食パンを冷凍保存する方法・日持ちは？袋ごとはNG？解凍・焼き方のコツも紹介！

一般的な食パンは常温で2～3日程度しか日持ちしませんが、冷凍するとより長期間の保存ができます。常温で保存すると徐々に水分が蒸発してパサつきやすくなりますが、冷凍すると水分の蒸発を防いで柔らかい食感が保てるメリットもあります。冷凍した食パンは凍ったままトーストできるので、忙しい朝でも解凍の手間が要りません。

【食パンを冷凍保存するメリット】
・長期保存ができる
・乾燥しにくく柔らかい食感が保てる
・凍ったままトーストできる

冷凍した食パンの賞味期限は2週間程度が目安で、このくらいの期間であれば風味が落ちることもなく、柔らかく美味しい状態のパンを食べられます。冷凍後1ヶ月くらいまでであれば、多少風味の劣化はあるものの、問題なく食べられるでしょう。

しかし冷凍後2ヶ月や3ヶ月が過ぎると、食パン表面に霜がたくさん付いたり、臭い移りしたりするなど品質の低下が起こりやすくなります。冷凍してから半年以上経過したものは食中毒のリスクも考えられるため、食べるのは控えたほうが良いでしょう。

アルミホイルを使うと、ラップなしでも食パンを冷凍保存できます。熱伝導率の高いアルミホイルで食パンを包むことで、一般家庭の冷凍庫でも短時間で冷凍でき、小麦の風味や柔らかい食感を保ちやすくなります。さらに冷凍用保存袋に入れて冷凍すると、冷凍庫内での臭い移り予防にも効果的です。

【アルミホイルで食パンを冷凍する方法】
1.食パンを1枚ずつアルミホイルで包む
2.冷凍庫に入れる

食パンをラップで隙間なく包んだ後、冷凍用保存袋に入れて冷凍してください。保存袋の空気をできるだけ抜くことで、乾燥を防げます。冷凍用保存袋がない場合は、密閉できる保存容器に入れても良いでしょう。

【ラップで食パンを冷凍する方法】
1.食パンを1枚ずつラップで包む
2.冷凍用保存袋または保存容器に入れる
3.冷凍庫に入れる

食パンを袋のまま冷凍すると、袋の中の水分も一緒に凍ってしまい、パン同士がくっつく原因になります。未開封でも袋の中はパンから蒸発した水蒸気が残る状態となり、カビが生える原因にもなるため、食パンを冷凍する時は1枚ずつ小分けにしましょう。

ラップがもったいないと感じるかもしれませんが、小分けにすることで食べたい時に食べたい分だけ解凍できるメリットもあります。丸ごと1斤の食パンを冷凍する時も、あらかじめ好みの厚さにスライスしてから冷凍すると良いでしょう。

冷凍した食パンを常温に置いておくだけの自然解凍は、最も手軽な方法です。凍った食パンを1～2時間ほど常温に置いておくと、柔らかい状態まで自然に解凍できます。しかし、解凍にかかる時間は室温によって大きく異なり、寒い時期は解凍に時間がかかります。逆に気温の高い時期は品質劣化を防ぐため、冷蔵庫で解凍するなどの工夫が必要です。

【自然解凍の方法】
1.凍った食パンを冷凍庫から出す
2.そのまま常温に置いておく

トースターを使うと、冷凍した食パンを凍ったままトーストできます。冷凍食パンを焼く場合、表面だけ焦げて内側は冷たい状態になりやすいため、温度はやや低めにして加熱時間は常温の食パンを焼く時よりも長めに設定しましょう。

【トースターを使った解凍方法】
1.凍った食パンをそのままトースターに入れる
2.内側までしっかり温まるよう、4分前後トーストする

電子レンジを使うと、冷凍した食パンも短時間で手軽に解凍できます。食パンの厚みにもよりますが、多くの場合1分以内で解凍が完了します。アルミホイルを電子レンジに入れると危険なため、アルミホイルに包んで冷凍した場合は、必ずラップで包み直してから電子レンジに入れてください。

