醤油の賞味期限は?未開封なら切れて3年は大丈夫?腐るとどうなるかも紹介!
醤油の賞味期限を知っていますか?未開封・開封後でどれほど違うのでしょうか?今回は、醤油の賞味期限や、期限切れはいつまで使えるのか〈1年・2年・3年〉など期間別に紹介します。醤油が腐るとどうなるかや、日持ちする保存方法も紹介しますので参考にしてください。
目次
- 醤油の賞味期限はどれくらい?未開封だと長い?
- そもそも賞味期限と消費期限の違いは?
- 【未開封】醤油の賞味期限は約1〜2年
- 【開封後】醤油の賞味期限は約1ヶ月
- 醤油の賞味期限切れはいつまで大丈夫?3年後は?
- 醤油の賞味期限切れは腐っていなければ使える場合もある
- 【半年】賞味期限切れの醤油
- 【1年】賞味期限切れの醤油
- 【3〜5年】賞味期限切れの醤油
- 【10年】賞味期限切れの醤油
- 醤油が腐ることはある?使わない方がいい時は?
- 醤油は基本的に腐らないが劣化はする
- 醤油が劣化して使わない方がいい時
- 醤油の日持ちする保存方法は?
- 【未開封】の場合は冷暗所で常温保存する
- 【開封後】は冷蔵保存がおすすめ
- 賞味期限切れの醤油の使い道は?
- 賞味期限切れの醤油の捨て方は?
醤油の賞味期限はどれくらい?未開封だと長い?

| 未開封 | 開封後 | |
| ペットボトル | 1年~1年半 | 1ヶ月 |
| ガラスビン | 1年半~2年 | 1ヶ月 |
醤油の賞味期限は、ペットボトルとガラスビンなど容器の素材によって異なります。また、未開封と開封後では日持ちする期間に大きな差があり、開栓後は賞味期限が短くなります。醤油の容器や保存状態による賞味期限の違いを知っておくと、無駄なく安全に使い切れるでしょう。
そもそも賞味期限と消費期限の違いは?
食品には賞味期限と消費期限のどちらかが表示されており、いずれも未開封かつ適切に保存した場合の期限を示しています。賞味期限は美味しさの目安、消費期限は安全性の期限と覚えておくと分かりやすいでしょう。醤油のように日持ちがしやすい食品には賞味期限が、お弁当やサンドイッチなど傷みやすい食品には消費期限が記載されています。
【賞味期限の定義】
・食品の品質に問題が生じず、美味しさが保たれた状態で食べられる期間のこと
・この期限が過ぎたら、絶対に食べてはいけないわけではない
【消費期限の定義】
・食べても身体に影響がなく、安全であると保証されている期間のこと
・この期限を超えた食品については、口にしないことが望ましいとされている
【未開封】醤油の賞味期限は約1〜2年
容器別に見ると、ペットボトルは1年~1年半、ガラスビンや缶は1年半~2年が醤油の賞味期限の目安です。ペットボトルは軽くて扱いやすい反面、微量の酸素を通しやすい素材なので、風味の変化が早まる傾向にあります。一方、ガラスビンや缶は密閉性が高く、外部の空気をほぼ完全に遮断できるため日持ちが長くなるのが特徴です。
また、淡口醤油や白醤油は色の変化が早いことから、濃口醤油に比べて賞味期限が短めに設定されています。
【開封後】醤油の賞味期限は約1ヶ月
開封後の醤油は空気に触れて酸化が始まり、風味が少しずつ失われていきます。新しい醤油と1ヶ月経過した醤油を小皿に出して比べると、色の濃さや香りに大きな違いがあることに気づくでしょう。透明感のある赤みがかった色は、時間の経過とともに黒色へと変化します。開封した日付をボトルに記入しておくと、使用期間の管理がしやすくなります。
冷蔵庫で保存しても腐る可能性があり、開封前のような長期保存には向かない点を覚えておいてください。
醤油の賞味期限切れはいつまで大丈夫?3年後は?

賞味期限が切れた醤油がどのくらいまで使えるのか、気になる人もいるでしょう。醤油の賞味期限切れについて期間別の状態変化を把握しておくと、廃棄するかどうかの判断がしやすくなります。
醤油の賞味期限切れは腐っていなければ使える場合もある
醤油に記載されている賞味期限は、美味しく食べられる期間と定義されています。消費期限のように安全性が保証された食べられる期間とは異なるので、腐敗していない状態であれば、期限が過ぎたとしてもすぐに使用できなくなるわけではありません。ただし、賞味期限を過ぎた醤油を使うかどうかは、あくまで自己責任での判断となります。
時間の経過に伴って醤油の酸化が進み、本来の風味は確実に損なわれていることを理解してください。
【半年】賞味期限切れの醤油
醤油の賞味期限切れから半年程度であれば、未開封かつ冷蔵庫や冷暗所で保存されていた醤油は使用できます。ただし、風味の劣化は避けられないので、刺身や冷奴といった醤油本来の香りを楽しむ料理には向きません。使用する場合は、風味の劣化が気にならない濃い味付けの料理に入れてください。
開封後は1ヶ月以内に使い切るのがベストですが、遅くとも3ヶ月以内には消費しましょう。
【半年経過した醤油の特徴】
・食べられる
・変色している可能性がある
・風味が落ちている可能性がある
【1年】賞味期限切れの醤油
1年以上経過すると、醤油としての風味や味わいは大きく損なわれています。美味しく味わえる状態とはいえず、3ヶ月程度の期限切れとは明らかに品質が異なります。未開封で冷暗所に保存していた場合でも、使用前に少量を味見して明らかな異常がないか確認してください。異臭やカビがなければ、加熱調理をしてから使う方法もあります。
【1年経過した醤油の特徴】
・食べられることがある
・色が黒っぽく変色している
・傷んでいる可能性がある
【3〜5年】賞味期限切れの醤油
賞味期限が切れて2年以上経過すると、酸化が著しく進み、醤油本来の味わいがなくなります。カビなど見た目で分かる異常が発生しておらず、未開封であっても、食用としての使用は避けてください。
【3〜5年経過した醤油の特徴】
・食べられない
・真っ黒に変色している
・味が劣化している
【10年】賞味期限切れの醤油
賞味期限切れから10年~20年が経過した醤油は、カビなどが発生していない状況でも、食べてはいけません。酸化が極端に進んで美味しくないうえ、醤油としての味わいは損なわれている状態です。
【10年経過した醤油の特徴】
・食べられない
・酸味がある
・とろみがある
・美味しくない
醤油が腐ることはある?使わない方がいい時は?

