トマトが腐るとどうなる?傷んだ・腐りかけの見分け方は?食べたら食中毒になる?

トマトが腐るとどうなるかを知っていますか?今回は、〈見た目・カビ・断面〉など腐ったトマトの特徴や、腐りかけ・傷んだトマトの見分け方も紹介します。腐ったトマトを食べた時の食中毒の危険性や、腐るまでの日にち・賞味期限も紹介しますので参考にしてください。

目次

  1. トマトが腐るとどうなる?腐った時の見分け方は?
  2. ①見た目・断面
  3. ②触感
  4. ③臭い
  5. ④味
  6. トマトの腐りかけ・傷んだ状態は?判断が迷う時は?
  7. ①ぶよぶよしている場合
  8. ②皮がしわしわしている場合
  9. 腐ったトマトを食べたらどうなる?食中毒の危険性は?
  10. 腐ったトマトを食べると食中毒の危険性がある
  11. トマトの賞味期限は?何日で腐る?
  12. トマトの賞味期限の目安
  13. トマトの正しい保存方法

トマトが腐るとどうなる?腐った時の見分け方は?

ビタミンやリコピンなどの栄養が豊富で美味しいトマトですが、水分が多いため傷みやすいと感じるかもしれません。トマトが腐ると見た目の変色や味わいなどにどのようなサインが出るのか、詳しく説明します。

①見た目・断面

トマトの皮に黒ずみや茶色い斑点が見られる場合、カビが発生している可能性もあるため、カビ臭がすれば食べない方が良いでしょう。特にヘタ周辺は細菌が多く付着しやすく、白カビが生えやすい部分です。また、黒カビが広範囲に広がっている場合、そのトマトは腐っています。

食べ頃のトマトは赤みが強いのに対し、腐敗が進むとヘタ周辺や傷のある部分から変色が始まり、最終的にはトマト全体が黒く変色します。

【腐ったトマトの見た目・断面】
・皮に黒ずみや斑点がある
・ヘタ周辺や実の表面にカビがある
・表面全体が黒く変色している

②触感

新鮮なトマトには適度な弾力がありますが、時間が経つとハリが失われて柔らかくなります。トマトが完熟なのか腐敗しているのか迷う場合は、指で軽く押した時に簡単に潰れてしまうほど柔らかいかどうかを目安にしましょう。トマトが腐ると水分が外に染み出して水っぽくなり、形が崩れるほど異常に柔らかい触感になります。

さらに、表面にねばりやぬめりが出ている場合も腐敗が進んでいる状態と判断できるため、食べないようにしましょう。

【腐ったトマトの触感】
・ぶよぶよに水っぽくなり、形が崩れやすい
・異常に柔らかい
・ネバネバとぬめりがある

③臭い

新鮮なトマトは爽やかで甘い香りがしますが、腐ると発酵したようなアルコール臭などの異臭が発生します。また、カビが生えてカビ特有の臭いがする場合も、腐敗していると判断し、食べないようにしてください。さらに、トマトが腐ると生ごみのような強烈な臭いがすることもあり、その場合は迷わず捨てましょう。

【腐ったトマトの臭い】
・酸っぱい臭いや発酵臭
・腐敗臭やカビ臭
・生ごみのような臭い

④味

見た目の変色や触感などからトマトの腐敗を判断できずに食べてしまった場合、強い酸味や苦味を感じることがあります。完熟したトマトは程よい甘味と酸味がありますが、味に異変を感じたら、すぐに食べるのを中止してください。

また、未熟なトマトにはアルカロイドという苦味成分が含まれており、舌がピリピリと刺激を感じることがあります。少量であれば通常は問題ありませんが、違和感が強い場合は無理に食べない方が良いでしょう。

【腐ったトマトの味】
・強い酸味がある
・苦みがある

トマトの腐りかけ・傷んだ状態は?判断が迷う時は?

