ブロッコリーの冷凍保存方法は?茹でてから?生で?まずい時の原因・対策も紹介!
ブロッコリーの冷凍の仕方・保存方法を知っていますか?今回は、ブロッコリーの正しい冷凍保存の方法を〈茹でてから・生で〉別にメリットを比較しつつ紹介します。冷凍するブロッコリーの茹で時間・解凍方法や、まずい・臭いと感じる場合の原因も紹介しますので参考にしてください。
目次
- ブロッコリーの冷凍は茹でる?茹でないで生?どっち?
- 目的に合わせて使い分けたいブロッコリーの冷凍方法
- ブロッコリーを茹でてから冷凍した場合はより長期保存が可能
- ブロッコリーを冷凍保存する方法は?【生のまま】
- 生のブロッコリーの冷凍方法・手順
- ブロッコリーを冷凍する際に密閉容器に入れるとより安全
- 生のまま冷凍したブロッコリーの日持ち期間・賞味期限
- ブロッコリーを冷凍保存する方法は?【茹でてから】
- 冷凍するブロッコリーの茹で方
- 茹でたブロッコリーの冷凍方法・手順
- 茹でてから冷凍したブロッコリーの日持ち期間・賞味期限
- 冷凍ブロッコリーがまずい・臭い場合も。原因・対策は?
- 冷凍ブロッコリーがまずい・臭い原因は水分にある
- 冷凍ブロッコリーがまずい・臭いのを避ける方法
- 冷凍したブロッコリーの正しい解凍方法は?
- 冷凍ブロッコリーはそのまま調理するのがおすすめ
ブロッコリーの冷凍は茹でる?茹でないで生?どっち?

冷凍方法 | メリット | デメリット | 保存期間 |
生のまま |
・ブロッコリー本来の味や香りを感じられる ・歯ごたえや食感が残る |
・小房が崩れやすい ・加熱ムラが出やすい |
1ヶ月程度 |
茹でてから |
・より長期保存ができる ・解凍後すぐに使える |
・茹でることで栄養素が失われる ・生で冷凍したものより風味が劣る |
2ヶ月程度 |
ブロッコリーは皮を剥く手間がなく、調理しやすい野菜のひとつです。冷凍保存の方法としては、茹でてから冷凍する方法と生のまま冷凍する方法がありますが、どちらがいいか迷ったことはないでしょうか。どちらの方法でも冷凍はできますが、それぞれにメリットや注意点があります。
伊達友美
管理栄養士
生のまま冷凍しても、酵素の働きでビタミンや抗酸化成分は分解されるので、損失はします。茹でた場合は茹で汁に溶け出す栄養素は多少ありますが、冷凍してからの損失は少ないでしょう。
目的に合わせて使い分けたいブロッコリーの冷凍方法
ブロッコリーを上手に冷凍するには、生のまま冷凍する方法もありますが、使い方によっては下茹でも有効です。茹でた際に水に溶け出すビタミンCなどの損失を抑えることはできますが、冷凍中の酸化にも注意が必要です。ただし、生の場合は茹でる手間が省けるため、時間がない時でも簡単に冷凍保存ができるメリットがあります。
また、茹でてから冷凍した場合と比較すると、加熱による風味や食感の変化も起きにくくなります。
【生のまま冷凍するメリット】
・ブロッコリーのおいしさを味わえる
・下処理が不要で手軽に冷凍できる
・ブロッコリー本来の食感が残る
ブロッコリーを茹でてから冷凍した場合はより長期保存が可能
ブロッコリーを冷蔵保存すると、2~3日で色が変わり鮮度が落ちてきます。生のまま冷凍した場合、冷蔵するケースと比べると保存期間は延びますが、茹でた時が最も長くなります。できるだけ長く保存したい時は、茹でてから冷凍すると良いでしょう。
ブロッコリーを冷凍保存する方法は?【生のまま】
ブロッコリーを茹でずに生のまま冷凍保存する方法を紹介します。生のまま冷凍することで、栄養を逃さずブロッコリー本来の美味しさを楽しめます。
生のブロッコリーの冷凍方法・手順
ブロッコリーを洗う時は、水を張ったボウルでふり洗いすると、花蕾(からい)内のよごれが落ちやすくなります。洗ったブロッコリーに水気が残っていると、解凍後に水っぽくなるため、十分に水気を切りましょう。3~4房ずつ小分けにしてラップで包み、密閉袋に入れて冷凍することで少量で使いやすくなります。
【生のブロッコリーを冷凍する手順】
1.ブロッコリーを切って小房に分ける
2.小房のブロッコリーを水を張ったボウルでふり洗いする
3.洗った小房のブロッコリーの水気を取る
4.小房のブロッコリーをラップに包む
5.ラップに包んだ小房のブロッコリーを密閉袋に入れて冷凍する
伊達友美
管理栄養士
軽く塩をふって、水気を引き出してから冷凍すると、さらに劣化を防ぐことができます。
ブロッコリーを冷凍する際に密閉容器に入れるとより安全

