にんにくの保存方法・期間!常温・冷蔵・冷凍別に長持ちのコツや大量保存レシピも紹介!
にんにくが長持ちする保存方法を知っていますか?日持ち期間はどれくらいでしょうか?今回は、生にんにくの保存方法・期間を〈常温・冷蔵・冷凍〉別や、〈まるごと・使いかけ・すりおろし〉別に紹介します。生にんにくが腐って食べてはいけない状態も紹介しますので参考にしてください。
目次
- にんにくの保存方法・期間は?どれが一番?
- にんにくの保存方法別の特徴と日持ち期間を知っておこう
- 生にんにくの保存方法・期間【まるごと】
- 【常温の場合】保存期間:1週間〜10日
- 【冷蔵庫の場合】保存期間:1ヶ月〜2ヶ月
- 収穫後・採れたてのにんにくは下処理をして保存しよう
- 生にんにくの保存方法・期間【使いかけ・剥いた後】
- 【冷蔵庫の場合】保存期間:1週間〜10日
- 【冷凍庫の場合】保存期間:約3ヶ月
- 冷凍したにんにくの解凍方法
- 生にんにくの保存方法・期間【すりおろし・みじん切り】
- 【冷蔵庫の場合】保存期間:2〜3日
- 【冷凍庫の場合】保存期間:1ヶ月
- 冷凍した場合の解凍方法
- 生にんにくの保存方法・期間【保存食にするレシピ】
- 【オリーブオイル漬け】保存期間:冷蔵保存で半月~1ヶ月
- 【醤油漬け】保存期間:冷蔵保存で2~4ヵ月
- 【焼酎漬け】保存期間:冷暗所で1年
- 【めんつゆ漬け】保存期間:冷蔵庫で1ヶ月
- 生にんにくが腐って食べてはいけない状態は?
- にんにくの料理別の保存方法も知っておこう
にんにくの保存方法・期間は?どれが一番?

にんにくは炒め物や麺料理などさまざまな料理に使える香味野菜のひとつです。風味付けなどによく使われるにんにくですが、少量を使用した後に残ってしまい、使い切れなかった経験がある人も多いでしょう。にんにくを正しく保存すると、美味しさや風味が長持ちします。まるごと、使いかけなどのにんにくの状態別に適した保存方法や、日持ち期間について紹介します。
にんにくの保存方法別の特徴と日持ち期間を知っておこう
にんにくの状態 | 保存期間(常温) | 保存期間(冷蔵) | 保存期間(冷凍) |
まるごと | 1週間~10日 | 1ヶ月~2ヶ月 | 6ヶ月 |
使いかけ | 不可 | 1週間~10日 | 約3ヶ月 |
すりおろし | 不可 | 2~3日 | 約1ヶ月 |
オイル漬け | 3ヶ月 | 半月~1ヶ月 | 不明 |
醤油漬け | 3ヶ月 | 2~4ヶ月 | 不明 |
・まるごと
・使いかけ
・オイル漬け
・醤油漬け
これらのにんにくは、常温での保存に比べて日持ちする期間が長くなるため、冷蔵保存がおすすめです。
・すりおろし
すりおろしたにんにくは、冷凍保存すると冷蔵の場合よりもさらに長期間日持ちするようになり、鮮度を保てます。
・ジャンボにんにく
・無臭にんにく
・島にんにく
・ひげにんにく
・紫にんにく
この種類のにんにくも、本記事で紹介する保管方法が使えます。にんにくは料理に使えて便利な人気のオイル漬けや醤油漬けなどにしなければ、常温ではほとんど日持ちしない野菜です。まるごと、使いかけなどの状態別に、適切な方法で保存することが大切です。
生にんにくの保存方法・期間【まるごと】

