生ハムの冷凍保存！パックのままや早く解凍する方法・賞味期限も紹介！

生ハムは塩漬けや乾燥を十分に行い熟成させ、長期保存ができるように作られた食品です。そのため、未開封の状態で冷凍すれば年単位での保存も可能です。しかし、開封すると極端に期限が短くなるので注意が必要となります。

原木とはカットする前の骨付きの生ハムを指し、スペインなどでは一般的に流通しています。原木の生ハムはブロック状のため空気に触れる部分が少なく、スライスした生ハムより日持ちしやすいのが特徴です。なお、原木生ハムは気温と湿度の管理を徹底すれば、冷蔵せず常温で保管できる場合もあります。

生ハムの多くは酸化や乾燥を防ぐため、真空パックの形状で販売されています。生ハムは未開封であれば、パックのまま冷凍できます。生ハムの柔らかさを損なうことなく長い期間保存できるので、すぐに食べない時におすすめの方法です。生ハムのパックをアルムホイルで包むと冷凍時間が短縮され、さらに美味しさをキープできます。

【未開封の生ハムの冷凍方法】
1.生ハムのパックをアルミホイルで包む
2.アルミホイルで包んだ生ハムを冷凍庫に入れる

一度開封した生ハムは、空気に触れ乾燥により劣化が進んでしまいます。生ハムが乾燥して固くなってしまう前に、開封後はなるべく早く、丁寧に小分けにしてラッピングし冷凍することが重要です。

【開封後の生ハムの冷凍方法】
1.生ハムの表面にラップを密着させる
2.1枚1枚小分けに包む
3.食品保存用袋に入れ、しっかりと空気を抜いて口を閉め冷凍庫に入れる

ブロック状になった原木の生ハムの冷凍保存でも、乾燥には注意が必要です。ラッピング後に食品用袋に入れる際は、できるだけ空気を抜き、真空状態に近づけます。また、雑菌が繁殖し生ハムが傷んでしまうことを防ぐため、調理用手袋を使用して作業をするのも良い方法です。

【原木の生ハムの冷凍方法】
1.表面全体と断面が乾燥しないようラップを密着させてブロック全体を包む
2.さらに上からアルミホイルで覆う
3.食品保存用袋に入れしっかり空気を抜き、できるだけ真空に近い状態で冷凍保存する

冷凍した生ハムの解凍方法で一番におすすめしたいのが、この自然解凍です。食べる前日の夜に、冷凍した生ハムを冷蔵庫へ移し、低温でゆっくりと解凍させます。少し時間はかかりますが、生ハムのしっとりとした食感を逃すことなく解凍できます。解凍後はサラダやサンドイッチなどさまざまな食べ方で楽しみましょう。

少し早く生ハムを解凍したい時は、流水を使用しましょう。パックや食品保存用袋のままの凍った生ハムを水を張ったボウルに浸し、水道水を流し当てます。生ハムが浮いてこないように、皿などでしっかり水の中に沈めるようにしてください。流水解凍であれば、30分程度で食べ頃になります。

流水よりも時間がかかりますが氷水で解凍すると温度変化が緩やかなので、生ハムの品質を保ちやすくなります。生ハム全体が浸る大きさのボウルに氷水を入れ、そこに冷凍の生ハムをパックや食品保存用袋のまま浸し解凍します。生ハムは急激な温度の変化を好まない食材です。氷を追加しながら、水の温度を0℃ほどに保ちつつ解凍しましょう。

精肉よりも水分値の低い生ハムは再冷凍しても問題ないと言われることもありますが、基本的には1度解凍した物を再び冷凍するのは避けましょう。

解凍した生ハムは空気に触れ、目には見えない雑菌が発生します。雑菌が繁殖した可能性のある食品を再冷凍するのは危険です。また、常温から冷凍という温度変化を繰り返すことで風味や食感が落ち、そのまま食べる時に生ハム本来の美味しさを感じられなくなってしまいます。

【材料】
・解凍した生ハム：4～8枚
・柿：１個
・オリーブオイル：小さじ2

柿の生ハム巻きの作り方を紹介します。

【作り方】
1.柿は皮をむいて8等分に切る
2.フライパンにオリーブオイルを入れ、柿に焼き目をつける
3.柿の粗熱が取れたら生ハムで巻く

柿を少し焼くことで、柿の甘さと生ハムの塩味のコントラストがさらに引き立ちます。

【材料】
・解凍した生ハム：1パック
・きゅうり：1/4本
・みょうが：1/2個
・卵黄：1個分
・白ごま：少々
・焼き肉のタレ：小さじ2
・ごま油：小さじ1

生ハムユッケの作り方を紹介します。

【作り方】
1.解凍した生ハムを1枚ずつはがして、ざく切りにする
2.ボウルに材料と調味料を入れ混ぜ合わせる
3.器にご飯を盛り、千切りにしたきゅうりとみょうがを散らす
4.卵黄をのせ白ごまを振る

解凍した生ハムと調味料を混ぜるだけで、韓国料理店の一品のような出来栄えです。また、ご飯の上にのせて生ハムユッケ丼にすれば、さらに食欲をそそる一品になります。