りんごの冷凍保存方法は?そのまま・すりおろし・切った後や解凍・食べ方も紹介!

りんごは冷凍保存できるのか知っていますか?美味しいのでしょうか?今回は、りんごの〈そのまま・切った後・すりおろし〉別の冷凍保存方法や、冷凍すると〈栄養・食感〉はどうなるのかを紹介します。冷凍したりんごの解凍方法・食べ方や、コンポート・煮りんごの冷凍保存方法も紹介しますので参考にしてください。

目次

  1. りんごは冷凍できる?冷凍するとどうなる?
  2. りんごは冷凍すると甘さが増して美味しい!
  3. ただしりんごを冷凍すると食感は落ちる
  4. 【そのまま・丸ごと】りんごの冷凍保存方法は?
  5. りんごをそのまま・丸ごと冷凍保存する方法
  6. そのまま・丸ごと冷凍保存したりんごの解凍方法・食べ方
  7. 【切った後・カット】りんごの冷凍保存方法は?
  8. りんごを切った後・カットして冷凍保存する方法
  9. 切った後・カットして冷凍保存したりんごの解凍方法・食べ方
  10. 【すりおろし】りんごの冷凍保存方法は?
  11. りんごをすりおろして冷凍保存する方法
  12. すりおろして冷凍保存したりんごの解凍方法・食べ方
  13. りんごのコンポート・煮りんごも冷凍保存できる!
  14. りんごのコンポート・煮りんごの冷凍保存方法
  15. 冷凍保存したりんごのコンポート・煮りんごの解凍方法・食べ方
  16. 冷凍保存したりんごのおすすめレシピ3選!
  17. ①冷凍りんごのフローズンヨーグルト
  18. ②鶏皮酢モツ風
  19. ③グリーンスムージー

りんごは冷凍できる?冷凍するとどうなる?

りんごの保存は常温や冷蔵で行う場合が多いですが、冷凍するという選択肢もあります。しかし冷凍すると、りんごの美味しさが損なわれたり変色したりするのではないかと、心配する人は多いでしょう。りんごを冷凍保存した際に起こる変化について紹介します。

りんごは冷凍すると甘さが増して美味しい!

冷凍したりんごは、味わいや食感に明確な変化が見られます。りんごは元から甘味の強い果物ですが、常温保存のりんごは酸味も感じられます。ところが、凍らせるとりんごの甘味が増大するのが特徴です。りんごは0度前後では通常よりも約1.5倍甘く感じるといわれています。

りんご含まれる栄養素の一つの果糖には、アルファとベータの2種類があります。ベータの方が甘い性質を持つのが特徴です。りんごの果糖はアルファですが、寒い場所で保存しているとベータに変わり、甘味を増すことが分かっています。

ただしりんごを冷凍すると食感は落ちる

りんごを凍らせると、その内部に含まれている水分が氷となって膨張し、果実の細胞を破壊します。すると、冷凍前に感じられたりんごのシャキッとした食感や歯応えは失われてしまうのです。歯触りの良いりんごが好きな人は、冷凍したりんごを食べた時に美味しくないと感じる可能性が高いでしょう。

その一方で、凍らせると柔らかくなるので、コンポート、スムージー、離乳食に向いた食材になります。食感は落ちますが、さまざまなレシピに使用できるようになります。

【そのまま・丸ごと】りんごの冷凍保存方法は?

りんごを丸ごと冷凍する際には、正しい手順や保存方法を行うのが大切です。適切な方法を知れば、りんごの風味を維持しながら保存できます。そのままの状態で丸ごとりんごを冷凍する方法や注意点を紹介しましょう。

りんごをそのまま・丸ごと冷凍保存する方法

カットなどの工程を省いてりんごを日持ちさせるには、丸ごと冷凍する保存方法が適しています。丸ごとのまま保存した場合、保存期間は約1~2ヶ月ほどです。冷凍する際は、水気を十分に拭き取り、袋に入れる時は1~2個ずつまとめておきましょう。

【りんごを丸ごと冷凍する方法】
1.りんごを水洗いし、水分を拭き取る
2.保存用袋にりんごを入れ、冷凍庫に入れる

そのまま・丸ごと冷凍保存したりんごの解凍方法・食べ方

冷凍したりんごは電子レンジを使わなくても、常温でおよそ5分ほどの短時間放置するだけで解凍が可能です。解凍中は果実から水分が滲み出るので、食器の上で解凍してください。解凍を終えてからカットすると、りんごが柔らかくなってナイフや包丁が入りにくくなります。断面が綺麗にならないので、解凍しきる前にカットしてください。

また、そのまま食べるだけでなく、半解凍で食べるのも良いでしょう。シャーベットのような爽やかな食感を楽しめます。

【丸ごと冷凍したりんごを解凍するポイント】
・解凍する際はバットや皿の上で行う
・柔らかくなる前にカットする

【切った後・カット】りんごの冷凍保存方法は?