にんにくなどの野菜には、賞味期限や消費期限の表示義務がないため、日持ち期間を知らない人も多いでしょう。生にんにくをまるごと保存した場合の日持ち期間と具体的な保存方法を、常温、冷蔵別に紹介します。収穫後や採れたてのにんにくの下処理方法も紹介しますので、家庭菜園でにんにくの栽培をしている人も参考にしてください。
【常温の場合】保存期間:1週間〜10日
にんにくを常温で保存するポイントは、直射日光の当たる場所や湿気の多い環境を避けて、風通しが良く乾燥した冷暗所に置くことです。にんにくを常温保存する際の適切な温度は、15℃以下といわれています。
ネットに入れてつるすほかにも、ザルやかご、素焼きや木製の小皿に乗せて保存する方法もあります。この時、にんにく同士が多少重なっても問題ありません。深い器ににんにくを入れると通気性が悪くなるため、避けてください。にんにくをネットに入れてつるす場合は根元を下に、茎を上に向けると、害虫が侵入するのを防げます。
【生にんにくを常温で保存する方法】
1.にんにくをネットに入れる
2.風通しの良い屋外でネットをつるす
【冷蔵庫の場合】保存期間:1ヶ月〜2ヶ月
夏や梅雨の時期などの気温や湿気が高い季節には、生にんにくの鮮度を保つためにも冷蔵庫で保存してください。にんにくの表面に水分が付いているとカビが生えやすくなるので、十分に乾燥させてから冷蔵庫へ入れます。温度の高い野菜室は避けて、0℃以下に設定されているチルド室に保存しましょう。
キッチンペーパーや新聞紙で包むことで、にんにくの乾燥を防止しながら適度に湿気を吸収する効果があります。さらにジップ付きの密閉袋やケースに入れれば臭わないように対策でき、冷蔵庫に保存している他の食材への臭い移りも防げます。
【生にんにくを冷蔵で保存する方法】
1.にんにくの皮を剥かずに新聞紙やキッチンペーパーで包む
2.ジップ付きの密閉袋やケースに入れて、空気を抜いて口を閉める
3.冷蔵庫のチルド室で保存する
収穫後・採れたてのにんにくは下処理をして保存しよう
家庭菜園などで掘りたてのにんにくは、根や葉の下処理をしてから保存しましょう。収穫した後、すぐに葉先と根を切り落とします。根や葉が付いたまま放置すると乾燥しにくくなり、鮮度が落ちる場合があるので注意してください。この際、茎を15cm程度残して茎付きの状態にすると、にんにくの保存性が向上します。
その後、軒先などの風通しの良い日陰につるして、にんにくの重さが収穫時よりも3~4割程度減るまで乾燥させます。にんにくを乾燥させている間は、カビが生えるなどの異常がないかを定期的に確認することが大切です。
【収穫後、採れたてのにんにくの下処理方法】
1.にんにくの葉先と根を切り落とす
2.1ヵ月程度乾燥させる
3.土付きのままネットなどに入れてつるして保存する
生にんにくの保存方法・期間【使いかけ・剥いた後】

半分を使った後に余った残りや、ひとかけずつにバラしたり皮を剥いたりした生にんにくは、常温での保存は避けてください。使いかけ、剥いた後の生にんにくの保存期間や下処理方法、保存方法に加えて、料理に使う時の解凍方法や剥き方も紹介します。
【冷蔵庫の場合】保存期間:1週間〜10日
カビが生えるのを防ぐために、にんにくの外側の皮は剥がしてください。全ての皮を剥かずに、薄皮を残しておくと乾燥しにくくなります。料理に使う度に薄皮を剥がすのが手間に感じる場合は、薄皮を剥がしてラップに包んで乾燥を防ぎましょう。幅の広いラップを使う際は、にんにくの大きさに合わせてカットすると、無駄になりません。
【使いかけ、剥いた後の生にんにくの冷蔵庫での保存方法】
1.にんにくの薄皮を剥く
2.にんにくをひとかけごとに分ける
3.にんにくをひとかけずつラップに包む
4.密閉式の保存袋に入れて空気を抜いて口を閉める
5.冷蔵庫で保存する
【冷凍庫の場合】保存期間:約3ヶ月
にんにくは皮付きでも皮なしの状態でも冷凍できますが、皮を付けたままの状態で冷凍すると、より風味が長く保たれます。にんにくを入れた保存袋を金属製のトレイに乗せて冷凍庫に入れることで、急速に冷凍されて、風味が落ちるのを防げます。
【使いかけ、剥いた後の生にんにくの冷凍庫での保存方法】
1.皮付きのにんにくを2、3かけごとに分け、皮を剥いた物はひとかけごとに分けてからラップに包む
2.ラップに包んだにんにくを密閉式の保存袋に入れて、袋の内部に残った空気を抜き、口をしっかり閉じる
3.保存袋を金属製のトレイに乗せて、冷凍庫で保存する
冷凍したにんにくの解凍方法
使いかけや剥いた後に冷凍したにんにくは、冷凍庫から冷蔵庫の野菜室に移して解凍してください。半解凍の状態になったにんにくの根元をカットした後、上側を指で押すと実が滑り出てきます。
にんにくは、冷凍すると皮が硬くなる一方で実は完全に凍らないため、半解凍の状態でカットしても包丁の刃を傷めることはありません。また皮付きのまま冷凍したにんにくは、水に約1分浸すと皮が剥きやすくなります。
【冷凍した使いかけ、剥いた後の生にんにくを解凍する方法】
1.冷凍したにんにくを冷蔵庫に移す
2.半解凍したにんにくの根元を切り落とす
3.上部を指で押して、にんにくの薄皮を剥く
生にんにくの保存方法・期間【すりおろし・みじん切り】

