なすの保存方法・賞味期限は?冷蔵庫・常温で日持ちする?切った場合は?
なすの保存方法や日持ち期間・賞味期限を知っていますか?今回は、〈常温・冷蔵・冷凍・干して〉などのなすの保存方法を、長持ちさせるコツとともに紹介します。〈切った・カットした〉場合や、賞味期限の見分け方も紹介しますので参考にしてください。
目次
なすの保存方法は?日持ち・賞味期限は?

なすは、水気が多く加熱すると柔らかく溶けるような食感を持ち、煮浸しや天ぷら、漬物などさまざまな調理法で使える汎用性の高い野菜です。料理の幅が広がるので長期的に保存できたら便利ですが、賞味期限はどのくらい持つのでしょうか。なすの日持ちや賞味期限について紹介します。
なすの保存方法や日持ち期間の一覧
保存方法 | 日持ち・保存期間 |
常温 | 約2~3日 |
冷蔵(丸ごと) | 約1週間 |
冷蔵(切ったあと・カット) | 約2日 |
冷凍 | 約1ヶ月 |
干して・乾燥 | 約3週間 |
なすを長期保存するには、冷凍庫に入れるのがベストです。温かい気候で育つ野菜なので乾燥や寒さに弱く、基本的には常温保存が適しています。すぐに食べ切れない場合は冷蔵庫や冷凍庫に入れて、できるだけ早く食べ切りましょう。一度切ってしまうと空気に触れて酸化しますので、切った面が変色して傷みやすく長持ちしません。
なるべく丸ごと保管するのが望ましいですが、どうしても切ってから保存したい場合は、揚げてから冷凍庫に入れると2週間は日持ちします。
【常温】なすの保存方法や日持ち期間

購入後2日以内に食べるなら、常温で保存しましょう。常温なら食感を保てるので美味しく食べられますが、保管する温度によっては傷みやすいので保存方法には工夫が必要です。なすの最適温度は15℃以下であり、夏場に常温で放置するとすぐに傷んでしまいます。冬の寒い時期であれば常温で保管できますが、乾燥に弱いので風が当たらない冷暗所で保存しましょう。
【なすを常温で保存する方法】
1.なすに汚れや水滴がついている場合には拭き取り、キッチンペーパーや新聞紙でなすを1つずつ包む
2.密封できる保存袋にまとめて入れて、空気を抜く
3.直射日光や風が当たらない冷暗所で保存する
【冷蔵】なすの保存方法や日持ち期間
温度変化に弱いなすを冷蔵庫に入れる場合、どのように保管すれば新鮮な状態を保てるのでしょうか。丸ごとの場合と、カット後の場合の保存方法と賞味期限を紹介します。
【丸ごと】なすの冷蔵保存方法や日持ち期間
なすは寒さに弱いのでキッチンペーパーや新聞紙で包んで温度を保ち、1週間以内に食べ切りましょう。基本的に温度や湿度を一定に保てる野菜室に入れておくのが最適ですが、自宅の冷蔵庫に野菜室がない場合にはペーパー類で完全に包めば冷蔵室でも耐えられます。また、新鮮に保つためにもなすは立てて保存し、育ってきた状態に近づけてストレスを減らしましょう。
【なすを丸ごと冷蔵保存する方法】
1.なすを洗って水気を拭き取り、キッチンペーパーや新聞紙でなすを1つずつ包む

2.密封できる保存袋にまとめて入れて空気を抜き、冷蔵庫の野菜室で保存する
【半分にカット・切ったあと】なすの冷蔵保存方法や日持ち期間

一度に消費できない残り物や使いかけのなすを保存する場合には、ラップでしっかり包んで冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。ただし、カットすると果肉が空気に触れて酸化しやすくなり傷みやすいので、なるべく早く使い切ってください。へたをつけたまま半分にカットすると比較的酸化を抑えられるので、5日ほど日持ちします。
【調理用にカット・切ったあと】なすの冷蔵保存方法や日持ち期間
細かくカットして冷凍すると空気に触れる面が増えて傷みやすいので、2日以内に食べ切りましょう。なすの酸化をできるだけ抑えるためにはあらかじめ下ごしらえをすることが大切です。カットしたあとは、10分ほど水につけてあくを抜き、変色の原因となる成分を洗い流します。あく抜き後には、ペーパーで水気を拭き取ってから保存袋に入れましょう。
カット後は日持ちしにくくなりますが、あらかじめ下処理をしておくことで変色や傷みをある程度防げます。
【調理用にカットして冷蔵保存する方法】
1.料理や用途に合わせてなすを小さくカットし、全体的に水につけておく
2.ザルに移して水気を切ってから軽く拭き取り、保存袋に入れる
3.空気を抜いてチャックをしめて、冷蔵庫で保存する
【冷凍】なすの保存方法や日持ち期間は?

なすは冷凍すると約1ヵ月ほど賞味期限が延びるので、大量に余ったときには冷凍保存するのがベストです。また、なすは丸ごと保存したりカット後や調理後に保存したりと、幅広い状態で保存できます。丸ごと保存する場合には、なすを水洗いして水気を拭き取り、ラップで包んだあとに保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍庫で保存してください。
カットして冷凍する場合には、へたを切り取ってお好みの形にカットし、できるだけ重ならないように保存袋に入れて空気を抜いてから保存しましょう。
【干して・乾燥】なすの保存方法は?日持ち・保存期間は?