【電子レンジを使った解凍方法】
1.ラップに包んだ冷凍食パンを500Wの電子レンジで10秒加熱する
2.食パンの様子を見ながら10秒ずつ追加で加熱し、柔らかくなるまで温める

トースターがない場合は、フライパンを使って冷凍食パンを焼く方法もあります。フライパンを使う時は、表面が焦げないよう中火で焼くのがポイントです。しっとりとした柔らかい食感に仕上げたい時は、蓋をして焼くと良いでしょう。

【フライパンで焼く方法】
1.フライパンを中火で熱する
2.凍ったままの食パンをフライパンで焼く
3.1～2分程度焼き、片面に焼き色がついたら裏返す
4.もう片面も1～2分程度焼き、両面が香ばしく焼けたら完成

魚焼きグリルを使って冷凍食パンを焼くと、表面は香ばしく、内側はしっとりとした焼き上がりになります。解凍せずにそのまま焼くため、調理時間の短縮にも繋がるでしょう。魚焼きグリルを予熱してから食パンを入れることで、水分の蒸発を最小限に抑えられます。

【魚焼きグリルで焼く方法】
1.魚焼きグリルを強火で約30秒予熱する
2.冷凍した食パンを入れ、強火で1分焼く
3.食パンを裏返し、さらに1分焼く

【材料】
・冷凍食パン：2枚
・ハム：2枚
・レタス：2枚
・マヨネーズ：適量

冷凍食パンで作るサンドイッチの作り方を紹介します。

【作り方】
1.凍ったままの食パン2枚にマヨネーズを塗る
2.ハムとレタスをのせてサンドする
3.好みのサイズにカットする
4.ラップに包み、自然解凍したら完成

冷凍食パンで作るサンドイッチは、作ってから食べるまでの時間があくお弁当などの昼食に最適のアレンジレシピです。凍ったままの状態でカットするため、サンドイッチの断面も美しく仕上がります。

【材料】
・冷凍食パン：2枚
・バター：10g
・卵：2個
・牛乳：150cc
・砂糖：大さじ2

冷凍食パンで作るフレンチトーストは、電子レンジを使うことで簡単に作れます。

【作り方】
1.冷凍食パンを斜めに2等分にカットする
2.卵をボウルに割り入れ、牛乳、砂糖を加えてよく混ぜる
3.耐熱容器に1と2を入れて、ラップをする
4.600Wの電子レンジで1分加熱する
5.ひっくり返してさらに30～40秒加熱する
6.フライパンにバターを入れ、5のパンを弱火で焼く
7.焼き色がついたら裏返して蓋をする
8.約3分蒸し焼きにして、両面に焼き色がついたら完成

冷凍食パンは卵液が染み込みやすいため、短い調理時間でもふわふわとした食感の美味しいフレンチトーストが完成します。

【材料】
・冷凍食パン：1枚
・マーガリン：適量
・砂糖：大さじ1

凍ったままの食パンで作れるシュガートーストの作り方を紹介します。

【作り方】
1.冷凍食パンの片面にマーガリンを塗る
2.砂糖を全面に振りかける
3.トースターで3～5分焼き、焼き色がついたら完成

子供から人気のシュガートーストも凍ったままの食パンで作れます。冷凍食パンは表面が固いのでマーガリンも塗りやすく、子供でも簡単に作れるでしょう。

【材料】
・冷凍食パン：2枚
・ピザソース：大さじ4
・玉ねぎ：1/8個
・ピーマン：1/2個
・ウインナー：1/2本
・ミニトマト：3個
・ピザ用チーズ：20g

冷凍ピザトーストの作り方を紹介します。

【作り方】
1.玉ねぎを薄切りにする
2.ピーマンを薄い輪切りにする
3.ウインナーを斜め切りにする
4.ミニトマトを半分に切る
5.食パンにピザソースを塗り、1～4の具材をトッピングする
6.ピザ用チーズをトッピングする
7.ラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍する
8.食べる時は、凍ったままトースターで約8分焼いたら完成

あらかじめ具材をトッピングする冷凍食パンのアレンジレシピです。解凍はそのままトースターで焼くだけなので、朝食用の作り置きにも適しています。