未開封または開封後に冷蔵庫で長期間保存した醤油は、腐ることがあるのか疑問に感じる人もいるでしょう。醤油が腐るとどのような状態になるのか、劣化した見た目や臭いの変化を知っておくと、使うか悩んだ時に役立ちます。正しい知識を身につけて、安全に醤油を使いましょう。
醤油は基本的に腐らないが劣化はする
濃口醤油には約16%もの塩分が含まれており、この高い塩分濃度が腐る原因の雑菌の繁殖を抑えています。そのため、醤油は一般的な食品とは異なり、腐ることはほとんどありません。腐るリスクは少ないものの、時間の経過とともに酸化が進んで変色したり風味が落ちたりします。特に開封後は空気に触れることが増えるので、酸化のスピードが加速します。
醤油が劣化して使わない方がいい時
醤油に白い浮遊物が見られる場合、それがカビなのか酵母菌の結晶なのかを見極めなければなりません。カビ臭さがなければ酵母菌の可能性が高く、濾過して加熱すれば使用できます。しかし、異臭、とろみ、透明感がなく不味い場合は劣化が進行している証拠です。醤油は腐るリスクが低いとしても、安全を優先して廃棄しましょう。
冷蔵庫で保存していても、劣化の特徴に当てはまる醤油は使用を控えてください。
【使わない方がいい醤油の特徴】
・酸っぱい臭いや異臭がする
・粘度が増している
・白いカビのような物が浮いている
・透明感が完全に失われている
・明らかに変な味がする
醤油の日持ちする保存方法は?

正しい保存方法を知っておくと、醤油の風味を長く楽しめます。醤油を適切な環境で保存すると、酸化による品質の低下を防ぎ、最後まで美味しく使い切れます。未開封と開封後では最適な保存場所が異なるので、それぞれのポイントを押さえてください。
【未開封】の場合は冷暗所で常温保存する
未開封の醤油は、冷蔵庫ではなく、直射日光を避けた冷暗所で常温保存するのが基本です。キッチンの戸棚やパントリーなど、温度変化が少なく暗い場所が適しています。高温多湿の場所や、コンロの近くなど熱源の近くは避けてください。未開封であっても、購入後は早めに使い始めることで、より新鮮な風味を楽しめます。
【開封後】は冷蔵保存がおすすめ
開封後の醤油は冷蔵庫で保存すると酸化の進行を抑えられますが、1ヶ月を目安に使い切ることを心がけてください。大容量の醤油を購入するよりも、使い切れるサイズを選ぶと良いでしょう。冷蔵庫に入れる際は、異物の混入による腐るリスクの軽減と酸化を防ぐためにキャップをしっかり閉めてください。
賞味期限切れの醤油の使い道は?

賞味期限が切れて風味が落ちた醤油は、料理以外の用途で利用できます。銅製品の黒ずみは、空気中の酸素によって生じた酸化銅が原因です。酸化銅は、醤油に含まれるグルタミン酸などのアミノ酸とよく反応します。さらに、食塩に含まれる塩化物イオンが酸化銅とアミノ酸の反応を助けるので、短時間で錆を落とせます。
銅製の鍋ややかん、真鍮製の仏具なども同様の原理できれいに磨けるでしょう。また、醤油は油落としとしても効果を発揮します。レンジフードや油汚れ防止パネル、ヤカンなど、キッチン周りの油汚れのほか、印刷版の油落としにも利用できます。ただし、醤油に含まれる塩分が白く残ってしまう場合があるので、掃除後は必ず洗い流してください。
【賞味期限切れの醤油の料理以外の使い道】
・金属製品の錆取りに使う
・油汚れ落としに使う
賞味期限切れの醤油の捨て方は?

使わなくなった醤油をそのまま排水口に流すのは、環境負荷の観点から推奨されていません。塩分濃度が高いことから、大量に流すと下水処理に負担がかかる可能性があります。
新聞紙や古布に染み込ませる方法は身近な物でできるため手軽で、特別な道具も必要ありません。また、油処理剤やキッチンペーパーなどを使用する方法もあります。自治体のゴミの分別ルールに従って処分してください。
【醤油の正しい捨て方】
1.新聞紙や古紙、空の牛乳パックを用意する
2.牛乳パックに新聞紙か古紙を詰める
3.使わない醤油を流して染み込ませて可燃ごみに捨てる
醤油の賞味期限を知っておこう
醤油は腐ることが少ない調味料ですが、時間の経過とともに酸化が進み、風味は変化していきます。開封後は冷蔵庫で保存し、1ヶ月程度で使い切ることを心がけてください。賞味期限が切れて風味が落ちた醤油は、金属の錆やキッチン周りの汚れを落とすのに使えます。
