しますので参考にしてください。
目次
カリフラワーの保存方法は?冷凍できる?

保存方法 | 日持ち期間 |
生のまま冷凍 | 約3週間 |
下茹でして冷凍 | 約1ヶ月 |
生のまま冷蔵 | 2~3日 |
味にクセがないカリフラワーはサラダやシチューなど、さまざまな料理に活躍します。美味しく食べ切るには、適切な保存方法や日持ちを知ることが大切です。傷みやすいカリフラワーを長持ちさせる保存方法について紹介します。
カリフラワーを2~3日以内に使う場合は冷蔵保存
カリフラワーを購入後すぐに使用する場合は、花蕾(からい)を中心にキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で立てて保存してください。この方法では、カリフラワーの乾燥を防ぎながら鮮度を維持できます。ただし、カリフラワーは収穫後も成長を続ける野菜です。茎が伸びる、花蕾が開くなどの状態になった場合、食感が損なわれている可能性があります。
また、カリフラワーはエチレンガスによって成熟が促進されやすい野菜です。エチレンガスは果物や野菜が自ら放出する植物ホルモンで、成熟を早める働きがあります。カリフラワーを冷蔵する際は、りんごやトマトなどとは離して保存しましょう。
カリフラワーを長持ちさせたいなら冷凍保存がおすすめ!
カリフラワーの日持ちをより長くしたい場合は冷凍が適しており、生のままや下茹でして保存します。生のまま冷凍する場合は、ビタミンCなどの水溶性栄養素の流出を防げるでしょう。また、カット後に下茹でしてから冷凍した場合は、解凍時の加熱時間を短縮できるので忙しい時の料理にも重宝します。
【カリフラワーを冷凍するメリット】
・保存期間が1ヶ月と長い
・栄養価の損失を最小限に抑えながらの保存が可能
・下茹で済みなら解凍後すぐに調理に使える
【冷凍】カリフラワーの保存方法・期間は?変色防止できる?

カリフラワーを長期間保存するためには、正しい手順で冷凍しましょう。冷凍には生のまま冷凍する方法と下茹でしてから冷凍する方法があり、それぞれに特徴があるのです。また、カリフラワーを冷凍する際には、変色や食感の悪化などの課題があり、その解決策も紹介します。
【生のまま冷凍】カリフラワーの保存方法
カリフラワーを生のまま冷凍すると比較的、自然な食感が残りやすくなります。ただし、鮮度が落ちた物では食感が悪くなり、変色のリスクも高まるでしょう。未加熱のままカリフラワーを冷凍する場合は、必ず新鮮なうちに処理しましょう。また、水気を十分に取り除くと、解凍時の水っぽさを防げます。
【カリフラワーを生のまま冷凍する手順】
1.小房に分けてカットする
2.水を張ったボウルで洗い、汚れを落とす
3.キッチンペーパーで十分に水気をとる
4.冷凍用保存袋に入れる
【下茹でして冷凍】カリフラワーの保存方法
カリフラワーを下茹でしてから冷凍する時は、1~2分程度の短かい茹で時間で硬めに仕上げ、解凍後に食感が残りやすくしましょう。茹で汁にはレモンもしくは酢を加え、変色を防いでください。レモンや酢の酸性成分が、カリフラワーの色素の安定化に役立ちます。冷凍用の保存袋に入れる際は、小房同士が重ならないよう平らに並べましょう。
【カリフラワーを下茹でしてから冷凍する方法】
1.小房に分けてカットする
2.水を張ったボウルで洗う
3.フライパンにカットレモンもしくは酢を加えたお湯を入れて茹でる
4.ザルにあげて粗熱をとる
5.冷凍用保存袋に入れる
冷凍カリフラワーの解凍方法
冷凍カリフラワーの解凍は、調理方法に応じて分けましょう。スープや煮物などの汁物に使用する場合は、凍ったまま直接投入し、加熱してください。炒め物に使う際は、電子レンジで解凍し、余分な水分をキッチンペーパーで拭き取ってから調理すると水っぽくなりません。
サラダや和え物に使用する場合は、冷蔵庫で3~4時間かけて自然解凍し、解凍後に出た水分を拭き取るのがポイントです。生食感覚で楽しみたい場合でも、安全性を考慮して軽く加熱してから食べてください。
【冷蔵】カリフラワーの保存方法・期間は?

カリフラワーは乾燥に弱い野菜であるため、キッチンペーパーで包み、カリフラワーから蒸散する水分を吸収して適度な保湿状態を作りましょう。横にして保存すると下の部分が傷みやすくなるので、野菜室で立てて保存してください。カリフラワーの冷蔵保存での日持ちは、2~3日程度です。
【カリフラワーの冷蔵保存の手順】
1.花蕾を中心に乾いたキッチンペーパーで包む
2.ポリ袋に入れる
3.野菜室で立てて保存する
カリフラワーを保存する際のポイントは?まずくなる場合も?