りんごをカットした後でも冷凍保存が可能です。カットした状態でりんごを保存しておけば、料理に使いやすくなります。カットしたりんごを冷凍する際のポイントや注意点について紹介します。

りんごを切った後・カットして冷凍保存する方法

くし切りにスライスしたりんごを冷凍する際は、扱いやすい8等分のサイズにカットすると良いでしょう。冷凍や解凍の時間が短く済み、料理にも便利に使えます。保存期間は約1ヶ月です。冷凍する際は、りんご同士が重ならないように袋に入れ、平らな場所で凍らせてください。

平らな場所がない場合はラップの上にりんごを並べ、上からもう一枚ラップで軽く押さえると、くっつきにくくなります。また、りんごはカットすると断面が空気に触れて変色します。変色を防ぐには砂糖水に浸す以外にもレモン水に5分浸す方法や、レモン汁をかける方法も変色防止に有効です。

浸した後のりんごをそのまま冷凍するとくっつくので、水気を拭き取ってから冷凍してください。

【カットしたりんごを冷凍する方法】
1.りんごを水洗いし、芯を切り取る
2.りんごを8等分にカットする
3.カットしたりんごを砂糖水に5分浸し、変色防止する
4.りんごをラップで包み、保存用袋に入れ冷凍庫で保管する

切った後・カットして冷凍保存したりんごの解凍方法・食べ方

冷凍庫から取り出したりんごは、半解凍にするとシャーベットのような爽やかな食感を楽しめます。カットされているので、スムージーやジュースの材料としてすぐに使用が可能です。また、電子レンジで温めれば柔らかくなり、コンポートとしても食べられます。

【カットしたりんごの解凍ポイント】
・冷凍庫から取り出したりんごを常温で1~2分放置する
・完全解凍すると水っぽい食感になるので、そのまま食べる場合は注意する

【すりおろし】りんごの冷凍保存方法は?

すりおろしたりんごも冷凍保存が可能で、さまざまな用途に使用しやすくなります。すりおろしたりんごの保存方法や手順を知っておけば、料理のレパートリーも増えるでしょう。すりおろしたりんごを冷凍する際の方法や注意点について紹介します。

りんごをすりおろして冷凍保存する方法

料理に加えたり離乳食に使ったりする場合は、すりおろして冷凍すると良いでしょう。すりおろしたりんごを冷凍した場合の保存期間は、約1ヶ月です。注意点として、他の保存方法に比べてりんごが空気に触れる面積が広くなり、変色したり風味が低下したりしやすくなります。

また、冷凍する際は金属製のバットにすりおろしたりんごを平らに広げるのがポイントです。できるだけ薄く平らにして凍らせると、使いたい量だけを取り出しやすくなります。離乳食用は、製氷器で小分けにすると使いやすくなります。

【すりおろしたりんごを冷凍する方法】
1.りんごを水洗いし、芯を切り取る
2.りんごを擦る
3.すりおろしたりんごに変色防止のレモン汁を入れて混ぜ合わせる
4.保存用袋に入れ、薄く伸ばした状態で冷凍庫に入れる

すりおろして冷凍保存したりんごの解凍方法・食べ方

冷凍のすりおろしたりんごは、常温に置くと素早く解凍されます。シャーベットとして食べたり、子供の離乳食としても良いでしょう。ただし、長く冷凍庫に入れていると風味が落ちてそのままでは食べにくくなる恐れがあります。もし保存期間が長くなってしまった場合は、料理の隠し味などの用途に切り替えると良いでしょう。

【すりおろしたりんごの解凍方法のポイント】
・冷凍する際にできるだけ薄くしておくと、解凍時間が短くなる
・凍ったまま料理に入れて良い
・常温に置けばすぐに解凍される

りんごのコンポート・煮りんごも冷凍保存できる!