にんにくは、すりおろすと肉料理の下味やラーメンなどの汁物に入れて香り付けに、みじん切りにすると野菜炒めなどの風味付けに使えます。にんにくをすりおろしたり、みじん切りにしたりすると傷みやすくなるため、常温で保存するのは避けましょう。すりおろしやみじん切りにしたにんにくの保存期間と具体的な保存方法に加えて、解凍方法も紹介します。
【冷蔵庫の場合】保存期間:2〜3日
すりおろしまたはみじん切りにしたにんにくは、密閉容器に入れて冷蔵庫で保管すれば、2~3日日持ちします。すりおろしやみじん切りのにんにくを1回の使用量に分けてラップで包んだ上に、密閉袋に入れて冷蔵保存してください。ラップに包まずに直接密閉袋に入れると、冷蔵庫に保存している食材に臭いが移る場合があります。
また、にんにくと油を攪拌して作るにんにくペーストは、清潔な瓶に入れて密閉すれば冷蔵庫で1年ほど保存できます。
【冷凍庫の場合】保存期間:1ヶ月
すりおろしやみじん切りにしたにんにくを冷凍しておけば、使うたびに調理する手間がかからず料理の時短に繋がり、1ヶ月ほど長期保存が可能です。
すりおろしまたはみじん切りにしたにんにくを冷凍する際は、冷蔵保存と同様に1回の使用量ごとにラップで包み、密閉式の保存袋に入れて乾燥を防ぎます。この際、保存袋を平たくした状態で冷凍してください。また、スライスしたにんにくも同様の方法で冷凍できます。
冷凍した場合の解凍方法
すりおろしやみじん切りにして冷凍したにんにくは、冷凍庫から冷蔵庫に移して解凍します。調理方法によっては、凍ったまま料理に使うことも可能です。少量だけ使用する場合は、冷凍したにんにくをラップの上から手で折って使います。解凍したにんにくは傷みやすくなるため、早めに使い切りましょう。
生にんにくの保存方法・期間【保存食にするレシピ】
風味付けとして料理によく使われる生にんにくを美味しく日持ちさせるには、常温、冷蔵庫、冷凍庫で保存するだけでなく、保存食にする方法もあります。にんにくをオイルや酒に漬け込むと、何年持つか気になる人もいるでしょう。長期保存できる生にんにくの保存食のレシピと、保存期限を紹介します。
【オリーブオイル漬け】保存期間:冷蔵保存で半月~1ヶ月

にんにくのオリーブオイル漬けの作り方は、まずはにんにくをみじん切りまたは薄切りにした後に、腐るのを防ぐために煮沸消毒した清潔な保存容器に入れます。次ににんにくが浸る程度のオリーブオイルを注ぎ入れて、容器を密閉します。保存容器に赤唐辛子を加えても構いません。完成したオリーブオイル漬けは、野菜炒めや焼き物料理を作る際に加熱調理して使います。
【醤油漬け】保存期間:冷蔵保存で2~4ヵ月