美味しい状態をキープしたままカリフラワーを保存するには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。保存方法を間違えると、食感の悪化や味の異変は起こる可能性があるため、正しい知識を身につけましょう。
①水気を取り除く
カリフラワーに残った水分は細菌の繁殖を促進し、腐敗の原因となります。水分が残った状態で冷凍すると、解凍時に水っぽくなりまずいと感じる要因にもなるでしょう。また、カリフラワー同士が氷で固まってくっつき、使いたい分だけを取り出しにくくなってしまいます。カリフラワーを保存する前には、キッチンペーパーで水分を取り除きましょう。
②空気に触れさせない
保存袋を使用する際は、袋内の空気を可能な限り抜き、密封状態を作ってください。空気に触れると、カリフラワーに豊富に含まれるビタミンCが酸化によって分解され栄養価が低下してしまいます。
また、酸化による変色が起こる可能性もあります。可能な限り密閉した状態で保存すれば、他の食材のにおいが移ることも防げ、カリフラワー本来の味わいを保持できるでしょう。
冷凍カリフラワーの美味しい食べ方3選!
冷凍カリフラワーはさまざまな料理に利用でき、調理法次第で美味しく楽しめます。冷凍による食感の変化を生かした料理や、カリフラワーの持つ淡白な味わいを生かしたレシピなど、多彩な調理法を紹介します。
①冷凍カリフラワーとレンコンの和風サラダ

【材料】
・冷凍カリフラワー:150g
・レンコン:100g
・ねぎ:1本
・めんつゆ:大さじ2
・マヨネーズ:大さじ2
・鰹節:適量
冷凍カリフラワーを使った和テイストのサラダの作り方です。
【作り方】
1.冷凍カリフラワーを茹でて水気を切る
2.レンコンは薄くカットして茹でる
3.ねぎは小口切りにする
4.めんつゆとマヨネーズを混ぜ合わせる
5.全ての材料を和えて鰹節をかける
めんつゆと鰹節で、旨味の強いサラダに仕上がります。めんつゆとマヨネーズの相性が良く、まろやかな味わいが楽しめるでしょう。ねぎがアクセントになり、食感にも変化を与えます。
②冷凍カリフラワーのピクルス

【材料】
・冷凍カリフラワー:200g
・酢:100ml
・水:100ml
・砂糖:大さじ2
・塩:小さじ1
・ローリエ:1枚
・白胡麻:適量
冷凍カリフラワーのピクルス作りの手順です。
【作り方】
1.調味料を煮立て、ピクルス液を作る
2.ローリエを加えて香りを移す
3.冷凍カリフラワーを熱いピクルス液に漬ける
4.粗熱が取れたら冷蔵庫で1時間寝かせる
5.器に盛り、白胡麻をかける
ローリエの香りが良く、上品な仕上がりになります。甘酸っぱい味わいで日持ちもし、箸休めにもなる一品なので、日々の食卓に彩りを添えてくれるでしょう。白胡麻がアクセントとなり、香ばしさもプラスされます。
③冷凍カリフラワーとブロッコリーのグラタン

【材料】
・冷凍カリフラワー:150g
・冷凍ブロッコリー:150g
・ベーコン:3枚
・市販のホワイトソース:1缶
・チーズ:50g
冷凍カリフラワーを使った簡単なグラタンの作り方です。
【作り方】
1.ベーコンを1cm幅にカットし、炒める
2.冷凍野菜を加えて軽く加熱する
3.ホワイトソースを加えて混ぜる
4.耐熱皿に移し、チーズをのせる
5.オーブントースターで焼き色がつくまで加熱する
市販のホワイトソースを使えば、手間のかかるグラタンが手軽に作れます。ベーコンの旨味がホワイトソースと冷凍野菜に良く合い、満足感のある一品に仕上がるでしょう。冷凍野菜が水っぽくなってもホワイトソースの濃厚さで分かりにくく、美味しく食べられます。
カリフラワーを冷凍保存して長持ちさせよう!
カリフラワーの正しい保存の方法を身につければ、栄養価を保ちながら長期間美味しく食べられます。料理の用途に応じて、生のまま冷凍する場合と下茹でしてから冷凍する場合に分けておくと便利でしょう。変色防止のコツや解凍方法も理解し、日持ちする冷凍カリフラワーを上手に利用して、食卓を豊かにしましょう。