なすは冷凍保存NG?まずい?そのまま・カット別に日持ち期間・解凍方法も紹介!

なすの冷凍保存方法を知っていますか?まずいのでしょうか?今回は、〈そのまま・カット〉などのなすの冷凍保存方法や、保存期間を紹介します。冷凍したなすの解凍方法や使い方も紹介しますので参考にしてください。使い切れないなすを無駄なく、美味しく消費しましょう。

目次

  1. なすは冷凍保存できる?まずい?
  2. なすは冷凍保存で1ヶ月ほど日持ちする!
  3. 【生】なすの冷凍保存方法は?そのまま・カット別に!
  4. 【そのまま】なすの冷凍保存方法
  5. 【カット】なすの冷凍保存方法
  6. 【調理後】なすの冷凍保存方法は?
  7. 【電子レンジで加熱してから】なすの冷凍保存方法
  8. 【蒸してから】なすの冷凍保存方法
  9. 【茹でてから】なすの冷凍保存方法
  10. 【焼いてから】なすの冷凍保存方法
  11. 【揚げてから】なすの冷凍保存方法
  12. 冷凍なすの解凍方法は?
  13. 【そのまま冷凍】なすの解凍方法
  14. 【カットして冷凍】なすの解凍方法
  15. 【調理後に冷凍】なすの解凍方法
  16. 冷凍なすのおすすめレシピ・使い方3選!
  17. ①なすの煮浸し
  18. ②なすと豚バラの味噌炒め
  19. ③なすのグラタン

なすは冷凍保存できる?まずい?

なすは水気が多い野菜なので、冷凍保存するとまずくなると思われがちですが、そもそも冷凍はできるのでしょうか。なすが冷凍できるかどうかと、冷凍した場合の日持ちやメリット、デメリットも併せて紹介します。

なすは冷凍保存で1ヶ月ほど日持ちする!

なすは常温では2~3日しか日持ちしません。冷蔵庫では1週間保存できますが、低温や乾燥に弱いため食感や色が悪くなる場合があります。なすは適切に扱えば冷凍でき、1ヶ月ほど長期保存する野菜です。冷凍するとなすの細胞が破壊され、短時間で味が染みた料理が作れます。ただし、生食したい場合には向きません。

【なすを冷凍保存するメリット】
・常温や冷蔵保存と比べて長期間日持ちする
・切り口が変色し、黒くなるのを防ぐ
・火が通りやすく、調理の時間を削減できる
・味が染みやすくなる


【なすを冷凍保存するデメリット】
・解凍すると水分が抜け食感が変わり、まずいと感じる場合がある
・調理時に水気が多く出る場合がある
・たくさん冷凍した場合、他の食材の保存場所が制限される

【生】なすの冷凍保存方法は?そのまま・カット別に!

生のなすの冷凍方法には、丸ごととカット後の2種類があります。使用目的や調理スタイルによって適切な方法を選びましょう。どちらの方法も適切に下処理し、保存手順を守ることで冷凍なすを美味しく食べられます。

【なすの冷凍方法の種類とおすすめな人】
・そのまま冷凍:なすの煮浸しなど、丸ごと食べる料理に使いたい人
・カットして冷凍:煮物などじっくり火を通す料理に使いたい人や、調理の時短をしたい人

【そのまま】なすの冷凍保存方法

生のまま丸ごと冷凍したなすは、煮浸しなどの調理にそのまま使えます。冷凍前にアク抜きは不要です。ヘタは解凍の前に取り除くため、処理は要りません。冷凍状態のまま切って調理できるので、カットする料理に変更したい場合も柔軟に使い分けられる野菜です。

【なすをそのまま冷凍保存する手順】
1.水で汚れを洗い流す
2.ペーパータオルで表面の水分をしっかり拭き取る
3.なすを1本ずつラップで密着するように包む
4.冷凍用保存袋に入れて空気を抜く
5.冷凍庫に入れる

【カット】なすの冷凍保存方法

切って冷凍したなすは調理の時間を短縮でき、忙しい時に便利です。乱切りの場合は一口大に切って煮物や炒め物に調理できます。厚さ1~2cmの輪切りにすれば、グラタンや焼きなすに最適です。みじん切りの場合は、ミートソースやカレーの具材にアレンジできます。アク抜きして変色を防ぎ、苦みやえぐみを抑えて美味しく食べましょう。

【なすをカットしてから冷凍保存する手順】
1.ヘタを取り除き、用途に応じてカットする
2.切ったなすを塩水に5分程度浸してアクを抜く
3.ペーパータオルでしっかりと水分を拭き取る
4.使いやすい分量ごとに分けて冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて密閉する
5.なす同士が重ならないように平らにして冷凍庫に入れる

【調理後】なすの冷凍保存方法は?