りんごは生のままだけでなく、煮て甘く味付けしたコンポートも冷凍保存が可能です。加熱した状態で保存するので日持ちがしやすく、作り置きとしても便利に使えます。煮りんごやコンポートを冷凍する際の方法や注意点について紹介します。

りんごのコンポート・煮りんごの冷凍保存方法

フルーツの保存方法として定番のコンポートですが、冷凍すると約1ヶ月ほど日持ちさせることが可能です。コンポートにすれば、変色も気にしなくて良くなります。コンポートの砂糖の量はりんごの糖度や好みに合わせて調整してください。

冷凍する際は均等に薄く並べると冷凍時間や解凍時間の短縮が可能です。また、コンポートを作る際は電子レンジを使用すると加熱時間が3~4分で済みます。

【りんごのコンポートを冷凍する方法】
1.りんごを8等分にカットし、皮と芯を取り除く
2.鍋に200ccの水、砂糖40g、レモン汁大さじ2を入れて弱火で煮る
3.20分加熱する
4.冷ましてからコンポートを均等に並べて保存用袋に詰め、冷凍庫で保存する

冷凍保存したりんごのコンポート・煮りんごの解凍方法・食べ方

冷凍したりんごのコンポートはそのまま食べたり、アップルパイの具、アイスやヨーグルトのトッピングとして食べたりできます。コンポートは煮詰める工程があり、料理の度に行うのは面倒に感じられるでしょう。コンポートは糖分が多く含まれ焦げやすいので、電子レンジで解凍する場合は解凍時間に注意してください。

【りんごのコンポートを解凍するポイント】
・冷蔵庫または常温で放置し解凍する
・電子レンジでの解凍は焦げに注意する
・解凍後は早めに食べ切る

冷凍保存したりんごのおすすめレシピ3選!

冷凍したりんごは保存しておくと、さまざまなレシピに使用できます。手軽に作れる冷凍りんごを使用したアレンジレシピを3つ紹介します。

①冷凍りんごのフローズンヨーグルト

【材料】
・冷凍りんご:りんご1/2個
・ヨーグルト:大さじ2~3
・はちみつ:大さじ2~3


冷凍りんごのフローズンヨーグルトの作り方を紹介します。

【作り方】
1.全ての材料をミキサーに入れる
2.滑らかな状態になるまで攪拌する
3.器に盛りつける


3つの材料をミキサーに入れるだけで作れるお手軽なヘルシーデザートです。冷凍りんごがたくさんあり、消費したい時にも役立つレシピです。甘味が足りない場合は、はちみつや砂糖を追加して調整してください。

②鶏皮酢モツ風

【材料】
・鶏皮:300g
・みりん:大さじ1
・酢:大さじ2~3
・味噌:適量
・ごま油:適量
・生姜チューブ:少々
・小葱:適量
・冷凍すりおろしりんご:好み
・一味唐辛子:好み


味噌風味の鶏皮酢モツの作り方を紹介します。

【作り方】
1.沸騰したお湯で鶏皮を短時間茹で、水洗いをして臭みを取る
2.食べやすいサイズに鶏皮をカットし、塩少々で揉む
3.鶏皮をノンフライヤーで180℃で15分素揚げする
4.調味料、小葱、冷凍すりおろしりんごを混ぜ合わせておく
5.揚がった鶏皮にタレを加えて和え、冷蔵庫で一晩置く
6.レンジで少し温めてから食べる


酢を使ったさっぱりとした味わいです。ご飯のおかずとしても、お酒のおつまみとしても良いでしょう。さらに茹でもやし、大根おろしを加えても美味しく食べられます。

③グリーンスムージー

【材料】
・冷凍りんご:8分の1
・いちご:2個
・バナナ:1本
・小松菜:1株
・水:100cc


グリーンスムージーの作り方を紹介します。

【作り方】
1.ミキサーにバナナ、小松菜、冷凍りんご、いちごの順に入れる
2.水を入れ、滑らかになるまで攪拌する
3.グラスに入れて完成


栄養豊富なグリーンスムージーです。フルーティーな味わいで、小松菜の青臭さが気になりません。大きなバナナよりも小ぶりなバナナを選ぶのが美味しく作るポイントです。

りんごの冷凍保存方法を知ろう

りんごの冷凍保存には丸ごと、カット、すりおろし、コンポートなど、用途や目的に合わせたさまざまな方法があります。それぞれの手順やポイントを押さえれば、りんごを長く美味しく楽しめます。りんごがたくさんある時や余ってしまった時は冷凍し、日々の食事やおやつ作りに役立てましょう。

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