グラニュー糖の賞味期限は？開封後はある？正しい保存方法や腐るとどうなるかも紹介！
グラニュー糖の賞味期限を知っていますか？〈未開封・開封後〉で変わるのでしょうか？今回は、そもそもグラニュー糖に賞味期限は〈ある・ない〉のかや、腐るとどうなるかを紹介します。グラニュー糖の食べてはいけない状態や、正しい保存方法も紹介しますので参考にしてください。
目次
グラニュー糖の賞味期限は？そもそも賞味期限はある？
グラニュー糖は料理やお菓子作りに欠かせない砂糖の一種で、長期保管できる調味料として知られていますが、その賞味期限について気になる人もいるでしょう。グラニュー糖の賞味期限について、詳しく紹介します。
グラニュー糖には賞味期限がない
グラニュー糖のパッケージに賞味期限の表示がないのは、製造ミスや記載漏れではありません。農林水産省が施行した食品表示法に基づき、賞味期限を表示する義務がない食品と定められています。
スティックシュガーや砂糖も賞味期限がない
グラニュー糖と同様に、上白糖や三温糖などの砂糖類にも賞味期限はありません。形状や粒の大きさが異なっていても、水分を含まない砂糖の一種であるためです。個包装されたスティックシュガーであっても、賞味期限の表示義務はなく、長期保存ができます。ただし、黒砂糖とガムシロップには賞味期限があるので注意が必要です。
黒砂糖は一般的な上白糖などと比べて精製度が低く、長期間保存すると色が濃くなることや風味に変化が生じるので、開封後は早めに使い切りましょう。ガムシロップは砂糖ではなく、原料表示を確認すると果糖ぶどう糖液糖との記載があり、原材料はデンプンになります。風味が劣化したり、変質したりするため、賞味期限が表示されているのです。
グラニュー糖に賞味期限がない理由
グラニュー糖は糖度が高く品質の劣化が極めて少ないので、食品衛生法や食品表示法などで期限の省略可能な品目に含まれています。グラニュー糖は水分含有量が非常に少なく、細菌が繁殖しにくいのが特徴です。品質が変わらず長期間保存できることから、賞味期限の表示義務が免除されています。
グラニュー糖は腐る？食べてはいけない状態は？
グラニュー糖は賞味期限がない食品ですが、保存状態によっては品質が変化することがあります。腐敗の心配はほとんどありませんが、使用を避けるべき状態があるので、安全に使用するためにグラニュー糖の変質のサインを知っておきましょう。
グラニュー糖は基本的に腐らない
グラニュー糖が腐ることがないのは、砂糖類の持つ高い浸透圧により、微生物が生存できない環境が作られていることが理由です。また、カビや細菌の繁殖に必要な水分が極めて少なく、常温で長期間保存しても腐敗しません。10年前や20年前に購入したグラニュー糖であっても、適切に保管されていれば使用は可能ですが、常識的な範囲で使い切りましょう。
グラニュー糖の食べてはいけない時の状態
全体に茶色の変色が見られる場合は、アミノ酸との化学反応で起きるメイラード反応によるもので、食品の中でよく起こる事象であることから食べても問題はありません。ただし、一部分のみに変色がある場合は異物が混入した可能性が高く危険です。開封後のグラニュー糖を長期間放置すると、ダニなどの害虫が混入する恐れがあります。
肉眼では確認しにくい小さなダニが繁殖している場合もあり、誤って食べるとアレルギー反応を引き起こす原因になるので注意しましょう。保管場所の湿度が高すぎると、グラニュー糖が水分を吸収してドロドロになることがあります。この状態ではカビや雑菌の発生がしやすく、使用は控えてください。
【食べてはいけない状態の特徴】
・黒や茶色に変色している
・虫やダニが発生している
・湿気でドロドロに溶けている
グラニュー糖の正しい保存方法・ポイントも知っておこう
グラニュー糖は賞味期限がなくても、品質を長く保つために、適切に保存することが大切です。日常的に使用する調味料だからこそ、正しい保管のポイントを抑えましょう。
ポイント①常温で乾燥した場所に保管する
グラニュー糖の保存に最適な環境は、直射日光が当たらず、湿気の少ない常温の場所です。キッチンの戸棚の上など、温度変化を受けにくく適度に乾燥した場所が最適です。高温多湿の環境では、グラニュー糖が水分を吸収して固まりやすくなるので、シンク周辺の近くは避けてください。また、コンロの近くも温度が上昇しやすく、グラニュー糖の保存には向きません。
ポイント②密閉容器に入れて保存する
グラニュー糖は密閉容器で保存すると、湿気、乾燥、臭い移り、ダニの混入を防げます。購入時の袋のまま保管すると、開封部分から水分や空気が入り込みやすくなります。蓋にパッキンの付いている物など、密閉性に優れた容器に移し替えて常温で保管しましょう。
ポイント③冷蔵庫・冷凍庫での保存は非推奨
冷蔵庫や冷凍庫から取り出した際、容器の表面に結露が発生し、それがグラニュー糖に混入する危険性があります。またグラニュー糖は臭いを吸着しやすく、冷蔵庫や冷凍庫に保存した時に魚や野菜などの食品の臭いが付着すると、料理やお菓子の風味を損ねてしまいます。
そもそもグラニュー糖のような砂糖類は常温で保存ができるので、冷蔵庫や冷凍庫などの低温環境で保管する必要はありません。
グラニュー糖が固まった時の原因・対処法は？
保存中のグラニュー糖が固まってしまうことは珍しくありません。サラサラだったグラニュー糖が石のように硬くなると、使いづらくて困るでしょう。固まる原因を理解し、適切な対処法を知っておけば、元の状態に戻せます。
グラニュー糖が固まる原因は乾燥
グラニュー糖を密閉容器などに保存しても、乾燥によって固まることがあります。グラニュー糖に含まれる微量の水分が蒸発して結晶化することによって、塊になるのです。逆に、湿気が高すぎる環境に置くのも固まる原因の一つです。固まったグラニュー糖は食べられますが、焼き菓子などのお菓子作りには使いにくくなるため、飲み物などに溶かして使うとよいでしょう。
グラニュー糖が固まった時の対処法
電子レンジを使う方法は、短時間でグラニュー糖をほぐせるのが利点です。ただし、加熱しすぎると溶けてしまうので、様子を見ながら慎重に加熱時間を調整しましょう。キッチンペーパーを使う方法は、時間はかかりますが失敗のリスクが少ない方法です。水分が多過ぎるとグラニュー糖が溶けてしまうので、軽く湿らせる程度に留めてください。
【電子レンジを使った手順】
1.固まったグラニュー糖を耐熱容器に移す
2.ラップをかけずに電子レンジで数十秒加熱する
3.取り出して熱いうちにスプーンやフォークでほぐす
4.まだ固まりが残っていれば、様子を見て追加加熱する
【キッチンペーパーを使った手順】
1.キッチンペーパーを水で軽く湿らせる
2.固まったグラニュー糖が入った容器の上部にペーパーを置く
3.蓋を閉めて数時間放置する
4.グラニュー糖がサラサラになったらキッチンペーパーを取り出す
グラニュー糖には基本的に賞味期限はない
グラニュー糖は賞味期限のない食品として、腐ることもなく、常温で適切に保管すれば長期間使用できます。ただし、湿気や虫などの異物の混入には注意しましょう。固まった場合も、電子レンジやキッチンペーパーを使った方法で簡単に元に戻せます。正しい保存方法を実践して、グラニュー糖を無駄なく使ってください。