にんにくの醤油漬けの作り方は、はじめに皮を剥いたにんにくを煮沸消毒した保存容器に入れます。次に、保存容器ににんにくが隠れる程度の醤油を入れて、密閉して完成です。
にんにくの醤油漬けは冷蔵庫で保存すると2~4ヶ月日持ちしますが、2ヶ月程度で使い切ると風味を損ないません。おつまみとしてそのまま食べるほか、チャーハンや炒め物の味付け、肉の下味などにも使えます。また、薄切りにしたにんにくと醤油、みりんなどの調味料を小鍋に入れて煮立たせて作るにんにくダレは、料理の味付けや焼肉のタレとして使えます。
【焼酎漬け】保存期間:冷暗所で1年

にんにくの焼酎漬けは、ひとかけずつにバラして皮を剥いたにんにくを煮沸消毒した保存用の瓶に瓶詰めした後、焼酎を注ぎ氷砂糖を入れて作ります。にんにくを150g使うため、大量消費したい時にも最適なレシピです。漬けてから1週間経つと、より美味しく食べられるでしょう。
にんにくの焼酎漬けの焼酎は野菜炒めや鶏肉の炒め物の味付けに、にんにくはスライスして炒め料理に使えます。料理などに焼酎を使って保存瓶から減ったら、にんにくにカビが生えないように、使った分だけ焼酎を足してください。常温で1年ほど長期保存できますが、夏などの気温が高い季節は冷蔵庫に移しても問題ありません。
【めんつゆ漬け】保存期間:冷蔵庫で1ヶ月

にんにくのめんつゆ漬けは、芯を除いて薄切りにしたにんにくを保存用の瓶などに入れて、3時間以上置いて作ります。冷蔵庫に入れると、1ヶ月程度風味を損なわずに保存できます。にんにくのめんつゆ漬けの使い方には、野菜炒めの味付けや浅漬けの調味料などがあり、料理が風味よく仕上がるでしょう。
生にんにくが腐って食べてはいけない状態は?

鮮度が良いにんにくは白色や薄いクリーム色で、皮が乾燥しています。腐敗すると、皮に黒、緑、青色のカビが生えます。皮に生えたカビの量が少なければ、皮を剥いて食べられる場合もありますが、内部の実までカビが生えた物は処分してください。
また、皮が湿っていたりぬめり気がある場合も、腐敗が進行しているサインです。カットした時に実の内部が茶色または黒色に変色している物や、カビ臭さや刺激臭を発している物も、腐っているといえます。
なお、にんにくは球根部分のため、保存状態によっては芽が出ます。この発芽によって栄養が奪われることで実がしわしわになる場合がありますが、このような状態のにんにくは食べても問題ありません。発芽したにんにくは、醤油漬けにすれば調味料として使えます。
【生にんにくが腐って食べてはいけない状態】
・カビが生える
・湿っている
・実が変色している
・臭いが変わる
にんにくの料理別の保存方法も知っておこう

にんにくのホイル焼きは、冷蔵保存して翌日までには食べ切ってください。にんにく焼きは冷凍保存することも可能で、ホイルに包んで冷凍すると日持ちします。皮を剥いて蒸したにんにくは冷凍保存できますが、解凍後は冷蔵庫に入れていても風味が落ちるため、なるべく早めに食べましょう。
粗みじん切りにして素揚げにしたにんにくの場合、ラップに包んでから密閉袋に入れて冷凍保存すると、1ヶ月ほど日持ちします。
【にんにくの料理別の保存方法】
・焼きにんにく:冷蔵、冷凍可
・蒸しにんにく:冷凍可
・素揚げにんにく:冷凍可
にんにくの正しい保存方法を知ろう
にんにくは、イタリアンや中華料理の風味付けとして使われることの多い野菜です。にんにくは、丸ごとやカット済みなどの状態によって適切な保存方法が異なります。冷凍すると常温や冷蔵で保存するよりも日持ちして風味も保たれるうえに、料理にも使いやすくなります。にんにくの正しい保存方法を知り、日持ちさせましょう。