なすに火を入れた後に冷凍保存すれば、生の状態よりも調理の時短ができます。加熱により水分が抜け、冷凍しても食感の変化が比較的気になりません。調理済みの冷凍なすを上手に使えば、忙しい日でも簡単に美味しい作り置きおかずも仕込めます。

【なすを調理後に冷凍する方法とおすすめな人】
・電子レンジで加熱後:手軽に下処理したい人、時短調理したい人
・蒸してから:油を使わずにヘルシーな料理を作りたい人
・茹でてから:アク抜きを確実にしたい人、離乳食を作る人
・焼いてから:香ばしい風味を残したい人、グリル料理が好きな人
・揚げてから:コクのある味わいを求める人、揚げ物料理をよく作る人

【電子レンジで加熱してから】なすの冷凍保存方法

電子レンジを使って加熱してから冷凍する場合、加熱する時間はなすの大きさに応じて調整しましょう。ボタン1つで下処理できるので炒めるなどの手間が省け、より調理の時短になります。油を使わずヘルシーに下処理できるのもメリットです。

【なすを電子レンジで加熱してから冷凍する手順】
1.なすを洗った後にヘタを取り、食べやすいサイズにカットする
2.耐熱皿に並べふんわりラップをかけ、600Wで2分半温める
3.粗熱が取れたら、なすをラップで包む
4.冷凍用保存袋に入れ密閉し、冷凍庫で保存する

【蒸してから】なすの冷凍保存方法

なすの皮は固くなりやすいので、むいてから蒸しましょう。カットする際は、包丁でなく手でも裂けます。蒸し時間は、なすの厚さに応じて調整してください。時間をかけて火を通すので柔らかい食感に仕上がり、煮物やサラダに使いたい場合に向いています。

【なすを蒸してから冷凍する手順】
1.なすを洗った後ヘタを取り、皮をむく
2.縦半分に切り、用途に応じた大きさにカットする
3.蒸し器で5分程蒸して、粗熱を取る
4.使う量ごとに分けてラップで包む
5.ラップで包んだなすを、冷凍用保存袋に入れる
6.袋の空気を抜いてしっかり密閉してから、冷凍庫で保存する

【茹でてから】なすの冷凍保存方法

なすはアクが強くえぐみを感じやすい野菜です。茹でた後に冷凍するとアクがしっかり抜けるので、食べやすくなります。さまざまな料理に使える常備野菜として活躍するでしょう。茹でた後すぐに冷水で処理すれば、綺麗な色味を保てます。

【なすを茹でてから冷凍する手順】
1.なすを洗ったら縦半分にカットし、10分水に浸けてアク抜きする
2.皮の部分を下にして、熱湯したお湯で3〜4分茹でる
3.茹で上がったらすぐに冷水にとり、冷ます
4.ザルで水を切り、ペーパータオルで水分を拭く
5.使いやすい分量に分けて冷凍用保存袋に入れる
6.密閉して冷凍庫で保存する

【焼いてから】なすの冷凍保存方法

焼いた後に冷凍したなすは焼き色が食欲をそそり、味噌汁や炒め物に向いています。柔らかい食感をそのまま保てるので、解凍後も美味しく食べられます。なすを焼く時は、皮が黒く焦げるくらいまでじっくり火を入れましょう。

【なすを焼いてから冷凍する手順】
1.なすを洗いヘタを落としたら、皮に切り目を入れる
2.トースターやグリルで20~30分両面を焼き、皮が黒くなったら取り出す
3.粗熱が取れたら皮をむき、料理に応じて使いやすい大きさに切る
4.小分けにしてラップで包んでから冷凍用保存袋に入れて密閉し、冷凍庫で保存する

【揚げてから】なすの冷凍保存方法

揚げた後に冷凍したなすは麻婆なすや煮物、炒め物の具材として使えます。表面がきつね色になるまで揚げたら油切りを十分に行い、ベタつきを防ぎましょう。キッチンペーパーは新聞紙などで代用できます。

【なすを揚げてから冷凍する手順】
1.なすを洗い、食べやすいサイズにカットする
2.鍋に3cmほど油を注ぎ、約180度で3分ほどフライする
3.キッチンペーパーの上に取り出してしっかり油を切る
4.粗熱が取れたら小分けにしてラップに包む
5.冷凍用保存袋に入れ密閉し、冷凍庫で保存する

冷凍なすの解凍方法は?