なすは干して乾燥させることで、約3週間ほど日持ちします。水気が抜けることで旨味が深まり、なす特有の甘みやコクがより際立つので、出汁や漬物に使えば香りや風味が一段と引き立つでしょう。簡単な処理で長期保存ができるので、大量に余って食べ切れないときは、干して保存するのがベストです。
【干して保存する方法】
1.なすのへたを取って、縦割りや輪切りなど好きな形にカットする
2.カットしたなすを10分ほど水に浸す
3.なすをペーパータオルで包み、水気をよく拭き取る
4.ザルの上に、なすを1つずつ間隔をあけて並べる
5.2~3日ほど天日干しにして乾燥させる
なすの賞味期限の見分け方も知っておこう!

基本的になすは賞味期限が短いので、保管温度を誤ったり、長く放置したりすると、見た目や匂いにさまざまな異変が見られます。新鮮な状態だと表面は硬くハリがありますが、腐ると柔らかくしぼんで水分が出てきます。傷んだなすを食べると食中毒の症状を引き起こす可能性があるので、食べる前に必ず見た目や匂いを確認して、異変を感じたら捨てましょう。
【賞味期限が切れているサイン】
・表面が乾燥して萎びて(しなびて)いる
・異臭がする
・茶色く変色している
・柔らかくなって水気やぬめりがある
なすのおすすめレシピ3選!
甘くジューシーな食感を持つなすは、どんな調理法にも合うので料理の幅が広がります。今回は、なすが主役の手軽に作れる定番レシピを紹介します。賞味期限が近いなすを大量に消費したいときや、お弁当や作り置きしておきたいときに参考にしてください。
①なすの和風煮浸し

【材料】
・なす:2本
・水:200ml
・和風顆粒だし:小さじ1/2
・サラダ油:大さじ1
・生姜:適量
・しょうゆ:大さじ2
・みりん:大さじ2
・刻みネギ:適量
なすの和風煮浸しのレシピを紹介します。
【作り方】
1.ネギは刻み、生姜はすりおろしておく
2.なすはへたを取り、縦に割ってから皮の部分に浅く斜めの切り込みを入れておく
3.水、和風顆粒だし、しょうゆ、みりんを混ぜ合わせて調味液を作る
4.フライパンにサラダ油を入れて加熱し、なすの皮を下にして焼く
5.皮の色が変わったら裏返して焼く
6.軽く焼き色がついたら、調味液を加えて3分ほど煮る
7.皿に盛り付けて、刻みネギと生姜をのせたら完成
なすの甘みと和風だしの優しい味わいが広がる副菜レシピです。温めても冷ましても美味しいので、お弁当のおかずや作り置きとして保存もできます。
②なすの肉味噌炒め

【材料】
・なす:2本
・豚こま肉:200g
・おろしにんにく:小さじ1
・サラダ油:大さじ2
・水:大さじ2
・しょうゆ:大さじ1
・味噌:大さじ2
・酒:大さじ1
・みりん:大さじ1
・小ねぎ:適量
なすの肉味噌炒めのレシピを紹介します。
【作り方】
1.なすは一口大の乱切りにしておく
2.水、しょうゆ、味噌、酒、みりんを混ぜ合わせて調味液を作る
3.フライパンにサラダ油を入れて加熱し、温まったらおろしにんにくと豚こま肉を加えて炒める
4.豚こま肉の両面に焼き色がついたら、なすを加えて炒める
5.全体的に火が通ったら調味液を加えて、なすが柔らかくなるまで炒める
6.皿に盛り付けて小ねぎをかけて完成
なすの柔らかな食感と香ばしいにんにくの風味が食欲をそそる一品です。自宅にある調味料で手軽にできるので、食卓に一品プラスしたいときに作ってみてください。
③焼きなす

【材料】
・なす:1本
・しょうゆ:大さじ1
・かつお節:適量
・おろし生姜:小さじ1
・ごま油:大さじ1
焼きなすのレシピを紹介します。
【作り方】
1.なすはへたを取り、縦に割ってから皮の部分に浅く斜めの切り込みを入れておく
2.しょうゆ、おろし生姜を混ぜ合わせて調味液を作る
3.フライパンにごま油を入れて加熱し、なすの皮を下にして重ならないように入れる
4.皮の色が変わったら上下を返して、蓋をしてさらに3分蒸し焼きにする
5.皿に盛り付けて、調味液とかつお節をかけて完成
生姜とかつお節の深い香りが広がる、なすの素材を生かした王道料理です。しょうゆをポン酢で代用するとさっぱりとした味わいになるので、夏の暑い時期に食べやすく食欲が進みます。
なすの保存方法や日持ち期間を知ろう
なすは賞味期限が短くデリケートな野菜なので、日持ちさせるなら冷凍庫に入れておきましょう。また、寒さや乾燥に弱い野菜なので、常温や冷蔵庫で保存するときには温度管理を徹底して空気に触れないようにラップや新聞紙で包んでおくことが大切です。カットすると酸化して傷みやすいので、できるだけ早く食べ切りましょう。