生のまま冷凍したブロッコリーは花蕾が崩れやすいため、冷凍庫内での保管方法には注意が必要です。密閉袋でも保存はできますが、密閉容器に入れることで冷凍庫内の他の食材との接触を避けられ、よりキレイな形を保てます。
生のまま冷凍したブロッコリーの日持ち期間・賞味期限
生のまま冷凍したブロッコリーの保存期間は約1ヶ月です。冷蔵での保存期間は3日~5日程度と短いため、使いきれない時やすぐに使用しない時は、冷凍保存しておくと良いでしょう。
ブロッコリーを冷凍保存する方法は?【茹でてから】
ブロッコリーを茹でてから冷凍保存する方法を紹介します。生のまま冷凍する場合と比べて多少の手間はかかりますが、あらかじめ茹でておくことで、より長期間保存ができます。
冷凍するブロッコリーの茹で方
鍋にお湯を沸かし、お湯1Lに対して10g程度の塩を入れます。ブロッコリーを茹でて冷凍する場合、冷凍しない時より硬めに茹でるのがポイントです。茹で時間の目安は1分半~2分半程度で、ブロッコリーの大きさに合わせて調整します。茹ですぎると解凍後の食感が悪くなったり、水っぽくなったりするため注意しましょう。
1.ブロッコリーを硬めに茹でる
2.ザルにあげて水気を切る
伊達友美
管理栄養士
茹で時間は、大きさによって調整を。小房のブロッコリーなら1分半〜2分、太めの茎部分は2〜2分半を目安にしましょう。塩を加えてゆでると、ブロッコリーのキレイな緑色を保つことができて、ほんのり塩味の味付けもできます。
茹でたブロッコリーの冷凍方法・手順
ブロッコリーを茹でたあとは、ザルにあげてしばらく置き、粗熱を取ります。水につけてしまうと水っぽくなり食感が落ちてしまうため、急いでいる時はうちわや扇風機で冷風をあてて冷ましましょう。粗熱が取れたら、キッチンペーパーでしっかり水気をふき取ります。茹でたブロッコリーは冷凍する際にくっつきやすいので、なるべく重ならないようにして冷凍します。
1.茹でた小房のブロッコリーを冷ます
2.冷ました小房のブロッコリーを密閉袋に入れる
伊達友美
管理栄養士
氷水で冷やすのも気をつけて。ブロッコリーが崩れやすくなり、シャキシャキした食感がなくなってしまいます。
茹でてから冷凍したブロッコリーの日持ち期間・賞味期限
茹でてから冷凍したブロッコリーの保存期間は約2ヶ月です。生のまま冷凍した場合より、解凍した際やわらかくなりやすいため、煮込み料理やポトフのようなスープ料理に向いています。
冷凍ブロッコリーがまずい・臭い場合も。原因・対策は?

冷凍したブロッコリーが美味しくない、青臭いと感じた経験はないでしょうか。ブロッコリーは冷凍や解凍の仕方によって、風味や食感が変化してしまうことがあります。まずくなったり、臭くなったりする原因と、それを避けるための具体的な対策について説明します。
冷凍ブロッコリーがまずい・臭い原因は水分にある
ブロッコリーを冷凍すると細胞が壊れ、解凍の際に旨みや青臭さの原因となる成分が水分と一緒に流れ出してしまいます。そのような風味の低下や臭いを防ぐには、水分が出にくい解凍の仕方が重要です。
冷凍ブロッコリーがまずい・臭いのを避ける方法
自然解凍は水分が出やすいため、味が落ち、青臭さが目立ちやすくなります。またブロッコリーに限らず、野菜の食感や味を保ちたい場合、金属製のバットなどに乗せ短時間で冷凍することが大切です。それでも臭いが気になる場合は、にんにくのような香りの強い食材や、カレー粉などの風味のある調味料を使って調理すると気になりにくくなります。
【冷凍ブロッコリーのまずい・臭いを避ける方法】
・自然解凍しない
・短時間で急速冷凍する
・にんにくなどの香りの強い食材と組み合わせて調理する
伊達友美
管理栄養士
冷凍する前に、ゆでたブロッコリーの水気をしっかり拭き取ることもポイントです。
冷凍したブロッコリーの正しい解凍方法は?
冷凍したブロッコリーの解凍方法は、自然解凍や茹でて解凍、凍ったまま使うなど様々です。冷凍したブロッコリーを美味しく食べるための解凍方法を説明します。
冷凍ブロッコリーはそのまま調理するのがおすすめ

自然解凍ではブロッコリーに含まれる水分が出て水っぽくなり、歯ごたえが失われて本来の食感が損なわれます。さらに室温で長時間かけて解凍すると、 細菌の繁殖しやすい温度帯に長時間さらされることになり、衛生面での注意が必要です。また、茹でると栄養素や旨みが出やすくなってしまいます。冷凍したブロッコリーは、そのまま調理するのが美味しく食べられる解凍方法といえます。
【自然解凍のデメリット】
・水っぽくなる
・食感が悪くなる
・菌が繁殖しやすい
ブロッコリーの正しい冷凍の仕方・保存方法を知ろう
ブロッコリーはビタミンやミネラルをはじめとする様々な栄養素が含まれ、手軽に料理に彩りを添えられることから使う人も多い野菜です。2026年から農林水産省の指定野菜に加わることも決定しています。指定野菜とは、農林水産省により、消費量が多いことから国民生活にとって重要と指定された野菜のことで、さらに安定的に供給されることが期待されます。正しい冷凍方法と保存方法を知り、ブロッコリーを無駄なく美味しく楽しみましょう。