なすは90%以上が水でできている野菜なので、解凍時に水分が抜けやすくなります。冷凍なすの特性を理解し、料理に応じて適切な方法で解凍しましょう。基本的には、凍ったまま料理に使えば美味しく食べられます。

【そのまま冷凍】なすの解凍方法

丸ごと冷凍したなすは、全て解凍すると水分が出てしまいます。半解凍の状態で使いやすい大きさに切ってから調理しましょう。電子レンジを使う際は、なすをラップに包んだまま解凍してください。

【そのまま冷凍したなすの解凍方法】
1.なすの破裂を防ぐため、ヘタを切り落とす
2.電子レンジで、なす1本当たり600Wで30秒目安で温める
3.固くて包丁の刃が入らなければ、10秒ずつ追加で加熱する

【カットして冷凍】なすの解凍方法

カット後に冷凍したなすは、冷凍庫から出した後すぐに調理できて便利です。しかし、皮の食感が気になったり、溶け始めると油はねします。食感の変化が気になりにくいラタトゥイユや味噌煮などの煮込み料理に向いています。

【カットして冷凍したなすを調理するポイント】
・短時間で加熱する料理より、じっくりと火にかける煮込み料理に使う
・炒め物に使う場合、油はねしないよう溶け出す前に火にかける

【調理後に冷凍】なすの解凍方法

加熱調理後に冷凍したなすは、解凍して調味料と和えるだけでもおかずが完成しますので、忙しい時に便利です。焼きなすの場合は凍った状態で熱い出汁をかけて煮浸しにしたり、味噌汁に加えたりすれば、簡単に美味しい一品になります。

【調理後に冷凍したなすの解凍方法】
・そのまま食べる場合:常温か冷蔵庫、または電子レンジで解凍する
・再び加熱する場合:凍ったまま調理する

冷凍なすのおすすめレシピ・使い方3選!

冷凍なすを使った料理は、解凍の手間が少なく簡単に調理ができます。次に紹介する3つのレシピのようにさまざまな食べ方ができ、どれも家庭で簡単に作れます。なすの特性を理解し、普段の献立に取り入れましょう。

①なすの煮浸し

【材料】
・生のまま丸ごと冷凍したなす:2本分
・めんつゆ:100cc
・水:200cc
・ほんだし:小さじ1
・みりん:小さじ1


生のまま丸ごと冷凍なすを使った、定番の煮浸しの作り方を紹介します。

【作り方】
1.めんつゆ、水、ほんだし、みりんを鍋に入れ沸騰させる
2.なすを入れて落し蓋をし、再び沸騰させる
3.弱火にして10分加熱したら出来上がり


冷凍なすは味が染み込みやすく、短時間で美味しい煮浸しが完成します。冷蔵庫で一晩置くとさらに味が馴染み、作り置きおかずとしても重宝するでしょう。お好みでかつお節や生姜を加えても美味しく出来上がります。

②なすと豚バラの味噌炒め

【材料】
・乱切りにした冷凍なす:2本分
・薄切りにした豚バラ肉:100g
・乱切りにしたピーマン:2個
・胡麻油:大さじ1
・味噌:大さじ1
・砂糖:大さじ1
・醤油:大さじ1
・みりん:大さじ1


カットして冷凍保存したなすを使った炒め物の作り方を紹介します。

【作り方】
1.フライパンに胡麻油をひき、豚バラ肉を炒める
2.豚バラ肉に火が通った後に、ピーマンと凍った状態のなすを加えて強火で炒める
3.全ての調味料を加えて水分がなくなるまで炒める


豚肉の旨味と味噌のコクがなすによく合い、ご飯が進むおかずに仕上がります。冷凍なすは溶け始めると油はねしますので、使う直前に冷凍庫から出して調理しましょう。豚バラ肉を挽肉などに替えても美味しく食べられます。

③なすのグラタン

【材料】
・輪切りにした冷凍なす:2本分
・オリーブオイル:小さじ1
・トマトソース:1缶(400g)
・トマトケチャップ:大さじ2
・赤ワイン:大さじ1
・モッツァレラチーズ:90g
・乾燥バジル:適量


冷凍なすを使ったグラタンの作り方を紹介します。

【作り方】
1.鍋にオリーブオイルをひき、冷凍なすを軽く炒める
2.トマト缶、トマトケチャップ、赤ワインを入れて煮詰める
3.2.を耐熱皿に入れてモッツァレラチーズ、バジルを乗せる
4.200度のオーブンで10分、表面が黄金色になるまで焼く


トマト缶は、トマト約4個でも代用できます。赤ワインを加えるだけで味に深みが出て、チーズとトマトソースの相性も抜群です。パルメザンチーズを重ねて焼いても美味しく仕上がります。あらかじめ火を通したブロッコリーなどの野菜を加えてもよいでしょう。

なすの冷凍保存方法を知ろう

なすを適切な方法で冷凍保存すれば約1ヶ月間日持ちし、食材の無駄を減らせます。生なすも調理済みのなすも、用途に応じてそれぞれに適した方法で冷凍してください。なすを冷凍して日持ちさせ、美味しく消費しましょう。

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