トマトは完熟になると触感が柔らかく変化して、甘味や旨味が増し、栄養価も高まるため食べ頃の状態です。本記事では、古い腐ったトマトや傷みのあるトマトと、完熟トマトとの違いについて詳しく紹介します。

①ぶよぶよしている場合

トマトは皮がぶよぶよしていても、表面にカビが生えている、異臭がするなどの腐ったサインがなければ、完熟または過熟の状態であり、美味しく食べられます。

また、完熟や過熟による水分の減少に加え、自ら発生させるエチレンガスの働きによって追熟が進むことも、トマトの皮がぶよぶよになる原因です。このような状態は必ずしも腐敗ではありませんが、過熟が進むと風味が落ちやすいため、できるだけ早めに食べるようにしましょう。

②皮がしわしわしている場合

新鮮なトマトの皮にはハリとツヤがありますが、腐ると皮にしわができたり、表面が黒色や茶色に変色したりします。ただし、皮がしわしわしているだけで、見た目や臭いに問題がなければ、食べられる場合もあります。しわが気になる場合は、皮をむいて煮込み料理に入れたり、トマトソースにしたりすると良いでしょう。

腐ったトマトを食べたらどうなる?食中毒の危険性は?

トマトが腐るとさまざまなサインが出てきますが、気付かずに食べてしまった場合、どのような問題が起こるのでしょうか。症状の例や対処法などを詳しく紹介しますので、万が一の時にすぐに対応できるようにチェックしてください。

腐ったトマトを食べると食中毒の危険性がある

腐ったトマトを食べると、下痢や腹痛、吐き気や発熱などの症状を伴う食中毒になる可能性があります。早くて食後1時間から遅いと食後36時間ほどで、症状が現れるでしょう。下痢や嘔吐による脱水を避けるために水分補給をし、改善しない場合は医療機関の受診が必要です。また、早く菌を排出して症状を長引かせないために、下痢止めは飲まないようにしてください。

トマトの賞味期限は?何日で腐る?

生鮮食品であるトマトには明確な賞味期限が無く、状態をよく見て食べられるかどうかを判断します。それぞれの保存状態によって、トマトが腐るまでの期間の目安を説明しますので、参考にしてください。

トマトの賞味期限の目安

常温保存でトマトが腐るまでの期間は約3~5日ですが、季節によって異なり夏場は短く冬場は長くなります。常温保存する際は、直射日光を避けて風通しの良い冷暗所に置くと良いでしょう。完熟したトマトは、冷蔵庫の野菜室に入れると腐るまでの期間をより長くすることが可能です。カットトマトは、丸ごとのトマトより日持ちが短くなるため注意してください。

また、トマトを冷凍保存すれば腐るまでの期間を約1ヶ月まで延ばせます。冷凍すると食感が変わるためスープやソースなど、加熱調理してから食べると良いでしょう。

【トマトが腐るまでの期間】
・常温保存:約3~5日
・丸ごと冷蔵保存:約7~10日
・カットして冷蔵保存:約1~2日
・冷凍保存:約1ヶ月

トマトの正しい保存方法

完熟したトマトは5℃以下の低温に弱いため、乾燥や冷えすぎを防げる約5~10℃の野菜室での保存が適しています。カビの発生源になりやすいヘタを取り、1個ずつキッチンペーパーや新聞紙で包み、結露と乾燥を防ぎましょう。また、ヘタ側を下にして保存容器に入れると、トマト自身の重みで潰れにくくなり、傷みを防ぎながら保存できます。

すぐに使う予定がない場合は、新鮮なうちにヘタを取り、洗って水気をしっかり拭き取ってから、丸ごと密閉用保存袋に入れて冷凍しましょう。なお、使いやすい大きさにざく切りやくし切りをしてから密閉用保存袋に平らに入れて冷凍すると、調理時に使いやすくなります。

トマトが腐るとどうなるかを知ろう

トマトが腐ると、見た目にはカビが生えて指で潰れるほど柔らかくなり、臭いや味にも異変を感じるようになります。腐ったサインをしっかり判断できるようになると、完熟トマトのいちばん美味しい時期を逃さずに食べられるでしょう。より長くトマトを楽しむために、今回紹介した適切な保存方法も実践してください。

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